ざくろの色(デジタル・リマスター版) [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, 字幕付き |
コントリビュータ | セルゲイ・パラジャーノフ, ソフィコ・チアウレリ |
稼働時間 | 1 時間 11 分 |
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メーカーによる説明
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カスタマーレビュー |
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製品仕様 | DVD | DVD | Blu-ray | DVD |
発売日 | 2018/4/28 | 2010/12/22 | 2018/4/28 | 2004/6/23 |
商品の説明
目を開けて見る夢 ―
絵画的な美しさと神秘的な様式美が奏でる映画芸術の最高峰『ざくろの色』。
デジタル・リマスター版で鮮やかに甦ります。
タルコフスキーと並び称される旧ソ連の巨匠、S・パラジャーノフの代表作。
18世紀のアルメニア、グルジア、アゼルバイジャンを舞台に、宮廷詩人、サヤト・ノヴァの半生を描く。
その夢幻的で緻密な映像詩はゴダールを始めとする映像作家に影響を与えた。
アルメニアの詩人サヤト・ノヴァ。
その幼年時代から宮廷詩人時代、晩年の修道院時代を、幻想的で神秘的な映像で綴っていく…。
パラジャーノフ監督2作目の劇場長編作品。
18世紀にアルメニアで活躍した詩人、サヤト・ノヴァの生涯をベースに、サヤト・ノヴァの詩的世界を美しくも謎めいたイメージ映像で描き出している。
作品は「詩人の幼年時代」や「詩人の青年時代」、「王の館」「修道院」「死の天使との出会い」など8つの章から構成され、セリフのかわりにサヤト・ノヴァの詩が織り込まれている。登場人物の多くは鮮やかな民族衣装を身にまとい、繊細で耽美的な雰囲気を醸し出している。
パラジャーノフ監督の、芸術家としてのプライドが生み出した究極の美の世界。
セルゲイ・パラジャーノフ
1924年、アルメニア生まれ。全ソ国立映画大学監督科に学ぶ。
卒業後、キエフ撮影所で助監督などを経験し、1964年に監督した「火の馬」が世界的に高い評価を受ける。
しかし、ウクライナ映画行政当局は、そのリアリズムを逸脱した自由な表現を嫌い、以後、彼が書いた10本のシナリオをすべて拒否。そのため、「ざくろの色」はアルメニアで製作されることになった。
それでも、映画当局との衝突は収まらず、1974年10月、 “同性愛”“美術品の不法販売”といった、事実無根の罪状で、5年間の懲役判決を受ける。この不当な投獄に対して、フェリーニ、ロッセリーニ、ヴィスコンティ、トリュフォー、ゴダールといったヨーロッパ中の映画人が抗議運動を立ち上げ、フランスの作家ルイ・アラゴンのブレジネフ書記長への直談判により、刑期1年を残した1977年12月、パラジャーノフはようやく釈放される。その後も、短期間ながら2回投獄され、「ざくろの色」から、次作「スラム砦の伝説」まで、なんと16年もの年月を要した。
1980年代後半、当時のペレストロイカの進行によって、それまでにない自由な環境で製作された「アシク・ケリブ」は、海外の映画祭で大絶賛を受けるが、この作品が遺作となった。パラジャーノフは、23本のシナリオと800枚もの絵画を残して、1990年7月20日、この世を去った。
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 83.16 g
- EAN : 4988001423409
- 監督 : セルゲイ・パラジャーノフ
- メディア形式 : 色, ドルビー, 字幕付き
- 時間 : 1 時間 11 分
- 発売日 : 2010/12/22
- 出演 : ソフィコ・チアウレリ
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : 日本コロムビア
- ASIN : B00482ZVTG
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 27,097位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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何十年か経って、願いが叶った。そういうことも含めて異国情緒と懐かしさを感じます。
ハリウッド映画とは正反対の美しい映像詩。
みなさんに語り尽くされた感があるので、別の観点から。
睡眠時の「夢」みたいな映像である。白昼夢、とも違うが、イメージ的には夢のような感じである。
確かに、色を含めた、全ての要素が美しいのだが、わたし的にはそれを際立たせているのは、一人で何役もこなしている、「超」がつく美女(あくまで私の主観です)主演女優のソフィコ・チアウレリによるところが大きい、と感じる。
残念ながら、2008年に亡くなられているとのことだか、この方の存在が、この映画の究極の美である、というのが、私が最も感じたところである。
結局、「人」の美しさに勝るものはない。
【追記】
「夢のよう」と前述したが、本当に次の本を基に撮影されたのですね。この映画のファンの方は、先刻ご存知のことなのでしょうか?
七つの夢
パラジャーノフ セルゲイ【著】;露崎 俊和【訳】
映像魔術師パラジャーノフが夢みた煌めくように美しい七篇の詩的物語。理不尽な弾圧のもとで彼は生涯にたった四本の長編映画しか完成することが出来なかった。しかし残されたこのテキストから私たちはページをめくることで、色が弾け、香りが立ち、音楽が響くパラジャーノフの映画を読むことができる。「撮影するシーンは前の晩、夢でみておく」。
とにかく私はハマりました。好きな方は大好きになると思います。
強くお勧めします!
【追記2】
VHSの後、ついにBlu-rayを入手して、感想を一言。
1 Blu-rayの方が鮮明なのは当然として、発色は VHSもなかなか鮮やかで、これはこれで良い。
2 VHSに比べてBlu-rayはかなり長い。ソ連当局が削除した部分に特段、問題があるようには感じられなかった。なぜ削除したのか、意図が全く分からない。政治的、宗教的に問題があるとは到底思えないのだが。
眠くなる、とも言われてますが、美術的に素晴らしい「映画」と思います。
本当の映画は何億もの興行収入上げて大衆に消費されるものではなく、作家の表現主義を追求した先にあると思う。金にならなくても少数に支持される映画。「ざくろの色」は人間を変え、天啓となる映画。
2018年、パラジャーノフ作品のBlu-ray化は初!オリジナルに近いアルメニア版。この上なく鮮明です。美しい映画に相応しい形態でのソフト化。もう言葉もない。生きてて良かった!
見てそのひとなりのなにか感じればいいのではないでしょうか。
かなり昔、NHKで夜中やっていた映画。東欧系の装束の女性が出てくる鮮烈な映像で、しかし映画の名前も作者も見損ない、いったいなんなのだ、と想いだけは消えずに10年以上たち。なにかの拍子にパラジャーノフという名前を知り、彼の出身地などを見て、もしかして、と思ったところ、ビンゴ。
これが検閲により削除された部分がある、散逸した部分があるものだ、というのが信じられない。
でももし世界のどこかに、完璧な作品が残っていたとしても、作品の一部が散逸することによって、ミロのビーナス的にこの美しさをたたえているなら、私は完璧な作品を見たくはない、とさえ思わせられる、そんな作品です。
投獄されたとき、著名な映画人たちが抗議したのがわかる、、、最後の「アシクケリブ」を観ると才能の色あせを正直感じずにはおれず、投獄そのほかで奪われた時間がもし彼に与えられていたら、と考えずにはいられない。
ほかのレビューを見るにつけ、好きな方はほんとに好きで、思い入れのある言葉を捧げずにはいられない作品だと思います。