しかし面白い。
モーニング娘。である。
昨日、モーニング娘。の最新アルバム「12,スマート」が届いていたので、
夜、帰宅後、聞いていたのであるが、
まあ、面白い。このCDアルバムは傑作やな〜。
と、聴きながらつぶやく。
12曲中、
「まじですかスカ」「Only You」
「この地球の平和を本気で願ってるんだよ」
「彼と一緒にお店をしたい」は、
既にシングルリリースされており、耳馴染みのある、
それぞれが良い曲なのであるが、
この4曲以外の8曲が、
又、素晴らしいのだ。
武道館のコンサートで、このうちの、
5〜6曲は聴いているのだが、
改めて聴いて、その完成度の高さに、
関心してしまった。
「シルバーの腕時計」という曲がある。
曲調はマイナーで、昭和歌謡という感じである。
いかにも歌謡曲という、この手の情緒的な曲は、
最近ではとんと聴かない。
確か、高田みづえがこの手の歌を歌ってたかなあ。
と、若い方には解らないような時代に遡る。
言わば、この「シルバーの腕時計」というのは、
そのセンチメンタルな詩と併せて、
やや古臭い曲なのである。
ところが。驚く事に。
これが「カッコイイ」のである。
これは、聴いて頂くしかないのであるが。
一言で言うと、
昭和歌謡とラップの融合。
そんな感じである。
メインボーカルは田中れいな。
実に上手い。
田中れいな。
どんどん歌が上手くなっているような気がする。
恐らく、この手の歌謡ポップを歌わせたら、
今の20台の歌手では並ぶべき者がいないだろう。
このまま、どんどん成長して、
日本を代表する女性シンガーに成長して欲しいものだ。
Aメロ。
田中れいなが切々と女心を歌う。
追いかけるセカンドボーカルは鞘師里保。12歳。
もう12歳の女の子に歌わせたら駄目でしょう。
という感じの曲なのだが、鞘師も頑張って歌い上げる。
Bメロ。
全て、ラップである。
つまり、この曲は、昭和歌謡が半分。ラップが半分。
そんな感じなのだ。
そして、このコラボレーションが絶妙で極上なのだ。
ラップを担当しているのは新垣里沙と光井愛佳。
物凄く上手い。
アイドルのラップとは思えない。
まさにプロフェッショナルという感じ。
かなりトレーニングしてるのだろう。
兎に角。
一度、聴いて頂きたい。
この一曲だけでも、3,000円払う価値がある。
これだけで、3,000円の値打ちがあった。
と、僕などは思ってしまった。
しかし。
素晴らしいのはこの曲だけではない。
「MyWay〜女子高花道〜」という、
ふざけた(笑)タイトルのこの曲の前奏は、
ヘビメタかという程、疾走する。
しかし、その詩とメロディーは、
ポジティブで前向きな青春ポップロックで、
実に気持ちが良い。
この曲をまさに全国の女子高生に聞かせたいと、
真面目にそう思う。
書き出すとキリが無いので、この辺にするが、
他にもスローバラード、アイドルポップ、和製ヘビーロックと、
様々に表現できる曲があふれ出てくる。
まさにおもちゃ箱という感じ。
普通、アルバムには捨て曲や数合わせ的な曲もあるのだが、
どの曲も素晴らしく、味わい深く、何回も聴きたくなる。
しかもバリエーションに富んでいて飽きない。
何回聴いても飽きない。
どうやら僕は。
本格的につんくとモーニング娘。の紡ぎだす音楽に。
中毒になってきた感すら覚える(笑)。