テレビで楽しそうに生物を語る先生を見て、この本を手にとりました。
学生時代、全く興味のなかった生物。
こういう先生がいて、楽しさがわかればもっと勉強していたなぁって思いました。
私達とは全く関係のなさそうな小さな生き物が、この世界を作っていて、
さらには私達の思考や行動にも繋がる。生物学に限らずですが、単独の学問ではなく、心理学や考古学、いろんな正解に繋がっているんだなと学習欲掻き立てられる本でした。
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世界をやりなおしても生命は生まれるか? 単行本(ソフトカバー) – 2011/7/1
長沼 毅
(著)
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生命の本当の姿は、常識を超えている
光も食べ物も必要としない生命
1つの数式でできてしまう生命
宇宙が死ぬのを早めている生命
「生物」の常識をぶっ壊すと、見たこともない「生命」の姿があらわれる。
生命とは何か? 生命は「なぜ」存在するのか?――謎の深海生物、生物進化、人工生命、散逸構造、そして地球外生命まで。想像を超えた世界に、その答えの手がかりはある。
世界の果てを探究する生物学者――「科学界のインディ・ジョーンズ」――が、高校生と対話し、生命という「とびっきり大きな問題」に挑む。驚くべき知見とサイエンスの迫力に満ちた、熱いセッションの記録。
光も食べ物も必要としない生命
1つの数式でできてしまう生命
宇宙が死ぬのを早めている生命
「生物」の常識をぶっ壊すと、見たこともない「生命」の姿があらわれる。
生命とは何か? 生命は「なぜ」存在するのか?――謎の深海生物、生物進化、人工生命、散逸構造、そして地球外生命まで。想像を超えた世界に、その答えの手がかりはある。
世界の果てを探究する生物学者――「科学界のインディ・ジョーンズ」――が、高校生と対話し、生命という「とびっきり大きな問題」に挑む。驚くべき知見とサイエンスの迫力に満ちた、熱いセッションの記録。
- ISBN-10425500594X
- ISBN-13978-4255005942
- 出版社朝日出版社
- 発売日2011/7/1
- 言語日本語
- 寸法13 x 2 x 19 cm
- 本の長さ304ページ
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商品の説明
著者について
長沼 毅(ながぬま・たけし)
1961年、人類初の宇宙飛行の日に生まれる。生物学者。理学博士。広島大学大学院 生物圏科学研究科准教授。1989年、筑波大学大学院生物科学研究科博士課程終了。海洋科学技術センター(現・独立行政法人海洋研究開発機構)、カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員等を経て現職。北極、南極、深海、砂漠など世界の辺境に極限生物を探し、地球外生命を追究する吟遊科学者。著書に『深海生物学への招待』『生命の星・エウロパ』(ともにNHKブックス)『宇宙がよろこぶ生命論』(ちくまプリマー新書)『辺境生物探訪記』(光文社新書)『生命の起源を宇宙に求めて』(化学同人)などがある。
1961年、人類初の宇宙飛行の日に生まれる。生物学者。理学博士。広島大学大学院 生物圏科学研究科准教授。1989年、筑波大学大学院生物科学研究科博士課程終了。海洋科学技術センター(現・独立行政法人海洋研究開発機構)、カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員等を経て現職。北極、南極、深海、砂漠など世界の辺境に極限生物を探し、地球外生命を追究する吟遊科学者。著書に『深海生物学への招待』『生命の星・エウロパ』(ともにNHKブックス)『宇宙がよろこぶ生命論』(ちくまプリマー新書)『辺境生物探訪記』(光文社新書)『生命の起源を宇宙に求めて』(化学同人)などがある。
登録情報
- 出版社 : 朝日出版社 (2011/7/1)
- 発売日 : 2011/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 304ページ
- ISBN-10 : 425500594X
- ISBN-13 : 978-4255005942
- 寸法 : 13 x 2 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 734,731位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供に(高校生)買いました。生物に興味があるので、興味深く読めたようです。
2011年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生命とは何かということを高校での出前授業(?)で語ったことをまとめた本です。生物学の特徴(自己複製・増殖、代謝、細胞)だけでは飽きたらず、生命と、生命ではない、その差をぎりぎりまで浮き彫りにさせようとしています(そこがおもしろい)。
