本日平成23年12月18日、野田総理は韓国大統領李明博と会談した。前日17日に懇談する場を持ち、日韓両国の落としどころを探ったものと思う。野田総理は反日団体がソウルの在韓日本大使館前に設置した「慰安婦の碑」について「誠に残念だ」と述べ、早期に撤去するよう求めた。また、李明博が賠償請求問題に関する政府間協議を念頭に、元慰安婦をめぐる問題に言及したことに対して、首相は「決着済みだ」と応じた。同問題について日本は昭和40(1965)年の日韓基本条約で「完全かつ最終的に」解決したとの立場を貫いている。
韓国は日本が経済的支援をしなければ既に死に体の国家である。アメリカとのFTA締結では、国内に多くの不満がうずまいている。韓国は国内向けに日本を叩き、不満のはけ口にしているのだろう。そんな李明博の事情を慮っての交渉事のように見える。従軍慰安婦問題は解決済みである。韓国の内政問題である。竹島問題にしても、韓国自身に解決させ、それが経済的支援の条件であることを突きつければ良いと考えている。
しかし、日韓がお互いに啀み合うことで漁夫の利を狙うチンピラ国家があることも事実で、日韓が誤解なく協調していくためには多くの壁を越えなければならない。慰安婦問題もその1つである。

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正論 2012年 01月号 [雑誌] 雑誌 – 2011/12/1
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この雑誌について
保守論壇の新たな地平を切り拓くオピニオン誌
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トップレビュー
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2011年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
従軍慰安婦問題が捏造された事であることの裏付けを知ることができました。
2011年12月5日に日本でレビュー済み
「正論」'12年1月号の福井義高氏の論文「さらば、「正義の連合国」史観」は
私のこれまでの第二次世界大戦の理解を更に深めてくれた論考です。
2005年5月8日にボストン・グローブ紙に掲載されたジェフリー・ウィートクロフト(以下ウィー氏)
氏の「良き戦争はどれほどよかったか」を引用して、もともと米国の主戦場は太平洋、つまり主敵は日本で
あった、と述べているようです。これはアメリカが終始一貫してヨーロッパ中心主義であったと
考える通説(裏口から対独開戦をした)および私の理解とは異なっています。
私の理解では主要的であるドイツを倒すためにはソ連と同盟しなければならない。そのためにはソ連を
脅かしかねない日本を日中戦争において消耗させる必要がある。そのため中国を支援するとともに
41年まで軍需物資を日本に輸出し続けてきた。
又日本の対ソ開戦を牽制するため関特演に際して日本資産凍結、石油の全面的禁輸を
行ったというものです。
ソ連を利用してドイツを倒すことがルーズベルトの大戦略であった。これが私の理解です。
チャーチルとの大西洋会談でヨーロッパ第一主義を確認したことは知られていますし、
日本の軍事力を侮っていたこともよく知られていますのでウィー氏が「主敵は日本であった」というのは
世界大戦が始まってからの実態を述べているだけで、ルーズベルトの大戦略のことをいっている
のではないのかもしれませんが。
ウイー氏の論文は詳しくは紹介されていませんが、対日戦は通常の帝国主義戦争であった、と言っているようです。
アメリカがイラクのフセインの中東における地域覇権を黙認できなかったように、
当時の日本の中国に対する覇権を認めることができなかった、といったことだと推察されます。
もちろんアメリカは中南米に対する覇権を追求したように(モンロー主義)アメリカは
アジアでも覇権を追求していた。その意味でもアメリカの「道徳的優位性」はあいまいであった。
私としては原爆投下の非道徳性も指摘したくなります。
しかもこれは人体実験であった、と推察する多くの根拠がある。
アメリカの主導で行われた東京裁判においては、盧溝橋事件についても
あれほどアメリカ全国民を憤激させた真珠湾攻撃についても日本側に有罪者はだすことが
