既に指摘がある通り、タイトルと内容は必ずしも一致しておりません。
過去の著作同様、過去のプロ野球記録を非常に冷静な視点で集積・分析
の著作であり、プロ野球データオタク(?)の小生には大満足の内容です。
Bクラス球団の主砲が好成績を残した場合、
「あいつは自分勝手な打撃をしている!」
などと酷評される印象がありますが、それが実は大いなる誤解であること。
主砲を活かしきれないチーム編成の問題点等を数字で明確に証明しています。
ただ、どうでしょう?
この手の分析系の書物はあくまで「数字遊び」で楽しく語るものではないでしょうか。
この著者のとおりに試合を進めると、それは川上・森・広岡といった管理野球の
再来=まるでつまらない試合になってしまうこと、確実です(苦笑)。
やはり「熱き魂」をスポーツに求めるファンにはとても認められない内容である
ことも事実ではないでしょうか。
長嶋監督風のハチャメチャ野球(笑)もまた野球の醍醐味の一つであって
もう少し数字以外のファクターも取り入れたほうがもっと楽しくなると思います。

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プロ野球解説者の嘘 (新潮新書 412) 単行本 – 2011/3/1
小野 俊哉
(著)
- 本の長さ191ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2011/3/1
- ISBN-104106104121
- ISBN-13978-4106104121
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2011/3/1)
- 発売日 : 2011/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 191ページ
- ISBN-10 : 4106104121
- ISBN-13 : 978-4106104121
- Amazon 売れ筋ランキング: - 697,726位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月9日に日本でレビュー済み
プロ野球解説者への批判というよりは、野球に関する詳細なデータ分析の一冊。
とにかくデータが凄い。
2008年の横浜は、3番に首位打者、4番に本塁打王を据えながら、なぜダントツの最下位だったのか。
「野球は投手が7割」は本当か。
阪神JFKは正しかったのか。
犠打と強打はどちらが点に結び付くか。など。
プロ野球の定説について、独自のデータ分析から真偽を検証している。
目からうろこの真実がいくつかあり、感心した。
とにかくデータが凄い。
2008年の横浜は、3番に首位打者、4番に本塁打王を据えながら、なぜダントツの最下位だったのか。
「野球は投手が7割」は本当か。
阪神JFKは正しかったのか。
犠打と強打はどちらが点に結び付くか。など。
プロ野球の定説について、独自のデータ分析から真偽を検証している。
目からうろこの真実がいくつかあり、感心した。
2013年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
開設者の嘘を暴くというより、データに基づいてプロ野球の勝利の法則を見つけ出すという視点で書かれていました。内容的にはそこそこ面白い読み物でしたが、過激なタイトルにしては、ちょっと甘口の読み物でした。
2011年8月8日に日本でレビュー済み
プロ野球をデータをもとに解析した本です。
私の場合、「第1章 首位打者と本塁打王がいた横浜が、なぜ最下位だったのか」「第2章 野村克也の説『野球は投手が7割』は真実か」「第4章 イチローが活躍しているのにマリナーズはなぜ弱いのか」あたりまでは、それなりに興味をもって読みましたが、後半になるにつれ次第に「もういいや」という感じで、だんだんたいくつになってきました。
その理由は、出てくる監督や選手が昔の人が多く(選手時代の王や野村、仰木監督や、もう名前さえ思い出せない外国人選手など)で、あまり興味がもてない部分が多いこと。
さらに、グラフや表を真面目に読む必要がある割には、「そうだったのか」という発見が少ないこと。この手の本は他の人に「ねえねえ、知ってた? データを解析すると、常識とは違うこんな傾向があるんだって!」という要素があってこそだと思いますが、この本はそんな要素が少ないのです。
よほど数字が好きな人はともかくとして、普通の人は「やっぱり人間ドラマとしての野球がいいな」と逆の面の再認識ができる本だと思います。
野球の楽しみはデータではありません。
ピッチャーの投球前に「この局面で、このピッチャーはストレート勝負できるか」と思い、ドキドキしながら見守る場面。センター前に抜けた打球を野手が捕ってバックホームするときの息を呑むような瞬間。名プレーのときの球場全体に湧き上がるざわめき。ポテン・ヒットのときの「ああーっ」という感じ。芝生のフィールドを渡る心地よい風。などなど、(少なくとも、一般のファンにとって)野球の楽しみは、もっと素朴なところにあります。
そのことを改めて感じて、なんだか「こんな本を読むより球場に行こう」と思ってしまいました。
私の場合、「第1章 首位打者と本塁打王がいた横浜が、なぜ最下位だったのか」「第2章 野村克也の説『野球は投手が7割』は真実か」「第4章 イチローが活躍しているのにマリナーズはなぜ弱いのか」あたりまでは、それなりに興味をもって読みましたが、後半になるにつれ次第に「もういいや」という感じで、だんだんたいくつになってきました。
