遅球王?星野伸之さんが書かれたセミオールド野球ファン?なら誰でも知りたいあの投球術の秘密。
それが、さらりとした語り口でこちらにドンドン入ってくる。
ただ残念なことに、2002年に星野さんが引退した直後に書かれた本で、「藤川球児魔改造の秘密」とかそういうのは全く書かれていない。
でも、これから見る野球が楽しくなること請け合い。江本が書いた暴露本の類いとは180度違う本だ。
しかし一つだけ言いたいことがある。
私がこの本にタイトルを付けるなら、
「真っ向勝負のストレート」
にする。
それのほうが、少なくとも野球ファンにはウケただろうし、何割か売り上げが増したと勝手に確信している。
実際そんな内容なのだから!
ちょっとオールドなプロ野球ファンで、特に草野球でも多少かじった方なら、軽く読める本なので是非!

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真っ向勝負のスローカーブ (新潮新書 16) 新書 – 2003/5/1
星野 伸之
(著)
- 本の長さ201ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2003/5/1
- ISBN-104106100169
- ISBN-13978-4106100161
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2003/5/1)
- 発売日 : 2003/5/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 201ページ
- ISBN-10 : 4106100169
- ISBN-13 : 978-4106100161
- Amazon 売れ筋ランキング: - 512,089位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2015年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
技巧派として有名な著者だが、制球があまり良く無いと言うのが意外だった。
所謂スター選手にはどうやっても敵わないと言う現実と戦いながら、身体的に恵まれない著者が努力と工夫で這い上がっていく様には勇気を貰った。
私も歳や才能を言い訳にせず、草野球界の頂点を目指してみようかなぁ。
所謂スター選手にはどうやっても敵わないと言う現実と戦いながら、身体的に恵まれない著者が努力と工夫で這い上がっていく様には勇気を貰った。
私も歳や才能を言い訳にせず、草野球界の頂点を目指してみようかなぁ。
2012年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元阪急・オリックスブルーウェーブで11年連続で2桁勝利を挙げるという快挙を成し遂げ、プロ通算176勝をマークした星野伸之投手の著書。
だが、彼は150キロの剛速球を投げたことなど生涯一度もなく、それどころか140キロのボールさえ投げられなかった。
彼の武器はコントロールだった。「プロ」になるような選手なら、速い球を投げるのはある意味「当たり前」。
元阪急の星野の大先輩に当たる「山口高志」投手のような160キロを超えるという伝説まで残すようなケタ外れの球ならまた別だが、
「速いだけの球ではプロでは通用しない」のです。
重要なのは「狙ったコースに投げられるコントロール」だと星野投手も結論付けます。
さらに投手として変化球の数が多ければそれだけピッチングの幅が広がる・・・というわけではないそうです。
星野投手のボールは
・ストレート
・カーブ
・フォーク
の基本的に3種類だけ。
但し、星野さんは生まれつき手首の関節が非常に柔らかく、カーブの速度が80キロ台という非常に遅い球が投げられた。
これがストレートの130キロとの速度差50キロを生み出す源泉となり、緩急自在のピッチングで他球団の打者を幻惑することに成功した。
そんな星野さんが説く「コントロールの付け方」はアウトコース低めを基軸にしろ!ということ。
同時代に活躍した三冠王三度の名打者・落合博満も著書で「アウトコースのボールをホームラン出来る日本人打者はいない」というようなことを述べられていました。落合さんがアウトコースに強いような印象はむしろ作られたもので、実際は真ん中からインコース寄りを本塁打していたケースが多かったということをご本人も告白している。
但し、これ外国人選手は例外だそうです。外人選手は腕が日本人よりも長いので外角でも手が届きやすく、むしろ腕を折り畳むのが窮屈な内角のほうが打ち取れる場合が多いとのこと。
星野さんが入団した阪急はパ・リーグでも優勝争いを繰り返す強豪で、同チームに
・山田久志
・福本豊
という200勝・2,000本安打を達成するような名選手がおり、星野さんは生きた教科書として参考にする部分が多かったようです。
さらに後に皆様ご存知の「イチロー」という史上最高の外野手がオリックスに入団して来ました。
星野さんもこのイチロー選手についてはページを設けて語っておりますが、とにかく「味方とした時の頼もしさたるや比類ない」とのこと。
彼がヒットでも四球でも出塁さえすれば「1点が入る予感がした!」とさえ言っています。
さらに外野手としての守備がまた素晴らしく、バックホームでアウトにしてくれるという確信から、
「むしろ彼のところに打たせたほうがいい」とまで断言しています。
他に比較的カモというか、得意にしていた打者に巨人の松井秀喜選手がいます。
22歳の松井と日本シリーズで対戦してフォークを軸に見事打ち取った。「まだ穴が多い」と見ていた。
だが、後年に松井が二冠王を獲得した年には松井の成長ぶりに目を見張ることになる。
残念なのはFA宣言で阪神に移籍したものの、「不整脈」という病魔に襲われ、さらにセ・リーグの水が合わなかったこともあり、
満足に活躍出来なかったこと。35歳の引退は200勝確実と考えられていただけに余計だ。
けれど、この方の成功はプロ野球で成功を夢見る多くの若者に道筋を付けたように思う。
