ん十年ぶりの再読となります。前回は、ミステリ・ハンドブックか何かで、宮部みゆきさんが取り上げてらしたのを読んだからだったかな。今回とは違う方の訳で読みました。
カーステアズ家の三姉弟──ダイナ(十四歳)、エイプリル(十二歳)、アーチー(十歳)──が殺人事件を引っかきまわす、もとい、ミステリ作家の母のために、隣家で起きた殺人事件を解決しようと大活躍する話。
ミステリとしては、話がごたごたしてて分かりにくいし、三姉弟がなんやかや事件現場に入り込んだりするんで、「それは、大いにまずいんじゃないの」て思ったんだけど‥‥。
なんといっても良かったんは、大好きな母マリアンのために、三人の子どもたちが力を合わせて奮闘するところでしたね。
仕事に没頭してつい身だしなみがそっちのけになってしまう母のために、何とかふさわしいパートナーをくっつけるべく、三人があれこれ画策する場面とかね。カーステアズ家の〝母の日〟の場面とかね。ほんと、心があったまりましたわ。
そうそう。〈ジェイク・ジャスタス〉なんて、著者の別シリーズで活躍する主人公の名前が出てきたりして、なつかしいなあ思いましたわ。『大はずれ殺人事件』と『大当たり殺人事件』の二冊。あれ、面白かったもんなあ。
それと、ライスのこの二冊の訳者である小泉喜美子さんには、『メイン・ディッシュはミステリー』(新潮文庫。1984年刊行)て読みがいのある、とても素敵なエッセイ集があります。この文庫本に紹介されてるミステリー作品をあれこれ読むことで、ミステリの奥深さ、面白さ、愉しさを知った私としては、「ミステリの好きな方は、一度読んでみて」とおすすめしたいっすね。
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スイート・ホーム殺人事件〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 2-9) 文庫 – 2009/9/5
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カーステアズ家の子どもたち、14
歳のダイナ、12歳のエイプリル、
10歳のアーチーは、勇んで探偵に
乗り出した。お隣りのサンフォー
ド家の奥さんが射殺されたのだ。
でもおかしい。銃声は二発聞こえ
たのに、被害者が撃たれたのは一
発だけ。そしてサンフォードさん
の旦那さんも姿を消して……ミス
テリ作家のお母さんを有名にする
ために、子どもたちの大活躍が始
まった! ほのぼのユーモアたっ
ぷりの本格ミステリ、新訳で登場
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の旦那さんも姿を消して……ミス
テリ作家のお母さんを有名にする
ために、子どもたちの大活躍が始
まった! ほのぼのユーモアたっ
ぷりの本格ミステリ、新訳で登場
- 本の長さ474ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2009/9/5
- ISBN-104150715599
- ISBN-13978-4150715595
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著者について
1908年、シカゴ生まれ。ティーンエイジャー時代からジャーナリストとして働き、若くしてラジオ作家、プロデューサーとなった。そうした経験を生かして作家に転身。1933年に『時計は三時に止まる』でデビュー。同書で登場した弁護士J・J・マローンのシリーズをはじめ、ビンゴ&ハンサムのシリーズなど、ユーモアあふれる本格ミステリを発表し。なかでも1944年発表の本書は、彼女の代表作として高く評価されている。1957年に死去。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2009/9/5)
- 発売日 : 2009/9/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 474ページ
- ISBN-10 : 4150715599
- ISBN-13 : 978-4150715595
- Amazon 売れ筋ランキング: - 319,967位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 462位ハヤカワ・ミステリ
- カスタマーレビュー:
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2024年2月11日に日本でレビュー済み
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2015年10月11日に日本でレビュー済み
¶ライスは一番好きな推理作家で、ふだんは滅多に買わないミステリー専門誌を買ったりと、何やかやでマローン物やビンゴとハンサム物など、彼女の中〜長編はほとんど全部読破出来たのではないかと思う。
¶なかでもこの『スイート・ホーム殺人事件』は―大人っぽくシニカルな笑いを誘う彼女本来の作風からはちょっとはみ出た一作ながら―それでもやはりライスを代表する作品であり、彼女への入門編としてはピッタリの万人受けする傑作ではないだろうか??
