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夜より暗き闇(上) (講談社文庫) 文庫 – 2003/7/15

4.4 5つ星のうち4.4 52個の評価

ミステリーの到達点!
M・コナリーの離れ業

『シティ・オブ・ボーンズ』のハリー・ボッシュと『わが心臓の痛み』のテリー・マッケイレブが豪華共演!

心臓病で引退した元FBI心理分析官テリー・マッケイレブは、旧知の女性刑事から捜査協力の依頼を受ける。殺人の現場に残された言葉から、犯行は連続すると悟ったテリーは、被害者と因縁のあったハリー・ボッシュ刑事を訪ねる。だが、ボッシュは別の殺しの証人として全米が注視する裁判の渦中にあった――。
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

「シティ・オブ・ボーンズ」のボッシュ刑事と「わが心臓の痛み」の元FBI捜査官テリー・マッケイレブが初共演! 全米ベストセラーのノンストップ・ミステリー。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2003/7/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/7/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 352ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062737930
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062737937
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 52個の評価

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マイクル・コナリー
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上位レビュー、対象国: 日本

2021年7月25日に日本でレビュー済み
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ボッシュシリーズ7作目の本作は、これまで読んできたボッシュものと趣が違い、『わが心臓の痛み』(未読)で初登場した元FBI心理分析官のテリー・マッケイレブものにボッシュが登場するとの構成になっています。
 よってボッシュ自身が事件解明のため直接行動を起こすというより、マッケイレブが家族とのあり方に悩みながらも、その洞察力によってぐいぐいと真実に近づいていくとの展開であり、主役はあくまでマッケイレブです。
 だからと言って『わが心臓の痛み』を読んでおかないと本作がわからないということもなく、未読の私でも十分楽しめましたし、『わが心臓の痛み』に対する関心も高まりました(なお、『わが心臓の痛み』はクリント・イーストウッド監督主演で映画化されており、そちらにも感心が高まります。)。
 ボッシュシリーズ第一作目の『ナイトホークス(原題The Black Echo)』では、実在する絵画「ナイトホークス」が作品の印象を象徴するアイコンとなっており、それがため、日本でのタイトルもブラックエコーではなくナイトホークスになったと思われますが、本作では、ボッシュの名前の由来となった中世の実在の作家ヒエロニムス・ボッシュ(ヒエロニムス・ボス)の絵画「悦楽の園」が重要な役割を果たします。
 ブックカバー上巻にはヒエロニムス・ボッシュの傑作のひとつ「最後の審判」、下巻には「悦楽の園」が用いられているとおり、まさにこれらの作品が、事件解明の重要なアイコンとなっているのです。
 マッケイレブが美術館の専門家からボッシュの絵画に関する説明を受ける場面があります。
「ボッシュはあらゆる悪魔を知っていました。夜より暗き闇を」「人間の愚行が我々全員を最終的運命である地獄へ連れていくというテーマ」
 ネット検索にて「悦楽の園」をじっくり見ながら読むと、その説明の意味がとても分かりやすく、絵画そのものにも魅了されます。
 三翼祭壇画である「悦楽の園」、左のパネルにはエデンの園におけるアダムとイブの田園的場面、中央のパネルには空想上の生き物とともに何十人もの全裸の人々が情欲にかられた場面が、そして右のパネルには化け物のような醜い生き物とともに地獄が描かれている。そこには「報い」が夜より暗き闇とともに描かれている・・・。
 レオナルド・ダヴィンチと同時代に生きた美術家ヒエロニムス・ボッシュの存在をマイクル・コナリーのおかげで知ることができました。
 思うに、今更ながらですが、マイクル・コナリーが、自身の作品の主役、しかも犯罪を捜査する刑事にこの美術家の名前をつけた、そのセンスの高さに今更ながら驚かされます。
PS.「わが心臓の痛み」を本作の後から読んでみたら、とてつもなく面白かったです。上記のとおり書きましたが、やはり「わが心臓の痛み」を先に読まれることをお勧めします。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 心臓移植で奇跡的に一命をとりとめた元FBI心理分析官のテリー・マッケイレブが引退して暮らしている釣り船のところに、かってボッシュが娼婦殺しの犯人として逮捕した塗装工のエドワード・ガンが何者かに殺された事件捜査の出口が見えなくなった保安官補のジェイ・ウィンストンがマッケイレブにプロファイリングしてほしいとやってきた。
 マッケイレブは、妻グラシエラの反対を押し切ってジェイ・ウィンストンの頼みを引き受けてしまった。
 預かった資料の中の現場写真の中から死体を眺めるように置いてあったフクロウの置物に注目したマッケイレブは、そのことから推理を進めていくうち中世の画家ヒエロ二ムス・ボシュに辿り着く。
 ハリー・ボッシュの本名は、ヒエロ二ムスであったことからボッシュが辿ってきた過去から、こともあろうにハリー・ボッシュを第一容疑者として捜査を、ジェイ・ウィンストンとともに進めることになる。
 当のハリー・ボッシュは、有名映画監督のデイヴィット・ストーリーの裁判の証人で日々忙しく自由の身ではなかった。
 デイヴィット・ストーリーの裁判とテリー・マッケイレブの捜査を、読者の目先を変えながらパラレルでコナリーは上手く書き進む。
 どちらかというとテリー・マッケイレブが主人公のように描写していることが、シリーズのなかで少し異質かもしれない。
 が、相変わらずコナリーのプロット構成の妙に読者は魅了されながらページを繰ることになるはずだ。
 ストリーのエンディングを、コナリーがどのように料理するか楽しみにしながら上巻を読み終えた。 
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年4月30日に日本でレビュー済み
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ボッシュとマッケイレブが登場する作品。二つのストーリーが同時展開していて、下巻が楽しみになりました。
2007年3月19日に日本でレビュー済み
“当代最高のハードボイルド”といわれる、マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ>シリーズ第7弾。

