高尚オブ高尚と思われているカラマーゾフの兄弟。私もその敷居の高さに敬遠してました。
多分挫折する人のほとんどが、名前のややこしさだと思われます。(私もそうだったし)
一回目は流し読みで分からない所があってもスルーして読み進めてください
二回目は名前もある程度わかって来ます
三回目には興奮して読む手が止まらなくなります
勉強する目的とか教養とかはとりあえず置いておいてただ作品を楽しんでみましょう
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カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) 文庫 – 1978/7/20
『教養を身につける全8冊セット』
8冊の内容は『論理トレーニング101題』、『理科系の作文技術』、『銃・病原菌・鉄 (上)(下)』、『カラマーゾフの兄弟 (上)(中)(下)』 こちらをチェック
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購入オプションとあわせ買い
冒頭「作者の言葉」で「続けて現代編を描く」と宣言していた著者の、
すなわち未完にして最後の作品。
言うまでもなく、時代を越えて各界絶賛の累計170万部。
最近では「東大教師が新入生にすすめる本、第1位!」にも。
物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。
目次
作者の言葉
第一部
第一編 ある家族の歴史
第二編 場違いな会合
第三編 好色な男たち
第二部
第四編 病的な興奮
第五編 プロとコントラ
本書「作者の言葉」より
もちろん、だれ一人、何の義理もないのだから、最初の話の二ページくらいで本を投げだし、二度と開かなくとも結構だ。しかし、公平な判断を誤らぬため、どうしても最後まで読みとおそうとする親切な読者もいるのである。早い話、ロシアの批評家はみなそうだ。だから、そういう読者に対しては、やはりこちらも気が楽である。その人たちの律義さや誠実さにもかかわらず、やはりわたしは、この小説の最初のエピソードで話を放りだせるような、きわめて正当な口実を与えておくことにしよう。これで前置きはすべてだ。
ドストエフスキー Фёдор М.Достоевский(1821-1881)
19世紀ロシア文学を代表する世界的巨匠。父はモスクワの慈善病院の医師。1846年の処女作『貧しき人びと』が絶賛を受けるが、1849年、空想的社会主義に関係して逮捕され、シベリアに流刑。この時持病の癲癇が悪化した。出獄すると『死の家の記録』等で復帰。1861年の農奴解放前後の過渡的矛盾の只中にあって、鋭い直観で時代状況の本質を捉え、『地下室の手記』を皮切りに『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』等、「現代の予言書」とまでよばれた文学を創造した。
原卓也(1930-2004)
東京生れ。東京外国語大学ロシア語科卒。同大教授、学長を歴任。トルストイ、チェホフ、ドストエフスキー等の翻訳多数。著書に『スターリン批判とソビエト文学』等。
すなわち未完にして最後の作品。
言うまでもなく、時代を越えて各界絶賛の累計170万部。
最近では「東大教師が新入生にすすめる本、第1位!」にも。
物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。
目次
作者の言葉
第一部
第一編 ある家族の歴史
第二編 場違いな会合
第三編 好色な男たち
第二部
第四編 病的な興奮
第五編 プロとコントラ
本書「作者の言葉」より
もちろん、だれ一人、何の義理もないのだから、最初の話の二ページくらいで本を投げだし、二度と開かなくとも結構だ。しかし、公平な判断を誤らぬため、どうしても最後まで読みとおそうとする親切な読者もいるのである。早い話、ロシアの批評家はみなそうだ。だから、そういう読者に対しては、やはりこちらも気が楽である。その人たちの律義さや誠実さにもかかわらず、やはりわたしは、この小説の最初のエピソードで話を放りだせるような、きわめて正当な口実を与えておくことにしよう。これで前置きはすべてだ。
ドストエフスキー Фёдор М.Достоевский(1821-1881)