できなかった。そういったことの理解が進んできたからか、ジョセフ・ナイも最近の著書(共著)で
日本からの「最初の一発」は満州事変だった、と言っています。しかし満州事変についても、
その首謀者であることを自ら公言していた石原莞爾を訴追することができなかった。
軍隊がつれてきた政治家を占領地域の指導者とすることは戦後にソ連(東欧で)のみならずアメリカも韓国でやっています。
最近のアフガン、イラクにおいても同じことが言えます。
戦後の数多あった戦争において開戦責任を問うたことは寡聞にして聞いたことはありません。
戦後最初の大規模な戦争であった朝鮮戦争について国連は北朝鮮を「平和の破壊者」と
非難しています。しかし北朝鮮はそのことを咎められることなく国連に加入を認められ
その前、北朝鮮に加担した中国は安保理の常任理事国になっています。
これを観るなら少なくとも国連のレベルにおいては「開戦責任」などというものはなくなっている
と考えることができる。というよりドイツと組んでポーランドを侵略しフィンランドに攻め込んで
国際連盟から追放されたソ連を国際連合の安保理常任理事国とした時点で国連の道義性それを
構想・実現したルーズベルトの道義性は失われています。
戦後日本が支配を引き上げた中国、朝鮮、台湾においては新しい支配者たちすなわち毛沢東
金日成、李承晩、蒋介石によってその地の住民はみな日本時代より酷い目にあっている。
05年にC・ライスが書いたといわれるリガ演説というものがジュニア・ブッシュによってラトビアで
行われた。ルーズベルトによってなされたヤルタの密約は自由の大義を裏切るものであった、という
内容です。これによって東欧、バルト三国はソ連の支配化におかれ以後89年に始まる開放まで
共産党の恐怖政治と言ってもよい抑圧的政治が続いた。
しかし東アジアでは中国、朝鮮半島、台湾のいずれにおいても多くの恐怖政治・大量虐殺による犠牲者が、さらには
それらの支配者による戦争が行われ多くの犠牲者が出た。その中には史上空前とも言われる餓死者、人権侵害が
含まれる。これはみなルーズベルトがソ連を対日参戦させたヤルタの密約に起因する。
しかしヤルタの密約による東アジアの厄災についてはまだ十分な認知がなされていない。東アジアについて
「リガ演説」に相当するものがまだかかれていないのです。
日本の軍国主義支配から「開放された」はずのその地において新たな支配者によって多くの巨大といって
よい政治的悲劇が生み出されている。逆に言えば日本の支配の方がまだ相対的にマシだった。
この意味で東アジアの民族主義者の「道徳的優位性」も覆されるべきでしょう。
太平洋戦争におけるアメリカの失敗はこの点で明らかです。戦前の日本の覇権を潰すという意味では成功したと言えるかもしれないが、そのために支払ったコスト、すなわちソ連を満州に引き入れたことはアジアの共産化を促しました。
それが中国、北朝鮮(今も続いている)に史上空前の、戦前戦中にもなかった悲劇をもたらして
います。朝鮮戦争ではルーズベルトがヤルタで蒔いた種をトルーマンのアメリカが刈り取ることになった。
更にウィー氏論文は、今日ではもっぱら対独戦勝利が強調されるのは、上記のように対日戦より
対独戦の「道徳的優位性」が明らかなためだとしているようです。それはドイツの対ユダヤ人政策
がついには「絶滅工場」に至るまでになったことをいっているのかもしれません。
しかし福井氏が指摘されるように、1930年代の後半まで、ユダヤ人差別は大英帝国や米国での有色人差別
と大差ない状態でした。付け加えるならキリスト教国においてユダヤ人を「キリスト殺し」として
差別することは戦後も続いていました。
私はルーズベルトが「カイロ宣言」で発した日本人を日本列島に追い返す、という政策はナチスのユダヤ人に対する追放政策に連なるものであると考えています。アメリカはインデアンを荒れた居留地に追放しました。
戦時中日系人をマンザナその他の収容所に閉じ込めました。
日系人に対する強制収用は謝罪されていますが、日本人を日本列島に追放する(日本では引揚者問題として知られている。)という巨大で明白な人種差別的人権侵害政策についてはまだ誰も研究はおろか少しの言語化もされていないようです。
福井氏は更に近年のパット・ブキャナンとシュテファン・シャイルの著作を引用し第二次世界大戦開戦についての、新たな見方を提供してくれています。
私にとっては、今は絶版となっているハミルトン・フィッシュの「日米開戦の悲劇」と照らし合わせて非常に興味深い内容ですが、ここで論じるにはあまりに専門的、詳細な歴史的ファクト研究に渉ります。
