これは、プロパガンダ本以外の何者でもありませんでした。
とにかく、反日活動家が判で押したように同じことしか言いません。
「日本軍国主義云々」
「我々が憎むのは日本政府で、一般市民は憎んでいない」
「政府が黙認したとか言うのは嘘だ。政府はむしろ我々を弾圧している」
どれもこれも、嘘八百です。
寸劇事件での日本人襲撃、アジアカップでの一連の騒動、そして反日デモさなかの
日本人、日系商店への襲撃、、、どれも「一般市民」が目標だったじゃないですか?
「政府はむしろ我々を弾圧している。民衆の怒りは抑えきれるものではない」などと活動家が述べるくだりがありましたが、法輪功やウイグル、チベットなどは実にむごたらしくも完璧に押さえ込まれているではありませんか。あれだけのことを、法輪功がやれますか?
読んでいて常にちらついたのは、本田勝一の「中国の旅」で見た、判を押したように同じことしか言わない中国人でした。筆者の経歴を見て納得です。
この本に限らず、聞き書きに基づく本の鵜呑みは危険です。

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「反日」とは何か: 中国人活動家は語る (中公新書ラクレ 224) 新書 – 2006/8/1
熊谷 伸一郎
(著)
2005年、「反日」デモが中国全土で起こった。本書は、日本の新聞やテレビではほとんど報じられることのない、新世代活動家たちの生の声を伝える。筆者は、北京でのデモの中心的人物や、デモの呼びかけが最初に掲載されたサイト(中国愛国者同盟)、国連常任理事国入りに反対する署名を呼びかけたサイト(上海の918愛国ネット)などの指導者たちに直接取材を重ねてきた。はたしてデモは、中国政府による「反日教育」の結果なのか?
- 本の長さ210ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2006/8/1
- ISBN-104121502248
- ISBN-13978-4121502247
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2009年12月8日に日本でレビュー済み
正直、読んで「?」という印象でした。
「反日とは何か」ではなく「反日活動家へのインタビュー集」という題にしたほうが
しっくりくると思います。
ですので、内容はかなり中国よりです。
中国や反日について調べるのにこの本だけを読むことはお勧めしません。
とはいえ、反日活動家が何を考えているのかを知ることができるのは有用だと思います。
「反日とは何か」ではなく「反日活動家へのインタビュー集」という題にしたほうが
しっくりくると思います。
ですので、内容はかなり中国よりです。
中国や反日について調べるのにこの本だけを読むことはお勧めしません。
とはいえ、反日活動家が何を考えているのかを知ることができるのは有用だと思います。
2006年9月21日に日本でレビュー済み
本書を読み、少しほっとした。
1、中国で江沢民が反日教育を進めているという報道であったが、実際にはそうでない。
2、中国の青年達は日本人に怒っているのでなく、日本政府に憤りを感じている。
3、日本のマスコミが中国人の思想を捻じ曲げている部分もある。
以上の点でほっとしている。時間はかかるかもしれないが、将来的に日中関係は修復されることを望む。
実のところ、日中関係の修復を途中で壊したのはアメリカなのだが、日本人は中国の態度、中国人は日本政府の態度がおかしいと思い込んでいる節がある。これはアメリカにいっぱい食わされている形であることを深く認識しておきたい。
1、中国で江沢民が反日教育を進めているという報道であったが、実際にはそうでない。
2、中国の青年達は日本人に怒っているのでなく、日本政府に憤りを感じている。
3、日本のマスコミが中国人の思想を捻じ曲げている部分もある。
以上の点でほっとしている。時間はかかるかもしれないが、将来的に日中関係は修復されることを望む。
実のところ、日中関係の修復を途中で壊したのはアメリカなのだが、日本人は中国の態度、中国人は日本政府の態度がおかしいと思い込んでいる節がある。これはアメリカにいっぱい食わされている形であることを深く認識しておきたい。
2008年12月30日に日本でレビュー済み
中国でも大規模デモ。これが中国政府の指示ではなく漢民族主義者の扇動
であったことは既に現地にいた日経などの記者が明らかにしているところですが・・・
それ以前に出た本書は、どうも相手の言い分をただ述べただけという
面が強く中国共産党の代弁となっているのではないでしょうか。
実際中国政府が大衆を抑えきれずネットで完全な管理、監視体制をとった
ことは記憶に新しいです。
1つの書物として中国政府の代弁をするものがあっても、まあそこまで
影響力はないでしょうけれども・・・。
であったことは既に現地にいた日経などの記者が明らかにしているところですが・・・
それ以前に出た本書は、どうも相手の言い分をただ述べただけという
面が強く中国共産党の代弁となっているのではないでしょうか。
実際中国政府が大衆を抑えきれずネットで完全な管理、監視体制をとった
ことは記憶に新しいです。
1つの書物として中国政府の代弁をするものがあっても、まあそこまで
影響力はないでしょうけれども・・・。
2006年9月15日に日本でレビュー済み
なぜ政治統制の強い中国でデモが発生したのか。その理由を、本書は震源地のもっとも近くから、当事者たちの声で説明させている。その内容に異論があるにしても、これまでにこうした声が日本で報道されてこなかったこと自体に、今の日本のマスコミの報道姿勢の問題が表れている。著者は中国の活動家の声を伝えると同時に、彼らを「反日」活動家として描くことに専念してきた日本のマスコミの姿勢の問題点を鋭くえぐりだしている。日本のマスコミが中国の活動家を取材した際に、掲載誌を送付しない、電話だけの取材であるのにあたかも直接面談したかのように描く等々の裏話は興味深い。