今回もメキシコの麻薬戦争を題材に、軽妙洒脱な物語が展開する。
「犬の力」が、血の滴るステーキとすれば、こちらはハンバーガーくらいでしょうか。
どうしても比較してしまうが、これはこれで面白い。しかし、ジョーク5割、アクション2割、その他3割という感じで、「夢中で読む」とまではいかなかった。
ただ、麻薬戦争に関わる主人公達を含め「野蛮人」と言い切る姿勢は、相変わらず著者の麻薬への怒りの発露といえるのではないだろうか。
旅や通勤のお供には丁度いいくらいの内容ですので、同氏のファンなら十分に楽しめると思います。
初めて著者の作品に触れる方は、これだけ読むと「なんだこりゃ?」と思うかもしれないので、他の作品を読んでから、本作を手に取って頂いた方がいいと思います。

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野蛮なやつら (角川文庫) 文庫 – 2012/2/25
カリフォルニアでマリファナのビジネスで成功していたベンとチョン。だがメキシコの麻薬カルテルが介入し、二人の恋人オフィーリアが拉致されてしまう。二人は彼女を取り戻すために危険な賭けにでるが――。
- 本の長さ468ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2012/2/25
- 寸法10.7 x 1.8 x 14.9 cm
- ISBN-104041001749
- ISBN-13978-4041001745
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商品の説明
著者について
NY出身。2009年刊行の『犬の力』がミステリランキングを席巻。
登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012/2/25)
- 発売日 : 2012/2/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 468ページ
- ISBN-10 : 4041001749
- ISBN-13 : 978-4041001745
- 寸法 : 10.7 x 1.8 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 491,078位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,881位角川文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の作品でいいのがあったのと、映画の評判がよかったのでよみました。漫画みたいで先がわかってしまったけど、まあまあかな。
2012年3月14日に日本でレビュー済み
話としては
トラウトマン大佐(ランボーの上司みたいなベン)率いるランボー(みたいなチョン)+リスベット/ミレニアム(みたいなオフィーリア)を核とするスタイリッシュ麻薬製造販売チーム VS
伝統の、しかしチョッと間抜けなメキシカン麻薬組織 との死闘なのだが、同じ作家の同じく米墨麻薬戦争を描いた<犬の力>の様な全編を
ヒリヒリした感覚が貫く様な文体を期待すると、これがチョット違う...
勿論、麻薬組織側の内部通報者を狩りたてる凄まじい内部制裁の描写とか、何時ものリアルな銃撃戦も、250ページ過ぎからは用意されており
十分楽しませてくれるのだが、今回は作者の<お遊び>が、訳者に言わせると<お茶目>ブリが過ぎすぎている感じが...
勿論、これは作者が今回本作に振り当てた文体であり、それを好めるか否かは、こちら側の問題で、私自身はあんまり好きにはなれなかった。
オフィーリアと母親との会話なんか、バカバカしくて殆どスキップ、そういう意味では、結構短めの一作だった。
ベン、チョン & オフィーリアの三角関係にしても、嫉妬も確執もなく、最後まで3Pハッピーみたいな関係で、ほとんど大人のファンタジー、それがリアルな麻薬抗争
と絡まされても、こちらには、どうにも埋められないチグハフグを感じてしまった。
どうしようもない麻薬汚染の実態に<犬の力>ではウインズロウは(訳者曰く)怒っていたのだが、ここでは、あきらめてしまったのか...
<もう、ふざけるしかないよネ>と言った気分なのか...
それでも、十分☆4の物語なのだから、<恐るべし>というべきか、<次はもういいよネ>と言うべきか....
