広瀬および明石の両氏と弁護士の保田氏との対談形式の著書である。
3氏ともカネミ油症などの公害訴訟で尽力した方々であり、今回の原発事故について非常に危惧しているのがよくわかります。
福島県は必須として、いわゆるホットスポットの住民などは必読であろうと思う。
読んでいただければわかるが、そもそも、東電が事故防止のために
措置を怠ったことを棚に上げて、放出された放射性物質を「除染」するという
ことを国税で賄い、また、自治体の税金や一般市民が負担する(ボランティア作業も含めて)のが正当なのか?
といったことから今一度、考え直す必要があることを再認識したほうがよいと思う。
報道統制が敷かれているのかわからないが、ここのところ福島原発事故の報道がぱったりと
止まっている。
チェック・監視機能のはずのマスメディアが思考停止状態なのでしょうか。
このままさ放置すれば、上杉隆氏の言うように日本に「最悪の禍根」を残すことでしょう。
役員の一人も辞めず、社員は夏も冬もボーナス付き、給料もほとんど減額がないときたら
これは、この書でいう「クラスアクション」で突破口を開く必要がある。
御用学者ではない「真性の学者」とともにこの理不尽を克服せねば日本に明日はないと思います。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
福島原発事故の「犯罪」を裁く 単行本 – 2011/11/17
今年7月、作家の広瀬隆氏とジャーナリストの明石昇二郎氏、東京電力福島第一原発の事故をめぐって、過失責任を問われるべき当事者を東京地検特捜部に刑事告発し、ネットを中心に話題となりました。本書では、いまだに責任が問われていない東電の経営陣、原子力安全委員会の委員など、その責任を徹底究明。さらに、東電がはじめた原発事故被害者への賠償について、そのあまりにも人でなしのやり口を徹底的に暴き、福島県民からお茶が汚染された静岡県民まで、幅広い被害者に民事訴訟を通じた賠償請求の仕方を徹底解説し、補償金の取り方まで解説します。あなたにも追及できる東電&御用学者の犯罪、法的責任! 画期的な脱原発本の登場です。
- 本の長さ95ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日2011/11/17
- 寸法14.8 x 0.4 x 21 cm
- ISBN-104796686428
- ISBN-13978-4796686426
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
広瀬 隆 (ひろせ たかし) プロフィール
1943年東京都生まれ。早稲田大学理工学部卒業。大企業のエンジニアを経て、退社後に医療・技術関係の翻訳に従事し、その中で日本の公害と患者さんの声を海外に伝えるうち、放射能と原子力の問題に気づき、79年のスリーマイル島原発事故から市民運動を開始。現在まで全国の住民運動・市民運動とともに活動を続ける。原子力関係の新しい著書に、2010年刊の『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)、『原子炉時限爆弾 大地震におびえる日本列島』(ダイヤモンド社)、11年刊の『福島原発メルトダウン』( 朝日新書)、『原発の闇を暴く』(明石昇二郎との共著、集英社新書)、『新エネルギーが世界を変える 原子力産業の終焉』(NHK出版)、『原発破局を阻止せよ!』( 朝日新聞出版)がある。
保田 行雄 (やすだ ゆくお) プロフィール
1951年熊本県八代市生まれ、明治大学法学部卒業。81年4月弁護士登録(東京弁護士会所属)。東京HIV(薬害)訴訟、医療過誤訴訟(未熟児網膜症等)、廃棄物問題(所沢テレビ朝日ダイオキシン訴訟等)、カネミ油症人権救済申立及び新認定訴訟、水俣病出水の会顧問等を担当。著作に『薬害エイズはいま 新しいたたかいへ』(川田悦子との共著、かもがわ出版)、『ダイオキシンの現実』(宮田秀明との共著、岩波書店)など。保田・河内法律事務所( 東京都文京区大塚5丁目6番15号ワイビル401)を運営。
明石 昇二郎 (あかし しょうじろう) プロフィール
1962年東京都生まれ。ルポライター。ルポルタージュ研究所代表。85年東洋大学社会学部応用社会学科マスコミ学専攻卒業。87年、『朝日ジャーナル』に青森県六ヶ所村の「核燃料サイクル基地」計画のルポを発表してデビュー。著書に『黒い赤ちゃん カネミ油症34年の空白』(講談社)、『原発崩壊 増補版 想定されていた福島原発事故』(金曜日)、『グーグルに異議あり!』『原発の闇を暴く』(広瀬隆との共著、以上集英社新書)、『別冊宝島1807 食品の放射能汚染 完全対策マニュアル』(水口憲哉との共編著)、『敦賀湾原発銀座[ 悪性リンパ腫] 多発地帯の恐怖』(技術と人間、2012年1月に宝島SUGOI 文庫から増補改訂版を刊行の予定)等多数。
