公刊されているアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)を専門に扱った書籍がいま現在
本書しかないことに驚いた。ACLが注目度の低い地位に留まっているのが良く分かる。
本書は川崎・浦和・鹿島をそれぞれ担当するサッカー専門記者による座談会形式で、
「ACLに見るJリーグとアジアのサッカー」「過酷で面白いACLのアウェイ遠征」「ACLの
存在意義」「ACLのさらなる発展」の四章に分けて、とことん論じる。三記者は見知った
仲とあって議論はざっくばらんで闊達だ。中身は濃いし、ACLへの期待と愛情も感じる。
収録は2010年11月9日なので、いま読むといささか古い話題も多いが十分楽しめる。
話題は多岐にわたるが、ACLを通したJリーグサッカーに触れている。我が国はパス
サッカー信仰が強く、放り込みの単純サッカーに徹するアジアのスタイルにやられて
いるという指摘は同感。もっと勝敗にこだわっていいと思う。面白かったのがアウェイ
事情。「世界ふしぎ発見」のミステリーハンターのような体験ができる。イラン、インド
ネシアの地方都市のインフラの貧困さ、中国での極寒体験と灼熱のドバイでの試合。
とてつもない移動距離。選手の負担は半端ない。ACLに出場するのは本当に大変だ。
ACLの価値を上げるためにどうするかについても真面目に検討しているが、肝心のJ
リーグが人気低迷中なのでなかなか厳しい。リーグを上げて取り組んでほしい課題だ。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ACLの勝因と敗因と、ここだけの話 単行本 – 2011/2/25
【目次】 第1章 ACLに見るJリーグとアジアのサッカー ACLで鹿島が勝てないのは……/結果も内容も求める日本人 カウンターサッカーを卑下する日本人/組織された日本といいかげんなアジア 第2章 過酷で面白いACLのアウェイ遠征 選手バスを囲む天津サポーター/片道14時間の移動距離 マイナス10℃の極寒から40℃の灼熱へ/安請け合いするイラン人 キング・ナカムラは中村憲剛/花火が上がるゴール裏 氷が入っているから……/ちょっとここのホテル大丈夫? 第3章 ACLの存在意義 ACLは未知の新しい挑戦/オーシャンビューの超一流ホテルを 獲るべき時に獲れる長谷部/名古屋はアジア向き? 天皇杯優勝に出場権を与えるべきか/アジアで認知されているJ 第4章 ACLのさらなる発展 城南のサッカーで世界に出てもつまらない/個に頼り続けたら終焉が来る サポーターはどれだけ本気なの?/だから、CWCで勝つしかない 最後のビッグネームはピクシー?/足りないのは単純にサッカーの力 インタビュー「ACLを勝つということ」
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社出版芸術社
- 発売日2011/2/25
- 寸法13 x 1.5 x 19 cm
- ISBN-104882934043
- ISBN-13978-4882934042
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中5つ
5つのうち5つ
3グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。