著者あとがきには「軽く書いているように見えるかもしれませんが、この本は東日本大震災への鎮魂の本です」というようなことが書いてあって、とても納得できた。
だって、この世をどうやったら軽く生きていけるかというテーマの本だったから。
どんなに辛い理不尽な状況でも(自分はお腹に鉄の棒が刺さって死の淵をさまよい、隣で運転していた恋人は永遠に喪われる)、人生は続いていき、いつか終わる。
外見をすっかり変えた主人公。中身は変わりないようだが、あの世と少し繋がれるようになって生きている。
自殺してもいいし、しなくて生きてもいい。悲しんでもいいし、悲しまなくてもいい。自分が生まれてきた事に意味はあるかもしれないし、そんなものはないかもしれない。
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発送元: Amazon 販売者: 月夜野ストア
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スウィート・ヒアアフター 単行本 – 2011/11/23
よしもと ばなな
(著)
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購入オプションとあわせ買い
命の輝きが、残酷で平等な世界の中で光を増していく――。
今、生きていること。その畏れと歓びを描き切った渾身の書き下ろし長編小説!
「とてもとてもわかりにくいとは思いますが、この小説は今回の大震災をあらゆる場所で経験した人、生きている人死んだ人、全てに向けて書いたものです。」――よしもとばなな
ある日、小夜子を襲った自動車事故。同乗していた恋人は亡くなり、自身はお腹に鉄の棒が刺さりながらも死の淵から生還するが、それを機に小夜子には、なぜか人には視えないものたちが見えるようになってしまった。行きつけのバーに行くと、いつもカウンターの端にいる髪の長い女性に気付いたり、取り壊し寸前のアパート「かなやま荘」の前を通ると、二階の角部屋でにこにこと楽しそうにしている小柄な女性がいたり……。その「かなやま荘」の前で出会った一人の青年・アタルと言葉を交わすうちに、小夜子の中で止まっていた時間がゆっくりと動き始める。事故で喪ってしまった最愛の人。元通りにならない傷を残した頭と体。そして、戻ってこない自分の魂。それでも、小夜子は生き続ける。命の輝きが、残酷で平等な世界の中で光を増していく。今、生きていること。その畏れと歓びを描き切った渾身の書き下ろし。
今、生きていること。その畏れと歓びを描き切った渾身の書き下ろし長編小説!
「とてもとてもわかりにくいとは思いますが、この小説は今回の大震災をあらゆる場所で経験した人、生きている人死んだ人、全てに向けて書いたものです。」――よしもとばなな
ある日、小夜子を襲った自動車事故。同乗していた恋人は亡くなり、自身はお腹に鉄の棒が刺さりながらも死の淵から生還するが、それを機に小夜子には、なぜか人には視えないものたちが見えるようになってしまった。行きつけのバーに行くと、いつもカウンターの端にいる髪の長い女性に気付いたり、取り壊し寸前のアパート「かなやま荘」の前を通ると、二階の角部屋でにこにこと楽しそうにしている小柄な女性がいたり……。その「かなやま荘」の前で出会った一人の青年・アタルと言葉を交わすうちに、小夜子の中で止まっていた時間がゆっくりと動き始める。事故で喪ってしまった最愛の人。元通りにならない傷を残した頭と体。そして、戻ってこない自分の魂。それでも、小夜子は生き続ける。命の輝きが、残酷で平等な世界の中で光を増していく。今、生きていること。その畏れと歓びを描き切った渾身の書き下ろし。
- 本の長さ157ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2011/11/23
- ISBN-104344020936
- ISBN-13978-4344020931
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商品の説明
著者について
1964年東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。小説「キッチン」で海燕新人文学賞、泉鏡花文学賞を受賞。『TSUGUMI』で山本周五郎賞受賞。また『うたかた/サンクチュアリ』『アムリタ』『不倫と南米』等の作品でも海外を含め数々の文学賞を受賞。諸作品は現在海外30カ国以上で翻訳・出版されている。近著に『もしもし下北沢』(毎日新聞社)、『どんぐり姉妹』(新潮社)、『ジュージュー』『彼女について』(ともに文藝春秋)がある。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2011/11/23)
- 発売日 : 2011/11/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 157ページ
- ISBN-10 : 4344020936
- ISBN-13 : 978-4344020931
- Amazon 売れ筋ランキング: - 335,040位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,194位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964年、東京生まれ。
詩人・思想家の吉本隆明の次女。日本大学芸術学部文藝学科卒業。
87年小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞、同年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、89年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)を受賞。
著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで、93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞の三賞を受賞している。他の著作に『アルゼンチンババア』『王国』シリーズ『デッドエンドの思い出』『イルカ』『ひとかげ』『まぼろしハワイ』『サウスポイント』『彼女について』『アナザー・ワールド 王国その4』など多数がある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「この小説は、今回の大震災を
あらゆる場所で経験した人
生きている人死んだ人
すべてに向けて書いたものです」
とあとがきに書いてある。
ゆるい小説だ。
生死の狭間にいる幽霊と人の
物語を書きたかったのか。
あれから、もう5年が経とうとしている。
それでも、生と死の狭間の記憶は、
ぬぐいきれない。
いま読んで、身近なテーマだと感じる。
(幽霊たちが生前の雰囲気のままうろうろしたり、
嘆いたりするのをかいま見ていたら...)