¶内容としては、ミステリー作家である母の手助けを時に借りながら、三人の子供たちが近所で起こった殺人事件を解決に導く―といった所謂ホーム・ミステリーの類いで、子供が主役な分、彼女の小説中ではやや“毒”が薄めな気もするが、ライスらしいユーモアは随所に健在で、ラニアンの諸作にも通ずる笑いの中にある或る種の冷徹な眼差しも、そのホンワカとしたフィルター越しにではあるが、十分に感じ取れる。
¶本書は約50年ぶりの新訳ということだが、旧版の長谷川修二氏のVer.に慣れたこの身としては、若干の違和感が残った。全体的に言葉遣いは易しくなり、現代ふうに言い換えられた言葉も少なくない。言ってみれば、大人向けから中高生にも読みやすいように(その割にはフリガナ等はない)との配慮とも取れるが、ライスの小説自体、ある程度の年齢にならないと、本当の意味では楽しめないようにも思えるし、この種の変更は必要だったのかな、と。
¶最後に比較のために旧版と新版の同一部分を載せておこう。旧→新の順である。
「彼の微笑がグンと幅をひろげました。『ああ、ずっと僕は知っていたさ。僕をだまそうったって無理だよ。僕は九人の子供を手塩にかけたんだもの―』」
「オヘア部長刑事の笑みは大きくなった。『ああ、ずっとわかってたよ。わたしをだまそうとしてもだめだ。なにしろ九人の子どもを育てたんだからね―』」
¶なかでもこの『スイート・ホーム殺人事件』は―大人っぽくシニカルな笑いを誘う彼女本来の作風からはちょっとはみ出た一作ながら―それでもやはりライスを代表する作品であり、彼女への入門編としてはピッタリの万人受けする傑作ではないだろうか??
¶内容としては、ミステリー作家である母の手助けを時に借りながら、三人の子供たちが近所で起こった殺人事件を解決に導く―といった所謂ホーム・ミステリーの類いで、子供が主役な分、彼女の小説中ではやや“毒”が薄めな気もするが、ライスらしいユーモアは随所に健在で、ラニアンの諸作にも通ずる笑いの中にある或る種の冷徹な眼差しも、そのホンワカとしたフィルター越しにではあるが、十分に感じ取れる。
¶本書は約50年ぶりの新訳ということだが、旧版の長谷川修二氏のVer.に慣れたこの身としては、若干の違和感が残った。全体的に言葉遣いは易しくなり、現代ふうに言い換えられた言葉も少なくない。言ってみれば、大人向けから中高生にも読みやすいように(その割にはフリガナ等はない)との配慮とも取れるが、ライスの小説自体、ある程度の年齢にならないと、本当の意味では楽しめないようにも思えるし、この種の変更は必要だったのかな、と。
¶最後に比較のために旧版と新版の同一部分を載せておこう。旧→新の順である。
「彼の微笑がグンと幅をひろげました。『ああ、ずっと僕は知っていたさ。僕をだまそうったって無理だよ。僕は九人の子供を手塩にかけたんだもの―』」
「オヘア部長刑事の笑みは大きくなった。『ああ、ずっとわかってたよ。わたしをだまそうとしてもだめだ。なにしろ九人の子どもを育てたんだからね―』」
2012年8月11日に日本でレビュー済み
カーステアズ家の子どもたち−14歳の長女ダイナ、12歳の次女エイプリル、10歳の長男アーチー−の母マリアンはミステリ作家。猛烈に書きまくることで何とか生計を立てています。そんな彼女を心配する子どもたち。そこに隣家で殺人事件が! お母さんが事件を解決すれば、今より本が売れるようになって、あんなに働かなくてもよくなるし、あわよくば刑事とのロマンスも・・・。忙しい母親に代わって3人は自ら捜査を始めます。
本作のタイトルとプロローグは、いっぱしの海外ミステリ好きならみなさんご存じでしょう。それほどの作品でありながら、何となくユーモアミステリは苦手でこれまで読んでいなかったのですが、読了後まず思ったのは、もっと早く読んでおけば良かったということでした。それぐらい面白く、ミステリとしての出来栄えも出色で、さらに羽田詩津子さんの新訳も素晴らしくて、超遅読の私でもすらすら読めました。
ユーモアミステリの代名詞、一つの頂点とも言える作品であり、自信を持ってお勧めできます。
また、この本を読んで、同じ作者の弁護士マローンシリーズの代表作「大はずれ殺人事件」「大あたり殺人事件」もぜひ読みたくなりました。どこか新訳で出版してもらえないでしょうか。
本作のタイトルとプロローグは、いっぱしの海外ミステリ好きならみなさんご存じでしょう。それほどの作品でありながら、何となくユーモアミステリは苦手でこれまで読んでいなかったのですが、読了後まず思ったのは、もっと早く読んでおけば良かったということでした。それぐらい面白く、ミステリとしての出来栄えも出色で、さらに羽田詩津子さんの新訳も素晴らしくて、超遅読の私でもすらすら読めました。
ユーモアミステリの代名詞、一つの頂点とも言える作品であり、自信を持ってお勧めできます。
また、この本を読んで、同じ作者の弁護士マローンシリーズの代表作「大はずれ殺人事件」「大あたり殺人事件」もぜひ読みたくなりました。どこか新訳で出版してもらえないでしょうか。