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ひらけ駒!(3) (モーニング KC) コミック – 2011/9/23
南 Q太
(著)
指してドキドキ。指されてハラハラ。宝の気持ち、母も初体験中!! 将棋で深まる親子関係!!
- 本の長さ184ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/9/23
- ISBN-104063870421
- ISBN-13978-4063870428
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
将棋を習っている家族が読む読み物としてはとても面白いと思います。自分としては、更に一捻りを求めてしまいます。
2012年2月2日に日本でレビュー済み
南Q太先生の絵柄は優しくて温かみがある。しかし、現実の将棋界は「負けて悔しい」ではすむ世界ではない。「勝ち進まなければ生活ができない」世界だ。
奨励会三段リーグ制度が開始されてから25年が経過したにもかかわらず、中学生でプロ棋士になれたのは渡辺竜王ただ一人だ。小学校高学年から奨励会をスタートして、五年以内に奨励会を卒業するのは奇跡に近い。十代後半でプロ棋士になれても、かなり早い出世だ。日本の教育制度では、高校二年の秋頃には将来の進路を真剣に考え始める。その頃までには奨励会を卒業してプロ棋士になってほしいと思うのが親心だ。親の立場だったとして一番心配すること。息子・娘が二十代の前半まで将棋に没頭したにもかかわらず、プロ棋士になれずに年齢制限で奨励会を退会する結末に終わることだ。
現行の制度では、四段になれるかどうかが全てだ。四段のプロ棋士と、奨励会三段棋士の間には絶対的な待遇格差が存在する。ただし、絶対的な実力差は存在しない。新人王戦や加古川青流戦の戦績を見れば、不安定な身分の奨励会三段棋士が大健闘している。絶対的な実力差が存在するから、絶対的な待遇格差が存在するというなら説得力がある。しかし、負けてもニュースにならない程度の実力差しかないくせに、絶対的な待遇格差だけが存在している。現実には、年齢制限ギリギリの奨励会棋士が、新人王戦や加古川青流戦でプロ棋士にどんどん勝っている。絶対的な待遇格差に見合う勝ち方をプロ棋士ができないのは、プロ棋士に昇進させたこと自体が間違いだったからだ。(六級も三段も)奨励会棋士を「不安定で保障の無い身分」として、将棋連盟は同様に扱っている。「プロ棋士が奨励会三段棋士に負けるのは、奨励会六級棋士に負けるのと同様に看做す」のが将棋連盟の考えなのだろう。プロ棋士が、(アマチュアや)奨励会三段棋士に負けても引退しない理由がハッキリしない。
奨励会三段リーグが半年に二人しかプロ棋士に昇進させない理由その一。将棋連盟の人件費を固定費化できるから。引退する棋士と昇進する棋士の人件費がほぼプラスマイナスで相殺できる。
理由その二。四十代後半以降で順位戦の下位クラスでくすぶっているプロ棋士の終身在職権を保証できるから。若くて強い奨励会三段棋士が大量にプロ棋士に昇進したら、順位戦の下位クラスでくすぶっているプロ棋士の生活を脅かすことになる。フリークラスに移行せざるを得ない棋士の数が大量に増える。(既存のプロ棋士だけで少ないパイを分け合っている)将棋界は斜陽産業だ。斜陽産業であるがゆえに、有為な若者のチャンスをギリギリに制限する人材育成システムを維持している。
絵柄に温かみがあって、将棋を通して成長していく少年を応援したい気持ちから星四つ。マンガとしては好きになれても、「斜陽産業の将棋界に子供が進んで欲しい」と思う気持ちは全く起きませんでした。
追記:
中村太地六段は、第83期棋聖戦にて、深浦康市九段に勝って挑戦権を獲得いたしました。
