本書の題名と小室さんのはしがき、お弟子さんの宮台さんが帯に寄せた言葉に内容が集約されてます。
学校教育を真面目に勉強してきた人や鵜呑みにしてきた人ほど
「日本は明治時代から近代国家として歩んできたじゃないか、何を言ってるんだ?」と思う人も
いらっしゃるでしょう。
この本を読めばいかに日本が近代国家として問題が多く、未成熟なのか痛感します。
小室さんは近代国家の体現者として政治家の田中角栄さんを例にあげ解説していきます。
近代国家の特徴とは何でしょうか。
大きく分けて3つあります。
民主主義と自由主義と近代法です。
「おいおい、バカにしないでよ。それくらい子供でもわかるよ」と思ったあなた、本当にそうですか?
実は日本の教育制度(少なくとも高校までの教育)ではちゃんと知ることができません。
詳しいことは実際に読んでいただくことにして要点をまとめます。
・民主主義とは何か
多くの日本人は民主主義を最高の政治形態だと勘違いしている。
第一にその仕組みは人間の自然状態ではない。
放っておくと崩壊するので膨大なお金が必要になる。
山本七平さんは言います。日本人は安全と水をタダだと思っていると。
第二に非常に弱い仕組みである。内に危険を持っている。下手するとヒトラーのような独裁者を生む。
民主主義とはデモクラシーの日本語訳だが
ではその反対の言葉は?独裁主義でも軍国主義でもない。
語源的に正解は神聖政治。シオクラシーです。古代ユダヤが典型的。神様の言う通りに行う政治。
デモとは人のこと。極端に言えば神様とは関係ない政治を民主主義という。
・自由主義とは何か
現代の民主主義の元祖に当たるようなものを自由主義・リベラルと呼んでいた。
それが発展して近代民主主義になったわけではない。
自由主義と民主主義は日本人にとって似ていると思われているが歴史的には意味が違う。
フランシス・フクヤマさんの言葉で言えば
自由主義は政治の権力から国民の権利を守る。民主主義は政治権力に国民が参加する。
イギリスでは国王が絶対的な権力を持っていた時代があります。
それこそ小説や映画のように好き放題していました。
伝統主義の時代では専制君主でも伝統主義的な慣習を無視できなかった。
しかし、近代絶対主義は違います。
近代絶対主義は怖い。主権の有する領内にて何でもできたのです。
ホッブスはこれを聖書に登場する怪物、リヴァイサンと呼んだ。
実はその絶対権力に等しいもしくは近しい権利を近代民主主義では憲法で保障されています。
それが学校教育でも学ぶ、国民の主権です。
主権者の国民が絶対者。近代民主主義では国民が名君にも暴君にもなる。
近代の絶対主義から人民を守るために自由主義(こう呼ばれないにしても)は始まったとも言えます。
近代国家は強力な権力を持つ。
国家権力から国民の権利を守るために権力を三分割させ、互いにけん制・監視させた。
モンテスキューの三権分立です。三権分立は法と正義の存率条件。
・近代法とは何か
例えば裁判所。裁判所は証言を鵜呑みにしない。
そこで反対尋問が重要になる。検事側の証人に対しては弁護側が反対尋問を行い、問い詰める。
反対尋問は近代国家・近代民主主義の国において不可欠。
近代国家では裁判に予断があってはいけないという思想がある。
裁判が始まると、知識人やご意見番は意見を控えるのが基本。
予断が入り、裁判官の判断に影響が及ぶと公平な裁判が難しくなるからです。
残念なことに日本は違います。
検事が求刑しただけで被告は有罪、犯罪者と決めてしまう。
もちろん、日本の有罪率は99%の背景があります。
それをふまえても判決が決まってない段階で
犯罪者扱い、認定する風潮は近代国家国民としておかしいです。
近代国家では行政権力から人民・国民を守ることが司法権力の務め。
裁判所の機能は行政権力から国民の権利を守ること。
では刑事裁判において裁判官は検事、被告のどちらの味方でしょうか。
裁判官は公平でないといけない。しかし、中立ではない。
昭和、改正前の古い刑事法の手続きでは裁判官は刑事の味方でした。
近代国家として信じがたいことです。
近代国家・近代民主主義であれば刑事裁判にて裁判官は被告の味方であることが大事です。
公正であっても中立であってはいけない。
行政権力の恣意性(原告)から国民の権利(被告)を守らないと。
では近代国家、近代デモクラシー裁判において裁かれるとは誰のことかといえば検事です。
デモクラシー裁判とは検事への裁判。
日本にも刑事裁判における国家権力は人権を制限するので
被疑者・被告人の人権を保障する規定がもちろんあります。
しかし、検察や裁判官などの専門家でも一部には上記のようなことを
理解していないか無視している。