映画化されたそうで、多分そこそこ面白いものになるだろうけど、<一食抜いてもどうしても>と言う気には今の所なれない。
(「サトリ」の続編にも触手は伸びない)
いいから、「犬の力」続編か、スピン・オフ(カランがいい!)書いてくださいョ。
トラウトマン大佐(ランボーの上司みたいなベン)率いるランボー(みたいなチョン)+リスベット/ミレニアム(みたいなオフィーリア)を核とするスタイリッシュ麻薬製造販売チーム VS
伝統の、しかしチョッと間抜けなメキシカン麻薬組織 との死闘なのだが、同じ作家の同じく米墨麻薬戦争を描いた<犬の力>の様な全編を
ヒリヒリした感覚が貫く様な文体を期待すると、これがチョット違う...
勿論、麻薬組織側の内部通報者を狩りたてる凄まじい内部制裁の描写とか、何時ものリアルな銃撃戦も、250ページ過ぎからは用意されており
十分楽しませてくれるのだが、今回は作者の<お遊び>が、訳者に言わせると<お茶目>ブリが過ぎすぎている感じが...
勿論、これは作者が今回本作に振り当てた文体であり、それを好めるか否かは、こちら側の問題で、私自身はあんまり好きにはなれなかった。
オフィーリアと母親との会話なんか、バカバカしくて殆どスキップ、そういう意味では、結構短めの一作だった。
ベン、チョン & オフィーリアの三角関係にしても、嫉妬も確執もなく、最後まで3Pハッピーみたいな関係で、ほとんど大人のファンタジー、それがリアルな麻薬抗争
と絡まされても、こちらには、どうにも埋められないチグハフグを感じてしまった。
どうしようもない麻薬汚染の実態に<犬の力>ではウインズロウは(訳者曰く)怒っていたのだが、ここでは、あきらめてしまったのか...
<もう、ふざけるしかないよネ>と言った気分なのか...
それでも、十分☆4の物語なのだから、<恐るべし>というべきか、<次はもういいよネ>と言うべきか....
映画化されたそうで、多分そこそこ面白いものになるだろうけど、<一食抜いてもどうしても>と言う気には今の所なれない。
(「サトリ」の続編にも触手は伸びない)
いいから、「犬の力」続編か、スピン・オフ(カランがいい!)書いてくださいョ。
2015年7月28日に日本でレビュー済み
とても良かった。三人で今を気ままに生きてることが全てで 仲間の為なら平気で命をかける。
一人でも欠けた時点で生きてる意味はなくなり 悲壮感もなく当たり前に死をともにする・・・。
犬の力と比較する方もいるけど ドン・ウィンズロウの作品の中で犬の力だけが特に異色だと思う。
ひたすらシリアスなのは犬の力だけなんで。サトリもシリアスだけど これはトレヴェニアンの世界感を引き継いたものだから別もの。
一人でも欠けた時点で生きてる意味はなくなり 悲壮感もなく当たり前に死をともにする・・・。
犬の力と比較する方もいるけど ドン・ウィンズロウの作品の中で犬の力だけが特に異色だと思う。
ひたすらシリアスなのは犬の力だけなんで。サトリもシリアスだけど これはトレヴェニアンの世界感を引き継いたものだから別もの。
2012年5月5日に日本でレビュー済み
久々にウィンズロウを読んだが、残念。
ストーリーの斬新さも、ハードボイルドの乾いた語り口も、
主人公やそれを取り巻く人間もほとんど魅力がない。
「犬の力」の簡略版としか思えず、サイドストーリーとして
出版したほうがまだましとさえ思える出来。
背景そのものが完全な「犬の力」の模倣であり、著者が同じとは
いえ、ここまで同じ展開であると「詐欺」とさえ考えた。
「犬の力」は、私個人としては最高の☆☆☆☆☆だったが、
この作品には何の愛着も見出せず、最低ランクの☆のみ。
邦訳の関係ではなく、ウィンズロウが何を勘違いしたか、
癖のある・耳障りの悪い文章をなぜ書いたかも不明。
何を表現したかったかさえ不明。
軽いノリの三人組みに、これほど軽薄な行動をとらせることで
「ポップな文体」でも目指したのか????