ヒントは緩急とコントロールにあり。スピードは「素質」。努力で埋められるものではないようです。
だが、彼は150キロの剛速球を投げたことなど生涯一度もなく、それどころか140キロのボールさえ投げられなかった。
彼の武器はコントロールだった。「プロ」になるような選手なら、速い球を投げるのはある意味「当たり前」。
元阪急の星野の大先輩に当たる「山口高志」投手のような160キロを超えるという伝説まで残すようなケタ外れの球ならまた別だが、
「速いだけの球ではプロでは通用しない」のです。
重要なのは「狙ったコースに投げられるコントロール」だと星野投手も結論付けます。
さらに投手として変化球の数が多ければそれだけピッチングの幅が広がる・・・というわけではないそうです。
星野投手のボールは
・ストレート
・カーブ
・フォーク
の基本的に3種類だけ。
但し、星野さんは生まれつき手首の関節が非常に柔らかく、カーブの速度が80キロ台という非常に遅い球が投げられた。
これがストレートの130キロとの速度差50キロを生み出す源泉となり、緩急自在のピッチングで他球団の打者を幻惑することに成功した。
そんな星野さんが説く「コントロールの付け方」はアウトコース低めを基軸にしろ!ということ。
同時代に活躍した三冠王三度の名打者・落合博満も著書で「アウトコースのボールをホームラン出来る日本人打者はいない」というようなことを述べられていました。落合さんがアウトコースに強いような印象はむしろ作られたもので、実際は真ん中からインコース寄りを本塁打していたケースが多かったということをご本人も告白している。
但し、これ外国人選手は例外だそうです。外人選手は腕が日本人よりも長いので外角でも手が届きやすく、むしろ腕を折り畳むのが窮屈な内角のほうが打ち取れる場合が多いとのこと。
星野さんが入団した阪急はパ・リーグでも優勝争いを繰り返す強豪で、同チームに
・山田久志
・福本豊
という200勝・2,000本安打を達成するような名選手がおり、星野さんは生きた教科書として参考にする部分が多かったようです。
さらに後に皆様ご存知の「イチロー」という史上最高の外野手がオリックスに入団して来ました。
星野さんもこのイチロー選手についてはページを設けて語っておりますが、とにかく「味方とした時の頼もしさたるや比類ない」とのこと。
彼がヒットでも四球でも出塁さえすれば「1点が入る予感がした!」とさえ言っています。
さらに外野手としての守備がまた素晴らしく、バックホームでアウトにしてくれるという確信から、
「むしろ彼のところに打たせたほうがいい」とまで断言しています。
他に比較的カモというか、得意にしていた打者に巨人の松井秀喜選手がいます。
22歳の松井と日本シリーズで対戦してフォークを軸に見事打ち取った。「まだ穴が多い」と見ていた。
だが、後年に松井が二冠王を獲得した年には松井の成長ぶりに目を見張ることになる。
残念なのはFA宣言で阪神に移籍したものの、「不整脈」という病魔に襲われ、さらにセ・リーグの水が合わなかったこともあり、
満足に活躍出来なかったこと。35歳の引退は200勝確実と考えられていただけに余計だ。
けれど、この方の成功はプロ野球で成功を夢見る多くの若者に道筋を付けたように思う。
ヒントは緩急とコントロールにあり。スピードは「素質」。努力で埋められるものではないようです。
2015年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
題目から創造の付くある程度の内容だと思います。特に新しい知識としての参考ではなく、普通の人が感じることのない選手の歓声が感じられるかも。
2016年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ああ、やっぱりプロの選手でも(いやプロだから)そうなんだ、と思って、納得。面白かったです。また新鮮な気持ちでプロ野球観戦できます。
2009年10月31日に日本でレビュー済み
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芸術家肌のサウスポーはこれまで江夏豊と川口和久と言われていましたが、充分星野伸之もそのレベルに達すると思います。
2006年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
松井のいた頃の巨人打線を完璧に抑え込んで、実況と解説者が『どうして打てないんでしょうね〜』『完全に星野ワールドにハマっています』と話していたのが印象深い。遅球で抑えることに不思議な魅力を感じた。
そんな星野さんの一球一球の意図が書かれている本。
この本を読むと野球観戦が3倍おもしろくなると思う
そんな星野さんの一球一球の意図が書かれている本。
この本を読むと野球観戦が3倍おもしろくなると思う
2015年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
野球以外にもいろいろな示唆が含まれる面白い本。
もうカーブが良いとかフォークが良いとかという次元ではなく、「既存の概念に囚われない自由な発想」がこの投手の最大の武器なのではなかろうかと思う点が面白い。
ボールが遅いからと技巧に走るのではなく「気持ちだけは真っ向勝負の本格派」、「あえて棒球を投げて裏をかく」、「原則はその場しのぎの投球術」、など、刺激的で勉強になる。
勝つ投手は球威のある投手ではなく、球威の使い方を考え抜いた投手だという示唆をあたえてくれる。
ある意味ビジネス書の側面があるのではなかろうか。
もうカーブが良いとかフォークが良いとかという次元ではなく、「既存の概念に囚われない自由な発想」がこの投手の最大の武器なのではなかろうかと思う点が面白い。
ボールが遅いからと技巧に走るのではなく「気持ちだけは真っ向勝負の本格派」、「あえて棒球を投げて裏をかく」、「原則はその場しのぎの投球術」、など、刺激的で勉強になる。
勝つ投手は球威のある投手ではなく、球威の使い方を考え抜いた投手だという示唆をあたえてくれる。
ある意味ビジネス書の側面があるのではなかろうか。