本書の最も有用な長所としては、日本人が間違いやすい(日本人が気づきにくい)文法上のルールについて多数書かれていることで、それを読むだけでも違和感の少ない英文が作れるようになるでしょう。
著者が前書きで述べていますが、中級者以上が対象です。
基本的な文法と、強調構文・倒置まで含めた典型文型は知っていることが望ましい。
(ですが、大部分の文法事項や難単語について、改めて注釈がついている)
本書は著者が「これは教えておきたいと考える事項」が、総合的に非常によくまとまっていて、力作です。
ただ、そのためかなりの大部になっています。
ゆえに一から全部を隈なく修めようとすると非常に大変です。
(それでも他書でするより効率的と思われますが)
望ましい使い方は、取りあえず例文のみを読んでいくこと。
その英語特有の表現を吸収する、それが使える英語への最短ルートです。
→ やりがちな学習法に対する注意点がありますが、例文を頭からきっちり全文覚えようとしないことです。
→ 同じ内容でも表現法というのは多様であり、例文が唯一解というわけではない
→ それを覚えて良しとするのは、わざわざ型にはまろうとしてしまうこと。
(国語の教科書通りに話す人などいないのだから、やってることの意味が分かるでしょう)
→ それよりも、英語的な表現を覚えることにより、それを使って自分なりに組み上げた英文を作れることが大切
細かい語法や、文法上の気になる点は、気になった時点で読めばよいでしょう。
それから
教材数冊こなしたり、何らかの試験で高得点出来て、それで極まるほど英語は底の浅い言語ではありません。
その文化圏で使われている表現は、はるかに多様です。
広く英語圏で読まれている文章に当たって、自分でそれを知っていく必要があります。
☆―――――
さて
日本人は入試や資格試験の影響を多大に受けていて、生徒はもちろん大人になってもその路線に異常にこだわって勉強する人は少なくない。
試験用の型にはまることを目指してしまう。
もちろん、異言語なので、その基本文法を知ることは大切なことです。
しかしながら、日本の試験は歴史的に「点差をつけるための問題」が多く、現実の使用頻度に関係なく間違いやすいところばかり問題になるというスタイル。
それで、生活で使ってるネイティブすら気にしたこともない語法はいくつも知っているのに、期待しているほど実地で使えないという状態になる。
→ 用もないのに漢検1級目指して勉強するようなものですよね
英語とはコミュニケーションツールなので、いついかなるときも理屈や型で固め、攻めようという姿勢が無理なのです。
難関大の受験者ほど書かれている型通りにこなしてしまう人が多く、これが仕事においても思考の硬直化を招いていると思われる。
結果、かけた時間と労力の割に力が付かない。
→ 自分の意見を英語で話す、意見書を英文で書く、となった段階で全くお手上げになる。
→ 試しに自分が普段話している日本語の英訳をやってみればよい。ほとんどの人はすぐつまってロクに出来ないはず。
時間を割いて勉強したのにこうなってしまう。
☆―――――
ハリポタでもスターウォーズでもなんでもいいが、洋書を1冊見てみればいい。
「The New York Times」等の英語圏のメディアでもいい。
思ってるほど自分の力が通じないことが実感できるだろう。
現実に飛び交う英語は、テキスト通りの綺麗なものなどほとんどないのです。
→ 国語の教科書通りに話してる日本人など誰もいないのだから、意義が分かるだろう
It looked like the flag of permanent defeat
(永遠の敗北を示す旗のように見えた)
こんな気の利いた表現は学習教材で見ることはほぼないですが、生活に密着した英語では、比喩表現、文法書では間違いと否定されているような省略構文等が頻出です。
→ 文化的背景に沿った固有の表現が多数ある
→ 文脈から全部言わなくても意味が通じるし、言うと逆に回りくどくなったり、分かり切ってるのに念を押しているような印象を与える
(それは日本語でも同じでしょう)