とにかく???の連続で、最後には頭を抱えて「犬の力を
絶賛するんじゃなかった」と反省しきり。
メキシコのカルテル・アメリカの捜査当局など、目新しいものは
まるでなく、カルテルの女頭目の存在には正直笑った。
筋立て自体が存在しないので、ストーリーがどかという問題でもなく、
トマス・ハリスの「ハンニバル・ライジング」と言えば、
理解していただけるだろうか。
さよなら、ウィンズロウ
たぶん二度と読むことはありません。
あなたの才能を惜しみます。
「犬の力」がヒットしたといって二番煎じはいけません。
ストーリーの斬新さも、ハードボイルドの乾いた語り口も、
主人公やそれを取り巻く人間もほとんど魅力がない。
「犬の力」の簡略版としか思えず、サイドストーリーとして
出版したほうがまだましとさえ思える出来。
背景そのものが完全な「犬の力」の模倣であり、著者が同じとは
いえ、ここまで同じ展開であると「詐欺」とさえ考えた。
「犬の力」は、私個人としては最高の☆☆☆☆☆だったが、
この作品には何の愛着も見出せず、最低ランクの☆のみ。
邦訳の関係ではなく、ウィンズロウが何を勘違いしたか、
癖のある・耳障りの悪い文章をなぜ書いたかも不明。
何を表現したかったかさえ不明。
軽いノリの三人組みに、これほど軽薄な行動をとらせることで
「ポップな文体」でも目指したのか????
とにかく???の連続で、最後には頭を抱えて「犬の力を
絶賛するんじゃなかった」と反省しきり。
メキシコのカルテル・アメリカの捜査当局など、目新しいものは
まるでなく、カルテルの女頭目の存在には正直笑った。
筋立て自体が存在しないので、ストーリーがどかという問題でもなく、
トマス・ハリスの「ハンニバル・ライジング」と言えば、
理解していただけるだろうか。
さよなら、ウィンズロウ
たぶん二度と読むことはありません。
あなたの才能を惜しみます。
「犬の力」がヒットしたといって二番煎じはいけません。
2019年5月3日に日本でレビュー済み
男2人、女1人の破天荒な仲良し3人組が、カリフォルニアのラグーナ・ビーチのマリファナ取引で荒稼ぎしていたところ、メキシコの麻薬組織が一方的に「関係」を求めてきて状況が一変し、男2人は勝負に出る。
物語のディテールは、ウィンズロウの他の作品とかなり被る部分もあるが、重ね読みによってかえって理解が深まるような感覚があるので、あまり気にならない。そういう仔細にこだわるよりも、性格も行状もまったく正反対の親友2人が、あらゆる手を使って麻薬組織を翻弄する姿が面白い。2人のやり取りも、1人が「膝に載せたグロックと床に置いた散弾銃、そしてベルトに挿した接近戦用のケイバー・ナイフのために、両手をあけておきたい」のに対し、「ベンはそれを過剰な武装だと考える」といった具合だ。
本作の文体は、「犬の力」や「ザ・カルテル」と大きく異なりかなりくだけているので読者の好き嫌いが分かれるところだろう。しかし、単にくだけた文体で書かれているだけでなく、改行など紙面の使い方そのものが独特。これはひとつの「実験」と言ってもいいのだろうし、いろいろな意味で、ウィンズロウ作品は読者を飽きさせない。
物語のディテールは、ウィンズロウの他の作品とかなり被る部分もあるが、重ね読みによってかえって理解が深まるような感覚があるので、あまり気にならない。そういう仔細にこだわるよりも、性格も行状もまったく正反対の親友2人が、あらゆる手を使って麻薬組織を翻弄する姿が面白い。2人のやり取りも、1人が「膝に載せたグロックと床に置いた散弾銃、そしてベルトに挿した接近戦用のケイバー・ナイフのために、両手をあけておきたい」のに対し、「ベンはそれを過剰な武装だと考える」といった具合だ。