憲法に人権保障が書かれていても刑事手続きの法が改定されても
いまだに前時代的感覚を持っている。
制度を変えても行動様式が理解されない、前時代的感覚を残したまま解釈してしまう。
(小室さんはロッキード事件における刑事裁判にて反対尋問や自白や証拠などの例に挙げ
日本の刑事裁判はおかしいと言います。
しかし、調べてみるとロッキード事件における反対尋問に関しての小室さんの主張は
無理があるか厳しいようです。田中角栄さんを弁護したい気持ちが先走りしたのかもしれません。
当時の日本の法体系における解釈ではおかしくないという主張が有力のようです。
ただし、司法取引と刑事免責に関しては現代でも一部の弁護士から批判の対象になるくらい
疑問点があったそうです。
自白に関しても検察側があることないこと勝手に書いたという関係者の証言があり未だに
疑問が残る事件のようです。)
省いていることが多数なのでもっと知りたい方は本書をお読みください。
私事ですが、知らないことが多かったです。
ああ、こんなにも近代国家・近代民主主義について無知だったのかと。
そりゃ一部の知識人たちが昔から日本の近代国家としてのあり様を批判するはずです。
欧米の近代を手本にして、明治以降、近代国家として歩んで来たように思えるけど
国家レベルでも国民レベルでも全然理解してしないんですから。
帯にあるように、近代のエートスつまり慣習・行動規範などを理解せず、制度だけ導入してしまった。
形式は近代のように見えるけど
実質中身は江戸時代から大して変化してないのかも。
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日本いまだ近代国家に非ずー国民のための法と政治と民主主義ー 単行本 – 2010/12/21
小室 直樹
(著)
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購入オプションとあわせ買い
宮台真司氏(社会学者)絶賛!! 「特捜検察や尖閣問題のデタラメは、なぜ生じるのか? 制度だけ輸入し、近代のエートスを知らないからだ。 民主主義への無理解が日本を滅ぼすことを完全論証!」 偉大な政治家と政治屋との違い。 官僚の本質。 民主主義のコスト。 近代裁判の原則。 等など、稀代の大学者が田中角栄を俎上に、解りやすく論じる。
- 本の長さ367ページ
- 出版社ビジネス社
- 発売日2010/12/21
- ISBN-104828416226
- ISBN-13978-4828416229
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商品の説明
著者について
小室 直樹 (こむろ・なおき) 政治学者、経済学者。 昭和7(1932)年、東京生まれ。 京都大学理学部数学科卒業。大阪大学大学院経済学研究科、東京大学大学院法学政治学研究科修了。東京大学法学博士。 この間、フルブライト留学生としてアメリカに留学し、ミシガン大学大学院でスーツ博士に計量経済学を、マサチューセッツ工科大学大学院でサムエルソン博士(1970年ノーベル賞)とソロー博士(1987年ノーベル賞)に理論経済学を、ハーバード大学大学院ではアロー博士(1972年ノーベル賞)とクープマン博士(1975年ノーベル賞)に理論経済学を、スキナー博士に心理学を、パースンズ博士に社会学を、ホマンズ教授に社会心理学を学ぶ。 著書に 『奇跡の近上天皇』(PHP研究所) 『ソビエト帝国の崩壊』『韓国の悲劇』『国民のための経済原論I・II』(光文社) 『「天皇」の原理』(文芸春秋) 『小室直樹の資本主義原理』『日本人のための経済原論』『数学嫌いな人のための数学』『論理の方法』(東洋経済新報社) 『日本の敗因』(講談社) 『信長』(ビジネス社) その他、多数
登録情報
- 出版社 : ビジネス社 (2010/12/21)
- 発売日 : 2010/12/21
- 単行本 : 367ページ
- ISBN-10 : 4828416226
- ISBN-13 : 978-4828416229
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2022年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
信頼できる友人に絶対読むべき本として
何度も進められて購入を決意、
電子版も考えたが、やはり本は手にもって
読むのが心地よいです。
内容は想像を遙かに超えた内容で
今の日本の真実が分かる内容ですが
ネタバレになるので、これ以上は
控えます
本当の民主主義とは何か?
