その時、人々は精一杯生きていた。
力むことなく、目の前の人に誠意を尽くし、
自分の仕事を楽しみ、
大切な人との間に愛を育んで、
学校で学び、
友と遊び、
身体は、生命は成長していた。
きっと、目にすること、触れるものを確かめながらお〝幸せ”だったと拝察するばかりです。
明日のことは分かりません。
今を精一杯生きます。
人のくらし営みを勝手に奪うことが許されるはずはありません。
これが戦争という行為の真実です。
何と無慈悲な行いでしょう。
ご冥福を心からお祈りし、不戦の誓いを新たにするものです。
TOMORROW 明日 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 南果歩, 佐野史郎, 仙道敦子, 井上光晴, 桃井かおり, 井上正子, 黒木和雄 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 45 分 |
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商品の説明
Amazonより
黒木和雄監督が井上光晴の原作をもとに、原爆が投下される1945年の8月9日までの、長崎の数日間を描いた作品。声高に反戦を叫ぶのではなく、淡々と市井の人たちの日常生活を描き、その静かなタッチの中に戦争への怒りを込めるという、黒木監督の真摯な演出が大きな効果を上げている。この後黒木監督は自らの戦争体験と思いを込めた『美しい夏キリシマ』(2003)、『父と暮らせば』(2004)を発表。いずれも高い評価を得ている。
出演者は桃井かおり、田中邦衛、仙道敦子、長門裕之、原田芳雄と、日本を代表する実力派俳優たちが勢ぞろい。非常時に祝言をあげる若い新婚夫婦を演じた佐野史郎、南果歩の初々しい演技が涙を誘う。運命のその最後の瞬間まで、明日を信じて生きた人々の姿を俯瞰で捉えた、清廉な傑作。(斉藤守彦)
レビュー
製作: 鍋島壽夫 監督・脚本: 黒木和雄 原作: 井上光晴 脚本: 井上正子 撮影: 鈴木達夫 美術: 内藤昭 音楽: 松村禎三 出演: 桃井かおり/南果歩/仙道敦子/佐野史郎/長門裕之/馬渕晴子/原田芳雄/田中邦衛/三木てるみ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4944285004178
- 監督 : 黒木和雄
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 45 分
- 発売日 : 2004/8/6
- 出演 : 桃井かおり, 南果歩, 仙道敦子, 佐野史郎
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : ブロードウェイ
- ASIN : B0002CHRRA
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 116,835位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 5,568位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
14グローバルレーティング
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-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年6月5日に日本でレビュー済み
お店でDVDをレンタルしてください。それで十分です。
二万五千日の夜をこえて あの日の長崎から
遠くとおく 過ごした彼方の今日から
「TOMORROW 明日」という映画をみる僕の目は神様の目だ
でも 登場人物達が迎える明日を変えられない
目は神様のくせに
冒頭 木登りをするススム君のエピソードが胸に痛い
男の子が皆経験する神秘的な快楽
「気持ち良かぁ…」と うっとりするススム君のことばに
『自分も!』とばかり一斉に木の下に集まる少年たち
不覚にもここで早くも僕の涙は堰を切って流れ落ちた
あした そして またその先の明日があれば
ススム君は やがて快楽の向こうから現れる青春の悩みを知り
女性に恋する切なさや 働き生きる苦しみや
それらを乗り越えた時に身の内を満たす喜びを経験したのちに
きっと平凡なお父さんになるんだ
そんなことも 神様の目を持つ僕は知っている
ススム君の人生は 本人よりも後世の僕のほうが良く知っている
でも僕にはススム君が迎える明日を変えられない
宇宙が生まれる前から在ったのか?
時間が神様の正体か?