この本を読むと地球のような星に特異的に生命が誕生するのではなく、他の惑星にも遍在して生命体がいるような気がしてきます。
面白かったところ1
生命を数学で表そうとする試み、Lシステムがよく知られているフイボナッチ数列やコッホ曲線等を包摂しているという(ウィキペディアも参考になります)。これはちょっとびっくりした(勉強不足でした)。末梢の血管形成もこのル―ルを採用しているらしい。著者も、このようなルールと物質との折り合いの不思議さがどこからきているのかよくわからないと記している。また、本文で紹介されているPC上で見られるCG、そのリアルな風景がすべてLシステムというのはだれもが「えーっー!!」とびっくりするだろうと思いますが、本当なのだろうか、詳しくは本文を読んでみてください。
面白かったところ2
生命は渦である、ある種のパターンであること。化学熱力学で有名なプリゴジンが提唱した散逸構造とともにエントロピーに見られるエネルギーと情報との関係についても述べている。特に著者は生命が遺伝子にみられるように情報という側面だけではなく、代謝にみられるようにエネルギーとういう側面も重要であることを強調しています。情報とエネルギーのかみ合い(本文ではギアというたとえで表現している。)の妙が生命の機械仕掛けとして理解できる鍵であるらしい。2010年にクレイグ・ヴェンターが人工的に生命と言っていいものを合成していることから、今後この方面の研究で飛躍的な進歩があることを予測しています。そういう意味では、現代の最新の生命のはたらきについての探求、そしてその方法論について触れているので今後の進展が興味深いと感じました。
高校生の感性が鋭いな〜と思う一方で、一般の人と知識に大きな相違があるわけではないので全体的に読みやすい内容だと思います。サイエンスに関して幅広く基礎知識と関心がある人であれば、知っていることもあると思いますが、驚くことも多いのではないだろうか。生命現象の奥深さを実感し(DNAのみで理解できるものという意味ではなく)、生命現象は数学・物理・化学・生物・地学と幅広い教養とそこから生み出された技術、方法から解明されていくものだと感じました。
この本を読むと地球のような星に特異的に生命が誕生するのではなく、他の惑星にも遍在して生命体がいるような気がしてきます。
面白かったところ1
生命を数学で表そうとする試み、Lシステムがよく知られているフイボナッチ数列やコッホ曲線等を包摂しているという(ウィキペディアも参考になります)。これはちょっとびっくりした(勉強不足でした)。末梢の血管形成もこのル―ルを採用しているらしい。著者も、このようなルールと物質との折り合いの不思議さがどこからきているのかよくわからないと記している。また、本文で紹介されているPC上で見られるCG、そのリアルな風景がすべてLシステムというのはだれもが「えーっー!!」とびっくりするだろうと思いますが、本当なのだろうか、詳しくは本文を読んでみてください。
面白かったところ2
生命は渦である、ある種のパターンであること。化学熱力学で有名なプリゴジンが提唱した散逸構造とともにエントロピーに見られるエネルギーと情報との関係についても述べている。特に著者は生命が遺伝子にみられるように情報という側面だけではなく、代謝にみられるようにエネルギーとういう側面も重要であることを強調しています。情報とエネルギーのかみ合い(本文ではギアというたとえで表現している。)の妙が生命の機械仕掛けとして理解できる鍵であるらしい。2010年にクレイグ・ヴェンターが人工的に生命と言っていいものを合成していることから、今後この方面の研究で飛躍的な進歩があることを予測しています。そういう意味では、現代の最新の生命のはたらきについての探求、そしてその方法論について触れているので今後の進展が興味深いと感じました。
高校生の感性が鋭いな〜と思う一方で、一般の人と知識に大きな相違があるわけではないので全体的に読みやすい内容だと思います。サイエンスに関して幅広く基礎知識と関心がある人であれば、知っていることもあると思いますが、驚くことも多いのではないだろうか。生命現象の奥深さを実感し(DNAのみで理解できるものという意味ではなく)、生命現象は数学・物理・化学・生物・地学と幅広い教養とそこから生み出された技術、方法から解明されていくものだと感じました。
2013年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長沼さんと学生との関係が面白く、学生の発想がまた面白い。
凄く為になる本でした‼
凄く為になる本でした‼
2011年7月22日に日本でレビュー済み
表題の問いに対して結論から述べると、「わからない」というのが本書の解答だ。いきなりのネタばらしで恐縮ではあるが、それによって本書の魅力が損なわれることはないだろう。本書の最大の魅力は、「わからない」ことを追求するためのプロセスを描いているところにあるからだ。本書は自称「変な生き物」の研究者が、十人の高校生と行ったセッションをベースに、「生命」の輪郭を描いた一冊。
◆本書の目次
第1章 地球外生物の可能性は地球の中にある
第2章 生命のカタチを自由に考える
第3章 生命を数式で表すことができるか?
第4章 生命は宇宙の死を早めるか?
