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中村仁一

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大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書) 新書 – 2012/1/30

中村仁一 (著)

472

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死ぬのは「がん」に限る。ただし、治療はせずに。

３人に１人はがんで死ぬといわれているが、医者の手にかからずに死ねる人はごくわずか。
中でもがんは治療をしなければ痛まないのに医者や家族に治療を勧められ、
拷問のような苦しみを味わった挙句、やっと息を引きとれる人が大半だ。
現役医師である著者の持論は、「死ぬのはがんに限る」。
実際に最後まで点滴注射も酸素吸入もいっさいしない数百例の「自然死」を見届けてきた。
なぜ子孫を残す役目を終えたら、「がん死」がお勧めなのか。
自分の死に時を自分で決めることを提案した、画期的な書。

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本の長さ

213ページ
言語

日本語
出版社

幻冬舎
発売日

2012/1/30
ISBN-10

4344982487
ISBN-13

978-4344982482
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著者について

1940年長野県生まれ。社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所所長、医師。京都大学医学部卒業。財団法人高雄病院院長、理事長を経て、2000年2月より現職。一方、「同治医学研究所」を設立、有料で「生き方相談」「健康相談」を行う。1985年10月より、京都仏教青年会（現・薄伽梵KYOTO）の協力のもとに、毎月「病院法話」を開催。医療と仏教連携の先駆けとなる。1996年4月より、市民グループ「自分の死を考える集い」を主宰し、2011年9月で16年目になる。主な著書に『老いと死から逃げない生き方』『幸せなご臨終――「医者」の手にかかって死なない死に方』（ともに講談社）がある。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎 (2012/1/30)
発売日 ‏ : ‎ 2012/1/30
言語 ‏ : ‎ 日本語
新書 ‏ : ‎ 213ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4344982487
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344982482

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中村仁一

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病気になる前に読む本

2022年6月24日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

老いた両親が徐々に具合が悪くなっていくのをみていて、いろいろ考えだしたところにこちらが目に入りました。あらゆる方法で延命してくれと言われているけど、本当にそれでいいのかなあと思います。私はこの本に同意します。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

悲しみは流れる

葉が落ちるように自然のままに

2024年3月7日に日本でレビュー済み

もし、繁殖の時期が終わったのなら…
無駄に死に抗わず、老いと病を受けいれ、緩やかな死を迎えようという話だった。

自分は職業柄、死を意識することが多く、老人ホームにもお迎えに行くし、終末医療系の病院にもよく行く。
正直に言って、そういったところで会うご老人というのは生き生きとされている方というのは少ない。むしろ生かされている、という方がほとんどだ。
そういった光景を見て、医療や介護のあり方というのはどうなんだろう、という疑問を抱いていた。ご本人たちのため、というよりは、世間体であったり、お金の為だったりする部分があるのではないかと…
この本を読んで、こういった疑問が晴れていった。やはり医療というのは治すのが役目である以上、老いからくる衰えさえも病気として、必死に治療してしまう。結果として薬漬けにされたり、延命治療を施されたりしてしまう。それは病院側のお金の都合も多々あると。
そういった延命治療を避けるためにも、普段から死について考え、いかに生き、いかに死んでいきたいのか、自分の中で回答を見つけ、家族にもそれを共有していくこと。それは常に変わっていくものなので、その都度、軌道修正していくこと。意思表示不能時の「事前指示書」を書いておくこと。その中で病気や事故などで昏睡や植物状態の時、認知症になったときにどんな医療サービスを受けたいのか、受けたくないのかを表明しておくことの重要性。それをかかりつけ医や家族、できます知人に立ち会ってもらい理解しておいてもらう。こういった事前準備が必要であるそうだらしい。
自分は幸いにも、普段から、あまり病院にお世話になることがなく、薬を飲むこともない。
なるべく医療の世話になりたくないという希望もある。
子どもたちも大分大きくなってきているので、老いからくる衰えや、病気に無理やり抗うつもりもない。
葉が落ちるように自然のままに朽ちていければいいなあ、と思う。

