『音楽の本質』がとても分かりやすく、且つユーモラスに表現されていて
時の経つのを忘れて楽しく読めました。
「へぇ〜そうなんだ!!」という音楽史のトリビアも満載。
でも一番面白いと感じたのは、私には遠い存在と思っていたクラシック音楽が
実は社会や人生と結びついている身近な音楽だ
ったということでした。
「音楽関係者だけでなく全国民に読んでほしい」と
有名な指揮者がこの本を推薦していますがまさに私のような一般人が読むための本でした。
目からウロコまちがいなしです!

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音楽力が高まる17の「なに?」 単行本 – 2011/12/23
大嶋 義実
(著)
●音楽を愛するすべてのひとに・・・
●音符の裏に潜む神秘の世界を明らかにする究極のエッセイ
●17の「なに?」・・・
1. オーケストラってなに?
2. コンサートってなに?
3. 才能ってなに?
4. 古楽ってなに?
5. 聴くってなに?
6. 演奏ってなに?
7. 呼吸ってなに?
8. 指揮者ってなに?
9. ピアノってなに?
10.旋律(メロディー)ってなに?
11.調性感ってなに?
12.弟子ってなに?
13.留学ってなに?
14.練習曲(エチュード)ってなに?
15.テクニックってなに?
16.練習ってなに?
17.音大ってなに?
●音符の裏に潜む神秘の世界を明らかにする究極のエッセイ
●17の「なに?」・・・
1. オーケストラってなに?
2. コンサートってなに?
3. 才能ってなに?
4. 古楽ってなに?
5. 聴くってなに?
6. 演奏ってなに?
7. 呼吸ってなに?
8. 指揮者ってなに?
9. ピアノってなに?
10.旋律(メロディー)ってなに?
11.調性感ってなに?
12.弟子ってなに?
13.留学ってなに?
14.練習曲(エチュード)ってなに?
15.テクニックってなに?
16.練習ってなに?
17.音大ってなに?
- 本の長さ224ページ
- 出版社共同音楽出版社
- 発売日2011/12/23
- ISBN-104778503171
- ISBN-13978-4778503178
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登録情報
- 出版社 : 共同音楽出版社 (2011/12/23)
- 発売日 : 2011/12/23
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4778503171
- ISBN-13 : 978-4778503178
- Amazon 売れ筋ランキング: - 978,126位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,709位ワールドミュージック
- - 1,829位ワールド楽譜・スコア・音楽書
- - 18,579位その他楽譜・スコア・音楽書
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は著名なフルーティストで、氏の演奏は何回か聴いています。
演奏は勿論の事、その合間のおしゃべりで聴衆を魅了しています。
そんなノリの本かなと思って手に取りましたが、(いい意味で)予想に反して内容が濃い本でした。
音楽に関するさまざまな疑問点を、氏の独自の切り口で分りやすく説明されています。
世にクラシック音楽関係の本はたくさんありますが、異色の一冊です。
私のように聴くだけのクラシック音楽ファンにも最適な本ではないでしょうか。
目からウロコが落ちること請けあいです。
演奏は勿論の事、その合間のおしゃべりで聴衆を魅了しています。
そんなノリの本かなと思って手に取りましたが、(いい意味で)予想に反して内容が濃い本でした。
音楽に関するさまざまな疑問点を、氏の独自の切り口で分りやすく説明されています。
世にクラシック音楽関係の本はたくさんありますが、異色の一冊です。
私のように聴くだけのクラシック音楽ファンにも最適な本ではないでしょうか。
目からウロコが落ちること請けあいです。
2012年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
数々の音楽家達のこと・彼らが生きていた時代・音楽の本質などを、大変わかりやすく書いてある本でした。
まるでテレビのライブ番組を見ているようなリアルな感じでおもしろいです!
読んだ後、自分の音楽力が確実に高まったような気がしてきました。
あらゆる方にお勧めします!
まるでテレビのライブ番組を見ているようなリアルな感じでおもしろいです!
読んだ後、自分の音楽力が確実に高まったような気がしてきました。
あらゆる方にお勧めします!
