これまでサッカー雑誌等で掲載される著者の文章が好きで、いつか彼の文章が書籍などでまとまって出版されないかなと思っていた。
待望の書籍化である。
特にヴェルディ好きでもないが、著者の文章は力強いが軽快で、ぐいぐいと引き込まれ一気に読了してしまった。
ヴェルディがなぜこういう状態なのか、少しわかった気がした。
ノンフィクションであるが、郷愁もあり、そこに著者の東京ヴェルディに対する愛も感じられた。
惜しむらくは、新書のためか写真が一切ないこと。写真が挿入されているともう少しわかりやすかったか。
ぜひ、続きが読みたい!と思わせる良書である。

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異端者たちのセンターサークル──プロサッカー選手を育てるということ (サッカー小僧新書) 新書 – 2011/10/25
海江田 哲朗
(著)
「異端児と呼ばれてはいたが、現在の日本サッカー界が喧々諤々していることの答えを自然と導き出していたのではないか?」 という視座をもとに読売クラブ、東京ヴェルディを10年以上に渡って見続けてきた著者だからこそ書ける究極の育成ノンフィクション。
《本文解説》
2000年代に入り、凋落の一途をたどる東京ヴェルディにとって、育成組織はなけなしの誇りだった。さまざまな苦境においても、育成に対する自負がクラブを支えていたといっても過言ではない。
なぜ、ヴェルディから多くのプロが生まれたのか。
指導者が変わっても、方針やノウハウを保つことができるのか。
そして、育成のアドバンテージをトップの強化につなげられなかった理由は――。
本書は指南書の形式を取らない。指導者と選手、それぞれの人物ノンフィクションを軸に展開し、育成のピッチで起こっていたことを克明に描くことで、数々の疑問を解き明かしていく。
《構成》
第1章 異端-サッカー小僧の楽園-
第2章 牽引-読売クラブの時代-
第3章 育成-プロを育てる指導理論-
第4章 凋落-Jリーグ以降の忘れもの-
第5章 再起-ヴェルディの誇り-
《取材者》※順不同
小見幸隆(柏レイソル強化部)
竹本一彦(柏レイソル強化部)
土持功 (ヴェルディSS相模原)
戸塚哲也
都並敏史(東京V育成アドバイザー)
菊原志郎(日本サッカー協会)
岸野靖之(横浜FC監督)
清水康也(浦安JSC)
山口貴之
菅澤大我(ジェフ千葉U18コーチ)
永田雅人(ジェフ千葉U15コーチ)
松田岳夫(ガイナーレ鳥取監督)
加藤善之(松本山雅FC監督)
柴田峡 (松本山雅FCコーチ)
上野山信行(Jリーグ技術委員会委員長)
鴨川幸司(ガンバ大阪ジュニアユース監督)
川勝良一(東京V監督)
冨樫剛一(東京Vコーチ)
森栄次 (東京V育成部長)
楠瀬直木(東京Vユース監督)
《本文解説》
2000年代に入り、凋落の一途をたどる東京ヴェルディにとって、育成組織はなけなしの誇りだった。さまざまな苦境においても、育成に対する自負がクラブを支えていたといっても過言ではない。
なぜ、ヴェルディから多くのプロが生まれたのか。
指導者が変わっても、方針やノウハウを保つことができるのか。
そして、育成のアドバンテージをトップの強化につなげられなかった理由は――。
本書は指南書の形式を取らない。指導者と選手、それぞれの人物ノンフィクションを軸に展開し、育成のピッチで起こっていたことを克明に描くことで、数々の疑問を解き明かしていく。
《構成》
第1章 異端-サッカー小僧の楽園-
第2章 牽引-読売クラブの時代-
第3章 育成-プロを育てる指導理論-
第4章 凋落-Jリーグ以降の忘れもの-
第5章 再起-ヴェルディの誇り-
《取材者》※順不同
小見幸隆(柏レイソル強化部)
竹本一彦(柏レイソル強化部)
土持功 (ヴェルディSS相模原)
戸塚哲也
都並敏史(東京V育成アドバイザー)
菊原志郎(日本サッカー協会)
岸野靖之(横浜FC監督)
清水康也(浦安JSC)
山口貴之
菅澤大我(ジェフ千葉U18コーチ)
永田雅人(ジェフ千葉U15コーチ)
松田岳夫(ガイナーレ鳥取監督)
加藤善之(松本山雅FC監督)
柴田峡 (松本山雅FCコーチ)
上野山信行(Jリーグ技術委員会委員長)
鴨川幸司(ガンバ大阪ジュニアユース監督)
川勝良一(東京V監督)
冨樫剛一(東京Vコーチ)
森栄次 (東京V育成部長)
楠瀬直木(東京Vユース監督)
- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社白夜書房
- 発売日2011/10/25
- ISBN-104861918111
- ISBN-13978-4861918117
