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1993年の女子プロレス 単行本(ソフトカバー) – 2011/6/15
かつて松永一族が専制君主のごとく君臨し、人間関係の軋みがそのままリングに反映される全女という閉鎖空間では、レスラーたちによる過酷な生存競争が続いていた。日々、リングで繰り広げられる押さえ込みという名のシュートマッチ。周りを蹴落とさなければ、自分が脱落していく恐怖をつねに背中に感じていた。「シュートと言っても勝敗だけのシュートではなく、すべてが勝ち残り、生き残り戦」(長与千種)という環境の中で、選手は骨が折れてもそれを隠してリングに上がり続けた。
社会現象にまでなったクラッシュ・ギャルズが引退し、女子プロレス界が迎えた冬の時代。それを打ち破ったのは、ヒールのトップに立つブル中野だった。観客の心を掴む天才・長与千種の手によりクラッシュブームは生まれた。デビル雅美が「男子も含め、100年に一人の天才レスラー」と評した長与の天性の表現力に対抗するため、ブル中野は過激で激しいプロレスに活路を見出すようになる。ヒールでありながら、完璧なジャーマンスープレックスを繰り出す技術。100キロを超える巨体で殴り、蹴り、そして飛ぶ迫力。アジャ・コングとの2年にもおよぶ抗争の中で、かつて女子中高生が黄色い歓声を上げていた観客席は、マニアックな男のプロレスファンが大半を占めるようになっていた。
1990年11月14日、横浜文化体育館。ブル中野は、金網の最上段に立ち、顔の前で手を合わせて拝んだ。「背骨が突き抜けて死ぬかもしれないけど、まあいいや」。そう思った次の瞬間、ブルは4メートル下のリングに横たわる宿敵・アジャ・コング目がけて飛んだ。この夜、ブル中野は「ブル様」として、また伝説のダイビング・ギロチンを受けたアジャは「アジャ様」として特別な敬意を払われるレスラーへとなった。
1993年に、なぜ女子プロレスは一大ブームを迎え、またわずか数年でその求心力を失ってしまったのか。そして、いまにいたる女子プロレスの凋落はなぜ起きたのか。ヒールとして赤いベルトを巻いた女帝・ブル中野の過激な改革と、それを支持したファンたちの過激な熱狂。死をも恐れぬ表現者13人が語る、狂った季節の四角いリングの証言----。
- 本の長さ476ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2011/6/15
- ISBN-104575303267
- ISBN-13978-4575303261
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2011/6/15)
- 発売日 : 2011/6/15
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 476ページ
- ISBN-10 : 4575303267
- ISBN-13 : 978-4575303261
- Amazon 売れ筋ランキング: - 923,432位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23,908位スポーツ (本)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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この本がただのインタビュー集ではないのは、言葉を通して「女子プロレス」がどう変わり「いま」があるのかを写し出していること。
最後の著者、里村明衣子さん、雨宮まみさんの鼎談まで読むと、「女子プロレス」がショー(もちろんいい意味で)であることが腑に落ちてくる。
里村明衣子さんがプロレスラーとして内側の視点と外側からの視点の両方を持ちクリアな言葉で語っている。
この本を読んだ後、最近の里村明衣子さんの試合を見ると「ああ、そういうことなんだ」といろいろ感じる。
女子プロレスに偏見がある人にこそ薦めたい本
とても良心的です
驚いたのがインタビュー内容が○ュートじゃないことを前提で語られていること
プロレス好きでもある程度の知識がある事を前提に書かれているので
ない人はよく理解できないか、内容にがっかりするかも
主に80・90年代にトップを張った人達のインタビュー
そして1993年の女子プロレスを語る上で外せない「北斗晶」のインタビューは本人拒否による非掲載
雑誌でインタビューは行ったが、当たり障りのない内容ばかり
この本の内容と比べるまでもなくかなり薄い
この本ではさらに深い内容も載る予定だったが何か都合が悪い内容があったのだろう
かわりにところどころ他の選手により北斗の話が出るが、
「自分が輝くことしか考えていない人」
他人に怪我させようが、何しようが
人を怪我させて蹴落とす
プロレスラー以前に人として最低。
北斗はプロレスラーとして一世風靡したが
支持する気にはなれない。
佐々木健介とくっつくべくしてくっついた人。
松永の言葉「性格が悪いやつの方が出世する。」
実際そうなんでしょうね
それに騙される世間もアホでしょうね。
そして北斗が本当にデンジャラスだったのは海狼組(マリンウルフ)時代だったとの事。
神取と北斗がトイレで喧嘩になった話も少しあるが
やはり北斗が悪い
ビンタ事件の真相も語られている
そして1993年の女子プロレスの中心人物がいない時点でこの本は企画倒れと言ってもいいかもしれない
これなら90年代の女子プロレスと言った方がいい
ただ他のプロレスラーのインタビューは思わず
「へぇ~」と言ってしまう内容満載で面白いです
ブル、アジャは知っている内容が多かったが
やはりネットとかだと○ュートがどうのって話は出ないので
そこが見どころかな
対抗戦の時期に活躍した選手が多いので、90年前後の女子プロの空気感が伝わってきましたが、残念なのが北斗晶のインタビューが載っていなかった事。
メキシコ行きの顛末は松永兄弟のエピソードの中では屈指の面白さ!低迷期の全女の雰囲気はブル中野のインタビューと対比して読むと面白いです。
神取についても率直な感想を語っていますので、どうしても読みたい人は「紙のプロレス・No.146」を探してみて下さい。
マイナスポイントは、登場する選手が全女の選手に偏っているのと関係者の話を鵜呑みにしすぎている部分。
背広組には選手以上にキャラが立ってる人もいるので、話半分に聞いといた方が良いと思いますよ。
あと、中途半端に紹介されたガイアの本もいつか作ってほしいです。
その中心にいた女子レスラーたち(ロッシー小川を除く)のインタビュー集。
女子特有のドロドロとした人間関係、イジメ、全女の押さえ込みルールについて各選手がほぼ本音で語っています。
分厚い本ですが内容が充実しているので一気に読めました。
中でも「全女が一番」と繰り返す豊田のインタビューが印象的です。
対抗戦ブームのあと、女子プロレスは下降線をたどり、今では瀕死の状況です。
今後、90年代前半のような盛り上がりをみせることはもうないでしょう。
しかし、彼女たちの流した血と汗と涙は色あせることはありません。
このようなインタビュー集として後世に残ることに感謝です。
北斗のインタビューが本人の許可がおりずに未収録なのが残念。
よって-1としました。
レジェンド女子プロレスラーのインタビューをまとめた本。
女子ならではの、ドロドロした人間関係やシゴキの様子がさっぱりと書かれています。
また、ガチ要素の詰まった真剣勝負で、どうしたら自分の居場所を作っていくのか各選手の当時の悩みや思いが書かれています
分厚い本ですが、サクッとよめます。