知識として持っているのは構わないが、例えば「ほぼ確定しているような予定は現在進行形で表す」などは、普通に will や be going to を使っても意味は通じるし、実際にネイティブの使い方も一律で決まっているわけではない。
ネイティブでも気にしないような些末な差異より、吸収すべきことは他にある。
→ 多くの人は「蕎麦」など書けないが、普通に読んでるし、日常で頻繁に使って用が足りている
→ それを見れば、役に立つほど使えるかどうかは試験で点が取れるかどうかとは次元の違う話、ということが分かるだろう
☆―――――
自分が取り組んでる英文法とは何なのか、それを改めて考えてみましょう。
テキストでは、自動詞・他動詞、形容詞、副詞、句、節など文法用語が大好きですね。
ところが同じ単語が、自動詞にもなり他動詞にもなる。
同じ単語が、形容詞でもあり、動詞にもなり、場合によっては名詞になるケースもある。
→ このややこしい説明で、もうさっぱりついて行けなくなる人は多い
同じ単語で、なぜそんなことが起こるのか、そしてなぜネイティブはそれをいちいち気にすることもなく無意識に判別出来てるのだろうか
(意味が取れているのだから無意識に判別しているということ)
それはそれらの文上の位置で役割が決まるからです。
いちいち「この語は形容詞として使おう」と意識して使っているわけではない。
逆に、文が確定しないと語の役割は決まらない
→ 語句同士の修飾の相互関係も同じ
→ 他動詞でも、文脈から目的語が省略され、見かけ上自動詞に見えることもある
(このことからも行き過ぎた文法偏重が意味ないことが分かるだろう)
→ 品詞など考えながら作文していたのでは会話にならないのです
以上から言えることは、構文解析がいくら厳密に出来ても、会話(や文作成)がまともに出来るようにはならないということです。
言語学者でもないのに時間をかける意味がない。
☆―――――
英作については、単語と文法を覚えただけでは、満足に出来るようにはなりません。
「和文を直訳して間に合うようなケースは極めてまれ」
「日本語で考え、それを文法通りに訳しても、自分の意図は相手には伝わらない」
ということは念頭に置いた方が良いでしょう。
→ 英語と日本語は成立した文化圏が違うため、同じ内容を表現するのに使う文言が違う
→ 特に日常表現の直訳はほぼ通じない
(彼らは日本語発想で暮らしてないのだから自明)
多くの人が英作を難しいと感じているが、その主な理由は「英語独特の表現・英語ではこう話す」をほとんど知らないからです。
英作本で付け焼き刃的にいくつか覚えても、それが出題されなければ点にならない。
(使われる表現というのははるかに多様だから)
→ ほとんどの人は入試の読解だけをやっているから、英語圏で普通に使われるような表現を知らない
→ 単位や時間についての表現、単純な計算式すら英語で言えないのがその証拠
→ 単熟語をそのまま文法に沿って並べただけでは、実際に使われている英語にならないことが多い
→ 例:試験を受ける、に examination とどの動詞を組み合わせるかは知らなければ書けない
単語集でも訳一つしか覚えてないから、
The room was empty save for Tom. に
「その部屋は空で、トムのために取っておかれた」
などという訳を平気で書いてくる。
(正しい意図は「その部屋にはトム以外はいなかった」)
例えば「ゆっくり考えよう」をどう訳すか。
slowlyを用いたら、相手には頭の回転が鈍くなったようなイメージで伝わります
スプーンで飲むときは drink soup とは言わない eat soup
「アンテナを引き出す」というのに、
日本人は Drag out an antenna. と言いがち
ネイティブなら Pull out the antenna. と言うと対比される。
I will ask you no more questions
(これ以上、問い詰めるようなことはありません)
→ 同じ中身なのに日英で表現様式が全く違うことに気づくだろうか?