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登録情報
- 出版社 : 白夜書房 (2011/10/25)
- 発売日 : 2011/10/25
- 言語 : 日本語
- 新書 : 190ページ
- ISBN-10 : 4861918111
- ISBN-13 : 978-4861918117
- Amazon 売れ筋ランキング: - 333,658位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
選手育成の面では成功しているが、トップチームの結果には結びついていない東京ヴェルディ
読売クラブの日本サッカー界での当時の立場から始まり
読売クラブの選手、過去と現在のコーチングスタッフ
ヴェルディに所属したことのある現役選手のインタビューをまとめた一冊
・元気があり真面目ではあるが、全く才能がなく将来プロにはなれないのが分かっている選手を
ヴェルディユースの巧い選手の変なエリート意識を壊すために獲得したエピソード
・才能はあるが素行に問題がある選手を育成することの難しさ
ヴェルディの選手育成を追っていますが
どのクラブの選手育成にも共通する問題がわかります
読売クラブの日本サッカー界での当時の立場から始まり
読売クラブの選手、過去と現在のコーチングスタッフ
ヴェルディに所属したことのある現役選手のインタビューをまとめた一冊
・元気があり真面目ではあるが、全く才能がなく将来プロにはなれないのが分かっている選手を
ヴェルディユースの巧い選手の変なエリート意識を壊すために獲得したエピソード
・才能はあるが素行に問題がある選手を育成することの難しさ
ヴェルディの選手育成を追っていますが
どのクラブの選手育成にも共通する問題がわかります
2011年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
出張の際の供として、アシスタントが用意してくれた本の内の一冊でした。
サッカーに全く関心のない私に何故これを選んでくれたのか?
出張先がサッカー大国ブラジルだからだろうと、ドジでノロマなあの娘ならやりかねんわいとほくそ笑んだものでした。なので、行きのフライトでは軽く斜め読みのつもりでした。
‥‥何かにつけ“カズダンス”をキメていた世代にとって、本書の取材対象であるヴェルディというチームは圧倒的な存在感のあるチームでした。そのチームが今やJリーグにいないとは!
そんな程度の知識しか持ち合わせていない私にとっては、出て来る固有名詞の大半が「誰?」って感じ。だから、途中、開き直ってフィクションとして読むことにしました。頭の中では勝手にキャスティングをして‥‥。すると、どうでしょう。するすると「物語」に引き込まれていくのです。秘密は独特な語り口にあると思います。気取らないというか、どこか荒っぽい。そう、べらんめぇ調なのです。この調子で、例えるなら口の臭いがしてくるくらい近い距離で、とあるチームの歴史を語ってくれる。
これは多分臭そうな(失礼!)息がしても耳を傾けるしかない。で、登場人物達が総じて魅力的に描かれている。どうやら、ある意味“諸刃の剣”的なべらんめぇ調は作者の取材でも表れるようで、相手の懐に入り込み、思わずポロリな一言を導き出すことに奏功している、ような気がします。
となると、斜め読みのつもりが、いつの間にか前のめりに読みふけっている私がいた訳です。
さて、サンパウロに降り立った時には、すっかり、サッカーに一家言持ったつもりの私でした。けど、いくら相手がブラジル人だからと言って、サッカーの話題を持ち出せば、交渉事が上手くいくという訳ではありません。本書が対ブラジル人で役に立ったとは言いません。ただ、これは何となくなのですが、彼らを身近に感じられたのは本書のお陰かもしれません。帰国してからも、TVでよく見る元ヴェルディの遊び人や元ヴェルディじゃない旅人や、わざわざテロ国家まで応援に行ったり、渋谷を占拠する青い服を着た人達への視線が少しばかりは温かくなったような気がします。
最後に、アシスタントになぜ本書を選んでくれたのかを尋ねた所、「お好みに合わせてみました」と何やら意味深な答え。
トランクには他に『極道は愛で縛る』『お金は銀行に預けるな』『ホームレス中学生』『プロゴルファー猿』とかが入ってたっけ。なるほど、タイトルに秘密あり。本書の“異端者”と“センターサークル”の組み合わせを私好みだと思ったくれたようです。
「ミスマッチがお好きでしょ」とアシスタント。そう言えば、彼女も童顔なくせに体つきは実に肉感的だったりする。
サッカーに全く関心のない私に何故これを選んでくれたのか?
