劇中不在の人物(原田)が紡いできた人生を解きほぐしていく物語。
お金の問題絡みってこともあり、序盤から宮部さんの「火車」がちらつきましたが、
決して安易に”焼き直し”などと言いたいワケではありません。
逆にあの作品の様な妙味がところどころにあったなぁ~と。
選考委員にその宮部さんも名を連ねてましたが、果たして自著の何かと比べたのか否か。
証言の鍵を握ってる人物にも、”太った目撃者”にも論理的辿りつけたのは良かったし
どんな人物だったのかしっかり描写してあるのも良い。
途中、目撃者と原田が知り合いで、実は駅でドンパチしてたのか?とか
轢かれたのは実は原田ではないのではないかとか?
いくぶん新本格寄りの思考で読み進めてしまいましたが、全くそんなことはなかった(笑)。
真の手がかりに気づいてからの展開が、ちょっと急ぎ足気味なので、
中盤を少し削って、人形の方にページさいても良かったかもですね。
実際に起こりそうな事故という点でリアリティ高目ですが、
一番リアリティ無いのは、村越のように頑張れる調査員ではないでしょかね?
ここまでやる人はおらんでしょう。
しかしこの人・・・探偵になれますね!
(若い頃のエピソードや、嘱託になってからの話が出来たら、読んでみたいかも)
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一応の推定 (文春文庫 ひ 22-1) 文庫 – 2009/6/10
広川 純
(著)
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轢死した老人は事故死か、それとも重病の孫娘を助けるために自殺したのか。ベテラン保険調査員の執念が、明らかにした真実とは?
- 本の長さ324ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2009/6/10
- ISBN-104167753820
- ISBN-13978-4167753825
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2009/6/10)
- 発売日 : 2009/6/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 324ページ
- ISBN-10 : 4167753820
- ISBN-13 : 978-4167753825
- Amazon 売れ筋ランキング: - 341,486位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,450位文春文庫
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2017年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年6月9日に日本でレビュー済み
轢死が事故死か自殺かを調べる保険の調査員の話です。
あれ、随分前に子供の臓器移植は解禁されたし、JR線は全面禁煙だし、梅新の横断歩道橋は撤去され地下に潜った筈だが・・・といった疑問は途中で解説を読んで解消しました。2006年に刊行された本だったのです。ただ梅新だけはもっと前だったような気がしていますが。
そんな考証よりも、次々と薄皮を剥がすように明かされる新事実の積み重ねと、ラストの知り得たことを全て明かさないで報告する主人公の努力と事実を色眼鏡で見ないという姿勢が読後感の良い小説となっています。
ただし保険金は支払われたのかどうかの結末はなく、それはそれで曖昧なタイトルとマッチしているような気がします。
あれ、随分前に子供の臓器移植は解禁されたし、JR線は全面禁煙だし、梅新の横断歩道橋は撤去され地下に潜った筈だが・・・といった疑問は途中で解説を読んで解消しました。2006年に刊行された本だったのです。ただ梅新だけはもっと前だったような気がしていますが。
そんな考証よりも、次々と薄皮を剥がすように明かされる新事実の積み重ねと、ラストの知り得たことを全て明かさないで報告する主人公の努力と事実を色眼鏡で見ないという姿勢が読後感の良い小説となっています。
ただし保険金は支払われたのかどうかの結末はなく、それはそれで曖昧なタイトルとマッチしているような気がします。
2020年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブログの別のことからこの本を知り早速購読、送られてきた翌日までに一気に読んだ。
2007年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
孫娘さんが、海外で移植手術をしなくてはいけないのですが、
なかなかお金が集まらない。
で、傷害保険に入ったばかりの老人が、ホームから転落して轢死。
保険会社は、自殺なら保険金は払わない。
ということで、調査員が・・・
というストーリー
久しぶりに、後味のいい話でした。
派手なアクションもどんでん返しもないけど、
まさしく、松本清張の世界。じっくりとした読み応えです。
なかなかお金が集まらない。
で、傷害保険に入ったばかりの老人が、ホームから転落して轢死。
保険会社は、自殺なら保険金は払わない。
ということで、調査員が・・・
というストーリー
久しぶりに、後味のいい話でした。
派手なアクションもどんでん返しもないけど、
まさしく、松本清張の世界。じっくりとした読み応えです。
2015年6月20日に日本でレビュー済み
保険金目的自殺。
会社の倒産による借金、孫の不治の病の心臓移植費用。
どのように調査しても自殺目的としか考えられない保険調査員の結論。
果たして結末は意外な事実が浮かび上がり、誤って線路に転落した可能性が出てきた。
保険調査員の鋭い推理と調査が光る作品。
一般文学通算1442作品目の感想。2015/06/20 13:45
会社の倒産による借金、孫の不治の病の心臓移植費用。
どのように調査しても自殺目的としか考えられない保険調査員の結論。
果たして結末は意外な事実が浮かび上がり、誤って線路に転落した可能性が出てきた。
保険調査員の鋭い推理と調査が光る作品。
一般文学通算1442作品目の感想。2015/06/20 13:45
2009年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても地味な作品である。主人公は定年を迎えた保険調査会社の老調査員。田舎駅のホームから転落した老人の死が事故なのか自殺なのかをコツコツと調べ歩いていく。行く先々で様々な人と出会うのだが、人の描写は確かで無駄がない。まさに燻し銀の渋さだ。
残念なのは事件解決のきっかけが偶然のひらめきというところか。ただ、これは清張流でもあり、許される範囲だろう。
最後まで特に盛り上がりがあるわけでもなく淡々と終わるのだが、いい話を聞いたような、しみじみとした余韻が残る佳作である。
残念なのは事件解決のきっかけが偶然のひらめきというところか。ただ、これは清張流でもあり、許される範囲だろう。
最後まで特に盛り上がりがあるわけでもなく淡々と終わるのだが、いい話を聞いたような、しみじみとした余韻が残る佳作である。
2007年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
落ち着いた描写力。保険調査の裏側がよく描かれており、自殺か事故かの判断を下すのに、あれだけの調査が必要なのかと、驚き、また興味深く読めました。保険調査の対象には他にもいろいろあるでしょうし、いろんなケースについて書いて欲しいと思いました。
そういう意味では、シリーズ化できそうな作品。
ただ、読み終えて村越のイメージを思い描くのに、少々キャラクターとしての印象が薄いかなとも思いましたが、それが作品の質を落としていることには、なっていないでしょう。
次回作にも期待します。
そういう意味では、シリーズ化できそうな作品。
ただ、読み終えて村越のイメージを思い描くのに、少々キャラクターとしての印象が薄いかなとも思いましたが、それが作品の質を落としていることには、なっていないでしょう。
次回作にも期待します。
2018年5月22日に日本でレビュー済み
ふーん、これが松本清張賞ねえ。ふーん、これが2006ミステリーベストテンねえ。日本語の間違いも多いけどねえ。ふーん、これがねえ・・。
ハリウッド映画なら1分もかけないような、被害者の当日の足取りとか、証言の裏取りとかに100頁以上も費やして・・。何だかなあ・・。
それにしても、これが年間ベストテンに入るなんて、日本のミステリー小説のレベルって、そんなに低いかなあ。
ハリウッド映画なら1分もかけないような、被害者の当日の足取りとか、証言の裏取りとかに100頁以上も費やして・・。何だかなあ・・。
それにしても、これが年間ベストテンに入るなんて、日本のミステリー小説のレベルって、そんなに低いかなあ。