について知りたい方は
ぜひ読んでおいて損のない
一冊と言っても
過言にならないです。
本の見た目も美しく
手に持った本の感触も
最高でした。
部屋にあれば友人や
家族に
こんな本読んでるのと
いい意味で思われる
一冊となるでしょう。
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本当の民主主義とは何か?
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2023年7月19日に日本でレビュー済み
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弾力性が少ない。製造者は、使ってみたのか?使い物にならない。
2015年12月20日に日本でレビュー済み
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安保法制をめぐって国会前で「民主主義ってなんだ? これだ」と自問自答を繰り返す集団を見て、そう言えば民主主義ってなんだっけと思いこの本を読んでみました。旧題は'94年の「田中角栄の遺言」であり、目次を見たらロッキード裁判とか書いてあるので、さすがに時代遅れだ、買わなきゃよかったと思いましたが読んでみたら価値ある本でした。
裁判とは被告が犯人かどうかの真実を明らかにするためのものだと思っていましたが、それはまさしく自分の頭が江戸時代の封建社会の頭だという証拠でした。本書のタイトルは21世紀日本にも通じるものです。
田中角栄も21世紀の民主党政権も脱官僚制を目指したのは一緒ですが、官僚を人心掌握して操った角栄と、官僚と完全に敵対して無力化した民主党の対称性が見えました。ネタは古すぎますが現代でも民主主義や立憲主義の基本は変わっていないので読む価値があります。
裁判とは被告が犯人かどうかの真実を明らかにするためのものだと思っていましたが、それはまさしく自分の頭が江戸時代の封建社会の頭だという証拠でした。本書のタイトルは21世紀日本にも通じるものです。
田中角栄も21世紀の民主党政権も脱官僚制を目指したのは一緒ですが、官僚を人心掌握して操った角栄と、官僚と完全に敵対して無力化した民主党の対称性が見えました。ネタは古すぎますが現代でも民主主義や立憲主義の基本は変わっていないので読む価値があります。
2011年1月2日に日本でレビュー済み
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渡部昇一氏も指摘されておられるようにコーチャン氏の証言に対して反対尋問を許さなかった
ロッキード裁判は紛れも無い暗黒裁判であったと言えよう。曲がりなりにも法律の専門家と称
する人ならばこのことは誰でも理解できるに違いない。知っていながら口を閉じていたのだ。
裁判所こそ、行政権力の恣意から人民の権利を守る城砦である。このデモクラシーの公理を殆
どの日本人は知らない。現在の日本は近代民主主義の根本条件である三権分立が機能していな
い。役人にすべて簒奪されてしまった。議会主義デモクラシーが機能するための条件、討論に
よる国策の決定と議員立法を実践したのは田中角栄ただ一人である。
田中角栄は役人を自在にコントロールし、議員立法を33件も通している。国会議員の意思が法
律を決定するという仕組みの重要性を熟知していた。角栄こそ日本における唯一の立憲政治家
であり、デモクラシー政治家であった。
近代デモクラシーとは何か?日本は民主主義国家といえるのか?今まであまりにも無知であった
ことに今更ながら気づきました。私は高卒であり、無学な者ですが小室直樹氏の著作により
実に多くのことを学び、学問の楽しさ、科学的な思考の仕方も教えていただいたように思います。
世紀の大学者、小室直樹先生のご冥福をお祈りいたします。
ロッキード裁判は紛れも無い暗黒裁判であったと言えよう。曲がりなりにも法律の専門家と称
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近代デモクラシーとは何か?日本は民主主義国家といえるのか?今まであまりにも無知であった
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世紀の大学者、小室直樹先生のご冥福をお祈りいたします。
2014年11月19日に日本でレビュー済み