(英文は「これ以上の質問はありません」の意ではない。「もう質問しない」という心情の機微が真意になっている、しかも肯定文で否定を話す)
こういう感覚は日本語で考え英訳していたのでは、いつまでたっても身に付かない英語本来の表現。
→ 「日本語の文章を、そのままの形で英訳すれば正解だろう」という考え方が通用しない。
→ 単純に直訳すると、正解どころか相手には珍妙な印象を与えます
必要なことは、日英の差異を知って、
→ 自然な英文にするために日本語に補わなければならない部分、逆に、訳さず省く方が自然な部分
→ 自分(設問)が伝えたい真意は何なのか
を見極めることなのです。
☆―――――
ほとんどの日本人が考える英作文って、1~3文を書いて終わりの作文のことなんですよね。
数行の日本語短文の英訳。
こうなる理由は入試とそれに特化した参考書のせい。
日々の自分の日本語を考えてみましょう。
1,2文生成して、それで用が足りている人などいないはず。
他人と意思疎通するには、大量の作文が必要。
なぜ日本語では苦もなく何十何百も文を作って、他人とコミュニケーションできるのでしょう?
→ それは表現型のストックをたくさん持っているから
日本語表現の引き出しを、たくさん持っているからです。
英語でも全く同じことが言えて、入試程度の作文で満足していては、日常生活すら出来ません。
もちろん、単語と文法を覚えただけでは「通じる」文は作れません。
→ まともに会話したいなら、表現パターンをいろいろ知る必要がある
☆―――――
多くの日本人がかけた時間のわりに満足に使えるようにならない最大の理由は「英語を日本語に置き換えて考えてるから」
それが「言いたいことを日本語で考えて”文法的に正しい英語”に変換する」という作業につながっていく。
→ 文法的に正しく見えても、実際には使われていない日本語英語を乱発することになる
(聞いている相手を悩ませる不自然な英語になる)
日本語と英語では文生成の発想が違う。
それを日本語に置き換えてしまうことによって、その違いが認識できなくなる。
加えて、ほとんどの人は、単語集で覚えた後は日本語で考えるので、本来の意味からずれて、使い方を勘違いしていることも多い。
日本人は謝罪の意で sorry を連発するが、これは「心痛」を表現しているにすぎない。
だから、I'm sorry to hear that. は
×それを聞いて申し訳ないと思う
〇それを聞いて心が痛む → それはお気の毒
となる
似たようなので please は丁寧語ではなく「暗に相手に強いる」オネダリ語。
だから連発使用は幼稚だし、たいてい相手に嫌がられている。
街中の外国人向け英語表記や、HPの英語版でも???と思うものが少なくない。
(先日もある看板の違和感が雑誌の記事になっていた)
☆―――――
ほとんどの教材は、句・節、目的語・補語などなど文法用語で埋まっています。
名詞を修飾できるのは形容詞相当で当たり前なのに、教材全編にわたり、これは形容詞句・これは形容詞節など逐一書いて、学習者に余計な負担をかける。
たぶん他の言語、イタリア語やドイツ語、中国語・韓国語を学ぶなら、こんな言語学者みたいなアプローチはしないでしょう。
→ それがかえって学習者の意欲を削いでいたりする
→ 途中で挫折したり成績が伸びない主な理由。
名詞相当(主語相当)と動詞相当の区別がついて、あとはそれに句か節か程度の見分けがつけば、文上の位置・接続関係と、不自然にならない意味解釈から、語の役割など言われなくても決まってくるのです
→ いちいち名詞だ副詞だ考えていたら会話ペースに乗り遅れてしまう。
冠詞の選択も含め、
・修飾部を~ingか~ed・不定詞のどれにするか
・動詞を完了・過去・進行形などどうするか(時制・仮定法)
・話の主体はなんなのか(能動受動)
・動詞の方向性(前置詞の選択)
ネイティブはそういったことを、表現したいことに合わせて随時選んで話しているのです。
文法書に書いてある理屈通りで文生成している現地人など誰もいない
文法偏重の例として
〇go home
×go to home
たいていの場合はこの理由を、この例の home は副詞だから to がつかないと説明されるが、話は逆で「そう使ってるから home は副詞に位置づけられる」なのです。
そして、そう覚えると
〇go to your home
を見落とす
→ 語の役割は文が確定して初めて決まる
→ 使い方を覚えるほうが先
☆―――――
That doesn't always happen.
