「へぇ、こういうのも虐待なんだ」という、虐待への敏感さを養うのには良い本だと思います。そしてそれがどんな影響を周りに連鎖的に、永続的にもたらしているのかということも詳しく書いてあります。ただ「救い」の部分である、具体的解決法が弱いと感じました。ただ「許しましょう」で、許すことのメリット、許さないことのデメリットについては書いてあるのですが(理屈では分かっているが許せないという感情の部分を無視している)、「じゃあどう許すのか」という部分が弱く、実践してもおそらく、ただ「許さなきゃ」と思うだけで終わってしまう。そんな弱さを感じました。
私は、恨んでいる人が頭に思い浮かんだ場合は、「その人の足りない部分が補われますように」(例えば「愛されて育ってこなかったんだろうなぁ」と思った場合は、その人が実は「愛されて育ってきたんだ!」と気付く、または、「今現在は愛されている人に囲まれているんだ!」と思えますように、と足りない部分が満たされた人生になりますようにと願います。(この方法が万人にとって受け居られる方法ではないことは承知していますが、あくまで私個人の対処法です。))と願ったり、良き人生、満たされた人生、後悔のない人生にになりますようになどと願いかけると、自分の中のドス黒い感情も薄らいでいくのを感じています。まだ自分も実験中なため果たしてこの方法で自分にとっても正解なのかどうかはわかりませんが、今現在私はそう対処しています。

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あなたは変われる―言葉や態度に傷つけられた心を救う本 単行本 – 2002/10/1
- 本の長さ231ページ
- 言語日本語
- 出版社毎日新聞出版
- 発売日2002/10/1
- ISBN-104620315885
- ISBN-13978-4620315881
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
親子関係や職場、友人、恋人、あらゆる人間関係の中に心理的虐待ははびこっている。あまりにありふれていて、実は心に深いダメージを与える心理的虐待。その実態と対処法をわかりやすくレクチャーする。
登録情報
- 出版社 : 毎日新聞出版 (2002/10/1)
- 発売日 : 2002/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 231ページ
- ISBN-10 : 4620315885
- ISBN-13 : 978-4620315881
- Amazon 売れ筋ランキング: - 250,989位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,204位臨床心理学・精神分析
- - 4,322位心理学入門
- - 4,554位心理学の読みもの
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心理的虐待を受けた人にお勧めの本です。
心理的虐待には、どの様な影響があるのかであったり、
どの様に立ち直って行くのか、その方法を懇切丁寧に書かれており、大変参考になった本です。
最後には、セルフチェックシートまで付いていて、凄いと思いました。
心理的虐待には、どの様な影響があるのかであったり、
どの様に立ち直って行くのか、その方法を懇切丁寧に書かれており、大変参考になった本です。
最後には、セルフチェックシートまで付いていて、凄いと思いました。
2008年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の方が書かれているように、いろいろな例があげてあって大変よい本。
ただ、ひとつだけ引っかかったこと。
それは「虐待者を許そう」ということ。
初めから、それは無理である。日本語に適切なものがだけない
のかもしれないけれど、虐待者がしたことは消えないし、
さらっと文章で簡単にかいてあるけど、そう単純に許せるもの
ではない。この本を読んで、安易に「許せばいい」と表面上だけ
で考える人が出てしまうかもしれない危険性がある。
実際、以前に私は虐待者を「許そう」と思った。
しかし長年にわたってされたことを考えると何故許さなければ
ならないのか、と怒りしかわいてこなかった。怒ることが出来て
初めて、身体の症状が軽くなった。
許せる時期がきたら、許せばいい。無理なときは無理!
許すのは多分、一番最後の段階なんだと思う。
ただ、ひとつだけ引っかかったこと。
それは「虐待者を許そう」ということ。
初めから、それは無理である。日本語に適切なものがだけない
のかもしれないけれど、虐待者がしたことは消えないし、
さらっと文章で簡単にかいてあるけど、そう単純に許せるもの
ではない。この本を読んで、安易に「許せばいい」と表面上だけ
で考える人が出てしまうかもしれない危険性がある。
実際、以前に私は虐待者を「許そう」と思った。
しかし長年にわたってされたことを考えると何故許さなければ
ならないのか、と怒りしかわいてこなかった。怒ることが出来て
初めて、身体の症状が軽くなった。
許せる時期がきたら、許せばいい。無理なときは無理!
