Amazonレビュー
ディープ・パープルのオリジナル・ギタリスト、リッチー・ブラックモアによって結成され、当初はブラックモアズ・レインボーと名乗っていたレインボーは、メンバーの入れ替わりが激しいスーパー・グループだった。ロニー・ジェイムス・ディオ、コージー・パウエル、ジョー・リン・ターナー、トニー・カーリーといったアーティストたちが入ってきたが、みずからの音楽性が確立し、経歴に箔(はく)がつくとすぐに辞めてしまった。そんな不安定なバンドだったにしては、レインボーは驚くほど強力なチューンを10年の歴史の中で何曲も生み出している。
『The Very Best of Rainbow』の前半は、誰にも真似のできないディオのヴォーカルをフィーチャー。「Man on the Silver Mountain」、「Stargazer」、「Kill the King」といったディープ・パープル風の激しいチューンが並ぶ。ディスク後半は、バンドのキャリアの中でも比較的新しく、商業的な面を重視した曲が選ばれた。ターナーの名曲「Since You've Been Gone」のほか、「Stone Cold」や「Power」が登場する。何はさておき、本ベストアルバムは圧倒的なソロをたっぷりと聴かせてくれる。ブラックモアとレインボーに七色の縞模様を与えていたのはソロ・プレイだったのだ。(Jon Wiederhorn, Amazon.com)
メディア掲載レビューほか
リッチー・ブラックモア率いるレインボーのベスト・アルバムを低価格にて再発売。全16曲を収録。 (C)RS