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黒鳥 (白泉社文庫) 文庫 – 1999/3/1
山岸 凉子
(著)
- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社白泉社
- 発売日1999/3/1
- ISBN-104592883292
- ISBN-13978-4592883296
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もう山岸氏の漫画はどれも名作。購入して大満足。全巻揃えますw
2012年3月30日に日本でレビュー済み
他の方のレビューを読んで裏アラベスクと言う表現がぴったりだと私も思いました。アラベスク第二部と黒鳥を併せて読むとおもしろいです。アラベスクが正当派だと言うと黒鳥はその裏の物語とも言えます、けど現実的なのはやはり黒鳥なんだと思います、ミロノフ先生のような方は理想であって現実には・・・・。
昔NHK深夜でですがスザンヌ・ファレルさんのドキュメンタリーを観ました。世紀の天才、振付家、演出家に愛される苦悩と母親との対立、同僚との結婚、夫の労働条件に対して抗議をしたためにバレエ団を一時追い出される等、スザンヌさんも大変な思いをされているわけですが、天才振り付け家、演出家のジョージ・バランシンは愛する女性が自分を選ばず同僚を選び愛を貫く姿がどううつったのかとても興味深いです。
山岸さんはジョージ・バランシンを女性を自分と同じ人間としては観ていないような描き方をしていますが、私もそのような印象を受けます。スザンヌさんを愛していたかは疑問ですが自分を選ばなかった女性が自分の振り付けを完成し魂の後継者になった事はとても皮肉な事だと思います。バランシンの振り付けはスザンヌさんの踊りで完成し、そしてそれを後世に伝える、それをする事が出来たのは周囲のプレッシャーに負けず自分と同じ目線の(バランシンのように有名でもない)無名の男性を選んだスザンヌさんしか出来なかった事、と思います。彼女は他の女性とは違って自我が確立していたし、後やはりバランシンとの年の差が大きい事もあったのだと思います。
スザンヌさんの母親は娘がバランシンと結婚する事を望み、同僚のバレエダンサーと結婚した時に結婚式では母親の泣き声が大きく響き渡ったそうです。バレエの神様を選ばず自分と同じ人間の男性を選んだ女性スザンヌさんはそれなりの罰(母親にはなじられ、バレエ団からは一時追い出される等)を与えられますがバランシンの自我と拮抗できる自我を持ったバレエダンサーだったのだと思います、バランシンを選ばなかった女性がバランシンの後継者になったわけですか、彼女以外、彼の振り付けや魂を伝えられる人がいない事は周知の事実です。深く愛するにしろ憎むにしろ関わりと言うものが生まれるのだな、と思います。バランシンも自分を選ばなかった女性だけど彼女以外、自分の後継者はいないと言う事は理解していた事でしょう。
昔NHK深夜でですがスザンヌ・ファレルさんのドキュメンタリーを観ました。世紀の天才、振付家、演出家に愛される苦悩と母親との対立、同僚との結婚、夫の労働条件に対して抗議をしたためにバレエ団を一時追い出される等、スザンヌさんも大変な思いをされているわけですが、天才振り付け家、演出家のジョージ・バランシンは愛する女性が自分を選ばず同僚を選び愛を貫く姿がどううつったのかとても興味深いです。
山岸さんはジョージ・バランシンを女性を自分と同じ人間としては観ていないような描き方をしていますが、私もそのような印象を受けます。スザンヌさんを愛していたかは疑問ですが自分を選ばなかった女性が自分の振り付けを完成し魂の後継者になった事はとても皮肉な事だと思います。バランシンの振り付けはスザンヌさんの踊りで完成し、そしてそれを後世に伝える、それをする事が出来たのは周囲のプレッシャーに負けず自分と同じ目線の(バランシンのように有名でもない)無名の男性を選んだスザンヌさんしか出来なかった事、と思います。彼女は他の女性とは違って自我が確立していたし、後やはりバランシンとの年の差が大きい事もあったのだと思います。
スザンヌさんの母親は娘がバランシンと結婚する事を望み、同僚のバレエダンサーと結婚した時に結婚式では母親の泣き声が大きく響き渡ったそうです。バレエの神様を選ばず自分と同じ人間の男性を選んだ女性スザンヌさんはそれなりの罰(母親にはなじられ、バレエ団からは一時追い出される等)を与えられますがバランシンの自我と拮抗できる自我を持ったバレエダンサーだったのだと思います、バランシンを選ばなかった女性がバランシンの後継者になったわけですか、彼女以外、彼の振り付けや魂を伝えられる人がいない事は周知の事実です。深く愛するにしろ憎むにしろ関わりと言うものが生まれるのだな、と思います。バランシンも自分を選ばなかった女性だけど彼女以外、自分の後継者はいないと言う事は理解していた事でしょう。
2006年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
黒鳥―ブラック・スワンとの題を見て購入したらまあ何と短編集で 中身は4作のお話でバレエ作品は本の題になっている黒鳥―ブラック・スワンの1作で他は何ともバレエとは全く関係のない作品でがっかり・・・・しかも黒鳥―ブラック・スワンも短編なので読み応えなしというかただのレディコミでした。
バレエファンの方は購入をお薦めできないです!