科学者の思考とは、どのように推し進められるのか?そのアプローチが、ドンズバで描かれている。例えば地球外生物について考える時に、多くの人の頭の中に浮かぶのは、地球や他の惑星の地上にいる生命体のことだろう。しかし、著者の思考は、まず地球の深海に棲むチューブワームの方向へと向かう。
深海底のさらに奥には、生物世界のフロンティアが広がっているという。その生物量の数は、陸上・海洋生物圏の二倍以上にも達する。これらの生物は海底火山から湧き出る化学エネルギーによって生きているものだ。ここに着目すると、当然他の惑星で、海底火山のあるところはないかという疑問がわいてくる。そんな絶妙のタイミングで、木星のガリレオ衛星において火山活動が確認されているという話が紹介される。こうした迂回路を経由するアプローチによって、地球外生命体の存在が、にわかに現実的なものに思えてくるから不思議なものである。
生物の三大特徴とは、自己複製・増殖、代謝、細胞である。これを著者は、油滴を水の中に溶かすことで人工的に再現してみせる。さらに、これを見せながら、この油滴は生命かなどと問われると、誰しもが違和感を感じる。その違和感の正体こそが、生命の本質的なところなのだ。ここから話はいつのまにか化学、物理学、哲学の方へと舵を切り、分かったような分からないような寸止めのところまで読者を誘う。
そして、その過程で繰り広げられる生物学者と高校生とのセッションが、実に瑞々しい。まるでサンデル教授の白熱教室のようだ。ただし、サンデルは高校生の方。的確な質問で、生物学者の多彩な知識を引き出していく。相互の活発なやり取りによって、学者と高校生の知識が平衡になっていく様が、本書の後半に頻出するエントロピーの増大とも重なって見える。
解けない問題と対峙することで生み出される好奇心、未来への可能性。日頃は答えのある問題にばかり直面しているであろう高校生というフィルターを通して、科学の魅力を存分に伝えている一冊である。
◆本書の目次
第1章 地球外生物の可能性は地球の中にある
第2章 生命のカタチを自由に考える
第3章 生命を数式で表すことができるか?
第4章 生命は宇宙の死を早めるか?
科学者の思考とは、どのように推し進められるのか?そのアプローチが、ドンズバで描かれている。例えば地球外生物について考える時に、多くの人の頭の中に浮かぶのは、地球や他の惑星の地上にいる生命体のことだろう。しかし、著者の思考は、まず地球の深海に棲むチューブワームの方向へと向かう。
深海底のさらに奥には、生物世界のフロンティアが広がっているという。その生物量の数は、陸上・海洋生物圏の二倍以上にも達する。これらの生物は海底火山から湧き出る化学エネルギーによって生きているものだ。ここに着目すると、当然他の惑星で、海底火山のあるところはないかという疑問がわいてくる。そんな絶妙のタイミングで、木星のガリレオ衛星において火山活動が確認されているという話が紹介される。こうした迂回路を経由するアプローチによって、地球外生命体の存在が、にわかに現実的なものに思えてくるから不思議なものである。
生物の三大特徴とは、自己複製・増殖、代謝、細胞である。これを著者は、油滴を水の中に溶かすことで人工的に再現してみせる。さらに、これを見せながら、この油滴は生命かなどと問われると、誰しもが違和感を感じる。その違和感の正体こそが、生命の本質的なところなのだ。ここから話はいつのまにか化学、物理学、哲学の方へと舵を切り、分かったような分からないような寸止めのところまで読者を誘う。
そして、その過程で繰り広げられる生物学者と高校生とのセッションが、実に瑞々しい。まるでサンデル教授の白熱教室のようだ。ただし、サンデルは高校生の方。的確な質問で、生物学者の多彩な知識を引き出していく。相互の活発なやり取りによって、学者と高校生の知識が平衡になっていく様が、本書の後半に頻出するエントロピーの増大とも重なって見える。
解けない問題と対峙することで生み出される好奇心、未来への可能性。日頃は答えのある問題にばかり直面しているであろう高校生というフィルターを通して、科学の魅力を存分に伝えている一冊である。
2011年7月21日に日本でレビュー済み
氏の過去の著作の焼直しです。
真新しさが無くてがっかりです。
また、最近の氏の文章は、過去(「深海生物学への招待」等)と比べ、勢いが無く、わくわく感が足りない。
覇気が無い。
「深海生物学への招待」は手垢が付くまで読んだだけに非常に残念。
深海生物学への招待 (NHKブックス)
余談だが、氏の「生命の星エウロパ」も面白い。 どうも、この本は「深海生物学への招待」が結構売れたので、
その波に乗って出版されたような気がするが、 世間的に転けてしまった感が・・・
しかし、個人的に好き。 もっとこういうわくわくするの書いて下さい。
真新しさが無くてがっかりです。