許すのは多分、一番最後の段階なんだと思う。
2007年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
殴られるわけでもないのに、言葉や態度で傷つけられる。傷つく私のほうに問題があるのだろうかと思い込んでしまう。モラルハラスメントは、これからもっと認知度が高まってほしい問題です。本書は、モラハラの全体像をつかむのに良い本だと思います。苦しい人間関係から抜け出そうとして、自分の方も相手を巧妙に支配する可能性もある。この本を読んで、自分の苦しさの原因と、それが今の自分に及ぼしている影響と、今後、良い人間関係を築くために自分がどうすれば良いのかを具体的に知りました。傷ついた心で苦しんでいるみんなに読んでほしいです。そして、できれば、まだ自分自身は傷ついていないと思っている全ての人にも読んでほしいと思いました。さらに詳しく対処法を述べた続編があるといいなと思います。
2012年9月28日に日本でレビュー済み
書かれているエピソードは家族間の心理的虐待によるものが多いですが、人間関係全般に応用できます。
対人関係改善のための方法がやや具体的ではないものの、人間関係で悩んでいる人が自分と相手を理解するためにまず読んでみるにはいい本だと思います。
筆者の苦しんでいる人への優しさが溢れていて、きっと何度も読み直したくなるでしょう。
読み終わった時、あなたは変われるという勇気をくれる本です。
余談ですが、こういった心理学、自己啓発系の本の中では珍しく比喩表現や文章の書き方が洒落ていて、そういった
面でも楽しめるかと思います。
対人関係改善のための方法がやや具体的ではないものの、人間関係で悩んでいる人が自分と相手を理解するためにまず読んでみるにはいい本だと思います。
筆者の苦しんでいる人への優しさが溢れていて、きっと何度も読み直したくなるでしょう。
読み終わった時、あなたは変われるという勇気をくれる本です。
余談ですが、こういった心理学、自己啓発系の本の中では珍しく比喩表現や文章の書き方が洒落ていて、そういった
面でも楽しめるかと思います。
2010年7月6日に日本でレビュー済み
心理的虐待って昔を振り返っても、周りを見渡しても一杯あるなって、この本にも書かれてるんですが、本当ですね。心理的虐待は何でこんなに見逃されていたり、傷付いた側が悪いぐらいの風潮があるんでしょうか。虐待的な人の家族もまた虐待的で、更に虐待的な配偶者を持つ、虐待的な家族ばかりでどこに救いがあるのかと考えてしまいますね。冠婚葬祭なんて絶対集まりたくない。(冗談じゃなくです)読んで胸が痛くなりましたが、読んで良かったです。星を減らしたのは虐待の種類や引き起こされる問題の種類は沢山あっても、肝心の救う部分が少ないからです。虐待を虐待と認める事が出来る本ですが、救いは別の本も必要です。
2004年3月1日に日本でレビュー済み
今現在、人付き合いをする時に、自分が無意識のうちにとってしまう行動パターンが、過去の負の遺産によるものかも知れない、と気づかせてくれる本である。
心の中の見えない傷跡に、分かりやすい名前をつけて分類し、あなたに
苦しみを与えたのはこういう種類の人物です、と標本にしてみせてくれているので、もう人間関係の中の未知なお化けや枯れすすきには、怯えなくてすむような手助けとなりうる。
決して自分の責任ではないのに虐待を受けてきたと思う人に、冷静に加害者を分析し、自分の中で消化してしまい、これからの人生で「ああ、こういう人間も世の中にはいるんだ」とだけ思えるようにしてくれる一冊である。
心の中の見えない傷跡に、分かりやすい名前をつけて分類し、あなたに
苦しみを与えたのはこういう種類の人物です、と標本にしてみせてくれているので、もう人間関係の中の未知なお化けや枯れすすきには、怯えなくてすむような手助けとなりうる。
決して自分の責任ではないのに虐待を受けてきたと思う人に、冷静に加害者を分析し、自分の中で消化してしまい、これからの人生で「ああ、こういう人間も世の中にはいるんだ」とだけ思えるようにしてくれる一冊である。