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『GONIN』などで知られる石井隆が監督した、和製『ニキータ』とも言うべきレディ・アクション。だがそこには石井がこだわりを持つ、男たちの手で人生を変えられた女の哀しくもしぶとい生き様が濃厚に描かれている。
暴力団の内部抗争に巻き込まれ、6歳の時に目の前で親を殺された少女・一光(葉月里緒菜)は、若頭の安田(飯島大介)と“黒の天使”と呼ばれた女ヒットマン・魔世(高島礼子)の手でアメリカに逃亡する。成長した一光はもうひとりの“黒の天使”として、復讐に燃えながら日本に舞い戻る。一光の父の跡目を継いだ元幹部の野木(根津甚八)は、今や黒社会を牛耳っていた。一光を愕然とさせたのは、義理の姉・千明(小野みゆき)が彼の愛人に収まっていたこと。そして憧れの女性・魔世が麻薬漬けにされ、野木の情婦に堕ちていたことだった。アクション映画に挑戦した葉月のリベンジ・ウーマンぶりもさることながら、彼女が憧れる元祖“黒の天使”高島礼子が、大人の女の色香を漂わせる。(斉藤守彦)
レビュー
監督・原作・脚本: 石井隆 撮影: 佐藤和人 音楽: 安川午朗 出演: 葉月里緒菜/高島礼子/根津甚八/椎名桔平/小野みゆき/山口祥行
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)