役に立った

響子

極論があるかもしれないが、「生き方」と「逝き方」を考えさせられた書

2012年3月30日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

私事ですが、今まで、数人の家族の落命に立ち会ってきました。
結局全員、病院で最期を迎えましたが、そのうちの一人は危篤になるまで通院のみ、抗がん治療と痛み止め（座薬）を施し、自宅での看護と介護生活でした。
しかし、がん患者の自宅での闘病・介護生活は壮絶で、痛み止めがきれると人格が変貌し、手がつけられないくらい暴れ、本人が苦しみぬいた状態が亡くなる日まで続いたのですが、患者本人の「入院したくない」という意思を尊重した上でのことです。
また、もう一人は、入院・手術後に一度も自宅に帰れないまま、延命治療（鼻チューブ栄養を経て中心静脈栄養・胃ろうなし）を施した上で逝きました。

延命治療をするかしないかは、病院で同意書を書かされる時代です。
病院から促された延命治療の中止の決断は、私や家族にとっては苦渋の選択でしたが、今振り返って思い起こすと「延命治療を求めたのはエゴだった」とも思います。家族の誰もが、「自分があの世に導いたという責任を負いたくない。」という気持ちがあったことには間違いないからです。
私にとっては、本書の中の「家族の事情で親を生かすな」という言葉は、非常に身にしみました。

本書の著者は、自然に「逝くこと」を推奨しています。自然に落命することがすごく困難な時代ですが、あまりにも進みすぎた「医療が穏やかな逝き方を邪魔している」というくだりには、納得できました。
身体のあちらこちらに、チューブや針がささり、たとえ点滴１滴でも生き長らえることができる〜無理やり生かされる時代に疑問を投げかけ、医療や医者を過信して「すがる」ことに警鐘を鳴らしている箇所etcは、うなずける部分があります。
「早期発見の不幸・手遅れの幸せ」など、今までの常識を覆すような言葉の数々には、深く考えさせられるのではないでしょうか。
しかし、自然に逝くことを看取るのは、現実的にはすごく難しい〜実際に末期がん患者や難病患者を、亡くなるまで自宅で看護・介護する勇気や決意をもつ事自体、各家庭には様々な事情があり、困難きわまりない事だと思います。
本書に掲載されている多くの写真をご覧になればお分かりかと思いますが、たとえそれが愛する家族の姿であっても、亡くなる日まで毎日直視することすら、医療従事者、病人や老人、看護・介護に慣れている人でなければ、多くの人は耐えられないというのが現実でしょう。
著者の提言は、ユーモアをまじえて読みやすく、わかりやすく書かれてはいます。
自分自身の「逝きかた」と、家族の「見送り方」を一考するきっかけにはなる書にはなるかもしれません。
特に老人医療や老衰による自然な逝き方に関する記述は、同意できる部分が多々ありました。

35人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

北八つ次郎

安楽死の自然死で当人も家族も日本も救われる。終末医療介護は地獄の人間最終処理場

2014年6月29日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

◎自然死　について教えてくれています。。感銘しました

脳内モルヒネ効果で天国へ　苦しくないんだ。
昔茨城県の海水浴場で波にさらわれおぼれたとき　水の中なのに全然苦しくない
何秒か？生まれた家の庭のさくらんぼの木の下の自分がみえ一瞬両親の顔も　そのとき　これから死ぬんだなあと思いました

気分は安らかで　フワフワした感じでした。
でも運よく足に海底があたり顔を水面の上に出す事ができ生還。
その両親も終末医療で二年間苦しませてしまった。

◎　自然治癒は全く同感です。

世界でも日本にしかない強制リストラ集団検診薬害体験者です。
降圧剤プロブレス　メインテート等で心房細動　次の抗不整脈剤で　　老眼　排尿困難　（リスモダン）　序脈　２５/分（プロノン）
サンリズムでも心房細動。。。なぜかこの薬は日本でのみ認可　　医薬マフィアの匂いが？？その他数種類服用
ある日薬を全部捨て　今快調　原因は降圧剤でした。

肺炎　肝炎　肩甲骨骨折も自然に治癒しました。　強制検診で判明
肺炎のときは熱が出て５日寝込みました。　汗がでて一日５回程　下着を替えました。
直りかけた頃ちょうど強制集団検診で判明　もう直っているね　でも風通は入院するんだよ。。。産業医のいやみ