19世紀ロシア文学を代表する世界的巨匠。父はモスクワの慈善病院の医師。1846年の処女作『貧しき人びと』が絶賛を受けるが、1849年、空想的社会主義に関係して逮捕され、シベリアに流刑。この時持病の癲癇が悪化した。出獄すると『死の家の記録』等で復帰。1861年の農奴解放前後の過渡的矛盾の只中にあって、鋭い直観で時代状況の本質を捉え、『地下室の手記』を皮切りに『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』等、「現代の予言書」とまでよばれた文学を創造した。
原卓也(1930-2004)
東京生れ。東京外国語大学ロシア語科卒。同大教授、学長を歴任。トルストイ、チェホフ、ドストエフスキー等の翻訳多数。著書に『スターリン批判とソビエト文学』等。
- ISBN-104102010106
- ISBN-13978-4102010105
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日1978/7/20
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ667ページ
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出版社より
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白痴〔上〕 | 白痴〔下〕 | 貧しき人びと | 永遠の夫 | 賭博者 | 地下室の手記 | |
カスタマーレビュー |
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価格 | ¥1,100¥1,100 | ¥1,100¥1,100 | ¥572¥572 | ¥605¥605 | ¥605¥605 | ¥649¥649 |
【新潮文】ドストエフスキー 作品 | 白痴と呼ばれる純真なムイシュキン公爵を襲う悲しい破局……作者の”無条件に美しい人間”を創造しようとした意図が結実した傑作。 | 世間から侮㚽の目で見られている小心で善良な小役人マカール・ジェーヴシキンと薄幸の乙女ワーレンカの不幸な恋を描いた処女作。 | 妻は次々と愛人を替えていくのに、その妻にしがみついているしか能のない”永遠の夫”トルソーツキイの深層心理を鮮やかに照射する。 | 賭博の魔力にとりつかれ身を滅ぼしていく青年を通して、ロシア人に特有の病的性格を浮彫りにする。著者の体験にもとづく異色作品。 | 極端な自意識過剰から地下に閉じこもった男の独白を通して、理性による社会改造を否定し、人間の非合理的な本性を主張する異色作。 |
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カラマーゾフの兄弟〔上〕 | カラマーゾフの兄弟〔中〕 | カラマーゾフの兄弟〔下〕 | 悪霊〔上〕 | 悪霊〔下〕 | 死の家の記録 | |
カスタマーレビュー |
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価格 | ¥1,100¥1,100 | ¥1,045¥1,045 | ¥1,100¥1,100 | ¥979¥979 | ¥1,034¥1,034 | ¥990¥990 |
カラマーゾフの三人兄弟を中心に、十九世紀のロシア社会に生きる人間の愛憎うずまく地獄絵を描き、人間と神の問題を追究した大作。 | 無神論的革命思想を悪霊に見立て、それに憑かれた人々の破滅を実在の事件をもとに描く。文豪の、文学的思想的探究の頂点に立つ大作。 | 地獄さながらの獄内の生活、悽惨目を覆う笞刑、野獣のような状態に陥った犯罪者の心理──著者のシベリア流刑の体験と見聞の記録。 |
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虐げられた人びと | 罪と罰〔上〕 | 罪と罰〔下〕 | 未成年〔上〕 | 未成年〔下〕 | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.5
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5つ星のうち4.2
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5つ星のうち4.1
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価格 | ¥979¥979 | ¥935¥935 | ¥990¥990 | ¥1,045¥1,045 | ¥1,100¥1,100 |
