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世界一のあきらめない心: なでしこジャパン栄光への軌跡 単行本 – 2011/8/31
江橋 よしのり
(著)
澤穂希「なでしこジャパンの真実がある」
イングランド戦完敗後、空中分解の危機に瀕したチームはいかにして再生したか!?ホスト国ドイツを沈めた丸山桂里奈が大会前、ホルモンを突きながら筆者に告白した悩み、澤穂希の歴史的ゴールを呼んだ宮間あやの囁き、勝利のPK直前なぜ熊谷紗希は肩甲骨ストレッチをしていたのか……なでしこジャパンを10年近く密着取材し続けた著者だからこそ紡げる、この本でしか読めない2011女子W杯の舞台裏秘話&ドラマが満載――
【編集担当からのおすすめ情報】
□2011年3月11日11時 成田空港
□109日ぶりの勝利
□伝説 澤穂希
□空中分解の危機
□魔弾の射手(対ドイツ戦)
□PRAY FOR JAPAN(対スウェーデン戦)
□なでしこイノベーション佐々木則夫
□サッカーの神様
□あきらめない心(対アメリカ戦)
□なでしこの未来
あの興奮が更に倍化して甦る全10章です。
イングランド戦完敗後、空中分解の危機に瀕したチームはいかにして再生したか!?ホスト国ドイツを沈めた丸山桂里奈が大会前、ホルモンを突きながら筆者に告白した悩み、澤穂希の歴史的ゴールを呼んだ宮間あやの囁き、勝利のPK直前なぜ熊谷紗希は肩甲骨ストレッチをしていたのか……なでしこジャパンを10年近く密着取材し続けた著者だからこそ紡げる、この本でしか読めない2011女子W杯の舞台裏秘話&ドラマが満載――
【編集担当からのおすすめ情報】
□2011年3月11日11時 成田空港
□109日ぶりの勝利
□伝説 澤穂希
□空中分解の危機
□魔弾の射手(対ドイツ戦)
□PRAY FOR JAPAN(対スウェーデン戦)
□なでしこイノベーション佐々木則夫
□サッカーの神様
□あきらめない心(対アメリカ戦)
□なでしこの未来
あの興奮が更に倍化して甦る全10章です。
- 本の長さ207ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2011/8/31
- ISBN-104093882096
- ISBN-13978-4093882095
商品の説明
著者について
江橋よしのり
1972年生まれ。茨城県出身。早稲田大学在学中よりフリーライター。2003年以
降、世界の女子サッカーを幅広く取材。10年近くに及ぶ精力的かつ献身的な現場取
材で、なでしこ選手自身からの信頼も日本で一番厚い書き手。企画構成を担当した最新刊、澤穂希『夢をかなえる。思いを実現させる64のアプロー
チ』(徳間書店)、佐々木則夫監督『なでしこ力 さあ、一緒に世界一になろ
う!』(講談社)に本書を加えた3部作が、サッカー界を超えて注目される気鋭のス
ポーツジャーナリスト。
1972年生まれ。茨城県出身。早稲田大学在学中よりフリーライター。2003年以
降、世界の女子サッカーを幅広く取材。10年近くに及ぶ精力的かつ献身的な現場取
材で、なでしこ選手自身からの信頼も日本で一番厚い書き手。企画構成を担当した最新刊、澤穂希『夢をかなえる。思いを実現させる64のアプロー
チ』(徳間書店)、佐々木則夫監督『なでしこ力 さあ、一緒に世界一になろ
う!』(講談社)に本書を加えた3部作が、サッカー界を超えて注目される気鋭のス
ポーツジャーナリスト。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2011/8/31)
- 発売日 : 2011/8/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 207ページ
- ISBN-10 : 4093882096
- ISBN-13 : 978-4093882095
- Amazon 売れ筋ランキング: - 323,094位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,863位スポーツ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年12月11日に日本でレビュー済み
2011女子W杯で優勝した日本女子代表を追ったドキュメンタリー本。大会に至る選手たちの言葉や現地での取材体験をもとに構成され、当時の様子がリアルに描写されている。
2011年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「なでしこ」といえばフツー澤穂希だけど
僕のようにジョホールバルの奇跡、フランスW杯での惨敗時代から
日本代表を見続けている親父になると、
いやでもサッカーの技術や戦術に関するリテラシーに目が行ってしまう。
そーなると「なでしこ」は澤ではなくて、宮間あやになる。
この小柄などこにでもいるような体躯の女性は
日本サッカー界が生んだ稀代の天才といっていい。
セットプレーに関しては、中村俊輔のレベルをはるかに凌駕する。
一本のパスで試合を決定付けるという点でも中田英寿を優越する。
試合勘は遠藤以上。
強引なプレイは本田圭祐に匹敵する。
でも宮間あやという選手が、どんな人となりなのかは、全く知らなかった。
前述した歴代男子代表が、いい意味でエゴの塊みたいなタイプばかりなのに対し
本書によれば宮間あやという天才は
「どこまでも謙虚でどこまでも他人思いの選手」なのだという。
なるほどなあ!!と感嘆した。
とてつもないプレッシャーの中で
PKを決定できる理由を彼女は筆者にだけ語る。
「自身の名誉や見栄のためでは失敗する。
ボールにみんなの思いを送る、だから決められる」
サッカーを超えた、広く温かい心が動機づけになっている。
だから彼女は強くて巧くて逞しいのだ。
2011年……
知りうる歴史上もっとも悲惨なこの国に最高の贈り物をくれた「なでしこ」
その偉業の源泉を象徴する言葉だと思う。
それを引き出した本書は、素晴らしい!
