オランダのポストロックバンド、ウィ・ヴァーサス・デスのアルバム。2007作
オランダというとシンフォ系プログレやメロディアスハードのイメージが強いのだが
こうした空間的な音を出すポストロックバンドもいたのかと、少し驚いた。
基本はオールインストで、薄暗さを漂わせるサウンドは音数はシンプルながらも
内的な広がりを感じさせ、そこに重なるトランペットの音色が哀愁を添える。
ぱっと聴きにはジャケのように地味で、モノトーンの寂しい情景を思い描きながらも
どこか引き込まれるような奥深い世界観があって、これはなかなか気に入った。