読みだしたら、止まらなくなくなりました。
前半は、脳科学者の茂木健一郎さんと、ダイアログ・イン・ザ・ダーク理事の志村季世恵さんの対談。
(季世恵さんは、あの名著「いのちのバトン」の著者でもあります。)
後半は、そのおふたりに加え、実際にダイアログ・イン・ザ・ダークのアテンドとして活躍している、
視覚障害をお持ちの3人の若者も入って5人での座談会、という2部構成。
茂木さんが、母親の胎内の再体験とも評する、ダイアログ・イン・ザ・ダークのことをはじめ、
目の見えない方達が、眠っている間に見る夢は・・・?自動販売機で飲み物を買うときは・・・?
部屋の片づけは・・・? など、目を使わない文化と、目を使う文化との、異文化交流が展開されます。
そして、見えないことは、たしかに不便だけど、可哀相なことではないことを痛感します。
日常の不便さも取り上げられつつ (点字ブロック上の駐輪・駐車は、やめましょー!)
それ以上に、目を使うことによって私達が見過ごしてしまっている、豊かな世界が繰り広げられます。
この本を読むことで、そんな豊かな世界を、目を使う私も少しだけわけてもらえました。
そして、日々の暮らしの中で、楽しさ・面白さを感じることが増える気がします。
こんど、あの人に会ったら、目を閉じて、足音をよーく味わってみよう・・・とか、思っちゃうのです。
面白おかしく笑ってしまうところもあれば、へぇ〜!となったり、ハッとしたり、感動したり。
本にチップを払うことができるのなら、チップをたくさんはずみたくなる本です。

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まっくらな中での対話 (講談社文庫) 文庫 – 2011/1/14
真っ暗闇の空間で遊ぶソーシャル・エンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。案内役(アテンド)を務める視覚障害者と、脳科学者・茂木健一郎が、五感と脳、世界の認識の仕方について語り尽くす!
「見る文化」と「触る文化」。異なる二つの文化が、ここに交響する。
ドイツ生まれのソーシャル・エンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。真っ暗闇の空間へ、案内役の視覚障害者に導かれ、おずおずと入っていく参加者は、視覚が遮断されることによって、それ以外の感覚が解放される心地よさに気づく。暗闇で癒される脳と心。その謎に、茂木健一郎が迫る。<文庫オリジナル>
「見る文化」と「触る文化」。異なる二つの文化が、ここに交響する。
ドイツ生まれのソーシャル・エンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。真っ暗闇の空間へ、案内役の視覚障害者に導かれ、おずおずと入っていく参加者は、視覚が遮断されることによって、それ以外の感覚が解放される心地よさに気づく。暗闇で癒される脳と心。その謎に、茂木健一郎が迫る。<文庫オリジナル>
- 本の長さ266ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/1/14
- 寸法10.5 x 1 x 14.8 cm
- ISBN-104062767902
- ISBN-13978-4062767903
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/1/14)
- 発売日 : 2011/1/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 266ページ
- ISBN-10 : 4062767902
- ISBN-13 : 978-4062767903
- 寸法 : 10.5 x 1 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 556,816位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,089位講談社文庫
- - 18,235位自己啓発 (本)
- - 77,032位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1962年、東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。東京大学理学部、法学部卒業後、 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。2005年、『脳と仮 想』で、第4回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 15歳の寺子屋 ひとり遊びのススメ (ISBN-13: 978-4062162678 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年9月16日に日本でレビュー済み
2009年より渋谷区神宮前に常設会場が置かれている
暗闇のエンタテイメント・ワークショップ、
その名も『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』。
私自身も人に誘われ参加、その場で思わず
買い求めてしまったのが本書である。
恐る恐る本ワークショップに参加してみれば、
視覚を制限されることにより新たに「見えて」くる風景に対し、
大概の人は何かを語りたくなるに違いない。しかしそんな
稀有な体験は、そうやすやすと言葉にできるものでもない。
そんな時、道標になってくれるのが本書であろう。
人に伝えたくても伝えきれないもやもやを
すっきりと(対談だけど・・・)文章にしてくれている。
暗闇のエンタテイメント・ワークショップ、
その名も『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』。
私自身も人に誘われ参加、その場で思わず
買い求めてしまったのが本書である。
恐る恐る本ワークショップに参加してみれば、
視覚を制限されることにより新たに「見えて」くる風景に対し、
大概の人は何かを語りたくなるに違いない。しかしそんな
稀有な体験は、そうやすやすと言葉にできるものでもない。
そんな時、道標になってくれるのが本書であろう。
人に伝えたくても伝えきれないもやもやを
すっきりと(対談だけど・・・)文章にしてくれている。
2020年9月13日に日本でレビュー済み
本書の中でも語られていたが「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の中と外では視覚障害がある人とそうでない人の立場が逆転する。それと同じようなことが、社会の中でも実は多く存在するのだろうなと思った。
もっと世の中、価値観とか視点とか自由であっていい。
もっと世の中、価値観とか視点とか自由であっていい。
2011年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