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ソビエトの崩壊を予言したことはあまりにも有名ですね。
小室博士は原理主義的に思えますが、本当にまっとうに切り込んでいきます。
行動が過激な人だったので誤解を受けることがありますが、この人を超える憲法・経済学者はいないんじゃないかな。
小室博士は原理主義的に思えますが、本当にまっとうに切り込んでいきます。
行動が過激な人だったので誤解を受けることがありますが、この人を超える憲法・経済学者はいないんじゃないかな。
2013年12月9日に日本でレビュー済み
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公約を破っても、見逃している、日本には、民主主義は存在せず、無能な権力者が、でたらめな政治を繰り返すばかりのように思えます。
2011年10月3日に日本でレビュー済み
メディアと検察の信用はとっくに地に落ちているが
遂に裁判官の信用も地に落ちた。
その功労者が陸山会事件判決の登石郁郎裁判長である。
裁判所こそ、行政権力の恣意(思いのまま)から人民(国民)の権利を守る城塞である。
これがデモクラシーの公理である。
ところが、このデモクラシーの公理を殆どの日本人は知らない。
マスコミも知らない。検事も知らない。弁護士も知らない。裁判官も知らない。誰も知らない。
デモクラシー裁判であるのかないのか。
そのための判定条件は「刑事裁判において、裁判官は被告の味方であること」
勿論、裁判官は公正でなければならない。しかし、中立であってはならないのである。
行政権力である原告(検事)から被告(の権利)を守る。
これが、『デモクラシー諸国における裁判官の役割である』
お分かりですかな登石裁判長。
刑事裁判において、挙証責任(これが事実であると証明する責任)は、原告である検察官(検事)の側にある。
検事は公開された法廷で被告人が有罪であることを、完全に合法的、かつ「合理的な疑いの余地のない」ほど明確に立証しなければならない。
近代刑事裁判は「検事の裁判」であると言われる。
裁判官の役目は、検事の立証に少しでも瑕瑾(きず、欠点)があるかどうか、それだけを裁判すればよい。
その他のことは、いっさい、風馬牛(関知しない)でよい。
完全に合法的であるか、証拠が完璧に実証されているかどうか、それさえ検討すればよい。
ほんのわずかでも不十分な点があれば、検事(国側)の負けである。
被告は無罪である。
これが刑事裁判の大原則である。
お分かりですかな登石裁判長。
最後に、刑事裁判では状況証拠は証拠とされません。
2010年4月27日の最高裁判決で、やっと確認されました。
もちろん登石裁判長はご存じないでしょうが。
遂に裁判官の信用も地に落ちた。
その功労者が陸山会事件判決の登石郁郎裁判長である。
裁判所こそ、行政権力の恣意(思いのまま)から人民(国民)の権利を守る城塞である。
これがデモクラシーの公理である。
ところが、このデモクラシーの公理を殆どの日本人は知らない。
マスコミも知らない。検事も知らない。弁護士も知らない。裁判官も知らない。誰も知らない。
デモクラシー裁判であるのかないのか。
そのための判定条件は「刑事裁判において、裁判官は被告の味方であること」
勿論、裁判官は公正でなければならない。しかし、中立であってはならないのである。
行政権力である原告(検事)から被告(の権利)を守る。
これが、『デモクラシー諸国における裁判官の役割である』
お分かりですかな登石裁判長。
刑事裁判において、挙証責任(これが事実であると証明する責任)は、原告である検察官(検事)の側にある。
検事は公開された法廷で被告人が有罪であることを、完全に合法的、かつ「合理的な疑いの余地のない」ほど明確に立証しなければならない。
近代刑事裁判は「検事の裁判」であると言われる。
裁判官の役目は、検事の立証に少しでも瑕瑾(きず、欠点)があるかどうか、それだけを裁判すればよい。
その他のことは、いっさい、風馬牛(関知しない)でよい。
完全に合法的であるか、証拠が完璧に実証されているかどうか、それさえ検討すればよい。
ほんのわずかでも不十分な点があれば、検事(国側)の負けである。
被告は無罪である。
これが刑事裁判の大原則である。
お分かりですかな登石裁判長。
最後に、刑事裁判では状況証拠は証拠とされません。
2010年4月27日の最高裁判決で、やっと確認されました。
もちろん登石裁判長はご存じないでしょうが。