本作の文体は、「犬の力」や「ザ・カルテル」と大きく異なりかなりくだけているので読者の好き嫌いが分かれるところだろう。しかし、単にくだけた文体で書かれているだけでなく、改行など紙面の使い方そのものが独特。これはひとつの「実験」と言ってもいいのだろうし、いろいろな意味で、ウィンズロウ作品は読者を飽きさせない。
2013年9月18日に日本でレビュー済み
ウィンズローの作品には当たり外れがある。
ドーン・パトロール(夜明けのパトロール)はいい。翻訳もいい。
スラングや専門用語を理解して訳しているし、もちろん原書も良いのだろう。
グレアムとニールのシリーズも前半はいいが、シリーズ後半は翻訳の出来が悪く評価出来ない。
本書もどちらかというと外れ。
まず、設定が現実味ない。主人公の裏社会での立ち位置とカルテルとの関わりなんか今ひとつリアルじゃない。
突拍子もない設定なら突き抜ければ良いのに、中途半端。
次にストーリーとか起承転結はなく、淡々と日々の流れを綴っただけのスタイルは退屈に感じる。
また、原書の文体が面倒くさいせいもあるのだろうが、原文のニュアンスが伝わらない訳になっているところが散見出来る。
直訳しちゃった?っていう感じでしょうか。
スラングや若者文化が多く出て来る作品には東江さんは向かない。(銃、車等の専門用語、趣味的分野も苦手みたい)
なぜなら、正しい英語は出来てもスラング等の口語の微妙なニュアンス、意味を日本語のスラングや現在の言葉(若者が使う言葉)で表現する事ができないからだ。
おじさんが無理矢理若者言葉使うと、ん?微妙〜ってなるでしょ、あれ。
ドーン・パトロール(夜明けのパトロール)はいい。翻訳もいい。
スラングや専門用語を理解して訳しているし、もちろん原書も良いのだろう。
グレアムとニールのシリーズも前半はいいが、シリーズ後半は翻訳の出来が悪く評価出来ない。
本書もどちらかというと外れ。
まず、設定が現実味ない。主人公の裏社会での立ち位置とカルテルとの関わりなんか今ひとつリアルじゃない。
突拍子もない設定なら突き抜ければ良いのに、中途半端。
次にストーリーとか起承転結はなく、淡々と日々の流れを綴っただけのスタイルは退屈に感じる。
また、原書の文体が面倒くさいせいもあるのだろうが、原文のニュアンスが伝わらない訳になっているところが散見出来る。
直訳しちゃった?っていう感じでしょうか。
スラングや若者文化が多く出て来る作品には東江さんは向かない。(銃、車等の専門用語、趣味的分野も苦手みたい)
なぜなら、正しい英語は出来てもスラング等の口語の微妙なニュアンス、意味を日本語のスラングや現在の言葉(若者が使う言葉)で表現する事ができないからだ。
おじさんが無理矢理若者言葉使うと、ん?微妙〜ってなるでしょ、あれ。
2012年11月23日に日本でレビュー済み
もしかしたら、映画化の話が先に来てその時に『“犬の力”に似た作品を作ってくれないか?』と頼まれたのでは、と思わせるできばえです。
今まで日本で発売されているドン・ウィンズロウ作品は全て読んでます。
初めてドン・ウィンズロウ作品で『うわ〜…何だこりゃ…』とガッカリしました。 無理やり“ラップ”や“ヒップホップ”を聴かされているような文章の作りも一体、何のつもりか…
今作の後日談だか前日談だかが出るという話しもありますが、多分、そちらも買うとは思います。
今まで日本で発売されているドン・ウィンズロウ作品は全て読んでます。
初めてドン・ウィンズロウ作品で『うわ〜…何だこりゃ…』とガッカリしました。 無理やり“ラップ”や“ヒップホップ”を聴かされているような文章の作りも一体、何のつもりか…
今作の後日談だか前日談だかが出るという話しもありますが、多分、そちらも買うとは思います。