外苑前のダイアログ・イン・ザ・ダークには2度行ったことがありますが、改めてその魅力を再確認しました。
なぜ、ここに行くとみんな元気になり、素直になり、絆を深めることができるのだろう、と不思議に思っていました。
この本を読んで自分なりに思ったのは、「闇を知ることで人は光り輝くことができる」ということです。
あるいは、死を知ることで、人生の活力が創造されるということです。
ダイアログ・イン・ザ・ダークの季世恵さんは、死にゆく人々のセラピーに取り組まれています。
そして人は、死に直面することを通じて、よりよく生きることができる面があるとおっしゃています。
でも、死を間近に控えなければ、死と真剣に向き合うことはできません。
本書の68ページに以下のような言葉があります。
「擬似的な臨死体験ではないですけれども、暗闇というのは一種そういう死をも連想させるものがあるのではないかと、私はそう思いながら「ダイアログ」と向き合っています。」
ダイアログ・イン・ザ・ダークは、希有な体験を通じて、よりよく生きるきっかけを与えてくれる場所なのです。
(でも、「死」を意識と言っても、決して怖い体験ではないです。本当に暖かな気持ちになります)
また、視覚障がい者であるアテンドスタッフ達の対談がとても楽しく、彼らのすごさを具体的に感じることができました。
ダイバーシティ(多様性)という言葉を世間でよく聞きますが、その本当の意味についての深い示唆を与える本でもあります。
なぜ、ここに行くとみんな元気になり、素直になり、絆を深めることができるのだろう、と不思議に思っていました。
この本を読んで自分なりに思ったのは、「闇を知ることで人は光り輝くことができる」ということです。
あるいは、死を知ることで、人生の活力が創造されるということです。
ダイアログ・イン・ザ・ダークの季世恵さんは、死にゆく人々のセラピーに取り組まれています。
そして人は、死に直面することを通じて、よりよく生きることができる面があるとおっしゃています。
でも、死を間近に控えなければ、死と真剣に向き合うことはできません。
本書の68ページに以下のような言葉があります。
「擬似的な臨死体験ではないですけれども、暗闇というのは一種そういう死をも連想させるものがあるのではないかと、私はそう思いながら「ダイアログ」と向き合っています。」
ダイアログ・イン・ザ・ダークは、希有な体験を通じて、よりよく生きるきっかけを与えてくれる場所なのです。
(でも、「死」を意識と言っても、決して怖い体験ではないです。本当に暖かな気持ちになります)
また、視覚障がい者であるアテンドスタッフ達の対談がとても楽しく、彼らのすごさを具体的に感じることができました。
ダイバーシティ(多様性)という言葉を世間でよく聞きますが、その本当の意味についての深い示唆を与える本でもあります。
2011年5月1日に日本でレビュー済み
東京の渋谷・神宮前に常設になったドイツ生まれの施設 「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。
一度は行ってみたいと思いながらもまだ実現できていませんが、幸か不幸か「3-11」後に起こった「原発事故」という人災がキッカケととなった「計画停電」(=輪番停電)のおかげで、夜の時間帯にほんとうの「真っ暗闇」を体験することになりました。
夜中に「停電」すると、室内だけでなく、外もすべて明かりが消えてしまいます。懐中電灯や予備の電源を使わない限り、まったくの暗闇になってしまう。あらためて電気のありがたさを感じる一方、同時に明るすぎる現代の生活に疑問を感じたりもします。いかに現代人が、視覚に頼りすぎる生活を送っていることか、と。
茂木健一郎も本書のなかでふれている善光寺の「お戒壇巡り」。これは私も体験したことはあります。「まっくらな中」で、視覚にたよらずに、手探りで「くらやみの中」を進む。視覚にたよることなく、聴覚や触覚などの知覚器官をフルに活性化してみるという体験。ただし、「お戒壇めぐり」には「対話」はありません。
こういう体験は、あくまでも体験するものであって、本や活字で二次体験すべきものではないのだとしても、まずは本書を読んでみることを薦めます。
本書を読んで、ぜひ一度、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を体験したいと強く思いました。
一度は行ってみたいと思いながらもまだ実現できていませんが、幸か不幸か「3-11」後に起こった「原発事故」という人災がキッカケととなった「計画停電」(=輪番停電)のおかげで、夜の時間帯にほんとうの「真っ暗闇」を体験することになりました。
夜中に「停電」すると、室内だけでなく、外もすべて明かりが消えてしまいます。懐中電灯や予備の電源を使わない限り、まったくの暗闇になってしまう。あらためて電気のありがたさを感じる一方、同時に明るすぎる現代の生活に疑問を感じたりもします。いかに現代人が、視覚に頼りすぎる生活を送っていることか、と。
茂木健一郎も本書のなかでふれている善光寺の「お戒壇巡り」。これは私も体験したことはあります。「まっくらな中」で、視覚にたよらずに、手探りで「くらやみの中」を進む。視覚にたよることなく、聴覚や触覚などの知覚器官をフルに活性化してみるという体験。ただし、「お戒壇めぐり」には「対話」はありません。
こういう体験は、あくまでも体験するものであって、本や活字で二次体験すべきものではないのだとしても、まずは本書を読んでみることを薦めます。
本書を読んで、ぜひ一度、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を体験したいと強く思いました。
2014年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ダイアログ・イン・ザ・ダークに行ってから読みました。
体験が深まって、また行きたくなりました。
体験が深まって、また行きたくなりました。
2011年12月23日に日本でレビュー済み
まだイベントの方は未体験の僕だが、「見えないこと」がどのような世界なのかに関して、ありがちな説教や自立アピールでも何でもない、盲人の方々の自然な肉声が非常に興味深く読めた。(こういう話が普段メディアに全く乗らないことが、障碍者の社会参加に関する大障壁になっちゃってると思う。)若干、茂木氏が話を誘導し過ぎというか、喋り過ぎな気もしないではない点で星は一つ削った。本当はまだまだ新鮮な言葉が対話者からは出てきたはずだが、やはりこの本の役割はイベントへの誘いなわけで、そういった点では十分役目を果たしているだろう。
2013年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一度経験した上で読みました。
やる前に読んでも、やってから読んでも大丈夫。
やってない方はやりたくなるし、経験した方はもう一度やりたくなります。
新しい経験ですこれは。
やる前に読んでも、やってから読んでも大丈夫。
やってない方はやりたくなるし、経験した方はもう一度やりたくなります。
新しい経験ですこれは。