いわゆる「ハンカチ王子」の斎藤氏を題材にしたミーハー本。私は中野翠という評論家(兼作家)を評価していたのだが、本書を読んで呆れ果ててしまった。題名は「斎藤佑樹くんと日本人」となっていて、あたかも斎藤氏を題材にして、日本人の美意識・他人に対する好感度の分析をした本のように見せかけて、内容は完全なミーハー本である。
過去の野球界・その他各界のスターとの比較、上述したような日本人の美意識・好感度論を混ぜて、ミーハー本でない事を装っている点が殊更嘆かわしい。中野翠と言えば、現在の言論界の一翼を担っている人物である。それが、市井の一大学生を主題にした本を書くと言う事がそもそもオカシイ。人権問題にも触れないのであろうか ?
それも「斎藤くん」呼ばわりである。中野翠、結局オマエも唯のミーハー・オバさんだったのか。ガッカリさせられた。

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斎藤佑樹くんと日本人 (文春新書 568) 新書 – 2007/4/12
中野 翠
(著)
老若男女を問わず沸き起こった「ハンカチ王子」ブーム。日本人は斎藤くんの姿と態度に、失われた古きよき日本の美しい復活を見た!
- 本の長さ180ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2007/4/12
- ISBN-104166605682
- ISBN-13978-4166605682
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2007/4/12)
- 発売日 : 2007/4/12
- 言語 : 日本語
- 新書 : 180ページ
- ISBN-10 : 4166605682
- ISBN-13 : 978-4166605682
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,752,665位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2008年3月23日に日本でレビュー済み
たったの数時間で老若男女の心を虜にしてしまった、斎藤くん。その理由や背景を探ることで一つの現代日本人論を語ろうとする、著者思い入れたっぷりの一冊。私もミーハーだからかもしれないが、思い入れたっぷりに楽しんで読んでしまいました。
読んでいて、そうそう、そうだよね、と思わずうなずくことが多かった。斎藤くんは、ブレザーよりも絶対詰襟学生服が似合うし、カラフルな縞模様のユニフォームよりシンプルな白い早稲田のユニフォームが似合うし、テニスウェアやアメラグの格好より絶対、剣道着の袴が似合う。世界に胸を張って紹介したい日本の青年である。日本人が忘れかけていた大切なもの(甲子園での熱闘ぶりを含めて)を一挙に思い出させてくれたから、我々は熱狂してしまったのではないだろうか。この斎藤くんフィーバーを通じて日本人の心意気を改めて考えさせてくれる一冊である。
読んでいて、そうそう、そうだよね、と思わずうなずくことが多かった。斎藤くんは、ブレザーよりも絶対詰襟学生服が似合うし、カラフルな縞模様のユニフォームよりシンプルな白い早稲田のユニフォームが似合うし、テニスウェアやアメラグの格好より絶対、剣道着の袴が似合う。世界に胸を張って紹介したい日本の青年である。日本人が忘れかけていた大切なもの(甲子園での熱闘ぶりを含めて)を一挙に思い出させてくれたから、我々は熱狂してしまったのではないだろうか。この斎藤くんフィーバーを通じて日本人の心意気を改めて考えさせてくれる一冊である。