何故か心に残る作品。
ストーリーは結構シビアでハード。でも救いがあります。
時代を超えた、普遍性を内在した良品です。お勧めの一品。

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冬物語 1 (小学館文庫 はB 1) 文庫 – 1997/4/1
原 秀則
(著)
本の内容 三流大学まで落ちた森川光。どうにかショックから立ち直り、通学を始めた山の手ゼミで光はステキな女の子と出会う。でも彼女がめざすのはあの東大。
- 本の長さ329ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日1997/4/1
- ISBN-104091930719
- ISBN-13978-4091930712
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商品の説明
出版社からのコメント
三流大学まで落ちた森川光。どうにかショックから立ち直り、通学を始めた山の手ゼミで光はステキな女の子と出会う。でも彼女がめざすのはあの東大。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1997/4/1)
- 発売日 : 1997/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 329ページ
- ISBN-10 : 4091930719
- ISBN-13 : 978-4091930712
- Amazon 売れ筋ランキング: - 974,357位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,249位小学館文庫コミック版
- - 4,689位小学館文庫
- - 377,520位コミック
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2011年12月15日に日本でレビュー済み
一昔前の大学受験を舞台に、浪人生たちの恋物語を描いた作品です。
僕も、大学受験に失敗した経験を持つ身として共感しながら(こんなラブストーリーは当然ありませんでしたが)一気に読み進めてしまいました。
読み終わって第一に思ったのは、この作品、ちょっと冷めてる所があるなということです。
大学受験をテーマにした漫画だったら、まあ三流大落ちたところからスタートして、ヒロインと同じく東大合格・・・、東大は無理でも頑張った甲斐あって慶應ぐらいは行けました、みたいなオチが予想できますし、そうあってほしいものです。
しかし、この漫画で主人公森川光は、東大はおろか、現役のときにボーダーだった日東駒専にギリギリ合格することしかできず、ヒロインのしおりは光と恋仲になるわけもなく東大に合格し、めでたく高校時代からつきあってた東大生の彼と結ばれるわけです。
そんな、浪人生の成績事情もさることながら、恋愛の壁も最初いけるかなと思えたけどやっぱりだめだったみたいな描写が非常に現実的でつらく切ないなと思いました。
それが端的に描写されているのが、作品後半の、出会った時からわかっていたんだ・・と回顧しながら東大の赤本をゴミ捨て場に捨てるシーンだと思います。
非常に印象的でした。
次に人物描写なんですが、やっぱり、淳がかわいそうすぎるかなあと思いました。
奈緒子に一目惚れしてずっと思いを寄せていたのに、光に未練が残ってしまったのか、奈緒子は淳と別れてしまいます。
でも、端から見たら淳のほうがいいはずなのに、どこがいいのかわからない光をやはり選んでしまう不合理さがリアルだし、気丈に振舞っているものの実は繊細な奈緒子の心の揺れ動くさまが垣間見えて結構すきな場面ではあります。
ストーリー的に仕方ないのですが、しおりが後半に行くにつれ、勝手にフェードアウトしていってしまったのは残念でした。ただ、しおりの、「アタシはこっちでよろしくやってるから、光くんの邪魔はしないよ」といった厚かましい親切に、見開きページで奈緒子が特大ビンタを食らわせるシーンは必見です。