1943年東京都生まれ。早稲田大学理工学部卒業。大企業のエンジニアを経て、退社後に医療・技術関係の翻訳に従事し、その中で日本の公害と患者さんの声を海外に伝えるうち、放射能と原子力の問題に気づき、79年のスリーマイル島原発事故から市民運動を開始。現在まで全国の住民運動・市民運動とともに活動を続ける。原子力関係の新しい著書に、2010年刊の『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)、『原子炉時限爆弾 大地震におびえる日本列島』(ダイヤモンド社)、11年刊の『福島原発メルトダウン』( 朝日新書)、『原発の闇を暴く』(明石昇二郎との共著、集英社新書)、『新エネルギーが世界を変える 原子力産業の終焉』(NHK出版)、『原発破局を阻止せよ!』( 朝日新聞出版)がある。
保田 行雄 (やすだ ゆくお) プロフィール
1951年熊本県八代市生まれ、明治大学法学部卒業。81年4月弁護士登録(東京弁護士会所属)。東京HIV(薬害)訴訟、医療過誤訴訟(未熟児網膜症等)、廃棄物問題(所沢テレビ朝日ダイオキシン訴訟等)、カネミ油症人権救済申立及び新認定訴訟、水俣病出水の会顧問等を担当。著作に『薬害エイズはいま 新しいたたかいへ』(川田悦子との共著、かもがわ出版)、『ダイオキシンの現実』(宮田秀明との共著、岩波書店)など。保田・河内法律事務所( 東京都文京区大塚5丁目6番15号ワイビル401)を運営。
明石 昇二郎 (あかし しょうじろう) プロフィール
1962年東京都生まれ。ルポライター。ルポルタージュ研究所代表。85年東洋大学社会学部応用社会学科マスコミ学専攻卒業。87年、『朝日ジャーナル』に青森県六ヶ所村の「核燃料サイクル基地」計画のルポを発表してデビュー。著書に『黒い赤ちゃん カネミ油症34年の空白』(講談社)、『原発崩壊 増補版 想定されていた福島原発事故』(金曜日)、『グーグルに異議あり!』『原発の闇を暴く』(広瀬隆との共著、以上集英社新書)、『別冊宝島1807 食品の放射能汚染 完全対策マニュアル』(水口憲哉との共編著)、『敦賀湾原発銀座[ 悪性リンパ腫] 多発地帯の恐怖』(技術と人間、2012年1月に宝島SUGOI 文庫から増補改訂版を刊行の予定)等多数。
登録情報
- 出版社 : 宝島社 (2011/11/17)
- 発売日 : 2011/11/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 95ページ
- ISBN-10 : 4796686428
- ISBN-13 : 978-4796686426
- 寸法 : 14.8 x 0.4 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,154,592位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 127,624位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者を経て執筆活動に入る(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『原子炉時限爆弾』(ISBN-10:4478013594)が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2011年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東京電力の原発事故は地元福島県で平穏に暮らしてきた数々の人々の生活を、夢を、そして
未来をぶち壊しにした。福島県以外でも原発事故で夢や未来を打ち砕かれた人々が多数発生
している。本書は作家の広瀬隆氏、弁護士の保田行雄氏、ルポライターの明石昇二郎氏、3人
の共著である。そして福島第一原発事故の過失責任を負うべき27人を実名で挙げている。
東電原発事故を刑事事件として裁くための手法、賠償に潜む問題点、被害とは何かを細部に
わたって解説してる。特に最大の問題点は賠償スキームを加害者側で全部作ってしまったこと、
あたかも加害者が被害者に施しをやるがごときやり方をしてること、問題の本質は「被爆」な
のに東電の「補償金ご請求のご案内」には「被爆」の2文字が全く書かれてないことを指摘
している。さらに放射能で汚染されて事実上無価値になった家や不動産、農地に対する補償の
