ゆずポン衝撃のデビュー戦を収めたDVDです。
今改めて見ると色々興味深い映像が収録されていて面白かったです。風香さんと二人きりの練習から始まり徐々に人が集まりだし、やがて団体発足へ。これがスターダムの出発点かと思うと何だか感慨深いです。
全身アザだらけになっても応急治療を受けながら練習に励むゆずポンの姿は今見ても感動的。
つい先日、活動再開の決まったNOSAWA論外選手も登場。ゆずポンにラ・マヒストラルを伝授。三つの技を教えたと語っているのだが残り二つは何だろう?10月8日のNOSAWA自主興行でのゆずポンのミット打ちと板割りも収録。
本編の「ゆずポン祭り」は全4試合を収録。5月のREINA後楽園大会から本名の奥田朱理にリングネームを戻した羽沙羅選手がオープニング・マッチに登場。巨漢のヘイリー選手相手に善戦しますがダイビングニーの着地に失敗。
膝を怪我してレフェリーストップに。奥田選手は恵まれているのか不運なのか・・波乱万丈過ぎるレスラー人生を歩んでいる感じ。いつか大輪の花を咲かせてほしいが・・・これから先どうなるか予想の付かない選手です。
美闘vs須佐のエキシビジョン後、スターダムの練習生がリングに上がって挨拶。スターダムのSサインを出すシーンで何と世IV虎選手まで笑顔でSサイン。今では考えられない貴重な光景です。
漫画「世界でいちばん強くなりたい!」第2巻に世IV虎選手がサインをするシーンがあったのですが・・この頃の映像を見て間違えてしまったのかな?と思った・・・だけど著者が取材不足なのは変わらないです。
メインのゆずポンデビュー戦は初めて見た時はゆずポン凄い凄いっ!だったのですが時間を置いて改めて見ると高橋奈苗選手の上手さの方に目が行きました。
序盤は緊張をほぐすように相手のペースに合わせつつ変な間が空かないように時おり強い攻撃を織り交ぜて試合を進め、中盤ゆずポンのスタミナが切れた時は場外へカウントギリギリまでエスケープ。自分より相手の回復を待つ。
そして、ゆずポンキックのキレが戻った所で終盤の必殺技の応酬へ。しっかり相手の見せ場を作りつつデビュー戦の新人が受けられるであろう最上級の決め技で終わらせる。お見事・・としか言いようがない。
観ていて北斗晶さんの言っていた「心のプロレスをしろ」という言葉を思い出した。敗者は勝者であり勝者もまた勝者。この試合で私はプロレスの面白さを再確認しました。