と小夜さんは思った。
確かに、死んだ人に、
お金も名誉もいらないだろう。
されど、未練が残るのか。
(私はますますはっきりと
生きている間にはぶけるものは
みんなはぶきたい)と彼女は思った。
だから、自由になれたのかな。
だから「前よりずっといい女」になったのかな。
そして、いまなら言えるかも
「生きているって楽しいねぇ。ありがとうっ」
この言葉、すくわれるなぁ。
あらゆる場所で経験した人
生きている人死んだ人
すべてに向けて書いたものです」
とあとがきに書いてある。
ゆるい小説だ。
生死の狭間にいる幽霊と人の
物語を書きたかったのか。
あれから、もう5年が経とうとしている。
それでも、生と死の狭間の記憶は、
ぬぐいきれない。
いま読んで、身近なテーマだと感じる。
(幽霊たちが生前の雰囲気のままうろうろしたり、
嘆いたりするのをかいま見ていたら...)
と小夜さんは思った。
確かに、死んだ人に、
お金も名誉もいらないだろう。
されど、未練が残るのか。
(私はますますはっきりと
生きている間にはぶけるものは
みんなはぶきたい)と彼女は思った。
だから、自由になれたのかな。
だから「前よりずっといい女」になったのかな。
そして、いまなら言えるかも
「生きているって楽しいねぇ。ありがとうっ」
この言葉、すくわれるなぁ。
2017年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的に、大切な人の気持ちを共有しました。
自分でかけた、なぞなぞの答が解ったので
もう、必要有りません。
愛とは、自分の心で感じ、その人だけに感謝するモノです。
誰のせいでもありません。
先ずは、自分のルーツを紐解く。
歩む、見る、感じる。
私は、待ってまいす❤
あなたからのプロポーズを✨
自分でかけた、なぞなぞの答が解ったので
もう、必要有りません。
愛とは、自分の心で感じ、その人だけに感謝するモノです。
誰のせいでもありません。
先ずは、自分のルーツを紐解く。
歩む、見る、感じる。
私は、待ってまいす❤
あなたからのプロポーズを✨
2018年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何気なく読んだのにところどころで涙が止まらなかった。
すごく繊細で美しい物語。
薄いし読みやすいのでとにかく多くの人に読んでほしいとしか言いようがないのだけれど、ただ一つまだ読んでいない方に言いたいのは、あとがきは必ず読んでほしい、ということ。(私は物語とあとがきのテンションのギャップが嫌いなのであとがきを読まないことがよくある)
私はこの物語を読みながら、なんでこんなにも死とか喪失とかの匂いが濃厚にするのかな、と思っていたけれどあとがきを読んでその理由がわかった。
そして死とか喪失とかの匂いがものすごいのに全体的に明るい印象になっている理由もわかった。
老若男女、読む時期を問わず誰もがなにかを得ることができると思う。
すごく繊細で美しい物語。
薄いし読みやすいのでとにかく多くの人に読んでほしいとしか言いようがないのだけれど、ただ一つまだ読んでいない方に言いたいのは、あとがきは必ず読んでほしい、ということ。(私は物語とあとがきのテンションのギャップが嫌いなのであとがきを読まないことがよくある)
私はこの物語を読みながら、なんでこんなにも死とか喪失とかの匂いが濃厚にするのかな、と思っていたけれどあとがきを読んでその理由がわかった。
そして死とか喪失とかの匂いがものすごいのに全体的に明るい印象になっている理由もわかった。
老若男女、読む時期を問わず誰もがなにかを得ることができると思う。
2017年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よしもとばななさんの本はデビューの頃から読んでます。苦しいときだけじゃなくて、自分を取り巻く何かが変わるとき、目には見えない何か...そんな何かにつながる時に読んでしまっています。はい、大ファンです!
物語の始めに天国の描写から涙が始まり、おじいさんのセリフに嗚咽しました。
あとよくわからないところ各所でも泣きました。
ああぁ、やっぱり生きてるって凄いことなんだと主人公が感動するまでの話だったら、誰でも描けるんだと思う。でもよしもとばななさんのこれは主人公の心のヒダを丁寧に描き出し、「まだそんな悲しみの汚れが残ってたんだ」と主人公に言わせてるところが凄い。
あとはなんというのかな、なんでかわからない心の奥底にある自分でも正体不明の心の琴線に触れるなにかが、小説の随所にあって、それに激しく心を揺さぶられる感じ。
なおかつ、深い癒やしと生きていることの「ときめき」ね。「ときめき」の解説も良かったです。さすがです。
買って良かったです!