マジ ガッカリしますよ。
そしてついでに言えば本に使っている紙質も恐ろしくお粗末で週間ジャンプなどの紙質にちょっと毛が生えた様な感じでぺらぺら この紙質で単子本化してるとこにも呆れてしまいます。
私はお金を返してほしいくらいです。
バレエファンの方は購入をお薦めできないです!
マジ ガッカリしますよ。
そしてついでに言えば本に使っている紙質も恐ろしくお粗末で週間ジャンプなどの紙質にちょっと毛が生えた様な感じでぺらぺら この紙質で単子本化してるとこにも呆れてしまいます。
私はお金を返してほしいくらいです。
2006年3月3日に日本でレビュー済み
バレエに限らず、物事をやり遂げること、成し遂げることは、単なる努力の結果ではない。また、単なる必然から生まれるとは限らない。避けることのできない運命の絡み合い、シンクロする過去と未来、人間の持つありとあらゆる怒涛のような感情がぶつかり合い、全てが錯綜して奇跡のような一瞬を生み出す。しかし、人は自分の目から見ることのできる物事の側面しか、知りようが無い。
芸術にとらわれ、生身の女性の愛ではなく、インスピレーションをもたらすミューズを求める男性と、その周囲に位置すべく定められた女性達の悲哀。愛憎のもと、自分自身のルーツとも言うべき「血」がもたらす、幻想的な既視感に、恐れおののきながらも、自分の運命を切り開こうとする主人公。心の闇を見つめ、清濁合わせた強い決意が、思わず読者を紙面に釘付けにします。迫力ある「ブラックスワン」の背景に横たわる、心の世界の深遠さと不気味さに、引きずり込まれます。
他の作品も、心の闇を見つめるときに見えてくる「自分」を、さまざまな角度から描いています。どうか、じっくり読み込んでください。
芸術にとらわれ、生身の女性の愛ではなく、インスピレーションをもたらすミューズを求める男性と、その周囲に位置すべく定められた女性達の悲哀。愛憎のもと、自分自身のルーツとも言うべき「血」がもたらす、幻想的な既視感に、恐れおののきながらも、自分の運命を切り開こうとする主人公。心の闇を見つめ、清濁合わせた強い決意が、思わず読者を紙面に釘付けにします。迫力ある「ブラックスワン」の背景に横たわる、心の世界の深遠さと不気味さに、引きずり込まれます。
他の作品も、心の闇を見つめるときに見えてくる「自分」を、さまざまな角度から描いています。どうか、じっくり読み込んでください。
2021年6月9日に日本でレビュー済み
「黒鳥 ブラックスワン」はバレエの振付家ジョージ・バランシンが登場し、描かれている。
最近、DVD「Balanchine」を見たものなのだが、実際のバランシンはこの漫画の冷たいだけみたいな?バランシンとは大いに違っていると(私は)感じる。これは私の感じ方だが、バランシンのその魂は無邪気な子どものままに、バレエと音楽に才能を発揮し成長し、自分の求めるバレエ像、バレリーナ像を純粋に追求しつづけた・愛しぬいた人と映ります。
他三遍「貴船の道」「緘黙の底」「鬼子母神」以上に、やはり「黒鳥」がいちばん!の仕上がりだ。
最近、DVD「Balanchine」を見たものなのだが、実際のバランシンはこの漫画の冷たいだけみたいな?バランシンとは大いに違っていると(私は)感じる。これは私の感じ方だが、バランシンのその魂は無邪気な子どものままに、バレエと音楽に才能を発揮し成長し、自分の求めるバレエ像、バレリーナ像を純粋に追求しつづけた・愛しぬいた人と映ります。