中村太地六段は、第43期新人王戦にて、渡辺大夢三段に負けて敗退いたしました。
将棋連盟は、奨励会三段棋士と(四段以上の)プロ棋士との間に絶対的な待遇格差を設けております。「奨励会三段リーグの勝ち抜け」が絶対的な待遇格差の要件となっております。しかし、現実には、奨励会三段リーグを勝ち抜けた棋士が、奨励会三段リーグを勝ち抜いていない棋士に勝てないケースがあります。「奨励会三段リーグの勝ち抜け」の有無が、棋力の序列と無関係だと実証されたら、絶対的な待遇格差を設ける意義がなくなります。
プロ棋士が奨励会三段棋士に負けたら、(十両から幕下への陥落のように)奨励会三段リーグへ陥落させるのが、絶対的な待遇格差の維持に見合った措置です。あるいは、プロ棋士に勝った奨励会三段棋士に何らかの身分保障を認めるか、どちらかです(両方でもいいけど)。現在の将棋連盟には、奨励会三段棋士に絶対的な不合理を押し付けていることを認める意気地が無い。
マンガの中では、プロ棋士を目指す少年を応援できます。現実では、「有為な若者に対して、絶対的な不合理を押し付けている将棋界に子供が進んで欲しい」と思う気持ちは全く起きませんでした。
追記その二:
2012年7月7日の朝日新聞主催のプロアマ戦で、アマチュア棋士がプロ棋士を相手に四勝五敗の大健闘をいたしました。
プロ棋士がアマチュア棋士(や奨励会三段棋士)に負ける原因は、「危機感の差」にある。一旦プロ棋士になってしまえば、勝っても負けても生活の安定が約束されている。年齢制限でいつ退会に追い込まれてもおかしくない奨励会三段棋士には、プロには絶対に負けられない覚悟がある。無い時間の合間を縫って研究し対局するアマチュア棋士にも、プロには絶対に負けられない覚悟がある。勝利への執念は、プロより遥かに強い。
勝っても負けても生活の安定が約束されている対局が大半だから、将棋界の人気は低迷している。成績不良プロ棋士と奨励会三段棋士(やアマチュア棋士)との入替戦を実施すれば、お尻に火がつく。成績不良プロ棋士が、奨励会三段棋士に勝ち越せなければ、奨励会三段に降格だ。「先生」が、「将棋連盟職員のパシリ」に逆戻りだ。対局の質が跳ね上がるので、将棋ファンにとって非常に好ましい。
マンガの中では、明るくて将棋に熱中する少年を応援できます。棋戦の勝敗による待遇の序列について大きなテコ入れが無い限り、「現実の将棋界に子供が進んで欲しい」と思う気持ちは全く起きませんでした。
奨励会三段リーグ制度が開始されてから25年が経過したにもかかわらず、中学生でプロ棋士になれたのは渡辺竜王ただ一人だ。小学校高学年から奨励会をスタートして、五年以内に奨励会を卒業するのは奇跡に近い。十代後半でプロ棋士になれても、かなり早い出世だ。日本の教育制度では、高校二年の秋頃には将来の進路を真剣に考え始める。その頃までには奨励会を卒業してプロ棋士になってほしいと思うのが親心だ。親の立場だったとして一番心配すること。息子・娘が二十代の前半まで将棋に没頭したにもかかわらず、プロ棋士になれずに年齢制限で奨励会を退会する結末に終わることだ。
現行の制度では、四段になれるかどうかが全てだ。四段のプロ棋士と、奨励会三段棋士の間には絶対的な待遇格差が存在する。ただし、絶対的な実力差は存在しない。新人王戦や加古川青流戦の戦績を見れば、不安定な身分の奨励会三段棋士が大健闘している。絶対的な実力差が存在するから、絶対的な待遇格差が存在するというなら説得力がある。しかし、負けてもニュースにならない程度の実力差しかないくせに、絶対的な待遇格差だけが存在している。現実には、年齢制限ギリギリの奨励会棋士が、新人王戦や加古川青流戦でプロ棋士にどんどん勝っている。絶対的な待遇格差に見合う勝ち方をプロ棋士ができないのは、プロ棋士に昇進させたこと自体が間違いだったからだ。(六級も三段も)奨励会棋士を「不安定で保障の無い身分」として、将棋連盟は同様に扱っている。「プロ棋士が奨励会三段棋士に負けるのは、奨励会六級棋士に負けるのと同様に看做す」のが将棋連盟の考えなのだろう。プロ棋士が、(アマチュアや)奨励会三段棋士に負けても引退しない理由がハッキリしない。