2013年11月18日に日本でレビュー済み
じつは、ぼくは、ピアノと声楽を月に二度ずつ、先生から習っています。仕事やなんやで、半分くらい休講にしていただいてますけど。その先生が、そんなに休むのならこれを読みなさい、ということでもないのでしょうが、くださった一冊。
軽率なタイトルからは想像できなかった深い内容。著者は、一流の音楽家のようですが、幅広い教養と思考の持ち主であることが良く伝わってきて、非常に楽しめました。
17の章も「オーケストラってなに?」「コンサートってなに?」「音大ってなに?」といった、これまた、薄っぺらな題がつけられていますが、中身は哲学的です。なぜ、哲学的なのでしょうか。「他者」などという言葉を使うからです。
オーケストラに使われる楽器の背景にはそれぞれ出身地域や民族があります。いわば、他者たちの集まりです。しかし、彼女らは故郷を去り、ここに集められ、他者同士としての共同作業を試みるのです。言い換えれば、オケの音楽は、他者でありながら「調和」しようという切実な願いを内包しているのです。
さて、楽器だけでなく、近代は人間も互いに他者としてますます疎外しあうのですが、その魂の慰めを、コンサートの音楽に求めます。近代以前のコンサートは社交場のBGMでろくに聴いていませんでしたが、近代のコンサートでは、聴衆は、音楽で自分の魂を潤そうとして、耳を傾けるのです。そして、そのような者同士が集う時、そこには、他者としての「共感」が生まれます。それが近代のコンサートだというのです。他者とわかちあう時間と空間、それがコンサートなのです。
その他者同士を調和させるのが指揮者です。指揮者は、互いに他者なる楽器奏者同士を結び合わせ、また、聞き手同士を一つにし、ステージと席の境界を取り払いますが、彼自身は、最後まで他者、指揮者はどこまでも孤独だと言います。
音楽における他者論はさらに続きます。音楽の主人公はメロディーだけれども、リズムとハーモニーという他者の存在が不可欠だと。メロディーは他の二者のように独り立ちできない存在であり、この二者に支えられ、この二者との関係の中から初めて、豊かな生命力を紡ぎだすと。
他の事柄についても、著者はあくまで哲学的です。「留学ってなに」という章には、留学の方法など書いていません。どこに留学するかに意味があるのではなく、今いる自分の世界から自分を脱出させることが重要なのだと。人は自分の外に出る勇気と交換に、自分を見つめる目を与えられると。
「ひとが楽器を奏でているようでありながら、じつは主体が音楽であり、音楽が人をあやつっている」(p.192)。これも哲学的ですね。
では、どうやったら、音楽がぼくをあやつってくれるようになるのでしょうか。それは、音楽から愛されることです。音楽から慕われたいと切望し、愛しても愛されないならあきらめるくらいのことではだめで、愛が帰って来なくても愛し続けるほどの切望が必要なのです。ステージに立てなくても、練習をつづける。音楽のことを考えるだけで、胸がきゅんとなる、それくらい音楽に恋い焦がれるのです。
ここには、切望とともに見返りを求めないひたむきさが共存しています。その証拠に音大は直接の就職などにはほとんど役立たないけれども四年間みっちりと教養と実技を学ぶところです。それこそ、学問の本来の姿であり、大学は就職支援学校ではなかったはずだと言います。どこまでも哲学的ですね。
ところで、フランス革命以降、音楽にも平等主義がはびこり、ピアノなどもつぶぞろいの大きな音が出せるように作られたそうです。平均律というやつですか。けれども、そのことで、個々の微妙な音が捨てられていくというのです。しかし、薬指と小指は弱くて、ピアニストたちはつぶぞろいの音をだすためにそれを懸命に鍛えるそうです。だけど、ぼくは、なかなか鍛えられません。けれども、ぼくの演奏、とくに、4と5の指は、均質ではない、個性ある微妙な音を保っていると言えなくもないのではないでしょうか。
軽率なタイトルからは想像できなかった深い内容。著者は、一流の音楽家のようですが、幅広い教養と思考の持ち主であることが良く伝わってきて、非常に楽しめました。
17の章も「オーケストラってなに?」「コンサートってなに?」「音大ってなに?」といった、これまた、薄っぺらな題がつけられていますが、中身は哲学的です。なぜ、哲学的なのでしょうか。「他者」などという言葉を使うからです。