光は全編を通して自分の意見を言えないで、二択を迫られるといつも逃げてばかりで、奈緒子とのパーティーはすっぽかすわ、志望校は慶應だ東大だと言うだけ言って、結局受けないなど、なかなかのダメ男です。
しかし、そんな描写がずっと続いたからこそ、空港で奈緒子へ想いを伝えるシーンがより一層感動的に僕には映りました。
一見すると、優柔不断で見てるこっちがいらいらするような主人公ですが、作品を通して若干ダメ男から脱却しつつあるところは見落としてはなりません。
奈緒子の手をとって予備校に通っていたから自分たちの出会いがあったと、もじもじしながら伝えるラストシーンは今まで読んできた漫画の中でもベスト10に入る終わり方だと思っています。
僕も、大学受験に失敗した経験を持つ身として共感しながら(こんなラブストーリーは当然ありませんでしたが)一気に読み進めてしまいました。
読み終わって第一に思ったのは、この作品、ちょっと冷めてる所があるなということです。
大学受験をテーマにした漫画だったら、まあ三流大落ちたところからスタートして、ヒロインと同じく東大合格・・・、東大は無理でも頑張った甲斐あって慶應ぐらいは行けました、みたいなオチが予想できますし、そうあってほしいものです。
しかし、この漫画で主人公森川光は、東大はおろか、現役のときにボーダーだった日東駒専にギリギリ合格することしかできず、ヒロインのしおりは光と恋仲になるわけもなく東大に合格し、めでたく高校時代からつきあってた東大生の彼と結ばれるわけです。
そんな、浪人生の成績事情もさることながら、恋愛の壁も最初いけるかなと思えたけどやっぱりだめだったみたいな描写が非常に現実的でつらく切ないなと思いました。
それが端的に描写されているのが、作品後半の、出会った時からわかっていたんだ・・と回顧しながら東大の赤本をゴミ捨て場に捨てるシーンだと思います。
非常に印象的でした。
次に人物描写なんですが、やっぱり、淳がかわいそうすぎるかなあと思いました。
奈緒子に一目惚れしてずっと思いを寄せていたのに、光に未練が残ってしまったのか、奈緒子は淳と別れてしまいます。
でも、端から見たら淳のほうがいいはずなのに、どこがいいのかわからない光をやはり選んでしまう不合理さがリアルだし、気丈に振舞っているものの実は繊細な奈緒子の心の揺れ動くさまが垣間見えて結構すきな場面ではあります。
ストーリー的に仕方ないのですが、しおりが後半に行くにつれ、勝手にフェードアウトしていってしまったのは残念でした。ただ、しおりの、「アタシはこっちでよろしくやってるから、光くんの邪魔はしないよ」といった厚かましい親切に、見開きページで奈緒子が特大ビンタを食らわせるシーンは必見です。
光は全編を通して自分の意見を言えないで、二択を迫られるといつも逃げてばかりで、奈緒子とのパーティーはすっぽかすわ、志望校は慶應だ東大だと言うだけ言って、結局受けないなど、なかなかのダメ男です。
しかし、そんな描写がずっと続いたからこそ、空港で奈緒子へ想いを伝えるシーンがより一層感動的に僕には映りました。
一見すると、優柔不断で見てるこっちがいらいらするような主人公ですが、作品を通して若干ダメ男から脱却しつつあるところは見落としてはなりません。
奈緒子の手をとって予備校に通っていたから自分たちの出会いがあったと、もじもじしながら伝えるラストシーンは今まで読んできた漫画の中でもベスト10に入る終わり方だと思っています。
2024年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
浪人生の男子が主役の作品です。
青春の日々を浪人生として過ごす男子の感情の起伏を見事に描いた良作です。
青春の日々を浪人生として過ごす男子の感情の起伏を見事に描いた良作です。
2007年4月27日に日本でレビュー済み
今では珍しいストーリーで読ませる名作です。
刺激のあるシーンなどはなく、淡々と受験浪人という現実を描いていますが、はっきりいっておもしろいです。
刺激のあるシーンなどはなく、淡々と受験浪人という現実を描いていますが、はっきりいっておもしろいです。
2005年10月3日に日本でレビュー済み