はどんな場面で使うでしょう?
多くの人が思うような「事象や事態が起こる起こらない」という額面通りの意味だけではなく、「いつもそうなるとは限らない」という意味で比較的ありふれて使われる表現です。
ところが、日本人でそう使える人はそれほど多くない。
それはなぜか。
さらに例えば、
natureは「自然」を表す以前に「その物が持つ性質・根源」という意味が元になっている
→ そこからいわゆる世界を表す「自然」の意味を伴うようになった
英語話者は nature と言うときにそのイメージを抱いている
これを日本人が日本語の「自然」と同等に使うことに無理がある。
多くの人が間違えると思われるのが problem と issue の使い分け。
双方が同等に「問題点」の意ではなく、使える対象が違う。
→ 日英は一対一で対応していないのに、訳語が同じなので使い方の区別が出来なくなる
類義語をまとめて覚えるやり方の限界ですね
immediate が、「即座」と「直接・直属」を表すのは「間(mediare)が無い」という語構成になっているからです。
こういう中身を知らず、やみくもに覚えて誤用しているケースも少なくないと思われます。
また、大方の人は本当に「単語(単独の語)」で覚えるので、
parking restrictions 駐車規制
chief argument 主要論点
increased security 強化された警備
silky attractions 洗練された魅力
high winds 強風
need a hand 助けが欲しい
produce wind and rain 風雨を伴う
a week away 1週間後
save it for later 後回しにしよう
などなど、こんなありふれて頻繁に使われている表現すら出てこない。
そして、単語訳を一つしか覚えてないので、明らかに意味の通じない和訳を「これでいいや」と書いてしまう
→ 採点前から見ただけで間違いと分かる
→ 欧米人だって日本人と同じように暮らしてるのです、人としてあり得ないような文言を言うわけがないでしょう
→ 名詞についてはお互いがほぼ対応しているが、それ以外、動詞、形容詞、副詞、前置詞については日本語とは持つ意味範囲がかなり違う。
(辞書を引くと複数の訳が付くのはそれが理由、一つだけ覚えても使えない)
自分の日本語がどうやって今のレベルまで来たのかを考えれば、結局のところ、生の英語に触れて、実際の言い回し、英語的発想を多く知ることが、通じる、違和感の少ない表現への最短距離だと思われます。
他言語を学ぶ場合、ほとんどは意図を伝えたいためなので、全てに型にはまった正解が用意されているわけではなく、せっかく勉強するのなら、伝わるかどうかを基準に考えることも大切ではないでしょうか。

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ALL IN ONE 単行本 – 2007/7/20
高山英士
(著)
もしかしたら、あなたの理想の英語学習書は『ALL IN ONE』かもしれません。
◎『ALL IN ONE』とは
『ALL IN ONE』 は、日本国内での発行部数が33万部を越え(*携帯版を含む)、台湾、中国、韓国でも翻訳出版されている「英語総合学習書」の定番書籍です。
合計419個のコンパクトな例文(音声にしてわずか70分)の中に、英検2級~準1級レベルの英語の(最)頻出単語・熟語3710語がギュッと凝縮され、さらに「文法の全範囲」までもがしっかり網羅されています。
『ALL IN ONE』 の例文が持つ、この圧倒的な学習効率の良さと、文法・語法解説の丁寧さ・わかりやすさは、英語学習者や英語教育関係者から高い支持・評価を受け、たくさんの企業や有名進学校で教材として採用されています。
また、大学入試の問題で 『ALL IN ONE』 の例文が「度々出題されている」という事実も、『ALL IN ONE』 の価値を裏付けています。
それでは、『ALL IN ONE』 の典型的な例文を見てみましょう。
-----------------------------------------------
Besides the mortgage loan and the charges for water, gas, electricity, and so on, we are supposed to pay income and consumption tax.