その理由は、出てくる監督や選手が昔の人が多く(選手時代の王や野村、仰木監督や、もう名前さえ思い出せない外国人選手など)で、あまり興味がもてない部分が多いこと。
さらに、グラフや表を真面目に読む必要がある割には、「そうだったのか」という発見が少ないこと。この手の本は他の人に「ねえねえ、知ってた? データを解析すると、常識とは違うこんな傾向があるんだって!」という要素があってこそだと思いますが、この本はそんな要素が少ないのです。
よほど数字が好きな人はともかくとして、普通の人は「やっぱり人間ドラマとしての野球がいいな」と逆の面の再認識ができる本だと思います。
野球の楽しみはデータではありません。
ピッチャーの投球前に「この局面で、このピッチャーはストレート勝負できるか」と思い、ドキドキしながら見守る場面。センター前に抜けた打球を野手が捕ってバックホームするときの息を呑むような瞬間。名プレーのときの球場全体に湧き上がるざわめき。ポテン・ヒットのときの「ああーっ」という感じ。芝生のフィールドを渡る心地よい風。などなど、(少なくとも、一般のファンにとって)野球の楽しみは、もっと素朴なところにあります。
そのことを改めて感じて、なんだか「こんな本を読むより球場に行こう」と思ってしまいました。
2011年9月22日に日本でレビュー済み
タイトルのような形で展開されるかと思いきや、
違ってました。
冒頭で少しありましたが、ま、基本はデータをひも解いて
色々と分析しているという内容です。
個人的にはこういう分析・解説本は好きなので、
とても面白かったです。
ただ、何かプロ野球界を糾弾していたり、とか社会性を持った本では全くないです。
4割打者に近いのは誰か?とかを分析していたりします。
違ってました。
冒頭で少しありましたが、ま、基本はデータをひも解いて
色々と分析しているという内容です。
個人的にはこういう分析・解説本は好きなので、
とても面白かったです。
ただ、何かプロ野球界を糾弾していたり、とか社会性を持った本では全くないです。
4割打者に近いのは誰か?とかを分析していたりします。
2011年8月2日に日本でレビュー済み
タイトルは、『プロ野球解説者の嘘』だが、内容は、解説者というか、解説者などがよく言う「セオリー」「定説」を、データを元に考察したもの。
数値を元にして見る、という面白さは示されている。
決して強豪とはいえないようなチームを指揮し、強豪へと育て上げた野村克也氏の方法論を調べ、彼の言う「投手が7割」の意味を探る第2章。また、阪神JFKトリオについて、「その前が重要だった」という結論とはいえ、数値で見た際、そのすごさが際立つ。これらは数値で見ることの面白さ、というのを示していると思う。
ただし、いくつか気になる箇所もある。
まず、著者が出したデータが中途半端で、主張の裏づけになっていない箇所があること。
例えば、優秀な外国人打者は、どういう傾向があるか? という箇所。
著者は、日本で活躍した何人かの外国人選手の、来日前の成績を出し、右投手を得意とする傾向がある、と言う。しかし、これでは全くそれが証明できていない。なぜなら、活躍できなかった選手のデータがないからだ。活躍できなかった選手も、右投手を得意にしていたら、主張は覆されてしまう。
また、「セオリー」の否定をする部分について、データは良いとして、言葉の解釈論に陥っている箇所もある。
第1章では、首位打者と本塁打王を擁しながらも、その前の出塁率が低いので得点力がなかった横浜ベイスターズを題材にして、「4番が打てば勝てる」は嘘と言う。これは妥当なのだろうか?
横浜の得点力が低いのは事実だが、これは極端な例でしかない。普通、4番が打つチームというのは、選手間に「そこまで繋げば」という意識が働き、チーム全体の打撃が良くなる、などの傾向がある。事実、「首位打者と本塁打王がいて、最下位は史上初」である。例外を一般化している可能性はないのか?
データを元に考えようと、という主張は面白いのだが、同時にその数値の扱いの問題なども含んだ書であるように思う。
数値を元にして見る、という面白さは示されている。
決して強豪とはいえないようなチームを指揮し、強豪へと育て上げた野村克也氏の方法論を調べ、彼の言う「投手が7割」の意味を探る第2章。また、阪神JFKトリオについて、「その前が重要だった」という結論とはいえ、数値で見た際、そのすごさが際立つ。これらは数値で見ることの面白さ、というのを示していると思う。
ただし、いくつか気になる箇所もある。
まず、著者が出したデータが中途半端で、主張の裏づけになっていない箇所があること。
例えば、優秀な外国人打者は、どういう傾向があるか? という箇所。
著者は、日本で活躍した何人かの外国人選手の、来日前の成績を出し、右投手を得意とする傾向がある、と言う。しかし、これでは全くそれが証明できていない。なぜなら、活躍できなかった選手のデータがないからだ。活躍できなかった選手も、右投手を得意にしていたら、主張は覆されてしまう。
また、「セオリー」の否定をする部分について、データは良いとして、言葉の解釈論に陥っている箇所もある。
第1章では、首位打者と本塁打王を擁しながらも、その前の出塁率が低いので得点力がなかった横浜ベイスターズを題材にして、「4番が打てば勝てる」は嘘と言う。これは妥当なのだろうか?