僕のようにジョホールバルの奇跡、フランスW杯での惨敗時代から
日本代表を見続けている親父になると、
いやでもサッカーの技術や戦術に関するリテラシーに目が行ってしまう。
そーなると「なでしこ」は澤ではなくて、宮間あやになる。
この小柄などこにでもいるような体躯の女性は
日本サッカー界が生んだ稀代の天才といっていい。
セットプレーに関しては、中村俊輔のレベルをはるかに凌駕する。
一本のパスで試合を決定付けるという点でも中田英寿を優越する。
試合勘は遠藤以上。
強引なプレイは本田圭祐に匹敵する。
でも宮間あやという選手が、どんな人となりなのかは、全く知らなかった。
前述した歴代男子代表が、いい意味でエゴの塊みたいなタイプばかりなのに対し
本書によれば宮間あやという天才は
「どこまでも謙虚でどこまでも他人思いの選手」なのだという。
なるほどなあ!!と感嘆した。
とてつもないプレッシャーの中で
PKを決定できる理由を彼女は筆者にだけ語る。
「自身の名誉や見栄のためでは失敗する。
ボールにみんなの思いを送る、だから決められる」
サッカーを超えた、広く温かい心が動機づけになっている。
だから彼女は強くて巧くて逞しいのだ。
2011年……
知りうる歴史上もっとも悲惨なこの国に最高の贈り物をくれた「なでしこ」
その偉業の源泉を象徴する言葉だと思う。
それを引き出した本書は、素晴らしい!
2011年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ワールドカップ優勝で一気に注目のなでしこJAPAN。
だけどキャプテン澤穂希と佐々木監督以外、いまいち選手個人個人の人物像が伝わってはこなかった。
この本はワールドカップ優勝までの舞台裏と澤ばかりでなく
各選手の素顔に迫ったノンフィクション。
例えばFW安藤梢が、筑波大学時代からドイツ・ジュイスブルグで生活する現在に至るまで
サッカーだけでなく運動生理学のエキスパートである事実や
幕張総合高校時代の宮間あやが読売ベレーザを退団した翌日には、
同校の男子サッカー部に混ざって練習していたというエピソード、
丸山桂里奈がドイツ戦で決めた奇跡のスーパーシュートが生まれた背景、
震災時には東京電力福島第一原発に勤務するOLだった鮫島彩の繊細で複雑な心の動きまで……
ワールドカップバブルに便乗した
一朝一夕の取材では絶対に知り得ない貴重なエピソードが満載です。
また本書で初めて知りましたが
なでしこが決して盤石のチームワークで優勝を手にしたわけではない現実。
チームの空中分解の危機と選手個々人の溝をどうやって埋めていったかも
時系列で詳細にレポートしています。
著者は女子サッカーを取材して10年近い第一人者。
だからこそなでしこのメンバーも信頼を持って胸襟を開いて
語ってくれたのだと思います。
オリンピックアジア予選もこの本を読んだことで
随分違った見方ができ、TV観戦がワールドカップの時より数段楽しめました!!