出張先がサッカー大国ブラジルだからだろうと、ドジでノロマなあの娘ならやりかねんわいとほくそ笑んだものでした。なので、行きのフライトでは軽く斜め読みのつもりでした。
‥‥何かにつけ“カズダンス”をキメていた世代にとって、本書の取材対象であるヴェルディというチームは圧倒的な存在感のあるチームでした。そのチームが今やJリーグにいないとは!
そんな程度の知識しか持ち合わせていない私にとっては、出て来る固有名詞の大半が「誰?」って感じ。だから、途中、開き直ってフィクションとして読むことにしました。頭の中では勝手にキャスティングをして‥‥。すると、どうでしょう。するすると「物語」に引き込まれていくのです。秘密は独特な語り口にあると思います。気取らないというか、どこか荒っぽい。そう、べらんめぇ調なのです。この調子で、例えるなら口の臭いがしてくるくらい近い距離で、とあるチームの歴史を語ってくれる。
これは多分臭そうな(失礼!)息がしても耳を傾けるしかない。で、登場人物達が総じて魅力的に描かれている。どうやら、ある意味“諸刃の剣”的なべらんめぇ調は作者の取材でも表れるようで、相手の懐に入り込み、思わずポロリな一言を導き出すことに奏功している、ような気がします。
となると、斜め読みのつもりが、いつの間にか前のめりに読みふけっている私がいた訳です。
さて、サンパウロに降り立った時には、すっかり、サッカーに一家言持ったつもりの私でした。けど、いくら相手がブラジル人だからと言って、サッカーの話題を持ち出せば、交渉事が上手くいくという訳ではありません。本書が対ブラジル人で役に立ったとは言いません。ただ、これは何となくなのですが、彼らを身近に感じられたのは本書のお陰かもしれません。帰国してからも、TVでよく見る元ヴェルディの遊び人や元ヴェルディじゃない旅人や、わざわざテロ国家まで応援に行ったり、渋谷を占拠する青い服を着た人達への視線が少しばかりは温かくなったような気がします。
最後に、アシスタントになぜ本書を選んでくれたのかを尋ねた所、「お好みに合わせてみました」と何やら意味深な答え。
トランクには他に『極道は愛で縛る』『お金は銀行に預けるな』『ホームレス中学生』『プロゴルファー猿』とかが入ってたっけ。なるほど、タイトルに秘密あり。本書の“異端者”と“センターサークル”の組み合わせを私好みだと思ったくれたようです。
「ミスマッチがお好きでしょ」とアシスタント。そう言えば、彼女も童顔なくせに体つきは実に肉感的だったりする。
2011年11月3日に日本でレビュー済み
Jリーグ開幕からの数年間、サッカーをよく観ていました。
その頃は読売ヴェルディはいつも日本サッカー界の中心。カズというスーパースターに加え、多数の優秀な選手。
それからしばらく経ち、ふと気がつけば、あのヴェルディがJ2で戦っているというではないか?
