音楽、とりわけ演奏芸術というものが良く分かります。
音楽教育、広く教育のあり方について考えさせられます。
音楽界だけでなく、学問の世界でもお金にものをいわせる風潮が若い人の間にも日本では顕著なようですが、何かを、多分、心というものを失っているんでしょうね。真善美妙に対する飢餓感とゆーか。
芸術家は知性を磨け、科学者は感性を磨け、というのはその通りと思います。
楽しくも豊かな読書の時間を持つことが出来ました。

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翔べ未分の彼方へ―チェリスト青木十良の思索 単行本 – 1995/4/1
丘山万里子
(著)
- 本の長さ191ページ
- 言語日本語
- 出版社楽
- 発売日1995/4/1
- ISBN-104947646101
- ISBN-13978-4947646101
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「音楽を理解するって、自分を理解することですね。私、まだ自分が理解できないんですけどね。」 チェロ奏者の言葉の一つ一つを抱きしめたい思いで受けとめる著者が、青木十良という音楽の孤峰と向かいあう。
カスタマーレビュー
星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
6グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年10月2日に日本でレビュー済み
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著者は「チェロ奏者の言葉の一つ一つを抱きしめたい思いで受けとめたい」思いで著書を本書を纏める一方、どこか腑に落ちない思いを告白している様で面白いです。
青木先生の貴重な「ことば」を知るための貴重な本ですが、著者の「チェロ奏者の言葉の一つ一つを抱きしめたい思いで受けとめたい」という思いが本心なのか度々疑問に思いました。
それでも巨匠青木十良の音楽観を窺い知るための貴重な本だと思いました。
青木先生の貴重な「ことば」を知るための貴重な本ですが、著者の「チェロ奏者の言葉の一つ一つを抱きしめたい思いで受けとめたい」という思いが本心なのか度々疑問に思いました。
それでも巨匠青木十良の音楽観を窺い知るための貴重な本だと思いました。
2009年11月11日に日本でレビュー済み
この人の中では音楽は得体の知れぬ生き物である。読みながらの感覚として、かつて自分が聴いた数多の
音の記憶が躍動をもって甦り、生き返った観じをもった。
メソド以前の音楽教育(これは教育と呼ぶのが相応しいか判断に迷う)を通じて身についた感覚は極めて
貴重。現代にあっては存在が奇跡に近く思える境地。そう、境地であり会得するものであっても、そのプ
ロセスを客観的に提示できるようなものではなさそうだ。
筆者は著者青木十良を本書で初めて知ったが、人物の一部を垣間見ただけなのだろう、その気になっただ
けなのだろう。
どこまでも続く深みを見せられた思いとともに、戦前の日本にも一部紹介されていたはずの戦前欧州の姿
に触れたい思いに駆られた。同時に、無性に鍵盤に触りたくなった一冊である。
音の記憶が躍動をもって甦り、生き返った観じをもった。
メソド以前の音楽教育(これは教育と呼ぶのが相応しいか判断に迷う)を通じて身についた感覚は極めて
貴重。現代にあっては存在が奇跡に近く思える境地。そう、境地であり会得するものであっても、そのプ
ロセスを客観的に提示できるようなものではなさそうだ。
筆者は著者青木十良を本書で初めて知ったが、人物の一部を垣間見ただけなのだろう、その気になっただ
けなのだろう。
どこまでも続く深みを見せられた思いとともに、戦前の日本にも一部紹介されていたはずの戦前欧州の姿
に触れたい思いに駆られた。同時に、無性に鍵盤に触りたくなった一冊である。