物語の始めに天国の描写から涙が始まり、おじいさんのセリフに嗚咽しました。
あとよくわからないところ各所でも泣きました。
ああぁ、やっぱり生きてるって凄いことなんだと主人公が感動するまでの話だったら、誰でも描けるんだと思う。でもよしもとばななさんのこれは主人公の心のヒダを丁寧に描き出し、「まだそんな悲しみの汚れが残ってたんだ」と主人公に言わせてるところが凄い。
あとはなんというのかな、なんでかわからない心の奥底にある自分でも正体不明の心の琴線に触れるなにかが、小説の随所にあって、それに激しく心を揺さぶられる感じ。
なおかつ、深い癒やしと生きていることの「ときめき」ね。「ときめき」の解説も良かったです。さすがです。
買って良かったです!
2014年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
だいぶ前の新聞の本の紹介ページで、小泉今日子さんが感想を載せていて、それを読んで購入しました。
最初は内容がよく解らない感じでしたが、読み終わった後にもう一度読んでみたいと思いました。
2回は納得して読めて、おもしろかった!と思えたので、またしばらく間をあけて読んでみたいと思います。
最初は内容がよく解らない感じでしたが、読み終わった後にもう一度読んでみたいと思いました。
2回は納得して読めて、おもしろかった!と思えたので、またしばらく間をあけて読んでみたいと思います。
2013年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よしもとばななさんの「とかげ」を読んで衝撃を受け、ばななさんの魅力を知りました。
そうは言ってもそれほどいろいろ読んだわけではありません。
今回はただフと『あぁ、この本、読んでみたい』
そう思いました。
冒頭から涙が溢れて、『家で読んでてよかったな』と思いました。(笑)
大事なひとを亡くしたことがある人ならきっと分かる、悲しくて、さみしくて、温かな空気が、この作品には流れていました。
もっとも…大事なひとを亡くしたことのない人なんていないのかもしれないけれど。
-好きずきあるかもしれないけれど、私はこのお話が大好きです。
気持ちのよい涙を流せて『また明日からちょっと頑張ろ!』って思えました。
ばななさんありがとう☆
そうは言ってもそれほどいろいろ読んだわけではありません。
今回はただフと『あぁ、この本、読んでみたい』
そう思いました。
冒頭から涙が溢れて、『家で読んでてよかったな』と思いました。(笑)
大事なひとを亡くしたことがある人ならきっと分かる、悲しくて、さみしくて、温かな空気が、この作品には流れていました。
もっとも…大事なひとを亡くしたことのない人なんていないのかもしれないけれど。
-好きずきあるかもしれないけれど、私はこのお話が大好きです。
気持ちのよい涙を流せて『また明日からちょっと頑張ろ!』って思えました。
ばななさんありがとう☆
2014年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みました。スラっと読めました。
再読はしないかな。震災から数年経過してるから?かなとも思いましたが
(内容は震災にはなにも触れておりません)多分 キッチン、哀しい予感、うたかた・サンクチュアリ、N.P、アムリタ、SLYなどを読んで しばらく吉本さんの本を読んでいなかったからか、
小夜子が 読んできた物語の女性達を ちょっと薄めたような、、アムリタを読んだことがある方には 新鮮味に欠けるんでしょうか。吉本さんの 書きたいこと伝えたいことは 変わらずなので、どうしても似たようなセリフも出てくるのは仕方ないですが、事故、事故の前と後、ベリーショート、あの世とこの世、
あ〜、これはあの物語な感じだーとか
自分が残念でした。
そしてラストでのマスターの、人生の告白内容が 本当に小夜ちゃんが「ワタシだけが辛いみたいな顔してた?」と言ってしまうくらい マスターに 持ってかれた感が(笑)飲み屋にいる幽霊さんの謎もとけてスッキリはしました。
再読はしないかな。震災から数年経過してるから?かなとも思いましたが
(内容は震災にはなにも触れておりません)多分 キッチン、哀しい予感、うたかた・サンクチュアリ、N.P、アムリタ、SLYなどを読んで しばらく吉本さんの本を読んでいなかったからか、
小夜子が 読んできた物語の女性達を ちょっと薄めたような、、アムリタを読んだことがある方には 新鮮味に欠けるんでしょうか。吉本さんの 書きたいこと伝えたいことは 変わらずなので、どうしても似たようなセリフも出てくるのは仕方ないですが、事故、事故の前と後、ベリーショート、あの世とこの世、
あ〜、これはあの物語な感じだーとか
自分が残念でした。
そしてラストでのマスターの、人生の告白内容が 本当に小夜ちゃんが「ワタシだけが辛いみたいな顔してた?」と言ってしまうくらい マスターに 持ってかれた感が(笑)飲み屋にいる幽霊さんの謎もとけてスッキリはしました。