住宅ローンや水道,ガス,電気などの料金に加えて、私たちは所得税と消費税を払わなければならない。
-----------------------------------------------
このコンパクトでわかりやすい例文の中には、(英検2級~準1級の合格、TOEIC800点以上、最難関大学の合格)を目指す英語学習者が必ず覚えておくべき「最頻出語」が「8つ」盛り込まれています
1.besides …に加えて
2.mortgage 担保
3.charge 料金
4.electricity 電気
5.and so on などなど
6.income 所得
7.consumption 消費
8.tax 税金
そして、これらの単語・熟語いに加えて、「be+過去分詞+to不定詞」という受動態の重要文法項目が1つ学べるように作られています
9.be supposed to不定詞 ~しなければならない
このように、一例文づつ、じっくり丁寧に作り上げられた「学習効率の高い例文の集合体」、それが 『ALL IN ONE』 です。
『ALL IN ONE』 の特徴として、もう一つ学習上重要なポイントがあります。それは、『ALL IN ONE』 の例文は、次のようなネイティブ式の「読み下し和訳」で理解するようになっている、という点です。
------------------------------------------
Besides the mortgage loan and the charges for water, gas, electricity, and so on,
we are supposed to pay income and consumption tax.
以下に加えて・担保ローンに・そして料金に・水道,ガス,電気,などの・私たちは要求される・支払うことを・所得と消費(の)税を。
------------------------------------------
この「読み下し和訳」で英文を読んだり、聞いたり、英作文を行うと、次の4つのメリットが生まれます。
【1】英単語と和訳の対応関係が明確なので、例文中の 「単語」 がよく記憶に残る。
【2】英語の語順で理解をするので、英文の構造や修飾関係、すなわち 「文法」 が自然に身につく。
【3】戻り読みせずに前から順に英文を理解するので、だんだんと 「英文を読む速度」 が速くなる。
【4】前から順に英文を理解していくのはリスニングと同じなので、「リスニングの上達」 が早まる。
◎『ALL IN ONE』が向いている人
『ALL IN ONE』 の例文で使われているのは一般教養的な英単語や熟語です。ですから、英語のニュースやスピーチ、知識人の評論やエッセイ、小説などの英語が理解できるようになりたい学習者に最も適しています。英語の試験で言えば、英検(2級以上)や難関大学の入試向きであり、英語のメディアで言えば、英語のニュースや政治家・知識人のスピーチの理解に向いています。TOEICテストでのスコアアップ(単語力とリスニング力のアップ)だけが目的の方は『ALL IN ONE TOEICテスト音速チャージ!』を使ってください。
また、学習者のレベルに関しては、先に示した例文の8つの単語のうち「半分以上は既に知っていた」というようなレベルの学習者が『ALL IN ONE』を快適にこなせます。一般的に、知っていることが7~8割、知らないことが2~3割ぐらい比率が適切な教材レベルと言われますので、1つの例文の中に半分以上知らない(もしくはうろ覚えの)単語が出てくる人は、勇気をもって、教材のレベルを一つ落とし、その教材で実力を蓄えてください。その方が、結果的に早く英語が上達します。ちなみに、『ALL IN ONE』 より一つレベルが下の同一コンセプトの教材は 『ALL IN ONE Basic』 です。実力不足を感じる方は、決して焦らず、まずは 『ALL IN ONE Basic』 で基礎力を蓄えてから 『ALL IN ONE』 を始めてください。
◎ 大学受験生へのアドバイス
前項でも説明しましたが、『ALL IN ONE』 に含まれる単語・熟語と文法は、大学受験(知識人の評論やエッセイが長文読解問題の主流)の内容にピッタリ合致します。過去10年以上 『ALL IN ONE』 を採用している某英語塾では、定番と言われる単語集・熟語集・文法書の組み合わせで学習した受験生よりも、『ALL IN ONE』 1冊だけを徹底的に仕上げた受験生の方が、(最)難関大学に合格する確率が遙かに高いという結果が出ていますので、安心して使用してください。
●最難関大学の受験生へ