僕は過去に対してだけ神様になれるんだ
映画が描くのは ひたすらに三浦家とその周囲の日常だ
今この文章をキーボードから入力している僕と同じように
皆「明日」が来ることに疑いを抱いていない
戦時中ではあるけれど
もしかしたら空襲で自分は死ぬかもしれないけれど
家族の誰かは生きていてくれるだろうと思っている
そうさ「明日」とは 「希望」の別の名前だもの
映画の中で「明日」が無いことを思ってたのは
石原(Kuroda Arthur)が世話をしていた
瀕死の米国人俘虜だけだったことだろう
そうさ「明日」とは 「希望」の別の名前だもの
「閃光とキノコ雲」でこの映画は終わる
観客(僕)は神様の立場から現実に引き戻される そして
この映画から「その時の長崎を見よ!」と圧倒的な想像力が要求される
John Lennon が
「IMAGINE ~ 想像してご覧」と歌ったようにではない
There's no Heaven ではあるけれど
No hell below us でも Above us only sky でもない
長崎はあの日あの時 地下も天上もない地獄そのものだったのだと
人間は
父や母のように
霧のごとくに
消されてしまって
よいのだろうか
という叫びの重さを
想像することで僕に教えてくれた映画
映画に応えて搾り出した僕の想像力はきっと
過去に対してだけ神様になれた僕の視線を
未来に向けても無謬の神の視線に近づけるように
手伝いをしてくれるように思えます
二万五千日の夜をこえて あの日の長崎から
遠くとおく 過ごした彼方の今日から
「TOMORROW 明日」という映画をみる僕の目は神様の目だ
でも 登場人物達が迎える明日を変えられない
目は神様のくせに
冒頭 木登りをするススム君のエピソードが胸に痛い
男の子が皆経験する神秘的な快楽
「気持ち良かぁ…」と うっとりするススム君のことばに
『自分も!』とばかり一斉に木の下に集まる少年たち
不覚にもここで早くも僕の涙は堰を切って流れ落ちた
あした そして またその先の明日があれば
ススム君は やがて快楽の向こうから現れる青春の悩みを知り
女性に恋する切なさや 働き生きる苦しみや
それらを乗り越えた時に身の内を満たす喜びを経験したのちに
きっと平凡なお父さんになるんだ
そんなことも 神様の目を持つ僕は知っている
ススム君の人生は 本人よりも後世の僕のほうが良く知っている
でも僕にはススム君が迎える明日を変えられない
宇宙が生まれる前から在ったのか?
時間が神様の正体か?
僕は過去に対してだけ神様になれるんだ
映画が描くのは ひたすらに三浦家とその周囲の日常だ
今この文章をキーボードから入力している僕と同じように
皆「明日」が来ることに疑いを抱いていない
戦時中ではあるけれど
もしかしたら空襲で自分は死ぬかもしれないけれど
家族の誰かは生きていてくれるだろうと思っている
そうさ「明日」とは 「希望」の別の名前だもの
映画の中で「明日」が無いことを思ってたのは
石原(Kuroda Arthur)が世話をしていた
瀕死の米国人俘虜だけだったことだろう
そうさ「明日」とは 「希望」の別の名前だもの
「閃光とキノコ雲」でこの映画は終わる
観客(僕)は神様の立場から現実に引き戻される そして
この映画から「その時の長崎を見よ!」と圧倒的な想像力が要求される
John Lennon が
「IMAGINE ~ 想像してご覧」と歌ったようにではない
There's no Heaven ではあるけれど
No hell below us でも Above us only sky でもない
長崎はあの日あの時 地下も天上もない地獄そのものだったのだと
人間は
父や母のように
霧のごとくに
消されてしまって
よいのだろうか
という叫びの重さを
想像することで僕に教えてくれた映画
映画に応えて搾り出した僕の想像力はきっと
過去に対してだけ神様になれた僕の視線を
未来に向けても無謬の神の視線に近づけるように
手伝いをしてくれるように思えます
2004年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
黒木監督戦争3部作の一作目。1988年の作品。桃井かおり、田中邦衛、仙道敦子、黒田アーサー。1945年8月8日、原爆投下1日前の長崎。戦時下なれど、日々暮らしている庶民の姿が淡々と描かれている。この翌日にはあの原爆が炸裂したのかと思うとやりきれなくなります。