だけどキャプテン澤穂希と佐々木監督以外、いまいち選手個人個人の人物像が伝わってはこなかった。
この本はワールドカップ優勝までの舞台裏と澤ばかりでなく
各選手の素顔に迫ったノンフィクション。
例えばFW安藤梢が、筑波大学時代からドイツ・ジュイスブルグで生活する現在に至るまで
サッカーだけでなく運動生理学のエキスパートである事実や
幕張総合高校時代の宮間あやが読売ベレーザを退団した翌日には、
同校の男子サッカー部に混ざって練習していたというエピソード、
丸山桂里奈がドイツ戦で決めた奇跡のスーパーシュートが生まれた背景、
震災時には東京電力福島第一原発に勤務するOLだった鮫島彩の繊細で複雑な心の動きまで……
ワールドカップバブルに便乗した
一朝一夕の取材では絶対に知り得ない貴重なエピソードが満載です。
また本書で初めて知りましたが
なでしこが決して盤石のチームワークで優勝を手にしたわけではない現実。
チームの空中分解の危機と選手個々人の溝をどうやって埋めていったかも
時系列で詳細にレポートしています。
著者は女子サッカーを取材して10年近い第一人者。
だからこそなでしこのメンバーも信頼を持って胸襟を開いて
語ってくれたのだと思います。
オリンピックアジア予選もこの本を読んだことで
随分違った見方ができ、TV観戦がワールドカップの時より数段楽しめました!!
2011年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
澤穂希さんの大ファンです。
澤さん自身による
「この1冊になでしこJAPANの真実がある」という
推薦文にひかれて買いました。
そして今以上に澤さんの事が大好きになりました。
「小さいころ女のくせにサッカーなんてと馬鹿にされた事があります。
『少年サッカー大会は少年少女サッカー大会じゃない』という理屈で
試合に出られなかった事もあります。私(澤)が味わってきたそんな悔しさを
もう誰にも味わってほしくないんです」
澤さんは自分のためにサッカーをしているわけじゃない。
未来を担うこの国の子供のことまで考えて戦っている。
そんな澤さんの偉大さを再確認するエピや新発見がたくさん出てきます。
終章に出てくる「パパ、ママ、絶対に午前3時半に起して!」の一節では
思わず涙が出ました。感動の1冊です。
澤さん自身による
「この1冊になでしこJAPANの真実がある」という
推薦文にひかれて買いました。
そして今以上に澤さんの事が大好きになりました。
「小さいころ女のくせにサッカーなんてと馬鹿にされた事があります。
『少年サッカー大会は少年少女サッカー大会じゃない』という理屈で
試合に出られなかった事もあります。私(澤)が味わってきたそんな悔しさを
もう誰にも味わってほしくないんです」
澤さんは自分のためにサッカーをしているわけじゃない。
未来を担うこの国の子供のことまで考えて戦っている。
そんな澤さんの偉大さを再確認するエピや新発見がたくさん出てきます。
終章に出てくる「パパ、ママ、絶対に午前3時半に起して!」の一節では
思わず涙が出ました。感動の1冊です。
2011年10月28日に日本でレビュー済み
日比野真理嬢作「凛と咲く」と、どうしても比較してしまう。
同じ現場で同じ試合、同じ人を取材しているのだから、どうしても重複する部分が
あると思うのだが、何故か殆ど無い。
但し、殆どが何らかのメディアで報道されている情報だったりするので
新鮮味は無い。ということは、独自取材、単独取材、という部分はほんの
僅かではないか、と思う。
例えば、ドイツ戦後、ホテルでの安藤選手とドイツ・チーム選手とのやりとりなどは
初めて目にする内容だ。とはいえ、取材ではなく、目の前の光景でしかない。
間違った記述もある。
熊谷選手がPKの際、天上を見上げたが、それについて本人が「GKのソロが。。。」
という理由を既に他の媒体で答えている。
それを「肩甲骨のストレッチ」という理由に勝手に置き換えている。
本人が、どこかのメディアにそう答えているのだろうか。何れにしても
本人に確認をしているわけではない。
取材をしていないのに想像で書くのであれば、「〜ではないか」と
書くべきだろう。
それを出版社が帯に「熊谷選手がPK戦の際、ストレッチしていた理由は?」などと
キャッチ・コピーを付けるのは如何なものか。
しかも、そんな仰々しい理由付けなどあるわけない。普通素人だって、何か緊張する
場面に立たされたらストレッチくらいするだろう。
あのキャッチ・コピーを見たら、「ソロ選手が云々」以外に、何か凄い理由が
あったのか、と思ってしまうではないか。
悪意ではないが、事実ではない、ましてや本人に取材もしていない事を