医大、東大、京大、早慶上位学部等に合格する可能性が「現時点」で50%以上ある受験生であれば、『ALL IN ONE』 の全419例文が4時間(1例文30秒×419例文)で読破できるので、一度トライしてみてください。このレベルに達している受験生は、知らなかった単語・熟語と文法・読解のポイントをチェックし、例文全体を「音声」と共に反復すれば、最難関大学の単語・熟語・文法と読解ポイントの「総復習」「総ざらい」が「数週間」で完了します。上手に使えば、入試の1ヶ月前でも十分に効果が現れますので、予備校などの直前対策講習を受けるよりも遙かに効果的です。
●難関大学の受験生へ
MARCH、関関同立以上の私立大学や、地方の有名国公立大学に現役合格することを目指すなら、『ALL IN ONE』 は高校3年生の4月(理想的には高校2年生の冬休み)から始めてください。「分量が多い」という声も聞こえてきそうですが、所詮、CD1枚分(70分)の音声しかない量です。やる気と基礎学力がある受験生であれば、誰でも可能です。
◎『ALL IN ONE』準拠の文法問題集
ALL IN ONE で学習した「文法・語法・読解」のポイントを、「実用的な英文」を使った設問で「復習」したり、より「発展的」な文法・語法、読解・英作文のスキルを身につけたい方は、同一著者による『ENGLISH EX (Grammar & Usage)』 をお使いください。同書の文法編は『ALL IN ONE』の文法配列に準拠しています。『ALL IN ONE』の1チャプターが終わる毎に、『ENGLISH EX』の文法編の同一項目の問題を解き、知識の定着と応用力の養成を行ってください。
◎『ALL IN ONE』とは
『ALL IN ONE』 は、日本国内での発行部数が33万部を越え(*携帯版を含む)、台湾、中国、韓国でも翻訳出版されている「英語総合学習書」の定番書籍です。
合計419個のコンパクトな例文(音声にしてわずか70分)の中に、英検2級~準1級レベルの英語の(最)頻出単語・熟語3710語がギュッと凝縮され、さらに「文法の全範囲」までもがしっかり網羅されています。
『ALL IN ONE』 の例文が持つ、この圧倒的な学習効率の良さと、文法・語法解説の丁寧さ・わかりやすさは、英語学習者や英語教育関係者から高い支持・評価を受け、たくさんの企業や有名進学校で教材として採用されています。
また、大学入試の問題で 『ALL IN ONE』 の例文が「度々出題されている」という事実も、『ALL IN ONE』 の価値を裏付けています。
それでは、『ALL IN ONE』 の典型的な例文を見てみましょう。
-----------------------------------------------
Besides the mortgage loan and the charges for water, gas, electricity, and so on, we are supposed to pay income and consumption tax.
住宅ローンや水道,ガス,電気などの料金に加えて、私たちは所得税と消費税を払わなければならない。
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このコンパクトでわかりやすい例文の中には、(英検2級~準1級の合格、TOEIC800点以上、最難関大学の合格)を目指す英語学習者が必ず覚えておくべき「最頻出語」が「8つ」盛り込まれています
1.besides …に加えて
2.mortgage 担保
3.charge 料金
4.electricity 電気
5.and so on などなど
6.income 所得
7.consumption 消費
8.tax 税金
そして、これらの単語・熟語いに加えて、「be+過去分詞+to不定詞」という受動態の重要文法項目が1つ学べるように作られています
9.be supposed to不定詞 ~しなければならない
このように、一例文づつ、じっくり丁寧に作り上げられた「学習効率の高い例文の集合体」、それが 『ALL IN ONE』 です。
『ALL IN ONE』 の特徴として、もう一つ学習上重要なポイントがあります。それは、『ALL IN ONE』 の例文は、次のようなネイティブ式の「読み下し和訳」で理解するようになっている、という点です。
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Besides the mortgage loan and the charges for water, gas, electricity, and so on,
we are supposed to pay income and consumption tax.