’03年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門次点(11位)、「このミステリーがすごい!」海外編第20位。

本書は、<ハリー・ボッシュ>シリーズの一巻ではあるが、ノン・シリーズの名作『わが心臓の痛み』の主人公テリー・マッケレイブが登場し、ハリー・ボッシュ以上の活躍を見せてくれる。また、これもノン・シリーズの傑作『ザ・ポエット』の主人公ジャック・マカヴォイもゲスト出演している。

物語は、ふたりの行動が交互に描かれて進んでゆく。

一方は、当局が捜査に行き詰まったある家屋塗装工の惨殺事件解決の手助けを頼まれた元FBI心理分析官マッケレイブの綿密なプロファイル作業と、心臓移植を受けた身というハンデがありながらも、つい力がはいってしまう捜査活動である。

もう一方は、ハリウッドの女優殺しのかどで、ボッシュ自らが逮捕した映画監督の裁判シーンである。この法廷ではボッシュも証人として出廷し、証言をする。

マッケレイブのプロファイルでは、なんとボッシュが塗装工惨殺事件の重要容疑者となるという衝撃的な展開を見せたり、一方では一流のリーガルサスペンスを読んでいるような息詰まる法廷シーンが続いたりして、それぞれの場面は独立して進行するが、ラストに至って、それぞれの事件も、ふたりも、シンクロするのである・・・。

私は、本書はコナリー作品三大スターがそろい踏みしたシリーズ番外編ではないか、いやむしろマッケレイブを主役に据えた『わが心臓の痛み』の続編ではないかとさえと思った。

そしてハリー・ボッシュとテリー・マッケレイブの、ふたりの物語は、シリーズ第10作『天使と罪の街』へと続くのである。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ロス市警ハリウッド署の刑事、ハリー・ボッシュを主人公としたシリーズも、今回で7作目となります。
2001年発表、2003年邦訳。

心臓病で引退した元FBI心理分析官、テリー・マッケレイブのもとを、ジェイ・ウィンストン保安官補が訪れ、ある猟奇的殺人のデータを渡し、分析を依頼。
被害者が最後に接したのが、ハリー・ボッシュ刑事であったことを知ったマッケレイブだが、ボッシュ刑事は自分が逮捕したある殺人犯の裁判の証人として、出廷中であった。