話が丸ごと先送りされている。原発の大事故は放射能汚染によって人の住めない地域を大量に
生みだしてる、そして損害賠償の基本は財産や権利が侵害される以前の状態に戻してもらう
「現状回復」であり、それが叶わないならばお金に換算してもらう、どの損害について賠償
請求するかどうかを決める権利があるのは加害者ではなく被害者であることを切に訴えてます。
未来をぶち壊しにした。福島県以外でも原発事故で夢や未来を打ち砕かれた人々が多数発生
している。本書は作家の広瀬隆氏、弁護士の保田行雄氏、ルポライターの明石昇二郎氏、3人
の共著である。そして福島第一原発事故の過失責任を負うべき27人を実名で挙げている。
東電原発事故を刑事事件として裁くための手法、賠償に潜む問題点、被害とは何かを細部に
わたって解説してる。特に最大の問題点は賠償スキームを加害者側で全部作ってしまったこと、
あたかも加害者が被害者に施しをやるがごときやり方をしてること、問題の本質は「被爆」な
のに東電の「補償金ご請求のご案内」には「被爆」の2文字が全く書かれてないことを指摘
している。さらに放射能で汚染されて事実上無価値になった家や不動産、農地に対する補償の
話が丸ごと先送りされている。原発の大事故は放射能汚染によって人の住めない地域を大量に
生みだしてる、そして損害賠償の基本は財産や権利が侵害される以前の状態に戻してもらう
「現状回復」であり、それが叶わないならばお金に換算してもらう、どの損害について賠償
請求するかどうかを決める権利があるのは加害者ではなく被害者であることを切に訴えてます。
2013年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原発事故の責任者の悪だくみがよくわかります。
それと、日本のマスコミは最低です。腐っています。
それと、日本のマスコミは最低です。腐っています。
2011年11月27日に日本でレビュー済み
未だ終息の兆しを見せない東京電力福島第一原発事故の被害者は、福島県だけでなく東日本全体に広がっています。国のお金=我々の税金で除染や一部の世帯の避難を実現させるだけでなく、当事者である東京電力に賠償を求める事は全く正当な事です。
この書籍は、東京電力や政府、官僚の口車に乗せられることなく、どのように訴訟を考えれば良いのか、彼らがどのような罪を背負っているか、判り易く書かれています。
手に取ったら裏表紙をご覧下さい。そこに何万年も残る汚染を地球にもたらし、人々のいのちをカネに換えた連中の名前があります。
この書籍は、東京電力や政府、官僚の口車に乗せられることなく、どのように訴訟を考えれば良いのか、彼らがどのような罪を背負っているか、判り易く書かれています。
手に取ったら裏表紙をご覧下さい。そこに何万年も残る汚染を地球にもたらし、人々のいのちをカネに換えた連中の名前があります。
2011年12月17日に日本でレビュー済み
経産省を中心に政府が拠出する原子力予算は年間約8300億円だった。そこに原子力安全基盤機構、日本原子力文化振興財団など数多くの天下り法人もぶら下がっていた。そして、東京電力から東京大学の原子力関連研究に5億円が寄付されていた。東京電力は東京大学以外にも東工大や慶応義塾大学など、全国のあちこちの大学の大学院に現ナマをばらまいていた。
東京大学の学者たちは出世の柱として危険性を無視して原子力を推進し、東京電力は自らに都合の良いデータ期待して東京大学に寄付金を送る。官僚は天下り先の確保に東京電力に荷担する。政府もいつまでも東京電力に鉈を振るうことができず、ぬくぬくと会社は成立している。連中は、国民のことなどこれっぽっちも考えていないのだ。
本書では多くの連中が実名で弾劾されている。それに対して連中が反論できないことは、本書の存在感の高さを物語っている。東京大学の学者、官僚の連中に小学校の「道徳」の時間に参加する義務を負わせよう。
連中をどうやって訴えるか、その方法の具体的なイメージを想起させる良書である。
東京大学の学者たちは出世の柱として危険性を無視して原子力を推進し、東京電力は自らに都合の良いデータ期待して東京大学に寄付金を送る。官僚は天下り先の確保に東京電力に荷担する。政府もいつまでも東京電力に鉈を振るうことができず、ぬくぬくと会社は成立している。連中は、国民のことなどこれっぽっちも考えていないのだ。
本書では多くの連中が実名で弾劾されている。それに対して連中が反論できないことは、本書の存在感の高さを物語っている。東京大学の学者、官僚の連中に小学校の「道徳」の時間に参加する義務を負わせよう。
連中をどうやって訴えるか、その方法の具体的なイメージを想起させる良書である。