また、最近の氏の文章は、過去(「深海生物学への招待」等)と比べ、勢いが無く、わくわく感が足りない。
覇気が無い。
「深海生物学への招待」は手垢が付くまで読んだだけに非常に残念。
深海生物学への招待 (NHKブックス)
余談だが、氏の「生命の星エウロパ」も面白い。 どうも、この本は「深海生物学への招待」が結構売れたので、
その波に乗って出版されたような気がするが、 世間的に転けてしまった感が・・・
しかし、個人的に好き。 もっとこういうわくわくするの書いて下さい。
2011年7月24日に日本でレビュー済み
「『生命とは何か』とは何か」というメタな問題を、いきなり高校生に?とちょっとハラハラしながら読み始めたが、そんな柔な心配などすぐに吹き飛び、気付けば相手が高校生だということすら感じないほど、彼らのやり取りに引き込まれていった。
まだ専門に特化されていない真っすぐで柔軟な高校生たちは、常に冷静に科学を語る著者の多分野にわたる膨大な知識を、彼ら自身が主導権を持っているかのごとくどんどん引き出し、もしかしたら著者は内心焦っているのでは?、と思わせるほどのやりとりへと広がっていく。本当に焦っているわけではないだろうが、予想以上の彼らの反応に、彼らが高校生だという意識を捨て、同じ土俵で対峙し、一緒に思考し、どんどんハイレベルな世界へと向かうその一体感は、なんとも清々しく、そこに本来有るべき科学の世界の原点を見た気がした。
最後には「生命は宇宙の死を早めるか」という存在論的な議論にまで発展し、科学哲学者カール・ポパーの「生命とは問題を解くことである。そして、この宇宙で唯一、問題を解くことのできる複雑なものが生物である」という言葉を高校生に贈ってこの「世界をやりなおしても生命は生まれるか?」の議論は終了する。
終了というより、彼らにとってはこれからも続く議論である。
その彼らの議論の場に、この本を通じて自分も加わることができる幸せを感じずにいられない。読み終えた後の何とも言えない充実感。高校生たちの若い柔軟なパワーが歳を重ねてきた自分に改めて科学の魅力を認識させてくれる。
「一歩引いてメタに考えると面白い視点を発見することができる」ことを、彼らは実体験として学んだことだろう。大所高所から物事を判断することのできる著者ならではの非常に魅力的な本である。
まだ専門に特化されていない真っすぐで柔軟な高校生たちは、常に冷静に科学を語る著者の多分野にわたる膨大な知識を、彼ら自身が主導権を持っているかのごとくどんどん引き出し、もしかしたら著者は内心焦っているのでは?、と思わせるほどのやりとりへと広がっていく。本当に焦っているわけではないだろうが、予想以上の彼らの反応に、彼らが高校生だという意識を捨て、同じ土俵で対峙し、一緒に思考し、どんどんハイレベルな世界へと向かうその一体感は、なんとも清々しく、そこに本来有るべき科学の世界の原点を見た気がした。
最後には「生命は宇宙の死を早めるか」という存在論的な議論にまで発展し、科学哲学者カール・ポパーの「生命とは問題を解くことである。そして、この宇宙で唯一、問題を解くことのできる複雑なものが生物である」という言葉を高校生に贈ってこの「世界をやりなおしても生命は生まれるか?」の議論は終了する。
終了というより、彼らにとってはこれからも続く議論である。
その彼らの議論の場に、この本を通じて自分も加わることができる幸せを感じずにいられない。読み終えた後の何とも言えない充実感。高校生たちの若い柔軟なパワーが歳を重ねてきた自分に改めて科学の魅力を認識させてくれる。
「一歩引いてメタに考えると面白い視点を発見することができる」ことを、彼らは実体験として学んだことだろう。大所高所から物事を判断することのできる著者ならではの非常に魅力的な本である。
2011年7月28日に日本でレビュー済み
本書は「プロフェッショナル」生物学者・長沼毅氏が高校生を相手にした白熱講義4日間の講義内容をそのまままとめたもの。生物学のエッセンスもさることながら、高校生とのやりとりも緊迫感があってとてもおもしろい。
長沼氏は、(いつもどおり)宇宙的な視点から生命を語っており、特に本書の白眉と言えるのは第4章だろう。エントロピーの増大とエネルギーと生命について、そして宇宙の行く末について、講義は壮大なスケールになっていく。「生命はエネルギーの渦である」という言葉がよく理解できる。話の広がりを十分に楽しめる内容だが、それにもまして、ここまでいっても若い想像力が柔軟にアイデアを出していくのに感心した。
長沼氏は、(いつもどおり)宇宙的な視点から生命を語っており、特に本書の白眉と言えるのは第4章だろう。エントロピーの増大とエネルギーと生命について、そして宇宙の行く末について、講義は壮大なスケールになっていく。「生命はエネルギーの渦である」という言葉がよく理解できる。話の広がりを十分に楽しめる内容だが、それにもまして、ここまでいっても若い想像力が柔軟にアイデアを出していくのに感心した。