オーケストラに使われる楽器の背景にはそれぞれ出身地域や民族があります。いわば、他者たちの集まりです。しかし、彼女らは故郷を去り、ここに集められ、他者同士としての共同作業を試みるのです。言い換えれば、オケの音楽は、他者でありながら「調和」しようという切実な願いを内包しているのです。
さて、楽器だけでなく、近代は人間も互いに他者としてますます疎外しあうのですが、その魂の慰めを、コンサートの音楽に求めます。近代以前のコンサートは社交場のBGMでろくに聴いていませんでしたが、近代のコンサートでは、聴衆は、音楽で自分の魂を潤そうとして、耳を傾けるのです。そして、そのような者同士が集う時、そこには、他者としての「共感」が生まれます。それが近代のコンサートだというのです。他者とわかちあう時間と空間、それがコンサートなのです。
その他者同士を調和させるのが指揮者です。指揮者は、互いに他者なる楽器奏者同士を結び合わせ、また、聞き手同士を一つにし、ステージと席の境界を取り払いますが、彼自身は、最後まで他者、指揮者はどこまでも孤独だと言います。
音楽における他者論はさらに続きます。音楽の主人公はメロディーだけれども、リズムとハーモニーという他者の存在が不可欠だと。メロディーは他の二者のように独り立ちできない存在であり、この二者に支えられ、この二者との関係の中から初めて、豊かな生命力を紡ぎだすと。
他の事柄についても、著者はあくまで哲学的です。「留学ってなに」という章には、留学の方法など書いていません。どこに留学するかに意味があるのではなく、今いる自分の世界から自分を脱出させることが重要なのだと。人は自分の外に出る勇気と交換に、自分を見つめる目を与えられると。
「ひとが楽器を奏でているようでありながら、じつは主体が音楽であり、音楽が人をあやつっている」(p.192)。これも哲学的ですね。
では、どうやったら、音楽がぼくをあやつってくれるようになるのでしょうか。それは、音楽から愛されることです。音楽から慕われたいと切望し、愛しても愛されないならあきらめるくらいのことではだめで、愛が帰って来なくても愛し続けるほどの切望が必要なのです。ステージに立てなくても、練習をつづける。音楽のことを考えるだけで、胸がきゅんとなる、それくらい音楽に恋い焦がれるのです。
ここには、切望とともに見返りを求めないひたむきさが共存しています。その証拠に音大は直接の就職などにはほとんど役立たないけれども四年間みっちりと教養と実技を学ぶところです。それこそ、学問の本来の姿であり、大学は就職支援学校ではなかったはずだと言います。どこまでも哲学的ですね。
ところで、フランス革命以降、音楽にも平等主義がはびこり、ピアノなどもつぶぞろいの大きな音が出せるように作られたそうです。平均律というやつですか。けれども、そのことで、個々の微妙な音が捨てられていくというのです。しかし、薬指と小指は弱くて、ピアニストたちはつぶぞろいの音をだすためにそれを懸命に鍛えるそうです。だけど、ぼくは、なかなか鍛えられません。けれども、ぼくの演奏、とくに、4と5の指は、均質ではない、個性ある微妙な音を保っていると言えなくもないのではないでしょうか。
2012年1月22日に日本でレビュー済み
指揮者ってなに?弟子ってなに?ピアノってなに?…
今まで深く考えたことのなかった問いに、大嶋氏は実に軽妙な語り口で、そして明確に答えを提示してくれます。
あっという間に読み終わったと思ったら、自然と音楽力(!)が高まっていた気がします。
目から鱗、ときに抱腹絶倒間違いなしです!
あー、面白かった!
今まで深く考えたことのなかった問いに、大嶋氏は実に軽妙な語り口で、そして明確に答えを提示してくれます。
あっという間に読み終わったと思ったら、自然と音楽力(!)が高まっていた気がします。
目から鱗、ときに抱腹絶倒間違いなしです!
あー、面白かった!
2012年4月10日に日本でレビュー済み
今まで様々な音楽関係の本を読みましたが、これほどコンパクトな分量にもかわらず、音楽をありとあらゆる方面から言及されていた本はなかったです。音楽を志すもの、音楽を愛するもの、また、演奏家はもちろん、そうでない方にも、ぜひ読んでもらいたい一冊です。筆者特有の笑いも多々ありますが、本質的なことがあちこちにちりばめられているので、ギクリともする本。おすすめです。