ソフトバンクというと孫社長の時流を捉えた派手な言動がよくも悪くも目につく昨今だが、ソフトバンクという企業がこれまでの 30年間成長を続けてきた事実にはきちんとした理由がある。それは孫正義氏が「天才だ」「経営がうまい」ということではなく、孫社長のひらめきをカタチにかえ、現場の社員やアルバイトが日常業務として実行できるようにした現場の幹部がいたからだ。これが本書のテーマである。
物語はソフトバンクが Yahoo! BB をはじめ、ボーダフォンを買収し、ホワイトプラン / iPhone で純増 No.1 を続けるまでの約10年間の出来事を、孫正義氏を脇役に、下記のような現場の幹部達の目、発言を通して、知るというとても興味深い構成だ。登場するのは、地元のベンチャーISP経営者だった宮川氏、ソフトバンク生え抜きの榛葉氏、宮内氏、元NECの富田氏、転職を経てボーダフォンに入った平野氏、伊藤忠/クアルコムジャパンの松本氏、元マツダの藤原氏、元光通信の久木田氏、元ゼネコンの今井氏。
執筆しているのは、10年前は某週刊誌で孫正義バッシングをしていた作者なのだが、本書ではそうした匂いは感じられない。基本的に事実を淡々とまとめているだけなのだが、文章に勢いがあるし、ソフトバンクがたどってきた激流そのままを 1冊に封じた結果、とても面白く、まったく手放せずに一気に読み切ってしまった。企業研究本が好きなら、絶対に外せない良書だと思う。
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孫正義が語らない ソフトバンクの深層 単行本 – 2010/12/16
菊池 雅志
(著)
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購入オプションとあわせ買い
ボーダフォン買収、ホワイトプラン誕生、営業軍団の組織化、光通信の正体、iPhone・iPad独占契約の謎……次々と繰り出される奇手妙手でソフトバンクモバイルを「勝利」に導いたのは、カリスマ・孫正義ではなく、社外から招致された幹部たちだった。NTTドコモやKDDIには存在しえない〝超〝個性派の幹部たちが、気鋭のジャーナリストによる初の長時間インタビューで明かす「携帯戦争」の裏側。
- 本の長さ261ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2010/12/16
- ISBN-104334976352
- ISBN-13978-4334976354
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商品の説明
著者について
菊池雅志〔Masashi KIKUCHI〕
1966年、千葉県我孫子市出身。1990年、武蔵大学人文学部卒業。「財界展望」編集部、「週刊現代」記者、「週刊文春」記者をへてフリー。
1966年、千葉県我孫子市出身。1990年、武蔵大学人文学部卒業。「財界展望」編集部、「週刊現代」記者、「週刊文春」記者をへてフリー。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2010/12/16)
- 発売日 : 2010/12/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 261ページ
- ISBN-10 : 4334976352
- ISBN-13 : 978-4334976354
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,071,911位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2011年7月10日に日本でレビュー済み
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2017年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ノンフィクションなのでリアリティもある。
時間軸もダイナミックに変わる割に
(最初以外は)、とても読みやすと記憶している。
表面的なビジネスの話ではなく、
内情のリアリティがそこそこあるので
個人的には好きなジャンル。
ただし、内容がちょっと古いし
ITに詳しい自分でも用語が少しマニアックで
普通の人には難しい箇所もあると思うので -1.
時間軸もダイナミックに変わる割に
(最初以外は)、とても読みやすと記憶している。
表面的なビジネスの話ではなく、
内情のリアリティがそこそこあるので
個人的には好きなジャンル。
ただし、内容がちょっと古いし
ITに詳しい自分でも用語が少しマニアックで
普通の人には難しい箇所もあると思うので -1.