奨励会三段リーグが半年に二人しかプロ棋士に昇進させない理由その一。将棋連盟の人件費を固定費化できるから。引退する棋士と昇進する棋士の人件費がほぼプラスマイナスで相殺できる。
理由その二。四十代後半以降で順位戦の下位クラスでくすぶっているプロ棋士の終身在職権を保証できるから。若くて強い奨励会三段棋士が大量にプロ棋士に昇進したら、順位戦の下位クラスでくすぶっているプロ棋士の生活を脅かすことになる。フリークラスに移行せざるを得ない棋士の数が大量に増える。(既存のプロ棋士だけで少ないパイを分け合っている)将棋界は斜陽産業だ。斜陽産業であるがゆえに、有為な若者のチャンスをギリギリに制限する人材育成システムを維持している。
絵柄に温かみがあって、将棋を通して成長していく少年を応援したい気持ちから星四つ。マンガとしては好きになれても、「斜陽産業の将棋界に子供が進んで欲しい」と思う気持ちは全く起きませんでした。
追記:
中村太地六段は、第83期棋聖戦にて、深浦康市九段に勝って挑戦権を獲得いたしました。
中村太地六段は、第43期新人王戦にて、渡辺大夢三段に負けて敗退いたしました。
将棋連盟は、奨励会三段棋士と(四段以上の)プロ棋士との間に絶対的な待遇格差を設けております。「奨励会三段リーグの勝ち抜け」が絶対的な待遇格差の要件となっております。しかし、現実には、奨励会三段リーグを勝ち抜けた棋士が、奨励会三段リーグを勝ち抜いていない棋士に勝てないケースがあります。「奨励会三段リーグの勝ち抜け」の有無が、棋力の序列と無関係だと実証されたら、絶対的な待遇格差を設ける意義がなくなります。
プロ棋士が奨励会三段棋士に負けたら、(十両から幕下への陥落のように)奨励会三段リーグへ陥落させるのが、絶対的な待遇格差の維持に見合った措置です。あるいは、プロ棋士に勝った奨励会三段棋士に何らかの身分保障を認めるか、どちらかです(両方でもいいけど)。現在の将棋連盟には、奨励会三段棋士に絶対的な不合理を押し付けていることを認める意気地が無い。
マンガの中では、プロ棋士を目指す少年を応援できます。現実では、「有為な若者に対して、絶対的な不合理を押し付けている将棋界に子供が進んで欲しい」と思う気持ちは全く起きませんでした。
追記その二:
2012年7月7日の朝日新聞主催のプロアマ戦で、アマチュア棋士がプロ棋士を相手に四勝五敗の大健闘をいたしました。
プロ棋士がアマチュア棋士(や奨励会三段棋士)に負ける原因は、「危機感の差」にある。一旦プロ棋士になってしまえば、勝っても負けても生活の安定が約束されている。年齢制限でいつ退会に追い込まれてもおかしくない奨励会三段棋士には、プロには絶対に負けられない覚悟がある。無い時間の合間を縫って研究し対局するアマチュア棋士にも、プロには絶対に負けられない覚悟がある。勝利への執念は、プロより遥かに強い。
勝っても負けても生活の安定が約束されている対局が大半だから、将棋界の人気は低迷している。成績不良プロ棋士と奨励会三段棋士(やアマチュア棋士)との入替戦を実施すれば、お尻に火がつく。成績不良プロ棋士が、奨励会三段棋士に勝ち越せなければ、奨励会三段に降格だ。「先生」が、「将棋連盟職員のパシリ」に逆戻りだ。対局の質が跳ね上がるので、将棋ファンにとって非常に好ましい。
マンガの中では、明るくて将棋に熱中する少年を応援できます。棋戦の勝敗による待遇の序列について大きなテコ入れが無い限り、「現実の将棋界に子供が進んで欲しい」と思う気持ちは全く起きませんでした。