青年貴族アリョーシャと清純な娘ナターシャの悲恋を中心に、農奴解放、ブルジョア社会へ移り変わる混乱の時代に生きた人々を描く。 | 独自の犯罪哲学によって、高利貸の老婆を殺し財産を奪った貧しい学生ラスコーリニコフ。良心の呵責に苦しむ彼の魂の遍歴を辿る名作。 | ロシア社会の混乱を背景に、「父と子」の葛藤、未成年の魂の遍歴を描きながら人間の救済を追求するドストエフスキー円熟期の名作。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1978/7/20)
- 発売日 : 1978/7/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 667ページ
- ISBN-10 : 4102010106
- ISBN-13 : 978-4102010105
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 13,257位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9位ロシア・ソビエト文学 (本)
- - 35位ロシア・東欧文学研究
- - 279位新潮文庫
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー

5 星
私的には長男のドミートリイ"ミーチャ"推しです
"『あのね、コーリャ、それはそうと君はこの人生でとても不幸な人になるでしょうよ』突然どういうわけか、アリョーシャが言った。"1880年発刊の本書は1800ページを越える著者最後の大長編かつ不朽の【小説の王様】として、様々なテーマを内包していて読み応えあります。(続編が読みたかった!)個人的には村上春樹が『ペットサウンズ』の後書きで『世の中には二種類の人間がいる。カラマーゾフの兄弟を読破したことのある人と読破したことのない人だ』と述べるなど、多くの作家が言及していたり。また文学史的にも有名な【大審問官】『神がいなければ、全てが許される』のシーンの部分は特にちゃんと読んでおきたいと思った事から、学生時代に挫折したトラウマを苦く思い出しつつ手にとりました。さて『親殺し』を主題とした3(4?)兄弟のそれぞれの人間模様を描いた【よく知られた内容に関しては割愛する】として。本書に限らずロシア文学に挫折してしまう理由として日本人には馴染みが薄く、また呼び名が作中内でコロコロ変わる登場人物の名前、そして本書に関しては前半部分のよく言えばサービス精神豊富、悪く言えば現在の感覚ではやや回りくどい饒舌さにあるのではと思うのですが。そんな今回は、あえて【ネットで入手した人物関係図】を手元に、そして【ロシア文学や本書に関する様々な解説書】を事前に読み込んだ上で万全の準備で再挑戦した事もあり、親殺しが起きてから、爆発的に加速していくかの様に丁寧に張り巡らせた伏線を見事に回収した上で【最後の法廷でのやり取りに結実する】圧巻の展開が見事に尽きる本書に集中することが出来て、読後の満足感はもちろん、予告されていたとされる続編を読みたかった!という叶わぬ気持ちを読後に抑える事が出来ませんでした。また。本書を課題図書にした読書会も別に主宰したのですが。参加者全員から【読後の満足度の高さ】に関しては全員が意見が一致した上で、約140年前に書かれたにも関わらず、それぞれの登場人物の鮮明かつ魅力溢れる描写もあり『こんな人、現在の職場に似た人いてる』などの人物に対する声がそれぞれにあがったのも興味深かった。(私的には長男のドミートリイ"ミーチャ"推しです)夏目漱石も絶賛する著者の挑みがいのある長編を探している誰かに。また様々なテーマを包括しつつシンプルに展開する本書の【小説としての完成度の高さ】を実感したい誰かにもオススメ。
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上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年11月24日に日本でレビュー済み
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神父のさり気ない会話がもう既に哲学。恋愛/隣人愛、国家/宗教、裁判/懺悔、宗教/社会主義、様々な概念が入り組む。著者の思考が文体の端々まで余すことなく及んでいる。…読み応え充分。 グルシェンカへの憎悪の反射であるカテリーナの半ば狂乱による偽装愛。そこで勘違い、甘やかされるドミトリー。ドラマになる構成だが人間の機微の、深い真理があるような。ないような。 漫画で予習してしまったぶん読みやすくはなったが、次から次へとテーマを感じとってしまうため、それはそれで疲れる…。まだ上巻。でも面白い。
