無事第2回目が終了した東京マラソン。本書は第1回の実現に関わった関係者やボランティア、谷川真里へのインタビューを基に編集されている。
最も困難だった警察との交渉、計測から始まったコースの選定、などランナーとして参加するだけでは決してわからない様々な思いと労力が伝わってくる。中でもボランティアは3日間も自費で所定の場所に向かわなければならない事やビッグサイトは富岡八幡宮の領域だということや、「魔を祓う」「競う」「祝う」等のテーマに沿って奏でられ伝統芸能など読んでみて初めて知らされることも少なくない。
日本最大の3万人マラソンの裏には応募者総15万人に加え警察、ボランティア、ドクターら多くの関係者を巻き込む大イベント、「東京大マラソン祭り」の全貌の一握り(著者自ら書ききれていないと記している)を知る事が出来た。
今後参加するランナーは是非一読し沿道の人々に感謝の気持ちを抱いてほしいと思う。またすでに走ったランナー、関わった人たちもそれぞれのドラマと照らし合わせて一度目を通せば新たな感動が得られるかもしれない。
回を重ねるごとに運営、ボランティア、警備、そして日本人の印象が変わっていく事は間違いない。
今年6月に行われる2016年オリンピック開催地の一次先行に残り来年10月の総会で見事開催地に決まるかは全く予想は出来ないが5回目以降が継続され著者の語るように日本の“無形文化財”として残り続ける事を願う。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
東京マラソンの舞台裏: 東京を3万人が走るまで 単行本 – 2008/2/1
川端 康生
(著)
簡易クリーニング済です。
- 本の長さ205ページ
- 言語日本語
- 出版社エイ出版社
- 発売日2008/2/1
- ISBN-104777909328
- ISBN-13978-4777909322
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : エイ出版社 (2008/2/1)
- 発売日 : 2008/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 205ページ
- ISBN-10 : 4777909328
- ISBN-13 : 978-4777909322
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,081,608位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 27,018位スポーツ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
2グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2008年2月3日に日本でレビュー済み
主に「東京マラソン」の立ち上げにかかわった方々の
インタビュー集、といった書です。
厚みのある立派な本なのですが、
写真を含めて全編が白黒なので、ちょっと残念です(カラー表紙を除く)。
しかし、立ち上げにかかわった方々のお話は面白い。
もともと警察から時間制限が5時間、と言われていたけれど、それを動かして7時間にできたり、
銀座や浅草雷門の前をコースとできたのは石原都知事の力だったとのこと。
その言動で物議をかもすこともあるけれど、
この場合は「愛すべき暴君」、とでもいったところでしょうか。
また、東京都は、このマラソンをただのスポーツ大会と考える、というよりは
「東京大マラソン祭り」というイベントとして考えている、のだそうです。
だからこそ、あれだけの雨の中でも盛り上がっていたのですね!素晴らしい!
他の東京マラソン関連本にもあるけれど、
やっぱり沿道の応援とボランティアの頑張りぶりは素晴らしかった。
降りしきる雨の中、何の打算もない「頑張れ!」と「ありがとう!」のコミュニケーション。
立ち上げや運営にかかわった方々に、
一完走者として、心から感謝を捧げたくなった本です。
もちろん交通規制に協力して走らせてくれた地域関係者の方々にも。
多くの立場の方からの視点を知ることができたのも貴重でした。
インタビュー集、といった書です。
厚みのある立派な本なのですが、
写真を含めて全編が白黒なので、ちょっと残念です(カラー表紙を除く)。
しかし、立ち上げにかかわった方々のお話は面白い。
もともと警察から時間制限が5時間、と言われていたけれど、それを動かして7時間にできたり、
銀座や浅草雷門の前をコースとできたのは石原都知事の力だったとのこと。
その言動で物議をかもすこともあるけれど、
この場合は「愛すべき暴君」、とでもいったところでしょうか。
また、東京都は、このマラソンをただのスポーツ大会と考える、というよりは
「東京大マラソン祭り」というイベントとして考えている、のだそうです。
だからこそ、あれだけの雨の中でも盛り上がっていたのですね!素晴らしい!
他の東京マラソン関連本にもあるけれど、
やっぱり沿道の応援とボランティアの頑張りぶりは素晴らしかった。
降りしきる雨の中、何の打算もない「頑張れ!」と「ありがとう!」のコミュニケーション。
立ち上げや運営にかかわった方々に、
一完走者として、心から感謝を捧げたくなった本です。
もちろん交通規制に協力して走らせてくれた地域関係者の方々にも。
多くの立場の方からの視点を知ることができたのも貴重でした。