以下に加えて・担保ローンに・そして料金に・水道,ガス,電気,などの・私たちは要求される・支払うことを・所得と消費(の)税を。
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この「読み下し和訳」で英文を読んだり、聞いたり、英作文を行うと、次の4つのメリットが生まれます。
【1】英単語と和訳の対応関係が明確なので、例文中の 「単語」 がよく記憶に残る。
【2】英語の語順で理解をするので、英文の構造や修飾関係、すなわち 「文法」 が自然に身につく。
【3】戻り読みせずに前から順に英文を理解するので、だんだんと 「英文を読む速度」 が速くなる。
【4】前から順に英文を理解していくのはリスニングと同じなので、「リスニングの上達」 が早まる。
◎『ALL IN ONE』が向いている人
『ALL IN ONE』 の例文で使われているのは一般教養的な英単語や熟語です。ですから、英語のニュースやスピーチ、知識人の評論やエッセイ、小説などの英語が理解できるようになりたい学習者に最も適しています。英語の試験で言えば、英検(2級以上)や難関大学の入試向きであり、英語のメディアで言えば、英語のニュースや政治家・知識人のスピーチの理解に向いています。TOEICテストでのスコアアップ(単語力とリスニング力のアップ)だけが目的の方は『ALL IN ONE TOEICテスト音速チャージ!』を使ってください。
また、学習者のレベルに関しては、先に示した例文の8つの単語のうち「半分以上は既に知っていた」というようなレベルの学習者が『ALL IN ONE』を快適にこなせます。一般的に、知っていることが7~8割、知らないことが2~3割ぐらい比率が適切な教材レベルと言われますので、1つの例文の中に半分以上知らない(もしくはうろ覚えの)単語が出てくる人は、勇気をもって、教材のレベルを一つ落とし、その教材で実力を蓄えてください。その方が、結果的に早く英語が上達します。ちなみに、『ALL IN ONE』 より一つレベルが下の同一コンセプトの教材は 『ALL IN ONE Basic』 です。実力不足を感じる方は、決して焦らず、まずは 『ALL IN ONE Basic』 で基礎力を蓄えてから 『ALL IN ONE』 を始めてください。
◎ 大学受験生へのアドバイス
前項でも説明しましたが、『ALL IN ONE』 に含まれる単語・熟語と文法は、大学受験(知識人の評論やエッセイが長文読解問題の主流)の内容にピッタリ合致します。過去10年以上 『ALL IN ONE』 を採用している某英語塾では、定番と言われる単語集・熟語集・文法書の組み合わせで学習した受験生よりも、『ALL IN ONE』 1冊だけを徹底的に仕上げた受験生の方が、(最)難関大学に合格する確率が遙かに高いという結果が出ていますので、安心して使用してください。
●最難関大学の受験生へ
医大、東大、京大、早慶上位学部等に合格する可能性が「現時点」で50%以上ある受験生であれば、『ALL IN ONE』 の全419例文が4時間(1例文30秒×419例文)で読破できるので、一度トライしてみてください。このレベルに達している受験生は、知らなかった単語・熟語と文法・読解のポイントをチェックし、例文全体を「音声」と共に反復すれば、最難関大学の単語・熟語・文法と読解ポイントの「総復習」「総ざらい」が「数週間」で完了します。上手に使えば、入試の1ヶ月前でも十分に効果が現れますので、予備校などの直前対策講習を受けるよりも遙かに効果的です。
●難関大学の受験生へ
MARCH、関関同立以上の私立大学や、地方の有名国公立大学に現役合格することを目指すなら、『ALL IN ONE』 は高校3年生の4月(理想的には高校2年生の冬休み)から始めてください。「分量が多い」という声も聞こえてきそうですが、所詮、CD1枚分(70分)の音声しかない量です。やる気と基礎学力がある受験生であれば、誰でも可能です。
◎『ALL IN ONE』準拠の文法問題集
ALL IN ONE で学習した「文法・語法・読解」のポイントを、「実用的な英文」を使った設問で「復習」したり、より「発展的」な文法・語法、読解・英作文のスキルを身につけたい方は、同一著者による『ENGLISH EX (Grammar & Usage)』 をお使いください。同書の文法編は『ALL IN ONE』の文法配列に準拠しています。『ALL IN ONE』の1チャプターが終わる毎に、『ENGLISH EX』の文法編の同一項目の問題を解き、知識の定着と応用力の養成を行ってください。
- 本の長さ560ページ
- 言語日本語
- 出版社Linkage Club
- 発売日2007/7/20
