この本を貫くキーワード、「自分軸」。
自分軸を持つからこそ、占いを使いこなすことができるとする著者は、占いの前に、自分軸の作り方から説明する。
占いについては、命・相・卜のそれぞれの占術について代表的なものを概観し、エッセンスを提示しているため、初心者でも分かりやすいし、占い好きの人は「おさらい」ができる。
占いとは、真の意味で自由に生きるためのツールであり、ひいてはパートナーとなりうるものであるとする、著者の占いに対する真摯で誠実な態度が本の内容全体を通して伝わってくる。
前書きを読むだけで、「単なる占い本」ではないことはすぐ明らかになるが、後書きでその思いはさらに強くなる。後書きで胸が熱くなる占いの本というのも、なかなかないのではないだろうか。
自由に、自分を信じて人生を送っていきたい人を力強く応援する本であると感じた。
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