2015年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ソフトバンクを取材する時、あえて [ カリスマ ] や、[ 天才 ] と言われる事が多い 孫正義氏を脇役にしたのは、[ ソフトバンクの金儲けの手法 ] を知る為である。それには、孫氏の下で戦ってきたソフトバンクの幹部達に他ならない。然し、ソフトバンクは未だ勝っていない。著者はこのように語る。
2016年3月3日に日本でレビュー済み
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おもろい。ソフトバンクておもろい。すごい人らが集まってきてソフトバンクやねんな
2011年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ソフトバンクの首脳陣たちに長時間インタビューをしたノンフィクションです。しかし、内容はフェアな記述に徹しています。
ヤフーBBでのブロードバンド参入とボーダフォン買収で通信会社になったソフトバンクは数々の危機に直面する。これを首脳たちの生の発言によって再現しています。どうやって聞き出したのか分かりませんが、その発言や繰り広げられるドラマが非常に生々しいのが印象的です。専務の宮川氏が孫さんと真っ向から対決して営業方針を180度変更させたり、代理店改革を断行する宮内副社長が、傘下の代理店から怒鳴られるシーンなど、まるで映画を見るような緊迫感があります。著者はソフトバンクを「モノ売り企業」と定義しています。それも体力勝負の営業だけではなく、「緻密なマーケティング」の結果、携帯戦争に勝ち抜いたと見ます。MBAやフィリップ・コトラーなどのマーケティングの教科書を読むより、この本をじっくりと読んで研究するほうが、マーケティングの現場を知るには最適の教科書になるでしょう。
本書の真骨頂はアップルの強さの理由と、多くの日本人が信じて疑わなかった「技術立国」という神話が、音を立てて崩壊していることに言及する部分です。詳細は読んでいただきたいですが、ここ数年、私自身の中でモヤモヤしていたものがスッキリしました。そして、著者の論理的な「日本が駄目になった理由」を読んだ後、不思議なことですが、「まだ日本は戦える」と思いました。本書のように冷静に敗北の理由を分析した時、次に進むべき道が見えてきます。
読み物としても面白く、分析も優れているのでオススメできます。
ヤフーBBでのブロードバンド参入とボーダフォン買収で通信会社になったソフトバンクは数々の危機に直面する。これを首脳たちの生の発言によって再現しています。どうやって聞き出したのか分かりませんが、その発言や繰り広げられるドラマが非常に生々しいのが印象的です。専務の宮川氏が孫さんと真っ向から対決して営業方針を180度変更させたり、代理店改革を断行する宮内副社長が、傘下の代理店から怒鳴られるシーンなど、まるで映画を見るような緊迫感があります。著者はソフトバンクを「モノ売り企業」と定義しています。それも体力勝負の営業だけではなく、「緻密なマーケティング」の結果、携帯戦争に勝ち抜いたと見ます。MBAやフィリップ・コトラーなどのマーケティングの教科書を読むより、この本をじっくりと読んで研究するほうが、マーケティングの現場を知るには最適の教科書になるでしょう。
本書の真骨頂はアップルの強さの理由と、多くの日本人が信じて疑わなかった「技術立国」という神話が、音を立てて崩壊していることに言及する部分です。詳細は読んでいただきたいですが、ここ数年、私自身の中でモヤモヤしていたものがスッキリしました。そして、著者の論理的な「日本が駄目になった理由」を読んだ後、不思議なことですが、「まだ日本は戦える」と思いました。本書のように冷静に敗北の理由を分析した時、次に進むべき道が見えてきます。
読み物としても面白く、分析も優れているのでオススメできます。
2012年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
優秀な経営者の周りには、必ず優れたスタッフやブレーンがいるんだなと。
ただ優秀な経営者は、そういう人達を吸い寄せ、見抜き、育てる力があるのかもしれません。
ただ優秀な経営者は、そういう人達を吸い寄せ、見抜き、育てる力があるのかもしれません。
2011年8月3日に日本でレビュー済み
アイフォンに「料金水増し加算ソフト」を組みこんでいたのがばれてしまい、
総務省から5月11日に行政指導を受けたソフトバンク。
今後のビジョンがどうなっていくのか?
不祥事後のビジョンと、本書とを見比べると興味深いだろう。
総務省から5月11日に行政指導を受けたソフトバンク。
今後のビジョンがどうなっていくのか?
不祥事後のビジョンと、本書とを見比べると興味深いだろう。
2011年1月6日に日本でレビュー済み
昨日買いましたが,面白かったので半日で読み切ってしまいました。目次に「1兆円の借金で買った"オンボロ会社"」,「財務のプロ入社」,「莫大な借金」という文字が踊っていたので,ソフトバンクが綱渡りの資金繰りで会社を経営しているという内容の本かしらんと思って購入しました。よくある暴露本だろうという程度の気持ちで,内容には期待していませんでした。
豈図らんや,内容は充実しとても面白かった。ソフトバンクの財務,ファイナンスがどうなっているかという関心は満たされませんでしたが,孫正義が引き抜いてきた有能な人物たちによりソフトバンクがハンドリングされているというソフトバンクの実態がよく理解できました。もちろん孫正義がそれだけ魅力を持った人物であるということもよく表現がされています。
めったに書評など書くことがない私が書評を書く気になったのは,「第10章 ipadは「革命」か」以降の部分の記述に,何か知らないがとても感動したからです。
筆者の,「ユーザー」を武器に「ゲームのルール」を自らが有利になるように変えるべきだ,という指摘はもっともで,大変説得的でした。
この筆者が出した次回作は必ず読もうと思います。
豈図らんや,内容は充実しとても面白かった。ソフトバンクの財務,ファイナンスがどうなっているかという関心は満たされませんでしたが,孫正義が引き抜いてきた有能な人物たちによりソフトバンクがハンドリングされているというソフトバンクの実態がよく理解できました。もちろん孫正義がそれだけ魅力を持った人物であるということもよく表現がされています。
めったに書評など書くことがない私が書評を書く気になったのは,「第10章 ipadは「革命」か」以降の部分の記述に,何か知らないがとても感動したからです。
筆者の,「ユーザー」を武器に「ゲームのルール」を自らが有利になるように変えるべきだ,という指摘はもっともで,大変説得的でした。
この筆者が出した次回作は必ず読もうと思います。