…と、いつものとおり(悪い意味ではなく)出だしは、あまり新鮮味はありません。
でも、主人公達が、きっちりと行っていく「推理」が、思わぬ方向に展開していき、上巻を終える頃には、のめり込んでしまう…というのも、いつものとおり(良い意味で)でした。

ただ、今回は、あらかじめ人目を引く「仕掛け」があります。
それは、本書の表紙です。
上・下巻とも、そこに描かれている絵画の作者は、ヒエロニムス・ボッシュ。

シリーズを読んで来られた方ならご存知のとおり、ハリー・ボッシュの本名はヒエロニムス・ボッシュ。
16世紀のオランダの画家から付けられた名前なのです。

名前の由来については、これまでもしばしば記述がありましたが、その画家の「絵画」について、ほとんど語られることはありませんでした。
しかし、今回は表紙に採用されているとおり、本作品の中心テーマとなっています。

このシリーズは、テーマとしてきたことが、20世紀以降の事柄であったためか、500年以上昔の絵画を取り扱うということで、これまでとちょっと違う雰囲気をこの作品に感じました。

さらに、「何かが違う」のは、ラストに明らかにされる、「真相」。
ある意味で、衝撃的ですが、次作以降も読みたくなる、職人芸的な結末ではないかと思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年9月4日に日本でレビュー済み
後半の法廷シーンあたりからおもしろすぎて読み終えるのがもったいない、そんな気になる。

「ポエット」のマカヴォイ(記者)、「わが心臓の痛み」のマッケイレブ(元FBIプロファイラー)も登場、ボッシュと三つ巴で、捜査・推理・報道・司法・犯罪者が入り乱れながらも、緻密な組み立てで進行。そして積み上げていったものが最後の裁判シーンで、すべてひとつになって爽快な解決へ。と、そこから最後の暗転があり、読者はさらに夜より暗き闇をみることになる。

全編にわたってボッシュの名前の由来である画家ヒエロニムス・ボス(英語ではボッシュ)の作品解説にもなっており画集やネットでボスの絵を見ながら読み進めたほうがいっそう楽しめる。

Amazon Prime ドラマではシーズン3に相当するが、本作では原作のほうがずっと面白い。しかし、ドラマでしかえられない空気感もあるので、どちらもはずせません。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年6月16日に日本でレビュー済み
本書のベストセリフ

テリー・マッケイレブ「いや、あらゆる天才が

          ミュージシャン、画家、刑事も入れていい

          そのような致命的欠陥を抱えているのだ、と。

          腕に刺された針」

ハリー・ボッシュ「だれでも致命的欠陥を持っていると思っているよ、

          天才であろうとなかろうと」

“ハリー・ボッシュ”シリーズ7作目兼"テリー・マッケイレブ"シリーズ2作目。

そして、『ザ・ポエット』の主人公ジャック・マカヴォイも登場する、

マイクル・コナリーの『大甲子園』である。

三大ヒーローが一同に会して、

強大な堕天使に、合体技三位一体や、

『バッドラックムーン』のキャラも加え一なる四者として戦いを挑む!

という話ではないw

アホサー・クルッテリーのピンク色の脳細胞の迷探偵エロキチガイ・ポルノシリーズの最終巻

『カーテン』ネタである。

毎卷が最終巻のノリの凄いシリーズなので、

最終巻でもないのに、ここで『カーテン』ネタが爆裂します。

犯人役はハリー・ボッシュ、名探偵役はテリー・マッケイレブとして物語は進むが、

雑魚の脇役にされたもう一人の主人公ジャック・マカヴォイの爆弾は、

予定調和的な推理小説の舞台を破壊する!

甲子園球場で野球の試合で力比べしようとしていたら、

いつのまにかサッカーの試合になったようなもんw

ネタバラシを避けるため判り難い喩えで紹介しておりますww

パターン破りの手法のみを追及すると、

読者を怒らす悪ふざけになる可能性があるが、

読者を馬鹿にしてるようなメタフィクションや、

読者を置いてきぼりにする純文学に走らずに、

面白い小説の範囲内で、

あっと驚くパターン破りをするコナリーは天才である。

ハードボイルド小説と推理小説の枠は突破してしまった気がする。

ここに、コナリー小説という新しいジャンルが誕生したことを宣言します。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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