2023年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読書・哲学が好きな、40代のサラリーマンです。海外在住です。
カラマーゾフの兄弟は、およそ20年前、20代の中頃に読んで以来の再読となりました。
また、5年ほど前には、サンクトペテルブルクのドストエフスキー博物館等を訪れました。
今回再読し、改めて本書には、お金・男女・親子・犯罪・宗教等、人類の全てが詰まっていると感じました。
私なりの解釈では、本書は、聖書の解説書とも捉えることができると思います。
宗教の経典には、「〜をすべし」「〜をすべからず」という戒めが書かれていますが、それがなぜ必要なのかを、生涯で様々な経験をしたドストエフスキーが解説しているわけです。また、それをただ単に実践せよというのではなく、各人が「自由に」様々な経験することにより、身を持ってその重要性を理解すべきであると主張しているのだと思いますし、更に苦しみの末に罪の意識を自覚し、全てを赦し、愛するということの重要さを訴えかけているのだと思います。
そういった意味では、ドストエフスキーは全ての人の罪を背負う、キリストの様な存在であるといえるのではないかと思います。そして、それは、周囲の人々に希望を与えてくれる存在であるとも思います。
私は、自分が生きることによって、身近な人達、そして、それ以上に自然や動物に迷惑をかけているのだと、ここ何年かで感じる様になりました。それでも人として、自分として生きなくてはならないわけです。
それに対するドストエフスキーの答えが、まさに、罪の意識を持つということであると思います。(それにつけ込んで、資本主義が加速するだとか、教会が権力を持ってしまうという意見もあるかと思いますが、ドストエフスキーの訴えるものは、その様なちっぽけなものと比較できるものではないと思います。)
本書の中で、「カラマーゾフだから」みたいなフレーズが何箇所かありますが、それは、「人間だから」とも置き換えることができると思います。また、「罪と罰」でラスコーリニコフが大地に接吻をし、謝罪しましたが、それがなぜ天に向かってではなかったのかが、よくわかりました。
私はキリスト教徒ではありませんが、人知を超えた偉大な存在を認めた上で、今後の人生を力強く生きていきたいです。また、できるだけ相手の事情も汲み取り、赦すということを、少しずつでも実践していきたいです。そして、自然や動物への感謝の気持ちと一体感を忘れずに生きていきたいです。
本書に出会えて、本当に良かったです。
カラマーゾフの兄弟は、およそ20年前、20代の中頃に読んで以来の再読となりました。
また、5年ほど前には、サンクトペテルブルクのドストエフスキー博物館等を訪れました。
今回再読し、改めて本書には、お金・男女・親子・犯罪・宗教等、人類の全てが詰まっていると感じました。
私なりの解釈では、本書は、聖書の解説書とも捉えることができると思います。
宗教の経典には、「〜をすべし」「〜をすべからず」という戒めが書かれていますが、それがなぜ必要なのかを、生涯で様々な経験をしたドストエフスキーが解説しているわけです。また、それをただ単に実践せよというのではなく、各人が「自由に」様々な経験することにより、身を持ってその重要性を理解すべきであると主張しているのだと思いますし、更に苦しみの末に罪の意識を自覚し、全てを赦し、愛するということの重要さを訴えかけているのだと思います。
そういった意味では、ドストエフスキーは全ての人の罪を背負う、キリストの様な存在であるといえるのではないかと思います。そして、それは、周囲の人々に希望を与えてくれる存在であるとも思います。
私は、自分が生きることによって、身近な人達、そして、それ以上に自然や動物に迷惑をかけているのだと、ここ何年かで感じる様になりました。それでも人として、自分として生きなくてはならないわけです。
それに対するドストエフスキーの答えが、まさに、罪の意識を持つということであると思います。(それにつけ込んで、資本主義が加速するだとか、教会が権力を持ってしまうという意見もあるかと思いますが、ドストエフスキーの訴えるものは、その様なちっぽけなものと比較できるものではないと思います。)
本書の中で、「カラマーゾフだから」みたいなフレーズが何箇所かありますが、それは、「人間だから」とも置き換えることができると思います。また、「罪と罰」でラスコーリニコフが大地に接吻をし、謝罪しましたが、それがなぜ天に向かってではなかったのかが、よくわかりました。
