本書と出会ったきっかけはアップルの創業者、スティーブ・ジョブズの伝記です。
そう、著者のモナ・シンプソンはスティーブ・ジョブズの実の妹なのです。
父母の結婚前に養子に出されたジョブズと異なり、父母の結婚後に誕生した著者は両親が離婚した後も母方の親族と深いかかわりを持ちながら成長していきます。
本書はモナ自身を主人公とした自伝的小説です。
幼女期、少女期を過ごしたウィスコンシン州ベイ・シティの穏やかで湿った物寂しい風景。
十代を過ごしたロスアンゼルスの乾ききった鮮烈な気候。
いつも身の丈に合わない贅沢を望み、度々窮地に陥る家計。
美しい自然描写と主人公の繊細な心理描写をふんだんに盛り込みつつ、少々(かなり?)エキセントリックな母親に振り回され、反発しながらも自立してゆく少女の歩みが力強く描かれています。

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ここではないどこかへ 上 (ハヤカワ文庫 NV シ 20-1) 文庫 – 2000/5/1
- 本の長さ484ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2000/5/1
- ISBN-104150409412
- ISBN-13978-4150409418
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2015年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカのある親子が車でカリフォルニアを目指すが・・・というお話。
という上記の概略では少し手抜きになりますが、一応そういう話でした。その粗筋に二人の人間関係が膨大な量で挿入されるという大河小説。その量も半端ではなくほんの少し登場する人物を含めても相当な数の登場人物が登場して、主人公たちの生活を右往左往するという小説でした。
ここで著者がこの小説で何をしたかったかは本人に聞いてみないと判りませんが、私の憶測としましては様々な人間関係に揉まれる内に主人公の二人が人間として成長することを描きたかったのではないかと思いましたがどうでしょうか。その人間関係を横軸にして縦軸の夢の土地に行けば何とかなるという期待を縦軸にして展開する、ロード・ノヴェルとビルドウィングス・ロマンを足した様な小説を書きたかったのではないかと思いました。
アメリカで最初に発売された時は各メディアや作家から物凄い賛辞をもらったそうで、特に短編の女王と呼ばれるアリス・マンローからも褒められたということで、この小説が如何に傑出した出来であったかが伺われる事実に思えました。
アメリカのフィクション史に残る傑作小説。是非ご一読を。
という上記の概略では少し手抜きになりますが、一応そういう話でした。その粗筋に二人の人間関係が膨大な量で挿入されるという大河小説。その量も半端ではなくほんの少し登場する人物を含めても相当な数の登場人物が登場して、主人公たちの生活を右往左往するという小説でした。
ここで著者がこの小説で何をしたかったかは本人に聞いてみないと判りませんが、私の憶測としましては様々な人間関係に揉まれる内に主人公の二人が人間として成長することを描きたかったのではないかと思いましたがどうでしょうか。その人間関係を横軸にして縦軸の夢の土地に行けば何とかなるという期待を縦軸にして展開する、ロード・ノヴェルとビルドウィングス・ロマンを足した様な小説を書きたかったのではないかと思いました。
アメリカで最初に発売された時は各メディアや作家から物凄い賛辞をもらったそうで、特に短編の女王と呼ばれるアリス・マンローからも褒められたということで、この小説が如何に傑出した出来であったかが伺われる事実に思えました。
アメリカのフィクション史に残る傑作小説。是非ご一読を。
2020年7月5日に日本でレビュー済み
単行本上下巻の本です。ウィスコンシンからカリフォルニアへ母娘で旅するロードノベルかと思い読みました。ところが、大きく理解すると、アメリカの暮らしの原点が見えました。主婦は料理を作り、ケーキを焼き、テーブルクロスにアイロンをかけ、床を磨く。家族が集い、感謝祭を祝い、クリスマスにプレゼントを贈る。この常識から、飛び出し、旅に出た母娘の関係がストーリーの中心になる。体裁ばかり気にして、金銭感覚なしの母。覚めた目で理解するお利口な娘。この子をハリウッドの子役にと、旅は始まったのに、そこにたどり着くまでに、母親の妹弟、両親、祖父母のエピソードが織り込まれるのだから、読みでがあります。読後感は半端じゃありません。
2020年1月15日に日本でレビュー済み
著者はスティーヴ・ジョブズの生き別れになった妹。
兄妹が再会した後だけど、彼女が結婚した相手が
アッペル(Appel)氏というのが面白い。
兄妹が再会した後だけど、彼女が結婚した相手が
アッペル(Appel)氏というのが面白い。