予備校を舞台に、少したよりなげな主人公光が、ヒロインである
K大志望の奈緒子、T大志望のしおりのあいだを揺れ動くライトな
ラブストーリィです。
「大好きな女の子が目指す大学を自分も」が、キーワードのはずな
のですが、作者の迷いからか、なかなか方向が見えず、読んでいて
いらいらすること請け合いです。
実際、作者は、奈緒子を非常に魅力的なキャラとして、細かく描
いている一方、作者の奈緒子に対する扱いはとても厳しく、「なーん
でこーなるかなぁ」と思うこともしばしばで、奈緒子の見せる光に
対する気遣いにも関わらずその反応の冷たさにガッカリさせられます。
作者が、最終的に方向を決めたのは6巻だと思う。そこから、しおり
を光の恋愛対象から正式に外し、奈緒子を慕う光の恋敵を出現させる。
光の気持ちに整理がついていない時に突然出現した恋敵に、緒戦は、
一方的に敗れるのだけど、「会ってちゃんと気持ちを伝えなければ。。」
という、しおりからのアドバイスに直ちに反応し、それがエンディング
につながっていくあたりで、一読者として、やっとホっとしたものでした。
私としては、前半のキーワードである「大好きな女の子が目指す大学
を自分も」という言葉を、奈緒子も「かっこいいよ」という言葉で返し、
光に接近しているのだから、この言葉をもっと大事にして欲しかった。
光を最終的にはK大志望に替えるとかね。それだけで話として大分筋
の通ったものになると思うのですが、どーなんでしょうかネ。
K大志望の奈緒子、T大志望のしおりのあいだを揺れ動くライトな
ラブストーリィです。
「大好きな女の子が目指す大学を自分も」が、キーワードのはずな
のですが、作者の迷いからか、なかなか方向が見えず、読んでいて
いらいらすること請け合いです。
実際、作者は、奈緒子を非常に魅力的なキャラとして、細かく描
いている一方、作者の奈緒子に対する扱いはとても厳しく、「なーん
でこーなるかなぁ」と思うこともしばしばで、奈緒子の見せる光に
対する気遣いにも関わらずその反応の冷たさにガッカリさせられます。
作者が、最終的に方向を決めたのは6巻だと思う。そこから、しおり
を光の恋愛対象から正式に外し、奈緒子を慕う光の恋敵を出現させる。
光の気持ちに整理がついていない時に突然出現した恋敵に、緒戦は、
一方的に敗れるのだけど、「会ってちゃんと気持ちを伝えなければ。。」
という、しおりからのアドバイスに直ちに反応し、それがエンディング
につながっていくあたりで、一読者として、やっとホっとしたものでした。
私としては、前半のキーワードである「大好きな女の子が目指す大学
を自分も」という言葉を、奈緒子も「かっこいいよ」という言葉で返し、
光に接近しているのだから、この言葉をもっと大事にして欲しかった。
光を最終的にはK大志望に替えるとかね。それだけで話として大分筋
の通ったものになると思うのですが、どーなんでしょうかネ。
2002年11月15日に日本でレビュー済み
漫画の主人公は大体かっこいい方が多いのですが、
この本の主人公は、優柔不断で、はっきりしません。
受験勉強をするものの、中途半端で、結局予備校へ
そこで、好きな女の子に出会います。
その女の子は、勉強も出来、東京の予備校に通う為、
一人暮らしをしているのですが、
実はその女の子には東大生の彼氏が!!
そんな中、予備校でもう1人の女の子とも出会います。
この3人をめぐる物語が、受験世代の悩みを通して、
ものすごく現実的に書かれています。
原さんの漫画は、リアリティを感じることができます。
一度読んでみてください。
この本の主人公は、優柔不断で、はっきりしません。
受験勉強をするものの、中途半端で、結局予備校へ
そこで、好きな女の子に出会います。
その女の子は、勉強も出来、東京の予備校に通う為、
一人暮らしをしているのですが、
実はその女の子には東大生の彼氏が!!
そんな中、予備校でもう1人の女の子とも出会います。
この3人をめぐる物語が、受験世代の悩みを通して、
ものすごく現実的に書かれています。
原さんの漫画は、リアリティを感じることができます。
一度読んでみてください。