私はキリスト教徒ではありませんが、人知を超えた偉大な存在を認めた上で、今後の人生を力強く生きていきたいです。また、できるだけ相手の事情も汲み取り、赦すということを、少しずつでも実践していきたいです。そして、自然や動物への感謝の気持ちと一体感を忘れずに生きていきたいです。
本書に出会えて、本当に良かったです。
2023年1月14日に日本でレビュー済み
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高校生の時に読んだ『カラマーゾフの兄弟 』を再読したくなって購入。
実は、この前に、高評価の亀山郁夫訳の第1巻を読んだのだが、私の国語力が足りないのか、ところどころ日本語に違和感を感じたので、昔から書店に並んでいる原卓也訳の本書に乗り換えた。
(名文とされる「大審問官」については、亀山訳は第2巻に入っているようで読んでいない。)
原卓也訳はもっと古色蒼然とした翻訳かと思って身構えたが、まったく古臭くなく、読みやすかった。好みの落ち着いた素直な文章。
変な言い方だが、作品そのものに集中できるというか。古典(的)作品が好きなら、こちらのほうが読みやすいかもしれない。
内容的に初めのうちこそちょっと読みにくいが、修道院での集会の場面あたりから面白くなって一気に読み進められる。
1巻目の本書から、劇的な出来事がたくさん起こって目が離せない。それにしても、「神かがり」の人も出てくるし、登場人物みんな喜怒哀楽が相当激しいこと。カラマーゾフ一家の父親がいちばん激しい性格だが、女性陣も負けず劣らず。ロシア人て、みんな、こんな感じなのだろうか。
実は、この前に、高評価の亀山郁夫訳の第1巻を読んだのだが、私の国語力が足りないのか、ところどころ日本語に違和感を感じたので、昔から書店に並んでいる原卓也訳の本書に乗り換えた。
(名文とされる「大審問官」については、亀山訳は第2巻に入っているようで読んでいない。)
原卓也訳はもっと古色蒼然とした翻訳かと思って身構えたが、まったく古臭くなく、読みやすかった。好みの落ち着いた素直な文章。
変な言い方だが、作品そのものに集中できるというか。古典(的)作品が好きなら、こちらのほうが読みやすいかもしれない。
内容的に初めのうちこそちょっと読みにくいが、修道院での集会の場面あたりから面白くなって一気に読み進められる。
1巻目の本書から、劇的な出来事がたくさん起こって目が離せない。それにしても、「神かがり」の人も出てくるし、登場人物みんな喜怒哀楽が相当激しいこと。カラマーゾフ一家の父親がいちばん激しい性格だが、女性陣も負けず劣らず。ロシア人て、みんな、こんな感じなのだろうか。
2022年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分は特別に小説が好きというわけではなく、たまに読むものです。
なのでドストエフスキーに関してももちろんライトユーザーです。
読んで見た感想は、ロシア文学とはこういうものか、と。
とは言うものの、日本の小説事態をそんなに読んでいないので、そこまで寸評できるわけではありませんが、
本の中で描かれる情景や心情の表現が日本のそれとはあきらかに違うと感じました。
最初読んでいる時に、なぜその情景や心情を事細かに書く必要があるのかと思いました。無駄が多くない?と。ですが読み進めていくうちに、
日本とか海外とか、そんなの関係なくて、
過去と現代の関係さえなくなり、ただその世界に生きている人達の苦悩や絶望を味わっていく。
つまり今を生きる自分にこの小説は、まっすぐ向かってくるのです。徐々に。
ああ、これがロシア文学でありドストエフスキーなのかと。
自分があまり小説を読まない人間だからなのか、他の方が言うような読みづらさは特に感じませんでした。
小説をあまり読まない、ライトユーザーにこそおすすめしたいです。
これを読めば、きっと小説事態を好きなれると思います。
なのでドストエフスキーに関してももちろんライトユーザーです。
読んで見た感想は、ロシア文学とはこういうものか、と。
とは言うものの、日本の小説事態をそんなに読んでいないので、そこまで寸評できるわけではありませんが、
本の中で描かれる情景や心情の表現が日本のそれとはあきらかに違うと感じました。
最初読んでいる時に、なぜその情景や心情を事細かに書く必要があるのかと思いました。無駄が多くない?と。ですが読み進めていくうちに、
日本とか海外とか、そんなの関係なくて、