広告の文体で使用するのは、少しジャーナル本としてまずいのではないか。
選手への独自取材とかは、つまり、殆ど無い。
それが、なでしこ選手への気遣いなのか、遠慮なのか、やり方なのか、随分あっさりと
したものなので、現場に居た者だけが持ちえる「臨場感」「熱さ」という感覚が薄い。
この作者は、本当に「なでしこ」が好きなのか。少なくともこの著述には
そう思える部分は、無い。
前述の「凛と咲く」には、それが、そこかしこに。
それが意味するものは何か。
「なでしこ」が取材対象なのか、それとも、大好きな人達、なのか、の違いだろう。
ジャーナリストが取材対象を、冷静に客観的に分析するのは当たり前だし、結果、
熱い作品が出来なくても、キチンとした取材作が出来ればそれでいい。
ところが、肝心の取材に当たる部分の何とも希薄なイメージは、どうした事だろう。
「凛と咲く」は、あんなミーハーなジャーナル本、読んだ事すら無いが、
それが奇跡的に成功している本当に稀なジャーナル本なのだ。
それは、日比野嬢が「なでしこ」と同化するほど、たった一人で、その社会と
対峙している姿が文体のあらゆる所で、散見出来るからだ。
かつて中田選手を追いかけた二人の女性ジャーナリストがいたが、その二人が
書いたジャーナル本があった。勿論、同じようなミーハー本だった。
しかし、読んでいけばいくほど中田選手に気の毒な思いが募るほど不愉快な内容だった。
中田選手を慕うばかりに、彼の奇異な行為、行動を正当化するような、
周りが見えなくなる典型的なパターン。
同じ女性ジャーナリストでありながら、この違いは何だったのだろう。
文才?センス?いや、もっと簡単な話だろう。
しかし、これは少なくとも男性ジャーナリストがジックリ腰を据えて取材を
していた筈なのだ。
長年、「なでしこ」達を取材してきている作者なのに、残念ながら、ここからは
その「重み」「想い」が伝わってこなかった。
あれだけの、爆発するような歓喜を味あわせてくれた「なでしこ」なのに、
その現場に居た人なのに、このクールな感じは何なのだろう。
取材をする、という行為が何も感じられないこの感覚は何なのだろう。
何も金子達仁なれ、と言っているわけではない。なれるわけもない。
この著者だからこそ、の何かが足りない。
何より、作者が最終章で綴る、夢や妄想の部分が最も感動的なのだから、
言っている意味のかなりの部分が理解してもらえるだろう。
本人の妄想が最もリアリティのあるジャーナル本というのは一体?
「なでしこ」の快挙を見た、全てのファンが夢想する、未来のイメージ。
次世代のなでしこである仲田歩夢嬢が、川島はるな嬢が、黄金のトロフィーを。。。
それを文章化してくれたのだから、いいのかもしれない。
同じ現場で同じ試合、同じ人を取材しているのだから、どうしても重複する部分が
あると思うのだが、何故か殆ど無い。
但し、殆どが何らかのメディアで報道されている情報だったりするので
新鮮味は無い。ということは、独自取材、単独取材、という部分はほんの
僅かではないか、と思う。
例えば、ドイツ戦後、ホテルでの安藤選手とドイツ・チーム選手とのやりとりなどは
初めて目にする内容だ。とはいえ、取材ではなく、目の前の光景でしかない。
間違った記述もある。
熊谷選手がPKの際、天上を見上げたが、それについて本人が「GKのソロが。。。」
という理由を既に他の媒体で答えている。
それを「肩甲骨のストレッチ」という理由に勝手に置き換えている。
本人が、どこかのメディアにそう答えているのだろうか。何れにしても
本人に確認をしているわけではない。
取材をしていないのに想像で書くのであれば、「〜ではないか」と
書くべきだろう。
それを出版社が帯に「熊谷選手がPK戦の際、ストレッチしていた理由は?」などと
キャッチ・コピーを付けるのは如何なものか。
しかも、そんな仰々しい理由付けなどあるわけない。普通素人だって、何か緊張する
場面に立たされたらストレッチくらいするだろう。
あのキャッチ・コピーを見たら、「ソロ選手が云々」以外に、何か凄い理由が
あったのか、と思ってしまうではないか。
悪意ではないが、事実ではない、ましてや本人に取材もしていない事を
広告の文体で使用するのは、少しジャーナル本としてまずいのではないか。
選手への独自取材とかは、つまり、殆ど無い。
それが、なでしこ選手への気遣いなのか、遠慮なのか、やり方なのか、随分あっさりと
したものなので、現場に居た者だけが持ちえる「臨場感」「熱さ」という感覚が薄い。
この作者は、本当に「なでしこ」が好きなのか。少なくともこの著述には
そう思える部分は、無い。
前述の「凛と咲く」には、それが、そこかしこに。
それが意味するものは何か。