肝炎も検診の血液検査の抗体で判明　寝込みは肺炎同様でした、。

骨折は神戸時代の綱引きで転倒　翌日から　車のドアの開け閉めで右肩下がチクチク
でも一ヶ月ほどで痛みも解消。

検診のあと家に産業医から電話
手を上げて　身体をまげて。。。どこか痛くない？　私は。。いいえ

骨折しています！！すぐ来てください！！
手術を嫌がる私に産業医は　もうL字型にくっついているから。。。まあいいか　あれから２０数年。

インフルワクチンも一切受けていません。　風邪はほとんど引かない　引きそうなときは卵酒のんでよく寝る。
接種された厚生大臣がインフルエンザに！！
昨年検診奴隷マニアの女性通院途中で交通事故死。。。笑い話？？

諸悪の根源は内科基準値操作　実験データ偽造の医薬マフィアと国民皆保険税金負担一部無調と同様に介護保険

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ハヤセ

三年前に出版されていたならば

2012年2月28日に日本でレビュー済み

＜食べないから死ぬのではなく
　「死ぬ時」が来たから食べないのだ＞

そうか、そうだったのか！

この言葉を３年前に聞きたかった

それまで食欲旺盛だった９７歳の母が
徐々に食事が取れなくなりました
私は
食べないと元気にならない、食べないと病気も
治らない　そう思って
母の口をこじ開けて、スプーンを押し込んでいました

母の為に・・と思ってしたことが
実は母には拷問だったのですね
私が犯した行為は、母が亡くなって３年たた今でも
トゲのように胸に刺さっています

病院では、鼻チューブ栄養を試みられましたが
消化できず、すぐ下痢として出てしまうので
次は中心静脈栄養になりました
首に注射針を刺して栄養を補給する方法ですが
当時は、早く母を元気にしたい一心で
私は処置に同意しました

しかし、
首に注射針が突き刺さった母の姿を見た時
あ〜こんな辛い思いをさせてまで生きなくてはいけないのかと
胸が痛み、心は揺れ動きました
その間にも
血圧が上がったと言えば、下がる点滴を
下がったと言えば上がる点滴を処置されていました
私はいたたまれなくなって
「もう辞めてください、何もしないでください」と訴えました

院長も婦長もわかってくださって
その後は水も栄養もなしです
それから一週間くらいたった頃
私の目の前で、母は安らかに死んでいく姿を見せてくれました

とは言うものの
栄養を止めてしまってよかったのだろうかと
３年間、内心、忸怩だるものがありましたが
本書を読んでやっと胸のつかえが下りました

人は誰でも必ず死ぬんだ、と言うこと
死ぬこと(自然死)は怖くないと言うことを
教えてくれる本です

重いテーマながら
著者のユーモアある文章で、時にはくすっと笑ったりして
読み進んでいきました

３年前にこの本に出会いたかったです

老若男女　すべての人に読んで欲しいです
特に病院の先生には

蛇足ながら
本書を読んでから
私が書いていた「エンディングノート」の一部を
書き換えました

796人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

あかちょうちん

「自然死のすすめ」は納得ですが、書名と文章には品がほしかったです。

2021年1月23日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

　本書の前半では「医療が“穏やかな死”を邪魔している」「がんは完全放置すれば痛まない」ことを、著者の老人ホーム付属診療所所長、医師としての経験から述べています。後半では、病院と仏教の橋渡しをした著者らしく、「自分の死について考えると生き方が変わる」ということを書き、終章では「私の生前葬ショー」について紹介しています。
　この本の副題でもある「自然死のすすめ」については納得できました。私も自然死で死にたいです。また、事前指示書に書く延命措置拒否は「いっさいの延命措置」という記述ではダメで、拒否する延命措置を「心肺蘇生、強制人工栄養、水分補給、・・・」と具体的に書く必要があることや、訪問診療医の「２４時間ルール」の誤解の説明は非常に参考になりました。
　著者の経験に基づき、読みやすい文章で本書は書かれています。その意味では良いのですが、書名の大仰さ、命令口調や本文中のブラックジョーク的表現が気になりました。主張は立派なのですから、書名や本文の文章にも品があった方が良いと思います。また、著者の経験からの「こう思う」だけでなく、他の医療データ、学会データなどと突き合わせをして論の主張をしていただければ、納得性もさらに高まるのではないかと感じました。

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