読み終えた後、最初に浮かんだ率直な感想は、深く刻まれた内容にも
関わらず滑らかに、そして繊細に綴られたストーリーが印象的でした。
何処か抜けていて、自分で考えて行動する事が苦手な主人公のラウラが、
父親の失踪を契機に自分の考えで行動し、父親との繋がりを
断ちたくないが故に、どうにかして父親の行方を探そうと必死になるラウラ。
そうする内に、徐々に見えてくる父親の失踪の事実、
自分達の周り(影)で起きている政治的な暗躍、工作……
口で言い表すよりも、読んで、そして感じていただければ
すばらしい作品である事が、よく分かると思います。
不幸な運命にも関わらず、純粋で健気なラウラに感慨を受けました。

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ドリームハンター 上 単行本 – 2007/8/1
虹のオペラ
- 本の長さ493ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2007/8/1
- ISBN-104140055243
- ISBN-13978-4140055243
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2007/8/1)
- 発売日 : 2007/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 493ページ
- ISBN-10 : 4140055243
- ISBN-13 : 978-4140055243
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,433,883位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2007年10月12日に日本でレビュー済み
突然現れた異次元世界「プレイス」、「プレイス」に入り夢を持ち帰って他の人に見せることができるドリームハンター、「プレイス」に入る素質は持つレンジャー、そして「プレイス」に入れない人々。
「プレイス」の謎と、ドリームハンターの苦悩と、それ以上に悩む非ドリームハンターたちの苦悩が延々と書かれている。語り手の視点がよく変わるが、一貫して、苦悩中の人間の視点だ。
心理描写も面白いが、風景の描写も面白い。灰色の草木が生え、雨も降らず、火も起こせない、荒涼かつ漠然としたプレイスと、上流家庭の娘たちの周囲の華やか世界の対比。そして、プレイスで得られた楽しい「夢」と、おぞましく途中で目が覚めてしまう「悪夢」。これらの夢の内容は、重要な伏線になっているので、じっくり読まなきゃならなかったのに、最初は軽く流して読んでいて読み返す羽目になった。
上巻では高名なドリームハンターを父に持つラウラが、父に見捨てられたと絶望し、ドリームハンターになることで従姉妹ローズとの距離も開き、孤独にもがき苦しむがメインとなる。北島マヤと姫川亜弓の関係にあるラウラとローズが、愛情と嫉妬で互いに傷つけあいながら、子ども時代が終わりを迎えるのだ。
上下巻で、いろんな要素を持つ小説だが、どの要素も質が高かった
「プレイス」の謎と、ドリームハンターの苦悩と、それ以上に悩む非ドリームハンターたちの苦悩が延々と書かれている。語り手の視点がよく変わるが、一貫して、苦悩中の人間の視点だ。
心理描写も面白いが、風景の描写も面白い。灰色の草木が生え、雨も降らず、火も起こせない、荒涼かつ漠然としたプレイスと、上流家庭の娘たちの周囲の華やか世界の対比。そして、プレイスで得られた楽しい「夢」と、おぞましく途中で目が覚めてしまう「悪夢」。これらの夢の内容は、重要な伏線になっているので、じっくり読まなきゃならなかったのに、最初は軽く流して読んでいて読み返す羽目になった。
上巻では高名なドリームハンターを父に持つラウラが、父に見捨てられたと絶望し、ドリームハンターになることで従姉妹ローズとの距離も開き、孤独にもがき苦しむがメインとなる。北島マヤと姫川亜弓の関係にあるラウラとローズが、愛情と嫉妬で互いに傷つけあいながら、子ども時代が終わりを迎えるのだ。
上下巻で、いろんな要素を持つ小説だが、どの要素も質が高かった