横浜の得点力が低いのは事実だが、これは極端な例でしかない。普通、4番が打つチームというのは、選手間に「そこまで繋げば」という意識が働き、チーム全体の打撃が良くなる、などの傾向がある。事実、「首位打者と本塁打王がいて、最下位は史上初」である。例外を一般化している可能性はないのか?
データを元に考えようと、という主張は面白いのだが、同時にその数値の扱いの問題なども含んだ書であるように思う。
2012年1月22日に日本でレビュー済み
同著者の本を初めて読んだときは、「こういう見方があるのか!」と非常に面白かったのですが、何冊か読んでみて、少々食傷気味というのが正直なところ。
特に本書は「プロ野球解説者の嘘」ということで、定説をひっくり返すというような切り口を掲げているわけですが、実はほとんどが「当たり前のことを数値で検証している」という面が多く、ちょっと驚きにかけるという気がしました。
また、「本当にその数字がすべてなの?」という疑問も湧いてきてしまいます。
つまり、ある数値を挙げて「ここがすごい」という論が多いわけですが、じゃあ掲げていないその他の数字はどうなんだろう、なんてことを考えてしまうわけです。
とはいえ、野球ファンとしては、野球うんちくを読むだけで楽しいもの。
野球ファンなら、あとは著者の本を読んだことのない人なら、オススメできる本です。
次は、もっと斬新な切り口での本をぜひ!
特に本書は「プロ野球解説者の嘘」ということで、定説をひっくり返すというような切り口を掲げているわけですが、実はほとんどが「当たり前のことを数値で検証している」という面が多く、ちょっと驚きにかけるという気がしました。
また、「本当にその数字がすべてなの?」という疑問も湧いてきてしまいます。
つまり、ある数値を挙げて「ここがすごい」という論が多いわけですが、じゃあ掲げていないその他の数字はどうなんだろう、なんてことを考えてしまうわけです。
とはいえ、野球ファンとしては、野球うんちくを読むだけで楽しいもの。
野球ファンなら、あとは著者の本を読んだことのない人なら、オススメできる本です。
次は、もっと斬新な切り口での本をぜひ!
2011年4月5日に日本でレビュー済み
タイトルは刺激的だけど、「嘘を暴く」という意図を持ってかかれたものではなく、データ(数字)を使って、プロ野球にまつわるナゾを解く非常に良質な野球本。
たしかに、プロ野球ファンは解説者(元プロ野球選手)のもっともらしい「嘘」にだまされてきた部分があって、本書は、結果的にそこを暴くことになってはいる(そこからすると、まずプロ野球解説者こそ必読の本かもしれない)。
たとえば、「まだ3イニング残っていますから、巨人の逆転は十分可能ですよ」という解説者の言葉。これがなぜ間違っているかを、著者はデータを示してやさしく教えてくれる。
そのほか、「首位打者と本塁打王がいた横浜が最下位になった理由」「イチローが活躍しているのになぜマリナーズは弱いのか」「オリックス岡田彰布監督が優れているといわれるのはなぜか」「犠牲バントは本当に有効な戦術なのか」などなど、知りたかったこといろいろわかる。いちばん驚いたのは、(失礼ながら)岡田彰布監督のクレバーさだった。
日本のプロ野球のデータだけでなく、メジャーリーグの戦法や、メジャーリーガーの記録にも目配りしていて、野球というもののある種の本質に迫った本だといえるだろう。じつに面白く読めた。
たしかに、プロ野球ファンは解説者(元プロ野球選手)のもっともらしい「嘘」にだまされてきた部分があって、本書は、結果的にそこを暴くことになってはいる(そこからすると、まずプロ野球解説者こそ必読の本かもしれない)。
たとえば、「まだ3イニング残っていますから、巨人の逆転は十分可能ですよ」という解説者の言葉。これがなぜ間違っているかを、著者はデータを示してやさしく教えてくれる。
そのほか、「首位打者と本塁打王がいた横浜が最下位になった理由」「イチローが活躍しているのになぜマリナーズは弱いのか」「オリックス岡田彰布監督が優れているといわれるのはなぜか」「犠牲バントは本当に有効な戦術なのか」などなど、知りたかったこといろいろわかる。いちばん驚いたのは、(失礼ながら)岡田彰布監督のクレバーさだった。
日本のプロ野球のデータだけでなく、メジャーリーグの戦法や、メジャーリーガーの記録にも目配りしていて、野球というもののある種の本質に迫った本だといえるだろう。じつに面白く読めた。