あのチームがなぜ?と思いながらも、その疑問を解決する機会がありませんでした。そんななか、本屋でたまたま、
この本を見つけました。「異端者たちのセンターサークル−プロサッカー選手を育てるということー」という
タイトルも気になり購入しました。
筆者は10年以上ヴェルディを取材しているようで、多数の人、多方面からの取材に基づいた内容が書かれていました。
その量はすごいですし、さらに取材で引き出したコメントの質、内容がすごいです。
正直いって、Jリーグで活躍する前の選手が通うようなクラブがあることも知らなかった私にとって、その中でたくさんの
ドラマがあったことは驚きでしたし、それを詳細に引き出した筆者の取材力を感じることができる本でした。
そして、サッカーの本でしたが読みながら、現在の日本企業が直面している現状と重なりました。つまり、どんなに優秀な
企業(組織)であろうと、常にその組織や属している人たちが、強みを活かしながらも、おごることなく努力
しなければその地位を永遠にキープすることはできないということ。
ヴェルディはどこかでヴェルディらしさを失ってしまい、Jリーグ発足当初の私が知っている輝き・オーラ・強さを
感じられないのかもしれません。
この本はヴェルディファン、サッカーファン、サッカーにあまり関心ない人などそれぞれの立場によって感想が
異なると思います。ご自身の立場で読んで、人それぞれ違う感想をもつことができるのもこの本の面白さのひとつかもしれません。
とてもいい本でしたが、☆4つにしました。
たくさん人がでてくるので、主要な登場人物については、簡単なプロフィールがあったら、ありがたかったなと。
私がサッカーに詳しいから、そう思っただけで、Jリーグにある程度知識ある方でしたら、全く問題ないかも
しれませんが:)
その頃は読売ヴェルディはいつも日本サッカー界の中心。カズというスーパースターに加え、多数の優秀な選手。
それからしばらく経ち、ふと気がつけば、あのヴェルディがJ2で戦っているというではないか?
あのチームがなぜ?と思いながらも、その疑問を解決する機会がありませんでした。そんななか、本屋でたまたま、
この本を見つけました。「異端者たちのセンターサークル−プロサッカー選手を育てるということー」という
タイトルも気になり購入しました。
筆者は10年以上ヴェルディを取材しているようで、多数の人、多方面からの取材に基づいた内容が書かれていました。
その量はすごいですし、さらに取材で引き出したコメントの質、内容がすごいです。
正直いって、Jリーグで活躍する前の選手が通うようなクラブがあることも知らなかった私にとって、その中でたくさんの
ドラマがあったことは驚きでしたし、それを詳細に引き出した筆者の取材力を感じることができる本でした。
そして、サッカーの本でしたが読みながら、現在の日本企業が直面している現状と重なりました。つまり、どんなに優秀な
企業(組織)であろうと、常にその組織や属している人たちが、強みを活かしながらも、おごることなく努力
しなければその地位を永遠にキープすることはできないということ。
ヴェルディはどこかでヴェルディらしさを失ってしまい、Jリーグ発足当初の私が知っている輝き・オーラ・強さを
感じられないのかもしれません。
この本はヴェルディファン、サッカーファン、サッカーにあまり関心ない人などそれぞれの立場によって感想が
異なると思います。ご自身の立場で読んで、人それぞれ違う感想をもつことができるのもこの本の面白さのひとつかもしれません。
とてもいい本でしたが、☆4つにしました。
たくさん人がでてくるので、主要な登場人物については、簡単なプロフィールがあったら、ありがたかったなと。
私がサッカーに詳しいから、そう思っただけで、Jリーグにある程度知識ある方でしたら、全く問題ないかも
しれませんが:)
2011年11月9日に日本でレビュー済み
1969年の読売クラブ創設から現在までの育成担当者、指導を受けた選手、元選手のインタビューから、
ヴェルディの選手の育ち方、育て方が語られる本。 商品の詳細にあるように、多くのヴェルディ関係者が
登場し、サッカーと選手育成の深い部分を解説しています。具体的な練習方法などはほとんどなく、考え方
の部分なので一般のサッカーファンにはわかりにくいかもしれませんが、サッカー経験者や育成経験者には
とても面白い本です。
ヴェルディの選手の育ち方、育て方が語られる本。 商品の詳細にあるように、多くのヴェルディ関係者が
登場し、サッカーと選手育成の深い部分を解説しています。具体的な練習方法などはほとんどなく、考え方
の部分なので一般のサッカーファンにはわかりにくいかもしれませんが、サッカー経験者や育成経験者には
とても面白い本です。
2012年4月18日に日本でレビュー済み
読売クラブ・ヴェルディで選手やコーチとして過ごしてきた人たちのインタビューを散りばめ、ヴェルディの哲学が浮かび上がってくる一冊。80年代〜90年代の黄金期、現在の低迷・再建期を経てもなお、そこにいる指導者たちに受け継がれる哲学があり続ける。「巧い、強い」のヴェルディが文面の向こうから伝わってくる。ヴェルディサポーターは読んでおくべし。