「おしまいの日」は、おとなしい、他人が怖い、知らない世界が怖い栞の完結編。心乱れる思いを、
図書館内に本が乱舞する華やかな動きの映像で表現。映画館の大画面で見たいほどの作り込みで圧巻。
私の声など届かないとあきらめる栞を本の山から引き出し、小さな勇気を渡した桂馬。ヒロインが
空気っ娘から行動できる素敵な女子に脱皮してゆく瞬間を、心の動きを奏でるすばらしい音楽に乗り
ながら楽しく見られます。
しかし、あのキスシーンは原作と違うし、他のヒロインのとも違うじゃないか。
アニメ制作陣に特別に愛されているんですね栞は。どう違うか、要チェックですよ。
今回はいつもと違って、攻略完了後の栞と桂馬の両方に何かの思いが残っています。最後の桂馬は
ちょっと寂しそう。
まさにアニメならではの珠玉の一編。この回分だけでも最高評価です。
「神以上、人間未満」は神ゲーマー桂馬がギャルゲーにのめり込んで突き抜ける回。ラブコメでは
ありません。えっ、と思う人も多いでしょうが、エルシィに「きもち悪い」と言われたって、
自分が楽しいもの:ゲームをとことん命をかけて追求するのが桂馬の本質。
神のみをハーレムものにしない鍵はここにあります。さあ、あなたも一緒にゲームの世界へ。