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人獣細工 (角川ホラー文庫 59-2) 文庫 – 1999/12/1
小林 泰三
(著)
- 本の長さ260ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1999/12/1
- ISBN-104043470029
- ISBN-13978-4043470020
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1999/12/1)
- 発売日 : 1999/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 260ページ
- ISBN-10 : 4043470029
- ISBN-13 : 978-4043470020
- Amazon 売れ筋ランキング: - 56,020位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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昭和37年 京都にて誕生。
平成7年 「玩具修理者」にて第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞
平成10年 「海を見る人」にて第10回 S-F マガジン読者賞国内部門受賞
平成14年 「玩具修理者」映画化 (製作総指揮: 奥山和由、監督: はくぶん、主演: 田中麗奈)
平成18年 日本 SF 新人賞最終選考委員(~平成20年)
平成24年 『天獄と地国』にて第43回星雲賞日本長編部門受賞
平成26年 『アリス殺し』にて2014年啓文堂書店文芸書大賞受賞
平成29年 『ウルトラマンF』にて第48回星雲賞日本長編部門受賞
現在に至る。
社団法人 日本推理作家協会会員
宇宙作家クラブ会員
好きな言葉: 一石二鳥、棚から牡丹餅
嫌いな言葉: 努力、やる気
ホームページ: 小林泰三の不確定領域
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/
イメージ付きのレビュー

4 星
第二短編集
人獣細工吸血狩り本最近死去した小林泰三の第二作品集。「人獣細工」には、ホラーとSFを組み合わせた巧みさを、「本」には、現実と幻想・虚構(本)の狭間を行き来しているかのように感じる文章の組み立ての巧さを、「吸血狩り」は、んー、まぁご愛嬌。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
20年以上前の古本ですが、状態は良好でした。
2021年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人獣細工
吸血狩り
本
最近死去した小林泰三の第二作品集。
「人獣細工」には、ホラーとSFを組み合わせた巧みさを、「本」には、現実と幻想・虚構(本)の狭間を行き来しているかのように感じる文章の組み立ての巧さを、「吸血狩り」は、んー、まぁご愛嬌。
吸血狩り
本
最近死去した小林泰三の第二作品集。
「人獣細工」には、ホラーとSFを組み合わせた巧みさを、「本」には、現実と幻想・虚構(本)の狭間を行き来しているかのように感じる文章の組み立ての巧さを、「吸血狩り」は、んー、まぁご愛嬌。

人獣細工
吸血狩り
本
最近死去した小林泰三の第二作品集。
「人獣細工」には、ホラーとSFを組み合わせた巧みさを、「本」には、現実と幻想・虚構(本)の狭間を行き来しているかのように感じる文章の組み立ての巧さを、「吸血狩り」は、んー、まぁご愛嬌。
吸血狩り
本
最近死去した小林泰三の第二作品集。
「人獣細工」には、ホラーとSFを組み合わせた巧みさを、「本」には、現実と幻想・虚構(本)の狭間を行き来しているかのように感じる文章の組み立ての巧さを、「吸血狩り」は、んー、まぁご愛嬌。
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2016年1月11日に日本でレビュー済み
SFホラーであり同時にひどく哲学的なホラーを書く作家というイメージがありましたが本作でもやはりその特色は健在。この作家のホラーは非現実的なのに妙な説得力があるので独特な怖さがあると思います。
それがモロに出ているのが表題作の「人獣細工」。豚の卵に己の遺伝子の核を入れ、万が一の事態に備えてドナー用に成長させた豚が移植手術で使われる、それが主流となった世界の話。
主人公は幼い頃から体が弱く移植手術を繰り返し、ほとんどの臓器が豚のもの。人間である部分の方が少ないのに私は人と言えるのか?と人と豚との境目、人の定義とはなにかという究極の疑問が描かれている。
正直オチはすぐわかるのですが、収録されている三編の中ではこれが群を抜いて面白かった。
表題作の他に「吸血鬼狩り」「本」の二本が収録されています。読む人によってストーリーの捉え方が180度変わりそうな「吸血鬼狩り」、どこからどこまでが作中作かわからなくなる「本」、どれも個性は強いですが著者の他の短編集と比べるとやや面白味とインパクトに欠けるかな。
一定の水準を越えている作品群だとは思うので作者のファンなら一度読んで損はありませんが、もしこの作家の本を初めて手に取るならば他の小説をお薦めしたい。