「なでしこ」が取材対象なのか、それとも、大好きな人達、なのか、の違いだろう。
ジャーナリストが取材対象を、冷静に客観的に分析するのは当たり前だし、結果、
熱い作品が出来なくても、キチンとした取材作が出来ればそれでいい。
ところが、肝心の取材に当たる部分の何とも希薄なイメージは、どうした事だろう。
「凛と咲く」は、あんなミーハーなジャーナル本、読んだ事すら無いが、
それが奇跡的に成功している本当に稀なジャーナル本なのだ。
それは、日比野嬢が「なでしこ」と同化するほど、たった一人で、その社会と
対峙している姿が文体のあらゆる所で、散見出来るからだ。
かつて中田選手を追いかけた二人の女性ジャーナリストがいたが、その二人が
書いたジャーナル本があった。勿論、同じようなミーハー本だった。
しかし、読んでいけばいくほど中田選手に気の毒な思いが募るほど不愉快な内容だった。
中田選手を慕うばかりに、彼の奇異な行為、行動を正当化するような、
周りが見えなくなる典型的なパターン。
同じ女性ジャーナリストでありながら、この違いは何だったのだろう。
文才?センス?いや、もっと簡単な話だろう。
しかし、これは少なくとも男性ジャーナリストがジックリ腰を据えて取材を
していた筈なのだ。
長年、「なでしこ」達を取材してきている作者なのに、残念ながら、ここからは
その「重み」「想い」が伝わってこなかった。
あれだけの、爆発するような歓喜を味あわせてくれた「なでしこ」なのに、
その現場に居た人なのに、このクールな感じは何なのだろう。
取材をする、という行為が何も感じられないこの感覚は何なのだろう。
何も金子達仁なれ、と言っているわけではない。なれるわけもない。
この著者だからこそ、の何かが足りない。
何より、作者が最終章で綴る、夢や妄想の部分が最も感動的なのだから、
言っている意味のかなりの部分が理解してもらえるだろう。
本人の妄想が最もリアリティのあるジャーナル本というのは一体?
「なでしこ」の快挙を見た、全てのファンが夢想する、未来のイメージ。
次世代のなでしこである仲田歩夢嬢が、川島はるな嬢が、黄金のトロフィーを。。。
それを文章化してくれたのだから、いいのかもしれない。
2011年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
>この本でしか読めない「2011女子W杯」舞台裏秘話&ドラマが満載。
満載(笑)
金子逹仁氏、空前絶後の作品「28年目のハーフタイム」と比較してみると・・・
「10年近くに及ぶ精力的&献身的な現場取材」の結果を、時流商売に乗せた結果がこれです。
満載(笑)
金子逹仁氏、空前絶後の作品「28年目のハーフタイム」と比較してみると・・・
「10年近くに及ぶ精力的&献身的な現場取材」の結果を、時流商売に乗せた結果がこれです。
2011年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
川澄ちゃんの熱烈ファンだから最近出た「なでしこ本」はほとんど買いました。
でもこの本が一番です。
世界一のあきらめない心: なでしこジャパン栄光への軌跡
ブログにインタビュー話を追加した一冊や写真にいろんなWEB記事を付け加えてまとめた本なんかは、基本ほとんど知ってることばかり。
そんなのとは比較できないくらいにしっかりした取材がしてあります。
特に福島第一原発OL鮫島選手をはじめとした岩清水、熊谷、宮間といった被災地選手の思いが感動的でした。
アテネオリンピック予選決勝の対北朝鮮戦を国立競技場で観戦していた日体大1年だった川澄ちゃんがその瞬間から日本代表に目覚めた話もグットでした。
でもこの本が一番です。
世界一のあきらめない心: なでしこジャパン栄光への軌跡
ブログにインタビュー話を追加した一冊や写真にいろんなWEB記事を付け加えてまとめた本なんかは、基本ほとんど知ってることばかり。
そんなのとは比較できないくらいにしっかりした取材がしてあります。
特に福島第一原発OL鮫島選手をはじめとした岩清水、熊谷、宮間といった被災地選手の思いが感動的でした。
アテネオリンピック予選決勝の対北朝鮮戦を国立競技場で観戦していた日体大1年だった川澄ちゃんがその瞬間から日本代表に目覚めた話もグットでした。
2014年1月18日に日本でレビュー済み
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江橋氏は日本国内において選手からの信頼も厚い、女子サッカーの第一人者。
なでしこブーム以前から取材を重ねているだけあって、内容の厚みが全く違います。
なでしこブーム以前から取材を重ねているだけあって、内容の厚みが全く違います。