他三遍「貴船の道」「緘黙の底」「鬼子母神」以上に、やはり「黒鳥」がいちばん!の仕上がりだ。
2005年3月4日に日本でレビュー済み
表題作「黒鳥-ブラックスワン-」(’94)は、主人公マリアが、天才振付師ジョージ・バランシンの妻となるが、彼が自分の作品とそれを体現する若い女性にしか興味を持たないことを知って悩む物語。作者得意のバレエの世界を通じて、妊娠出産など現実を見る妻と自己の芸術の体現者としてしか妻を見られない夫の対比や、若い後妻への嫉妬が描かれる。
他の収録作は、若い女に走った夫への報復のため貴船神社へ詣でる謡曲「鐵輪(かなわ)」をモチーフに、亡くなった先妻の影に怯えながら二児の継母となる女性の苦悩を描く「貴船の道」(’93)。
小学校の養護教諭・彩子の前に現われる生徒・香取恵をとりまく事件とそれに共鳴するように浮かび上がる彩子の悲しい過去を描く「緘黙(しじま)の底」(’92)。この作品が、親子(父子)関係を描けば、「鬼子母神」(’93)は、母親の愛情の深さ・期待の大きさにつぶされる息子と自己を確立する娘を描く。
夫婦関係・親子関係をテーマにすることが多かった、90年代前半の作者の作風を象徴する佳作揃いの一冊
他の収録作は、若い女に走った夫への報復のため貴船神社へ詣でる謡曲「鐵輪(かなわ)」をモチーフに、亡くなった先妻の影に怯えながら二児の継母となる女性の苦悩を描く「貴船の道」(’93)。
小学校の養護教諭・彩子の前に現われる生徒・香取恵をとりまく事件とそれに共鳴するように浮かび上がる彩子の悲しい過去を描く「緘黙(しじま)の底」(’92)。この作品が、親子(父子)関係を描けば、「鬼子母神」(’93)は、母親の愛情の深さ・期待の大きさにつぶされる息子と自己を確立する娘を描く。
夫婦関係・親子関係をテーマにすることが多かった、90年代前半の作者の作風を象徴する佳作揃いの一冊
2003年1月24日に日本でレビュー済み
妬み、嫉み、恨みなど人間の裏の顔、さらには幼児虐待、近親相姦、不倫など、暗く重いテーマの短編マンガ4作が収録されています。
これらテーマになっている人間の負の感情、隠して人前には出さないようにしているものの、男女を問わず誰もが持っている感情でしょう。そのため「怖さ」が余計に際立って見えてきて、一応ハッピーエンドになっているものはあるものの、読み手の心を冷たく凍りつかせます。
短編だと、さらにはマンガだと侮ることなかれ、テーマがテーマだけに読み応え充分、ヘタな文章のどうしようもないホラー小説を読むより、はるかに怖さが伝わってきますよ。
これらテーマになっている人間の負の感情、隠して人前には出さないようにしているものの、男女を問わず誰もが持っている感情でしょう。そのため「怖さ」が余計に際立って見えてきて、一応ハッピーエンドになっているものはあるものの、読み手の心を冷たく凍りつかせます。
短編だと、さらにはマンガだと侮ることなかれ、テーマがテーマだけに読み応え充分、ヘタな文章のどうしようもないホラー小説を読むより、はるかに怖さが伝わってきますよ。