- ISBN-104947747161
- ISBN-13978-4947747167
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商品の説明
出版社からのコメント
◎ CD、CD-ROMの書籍添付からダウンロードへの移行について
本書には、英語例文の音声を保存したCDと補助教材のCD-ROMが添付されていましたが、読者の皆様から「CDの再生機器がない」「パソコンにCD・DVDトレイがない」「ネットからダウンロードできればCDは不要」「プラスチックゴミが増えて環境に負荷がかかる」等の指摘が相次いだことから、2021年9月下旬の書籍から、CD、CD-ROMディスクの添付をやめて、ネットでの例文音声並びに補助教材データのダウンロードと、(パソコンをお持ちでない方のために)YouTubeの音声動画で、より便利に学習ができるようにしました。
YouTube動画の再生、並びに、例文音声並び補助教材のデータのダウンロードについては、本書の説明をご覧ください。
本書には、英語例文の音声を保存したCDと補助教材のCD-ROMが添付されていましたが、読者の皆様から「CDの再生機器がない」「パソコンにCD・DVDトレイがない」「ネットからダウンロードできればCDは不要」「プラスチックゴミが増えて環境に負荷がかかる」等の指摘が相次いだことから、2021年9月下旬の書籍から、CD、CD-ROMディスクの添付をやめて、ネットでの例文音声並びに補助教材データのダウンロードと、(パソコンをお持ちでない方のために)YouTubeの音声動画で、より便利に学習ができるようにしました。
YouTube動画の再生、並びに、例文音声並び補助教材のデータのダウンロードについては、本書の説明をご覧ください。
著者について
大学卒業後上京、通訳及び翻訳の仕事を始める。インタースクールやサイマルアカデミー等で通訳者養成クラスや上級英語講座の講師を務める。英和辞典の執筆と校閲を行うなど、英語の実務と教育に関して豊富な知識と経験を有する。
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

大学卒業後上京、通訳及び翻訳の仕事を始める。
インタースクール、サイマルアカデミー等で、通訳者養成クラス、上級英語講座などの講師を務める。
英和辞典の執筆と校閲を行うなど、英語の実務と教育に 関して豊富な知識と経験を有する。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よくばって一日にたくさんやろうとすると病気になること必至。中身は濃くて覚えることが多いので少しずつやった方がいいと思います。説明の仕方も丁寧で、痒い所に手が届くすばらしいないようです。たとえば基本構文700選なんかよりずっと役に立ちます。もっと早くこの本にであっていればよかった。
2024年3月11日に日本でレビュー済み
英文が唐突で難しい内容が含まれている。だから英検1級の私が初めて聞いてもほとんどわからない。CDは1回さらっと流れるだけだし、かなり負荷の高い教材である。人を選ぶ教材であり、上級者じゃないとしんどいだろう。
2021年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
duo3を6周した後にこの本を買いました。duo3ですと例文と単熟語が書かれているだけですが、このall in oneは例文ごとにそれに関連した文法事項が書かれています。これは勉強しやすいです。いままではduo3とEvergreenを交互にやってましたが、これ一冊ですみます。スイスイと読み進めます。
2020年5月31日に日本でレビュー済み
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とある友人に、おすすめの本を紹介してもらい勉強した本
とてもよかったです。
とてもよかったです。
2021年5月15日に日本でレビュー済み
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キレイな商品を安くお売り頂いて助かりました!
2021年3月23日に日本でレビュー済み
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長文問題を解くときに、この本の例文を読んでおくと英文を読むスピードが上がると思います。地味ですがとても良い一冊です。
2023年1月4日に日本でレビュー済み
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本に何かの匂いがついていました。それ以外は本の状態も大変良く満足です。