最近明らかになってきた話として、8/9の長崎の原爆はギリギリのタイミングで落とされたというのがあります。アメリカは原爆実験を日本でしたかったのですがソ連が8/9に参戦してきたため、日本との戦争を終結させなければならなかった。よく二発の原爆が太平洋戦争を終わらせたと言いますが、それは違って戦争が終わる前に急いで二発落としたというのが本当なのです。事実、この8/9は小倉に原爆を落とすつもりでサイパンから飛び立ったB29でしたが、悪天候のため目標を長崎に変更し、それによりサイパンへ帰る燃料が尽きて沖縄に着陸しているのです。つまりどうしても8/9のうちに落としたかったのです。これも戦争の一面ですが、勝つとわかっている戦争で新兵器の実験がしたかったのです。
本作では直接的な戦争シーンは出てきません。戦時につつましく暮らす人々の姿を映し出すことにより戦争の悲惨さを訴えています。登場人物が多く群像劇的なのですが、それぞれのキャラクターが輝いています。彼らのTomorrowを奪ってしまったのは戦争なのです。
最近明らかになってきた話として、8/9の長崎の原爆はギリギリのタイミングで落とされたというのがあります。アメリカは原爆実験を日本でしたかったのですがソ連が8/9に参戦してきたため、日本との戦争を終結させなければならなかった。よく二発の原爆が太平洋戦争を終わらせたと言いますが、それは違って戦争が終わる前に急いで二発落としたというのが本当なのです。事実、この8/9は小倉に原爆を落とすつもりでサイパンから飛び立ったB29でしたが、悪天候のため目標を長崎に変更し、それによりサイパンへ帰る燃料が尽きて沖縄に着陸しているのです。つまりどうしても8/9のうちに落としたかったのです。これも戦争の一面ですが、勝つとわかっている戦争で新兵器の実験がしたかったのです。
本作では直接的な戦争シーンは出てきません。戦時につつましく暮らす人々の姿を映し出すことにより戦争の悲惨さを訴えています。登場人物が多く群像劇的なのですが、それぞれのキャラクターが輝いています。彼らのTomorrowを奪ってしまったのは戦争なのです。
2015年5月6日に日本でレビュー済み
1945年8月8日、三姉妹の長女は出産し次女はつましい結婚式を挙げ、三女は恋人に召集令状が来たことを知る。捕虜収容所で働く軍属は十分な食糧を与えられず米国捕虜を病死させてしまう。市電の運転手は今の生活に満足だと語りいつもどおり運転する。苦しい毎日の中にも生きている喜びや悲しみが『人の暮らし』があったが核爆弾は全てをなぎ払って消し去った。2011年3月10日もそうだったのだ。今年の4月24日のネパールも。だが地震と違うのは核爆弾は人間の行為だという事だ。平和な日々の暮らしを奪う事は決して許されない。
2012年6月24日に日本でレビュー済み
こんなジャンルがあるかどうかわからないけれど、
「原爆映画」としてはかなり変わっている。
長崎上空で原爆がさく裂する瞬間で終わっているからだ。
しかしながらそこに至るまで、戦時下の抑制された日常生活のなか、
わずかながらの幸福を追い求めている、時の市民たちの希望が
その一瞬で絶たれてしまう残酷さを、「そのあと」のダイレクトな
「残酷」を見なくても理解できてしまうだけの説得力がある。
賛否もあろう、同等の評価はできないかとも思いますが、元が戯曲だけに少々作劇感の強い「父と暮らせば」
よりも、私はこちらの黒木作品のほうが好きです。。
「原爆映画」としてはかなり変わっている。
長崎上空で原爆がさく裂する瞬間で終わっているからだ。
しかしながらそこに至るまで、戦時下の抑制された日常生活のなか、
わずかながらの幸福を追い求めている、時の市民たちの希望が
その一瞬で絶たれてしまう残酷さを、「そのあと」のダイレクトな
「残酷」を見なくても理解できてしまうだけの説得力がある。
賛否もあろう、同等の評価はできないかとも思いますが、元が戯曲だけに少々作劇感の強い「父と暮らせば」
よりも、私はこちらの黒木作品のほうが好きです。。
2009年6月7日に日本でレビュー済み