「正義の連合国」史観はアメリカンデモクラシーの欺瞞(覇権主義・人種主義の隠蔽)と更に
東アジア民族主義の欺瞞(前近代的性格の隠蔽、歴史事実の歪曲・隠蔽)、共産主義の欺瞞という三つの要素から成り立っています。
共産主義は内部から崩壊し、今福井氏によってアメリカンデモクラシーの欺瞞についてもその内部からの見直しの機運が報告されている。
ネットでは中韓などの反日「特定アジア」に対する若者の批判が勢いを増している。
私にとっては嬉しい動きです。
福井義高氏には本論考を発展させ著作にまとめることを切に希望いたします。
私のこれまでの第二次世界大戦の理解を更に深めてくれた論考です。
2005年5月8日にボストン・グローブ紙に掲載されたジェフリー・ウィートクロフト(以下ウィー氏)
氏の「良き戦争はどれほどよかったか」を引用して、もともと米国の主戦場は太平洋、つまり主敵は日本で
あった、と述べているようです。これはアメリカが終始一貫してヨーロッパ中心主義であったと
考える通説(裏口から対独開戦をした)および私の理解とは異なっています。
私の理解では主要的であるドイツを倒すためにはソ連と同盟しなければならない。そのためにはソ連を
脅かしかねない日本を日中戦争において消耗させる必要がある。そのため中国を支援するとともに
41年まで軍需物資を日本に輸出し続けてきた。
又日本の対ソ開戦を牽制するため関特演に際して日本資産凍結、石油の全面的禁輸を
行ったというものです。
ソ連を利用してドイツを倒すことがルーズベルトの大戦略であった。これが私の理解です。
チャーチルとの大西洋会談でヨーロッパ第一主義を確認したことは知られていますし、
日本の軍事力を侮っていたこともよく知られていますのでウィー氏が「主敵は日本であった」というのは
世界大戦が始まってからの実態を述べているだけで、ルーズベルトの大戦略のことをいっている
のではないのかもしれませんが。
ウイー氏の論文は詳しくは紹介されていませんが、対日戦は通常の帝国主義戦争であった、と言っているようです。
アメリカがイラクのフセインの中東における地域覇権を黙認できなかったように、
当時の日本の中国に対する覇権を認めることができなかった、といったことだと推察されます。
もちろんアメリカは中南米に対する覇権を追求したように(モンロー主義)アメリカは
アジアでも覇権を追求していた。その意味でもアメリカの「道徳的優位性」はあいまいであった。
私としては原爆投下の非道徳性も指摘したくなります。
しかもこれは人体実験であった、と推察する多くの根拠がある。
アメリカの主導で行われた東京裁判においては、盧溝橋事件についても
あれほどアメリカ全国民を憤激させた真珠湾攻撃についても日本側に有罪者はだすことが
できなかった。そういったことの理解が進んできたからか、ジョセフ・ナイも最近の著書(共著)で
日本からの「最初の一発」は満州事変だった、と言っています。しかし満州事変についても、
その首謀者であることを自ら公言していた石原莞爾を訴追することができなかった。
軍隊がつれてきた政治家を占領地域の指導者とすることは戦後にソ連(東欧で)のみならずアメリカも韓国でやっています。
最近のアフガン、イラクにおいても同じことが言えます。
戦後の数多あった戦争において開戦責任を問うたことは寡聞にして聞いたことはありません。
戦後最初の大規模な戦争であった朝鮮戦争について国連は北朝鮮を「平和の破壊者」と
非難しています。しかし北朝鮮はそのことを咎められることなく国連に加入を認められ
その前、北朝鮮に加担した中国は安保理の常任理事国になっています。
これを観るなら少なくとも国連のレベルにおいては「開戦責任」などというものはなくなっている
と考えることができる。というよりドイツと組んでポーランドを侵略しフィンランドに攻め込んで
国際連盟から追放されたソ連を国際連合の安保理常任理事国とした時点で国連の道義性それを
構想・実現したルーズベルトの道義性は失われています。
戦後日本が支配を引き上げた中国、朝鮮、台湾においては新しい支配者たちすなわち毛沢東
金日成、李承晩、蒋介石によってその地の住民はみな日本時代より酷い目にあっている。
05年にC・ライスが書いたといわれるリガ演説というものがジュニア・ブッシュによってラトビアで
行われた。ルーズベルトによってなされたヤルタの密約は自由の大義を裏切るものであった、という