過去と現代の関係さえなくなり、ただその世界に生きている人達の苦悩や絶望を味わっていく。
つまり今を生きる自分にこの小説は、まっすぐ向かってくるのです。徐々に。
ああ、これがロシア文学でありドストエフスキーなのかと。
自分があまり小説を読まない人間だからなのか、他の方が言うような読みづらさは特に感じませんでした。
小説をあまり読まない、ライトユーザーにこそおすすめしたいです。
これを読めば、きっと小説事態を好きなれると思います。
2022年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長編なので、時間がある学生時代に読んだ方がいい。ドストエフスキーの作品の中では他より印象に残っている。
2016年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
印字のポイントが小さく、発刊された時代を感じられ、ほぼ予想通りのものでした。
2021年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新潮文庫の『カラマーゾフの兄弟』は、原卓也による翻訳で上中下の3巻構成である。
『カラマーゾフの兄弟(上)』
『カラマーゾフの兄弟(中)』
『カラマーゾフの兄弟(下)』
(上)は、主要な登場人物たちがひと通り登場する序盤から、かの有名な「大審問官」の章までを収録している。翻訳は素晴らしくドストエフスキー的であって、それだけに少しも古臭さを感じさせない。ひねくれたねちっこい文章が延々と続いていくが、読者は次第にそのしつこさの魅力に取り込まれていく。最初はとっつきにくく感じられても、次第に「読み進めずにはいられない」状態となってしまう。
そういえば、キリスト教圏で生きているわけではない普通の日本人にとっては、「大審問官」はあまりピンとこないのではないか。それなりにキリスト教の素養がないと深く理解するのが難しいように思われるし、エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』に慣れたわれわれには、どこか古びた内容のようにも感じられる。自分自身はキリスト教について無知であるため、正直、この章がどう重要であるのか、いまひとつよくわからなかった。が、少し勉強した上で再読してみたい気にはさせられた。そんな自分にとっては、どこかドストエフスキーの優しさが感じられるスネギリョフのエピソードが心に残った。
とにかく、だらだらと他の本たちと一緒に併読するのではなく、これだけを一気読みするような読み方が向いている。私は紙の本とKindle版のどちらも購入して、両者を併用しながら読み進めた。ぱらぱらめくったり、少し前に戻ったり、後ろを先読みしたりを楽しめる紙の本で読むことをお勧めしたいところではあるが、Kindle版は検索が出来るので便利でもあり、どちらも購入して損はしないと思う。
『カラマーゾフの兄弟(上)』
『カラマーゾフの兄弟(中)』
『カラマーゾフの兄弟(下)』
(上)は、主要な登場人物たちがひと通り登場する序盤から、かの有名な「大審問官」の章までを収録している。翻訳は素晴らしくドストエフスキー的であって、それだけに少しも古臭さを感じさせない。ひねくれたねちっこい文章が延々と続いていくが、読者は次第にそのしつこさの魅力に取り込まれていく。最初はとっつきにくく感じられても、次第に「読み進めずにはいられない」状態となってしまう。
そういえば、キリスト教圏で生きているわけではない普通の日本人にとっては、「大審問官」はあまりピンとこないのではないか。それなりにキリスト教の素養がないと深く理解するのが難しいように思われるし、エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』に慣れたわれわれには、どこか古びた内容のようにも感じられる。自分自身はキリスト教について無知であるため、正直、この章がどう重要であるのか、いまひとつよくわからなかった。が、少し勉強した上で再読してみたい気にはさせられた。そんな自分にとっては、どこかドストエフスキーの優しさが感じられるスネギリョフのエピソードが心に残った。
とにかく、だらだらと他の本たちと一緒に併読するのではなく、これだけを一気読みするような読み方が向いている。私は紙の本とKindle版のどちらも購入して、両者を併用しながら読み進めた。ぱらぱらめくったり、少し前に戻ったり、後ろを先読みしたりを楽しめる紙の本で読むことをお勧めしたいところではあるが、Kindle版は検索が出来るので便利でもあり、どちらも購入して損はしないと思う。