それがモロに出ているのが表題作の「人獣細工」。豚の卵に己の遺伝子の核を入れ、万が一の事態に備えてドナー用に成長させた豚が移植手術で使われる、それが主流となった世界の話。
主人公は幼い頃から体が弱く移植手術を繰り返し、ほとんどの臓器が豚のもの。人間である部分の方が少ないのに私は人と言えるのか?と人と豚との境目、人の定義とはなにかという究極の疑問が描かれている。
正直オチはすぐわかるのですが、収録されている三編の中ではこれが群を抜いて面白かった。
表題作の他に「吸血鬼狩り」「本」の二本が収録されています。読む人によってストーリーの捉え方が180度変わりそうな「吸血鬼狩り」、どこからどこまでが作中作かわからなくなる「本」、どれも個性は強いですが著者の他の短編集と比べるとやや面白味とインパクトに欠けるかな。
一定の水準を越えている作品群だとは思うので作者のファンなら一度読んで損はありませんが、もしこの作家の本を初めて手に取るならば他の小説をお薦めしたい。
2022年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先日、○の○臓の○間への移○がニュースになっていましたが
また一つ、SFに現実が追いつきましたね、
実際にこんなことが起こりそうな、そんな面白さ。
数年前に本で読んでニュースを見て確認したくてKindleで購入
おすすめです
また一つ、SFに現実が追いつきましたね、
実際にこんなことが起こりそうな、そんな面白さ。
数年前に本で読んでニュースを見て確認したくてKindleで購入
おすすめです
2021年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編が3つ。生まれた時から医師である父親から豚の内蔵などを移植され続けた女性の話、ドラキュラの話、読むとおかしくなる本の話。
特に表題の『人獣細工』と最後の『本』が面白かったです。随分前に書かれた作品ですが、今読んでもアイデアの古さは全く感じませんし、むしろまだ追いついていない感すらしました。
基本的にグロテスクな気持ち悪さがあるのですが、例えば『本』では、ユーモアもチラホラあって、ホラーなのに思わず吹き出してしまう箇所もあったり、教養的なこととか、哲学的なこととかあれこれ出てきたりして、その訳のわからなさもよかったです。どの話も面白くて一気読みでした。
特に表題の『人獣細工』と最後の『本』が面白かったです。随分前に書かれた作品ですが、今読んでもアイデアの古さは全く感じませんし、むしろまだ追いついていない感すらしました。
基本的にグロテスクな気持ち悪さがあるのですが、例えば『本』では、ユーモアもチラホラあって、ホラーなのに思わず吹き出してしまう箇所もあったり、教養的なこととか、哲学的なこととかあれこれ出てきたりして、その訳のわからなさもよかったです。どの話も面白くて一気読みでした。
2017年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おそらく人間を表しているであろう表紙絵が何とも言えず気持ち悪い。
思考がおかしくなっていく主人公視点で語られるので、読んでいるこちらも不穏になってきます。
オチも主人公のすべてを終わらせたような終わり方で、後味の悪さが最高でした。
思考がおかしくなっていく主人公視点で語られるので、読んでいるこちらも不穏になってきます。
オチも主人公のすべてを終わらせたような終わり方で、後味の悪さが最高でした。
2009年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小林泰三氏の本は読者の意識を混濁させる危険物である
この著作に於いては「人獣細工」と「本」にその危険性が顕著に表れている
「人獣細工」は主人公がそうしたように、読者に痣を探索させようとする
身体、感覚、意識……人が持つとされる物を抽象し漂白させようとする
とても危険である
「本」、今手にしている物が紛れも無いそれであるかのような錯覚を覚えさせる
架空である事を読者に切願させるとは、なんて悪趣味なんだろう?
著者の悪趣味は読者を決して安全地帯の傍観者にしておかないことだ
現に安全地帯は既に蝕まれている、その本によって
と、かような濁りを読者に提供する小林氏の才
それが研ぎ澄まされたものであることは言うまでもあるまい
この著作に於いては「人獣細工」と「本」にその危険性が顕著に表れている
「人獣細工」は主人公がそうしたように、読者に痣を探索させようとする
身体、感覚、意識……人が持つとされる物を抽象し漂白させようとする
とても危険である
「本」、今手にしている物が紛れも無いそれであるかのような錯覚を覚えさせる
架空である事を読者に切願させるとは、なんて悪趣味なんだろう?
著者の悪趣味は読者を決して安全地帯の傍観者にしておかないことだ
現に安全地帯は既に蝕まれている、その本によって
と、かような濁りを読者に提供する小林氏の才
それが研ぎ澄まされたものであることは言うまでもあるまい
2015年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人豚(漢字が出せませんが)は「史記」の中でも最も印象深いエピソードの一つである。2000年以上前のそのエピソードを最新の遺伝子工学が生む悪夢と結びつける著者の想像力にただ脱帽。近い将来、遺伝子工学が種を超えた脳の改変を可能にするレベルに到達したらこの悪夢は現実のものとなるだろう。