内容です。これによって東欧、バルト三国はソ連の支配化におかれ以後89年に始まる開放まで
共産党の恐怖政治と言ってもよい抑圧的政治が続いた。
しかし東アジアでは中国、朝鮮半島、台湾のいずれにおいても多くの恐怖政治・大量虐殺による犠牲者が、さらには
それらの支配者による戦争が行われ多くの犠牲者が出た。その中には史上空前とも言われる餓死者、人権侵害が
含まれる。これはみなルーズベルトがソ連を対日参戦させたヤルタの密約に起因する。
しかしヤルタの密約による東アジアの厄災についてはまだ十分な認知がなされていない。東アジアについて
「リガ演説」に相当するものがまだかかれていないのです。
日本の軍国主義支配から「開放された」はずのその地において新たな支配者によって多くの巨大といって
よい政治的悲劇が生み出されている。逆に言えば日本の支配の方がまだ相対的にマシだった。
この意味で東アジアの民族主義者の「道徳的優位性」も覆されるべきでしょう。
太平洋戦争におけるアメリカの失敗はこの点で明らかです。戦前の日本の覇権を潰すという意味では成功したと言えるかもしれないが、そのために支払ったコスト、すなわちソ連を満州に引き入れたことはアジアの共産化を促しました。
それが中国、北朝鮮(今も続いている)に史上空前の、戦前戦中にもなかった悲劇をもたらして
います。朝鮮戦争ではルーズベルトがヤルタで蒔いた種をトルーマンのアメリカが刈り取ることになった。
更にウィー氏論文は、今日ではもっぱら対独戦勝利が強調されるのは、上記のように対日戦より
対独戦の「道徳的優位性」が明らかなためだとしているようです。それはドイツの対ユダヤ人政策
がついには「絶滅工場」に至るまでになったことをいっているのかもしれません。
しかし福井氏が指摘されるように、1930年代の後半まで、ユダヤ人差別は大英帝国や米国での有色人差別
と大差ない状態でした。付け加えるならキリスト教国においてユダヤ人を「キリスト殺し」として
差別することは戦後も続いていました。
私はルーズベルトが「カイロ宣言」で発した日本人を日本列島に追い返す、という政策はナチスのユダヤ人に対する追放政策に連なるものであると考えています。アメリカはインデアンを荒れた居留地に追放しました。
戦時中日系人をマンザナその他の収容所に閉じ込めました。
日系人に対する強制収用は謝罪されていますが、日本人を日本列島に追放する(日本では引揚者問題として知られている。)という巨大で明白な人種差別的人権侵害政策についてはまだ誰も研究はおろか少しの言語化もされていないようです。
福井氏は更に近年のパット・ブキャナンとシュテファン・シャイルの著作を引用し第二次世界大戦開戦についての、新たな見方を提供してくれています。
私にとっては、今は絶版となっているハミルトン・フィッシュの「日米開戦の悲劇」と照らし合わせて非常に興味深い内容ですが、ここで論じるにはあまりに専門的、詳細な歴史的ファクト研究に渉ります。
「正義の連合国」史観はアメリカンデモクラシーの欺瞞(覇権主義・人種主義の隠蔽)と更に
東アジア民族主義の欺瞞(前近代的性格の隠蔽、歴史事実の歪曲・隠蔽)、共産主義の欺瞞という三つの要素から成り立っています。
共産主義は内部から崩壊し、今福井氏によってアメリカンデモクラシーの欺瞞についてもその内部からの見直しの機運が報告されている。
ネットでは中韓などの反日「特定アジア」に対する若者の批判が勢いを増している。
私にとっては嬉しい動きです。
福井義高氏には本論考を発展させ著作にまとめることを切に希望いたします。
2011年12月6日に日本でレビュー済み
執行草舟の連載“根源へ_草舟立言”が大変おもしろく、興味深かった。
編集者が執行草舟から思想的根源となる日本人ならではの、“ものの考え方”
の本質をズバリ引き出している。
今月号の“言葉について”日本人が古来から重んじてきたにも係わらず
今、最も軽視されているものとして、臨場感あふれる“言葉達”がすっと
胸に響いてくる。
是非、若い人に読んでもらいたい。
今後の連載にも期待したい内容です。
編集者が執行草舟から思想的根源となる日本人ならではの、“ものの考え方”
の本質をズバリ引き出している。
今月号の“言葉について”日本人が古来から重んじてきたにも係わらず
今、最も軽視されているものとして、臨場感あふれる“言葉達”がすっと
胸に響いてくる。
是非、若い人に読んでもらいたい。
今後の連載にも期待したい内容です。