戦争場面を描かずに静かに人々の日常を描いて強い反戦メッセージを込めた秀作を手がけた黒木和雄監督。私は本作が同監督の最高傑作だと思う。長崎に原爆が投下されるまでの約24時間の、ある結婚式に集った人たち及びその関係者の戦時下の日常生活をきめ細かく描くことに終始するが、そこには出産、子供たちの無邪気な遊び、恋人や友との語らい、結婚、日々の仕事、夫婦の会話、恋人との語らい、そして捕虜の死といった人間の生から死までの諸相があった。そして、明日があるからと胸に秘めたままの言葉もあった。それらが一発の爆弾の一瞬の爆発で永遠に奪われてしまう悲劇。映画の中で丹念に積み上げられた人々の日常生活をいとおしく思えば思うほど、不意の中断が我々にはわかっているだけに、胸かきむしられる。監督自身が小津安二郎監督へのオマージュと言っているように小津監督の影響は感じられるけれども、監督を初めとするスタッフ独自のアイデアも一杯詰まっている。特に秀逸なのが夜の野外の場面。タルコフスキー監督のサクリファイスをふと連想するが、核の問題を告発する両作品で夜の場面が共通して素晴らしいのは偶然だろうか。小津監督といえば、当日長崎の映画館で上映されていた映画を調べて、同監督1942年の作品「父ありき」を挿入したリサーチの努力には頭が下がる。これもまた、明日を奪われた人々の日常をできるだけ再現したいという熱意の表れだろう。
ところで、昭和20年8月8日は何曜日だったかわかりますか。それがわかるカットをはじめ、至るところに8月9日午前11時2分に向かって止まらない非情な時の流れを象徴する場面が多く、一見淡々とした人々の生活を追いながら様々な仕掛けが多いことにも注目してほしい。長崎の原爆の悲劇に関しては、黒澤明監督の 八月の狂詩曲 とともに必見の作品だ。
ところで、昭和20年8月8日は何曜日だったかわかりますか。それがわかるカットをはじめ、至るところに8月9日午前11時2分に向かって止まらない非情な時の流れを象徴する場面が多く、一見淡々とした人々の生活を追いながら様々な仕掛けが多いことにも注目してほしい。長崎の原爆の悲劇に関しては、黒澤明監督の 八月の狂詩曲 とともに必見の作品だ。
2006年2月4日に日本でレビュー済み
今、生きている。やらないと行けない仕事と称するものがある。今という瞬間、私たちは明日があることを確信している。
今、必死に、生き物としていきている。人間社会の規範にしたがっていきている。明日のために。
「明日がある」という前提でいきている。行動している。考えている。
この作品は、戦時、必死に「明日」のために生きている人たちの日常生活を克明に描く。
そして、ピカドン。
「明日はない」
庶民の 悲しい 事実を 伝える。
今はなにか。明日を前提にしている。それを無惨に消してしまったアメリカ国の原爆投下。
監督の意図は明確。
私は 納得する。
今。「明日」があると信じている自分たちがいる。
原爆は この 前提を すべて 消した。
涙が 出てくる。悲しみ。怒り。これが 長崎の 「明日」である。
今、必死に、生き物としていきている。人間社会の規範にしたがっていきている。明日のために。
「明日がある」という前提でいきている。行動している。考えている。
この作品は、戦時、必死に「明日」のために生きている人たちの日常生活を克明に描く。
そして、ピカドン。
「明日はない」
庶民の 悲しい 事実を 伝える。
今はなにか。明日を前提にしている。それを無惨に消してしまったアメリカ国の原爆投下。
監督の意図は明確。
私は 納得する。
今。「明日」があると信じている自分たちがいる。
原爆は この 前提を すべて 消した。
涙が 出てくる。悲しみ。怒り。これが 長崎の 「明日」である。
2003年2月3日に日本でレビュー済み
…ちょうど原爆の落ちる前日に、死の決まってる明日を知らずに平凡で、素朴で、ちょうど幸せの第一歩を歩み出し始めた一組の夫婦の結婚式を巡る家族模様…。
…小学生時代に観たラストが未だに脳裏にこびり付いて離れない…。
…あの場所にも何も知らずに明日を信じてひたむきに生きた人達が居た…
…いつも通りの会話。いつもの坂道。全ては一瞬で消えた。煙の様に…。
…小学生時代に観たラストが未だに脳裏にこびり付いて離れない…。
…あの場所にも何も知らずに明日を信じてひたむきに生きた人達が居た…
…いつも通りの会話。いつもの坂道。全ては一瞬で消えた。煙の様に…。