この訳が出たのが20年程前ですか。
私は、出版されてから直ぐに手に取り読んだくちです。
それまでに2冊、それぞれ別の訳者さんのものを読んでいました。
いずれも最後まで読み通していたものの、消化不足でずっとモヤモヤしていました。
3冊目でこの本に出会い、初めて胸の内にストンと落ちるものを感じました。
原書を読んだことはないので、その訳の精度は未知数です。
ただ、役者の解釈も相俟ってなのか、ひとつの作品としては纏まっているので読みやすいです。
森の生活というタイトルからは、スローライフの勧めのような印象を抱いてしまいがちですが、強いて言えば、小さな政府の勧めといった感じなのでしょうか?同時に「市民の反抗」を読むと、この森の生活の作品理解に役立つと思います。

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ウォールデン 森の生活 単行本 – 2004/4/8
19世紀末の作家ソローが、森での暮らしと大自然の素晴らしさを新鮮な感覚で綴った、米文学史上に輝く名著。自ら森暮らしを実践するナチュラリストによる読みやすい新訳で、初めて原著の真の姿が浮かび上がりました。
- 本の長さ435ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2004/4/8
- ISBN-104093874956
- ISBN-13978-4093874953
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商品の説明
出版社からのコメント
自然好き必読の名著が読みやすい新訳で登場
内容(「MARC」データベースより)
19世紀末のアメリカ人作家が、森暮らしの素晴らしさを綴った名随筆。自然や人生に対する鋭い洞察と名言の数々を、自らナチュラリストである大学教授が読みやすいように新訳。原作の本当の素晴らしさを伝える。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2004/4/8)
- 発売日 : 2004/4/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 435ページ
- ISBN-10 : 4093874956
- ISBN-13 : 978-4093874953
- Amazon 売れ筋ランキング: - 345,845位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 238位イギリス・アメリカのエッセー・随筆
- - 2,984位英米文学研究
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ただただ名著と思う。もう一つ 自分の年齢のため 大きい活字は助かった。
2010年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この小学館今泉吉晴訳はソロー自身の日記からとったスケッチが上部に参照されていて楽しい。
訳はですます調で読みやすいが、中国の古典に関しては引用元がわかりにくいので補足してみたい(その点、岩波文庫の新版の注が一番充実している)。()内は今泉訳の頁番号。
まずは孔子Confucius、論語からの引用。
「知るとは、本当に知ったということ知ることです。知らないことは知らないと、はっきり知ることです。」(今泉訳第1章経済21頁 )
↓
「知るを知るとなし、知らざるを知らずとせよ、これ知るなり」為政2−17
「子曰、由誨女知之乎。知之爲知之。不知爲不知。是知也。」
"Confucius says truly, Virtue does not remain as an abandoned orphan; it must of necessity have neighbors."
「美徳も仲間なしには立っていられません。美徳もまた、仲間によって支えられています。(今泉訳5独り居173)
↓
「徳は孤ならず、必ず隣あり」 里仁4−25
「子曰、徳不孤、必有鄰」
「上に立つ人の徳は風のようです。民衆の徳は草のようと言えるでしょう。」(今泉訳8村220)
↓
「君子の徳は風なり。小人の徳は草なり、草はこれに風を上うるとき必ず儒す」顔淵12ー19、
「君子之徳風也、小人之徳草也、草上之風必偃、」
「軍隊も、大きくなって三つの部隊の連合ともなると、統帥する将軍を討ち取っただけで、たちまち乱れる。ところがひとりの人は、いかに貧しく、下劣であっても、その人らしい、考える力を奪うことは出来ない。」(18結論p419)
↓
「三軍もその師を奪うべし。匹夫もその志を奪うべからず」子罕(しかん)第九.26
「子曰、三軍可奪帥也、匹夫不可奪志也」
なおソローはJoshua Marshmanの The works of confucianを参照したらしい。
その他に孟子Mencius、曽子Thseng-tseuからの引用がある。
"That in which men differ from brute beasts," says Mencius, "is a thing very inconsiderable; the common herd lose it very soon; superior men preserve it ...
「人が獣類と異なるところは、言うに足らぬほどわずかに過ぎない。大衆は、たちまちのうちにその違いを失い、優れた人は注意深くそれを保とうとする」(今泉訳11法の上の法279)
↓
書き下し文:「孟子曰く、人の禽獣に異なる所以(ゆえん)の者は幾ど(ほとんど)希(まれ)なり。庶民はこれを去り、君子はこれを存す(そんす)。舜は庶物(しょぶつ)を明らかにし、人倫を察か(あきらか)にす。仁義に由りて(よりて)行う、仁義を行うに非ざるなり。」
口語訳:「孟子がおっしゃった。『人間と鳥獣とが異なっている点は、ほとんど僅かなものである。庶民は鳥獣との違いを失い、君子はその違いを保持している。舜は万物の理法を明らかにして、人間の踏み行うべき倫理を明らかにした。舜帝は、(先王から続く)仁義の道に依拠して行ったのであり、自分独自の仁義を実践したわけではないのだ。』(離婁章句、孟子 第七巻, 第八巻)
"The soul not being mistress of herself," says Thseng-tseu, "one looks, and one does not see; one listens, and one does not hear; one eats, and one does not know the savor of food." He who distinguishes the true savor of his food can ...
曾子「心が自由でなければ、人は見ても見えず、聞いても聞こえず、食べても味わえない」(今泉訳11章法の上の法、277頁)
↓
原典?(曾子、大学)
その他にヴェーダをはじめヒンズー教経典からの引用も多数ある。その中で印象に残ったもの。
ヴェーダ「あらゆる才能は朝とともに目覚める」(今泉訳113頁)
↓
原典?
ソローの、ガンジー、マーティンルーサーキング牧師らに影響を与えた部分は『市民としての反抗』を読んだ方がわかりやすいが、エコロジカルな視点においても東洋思想との関連においても『森の生活』が重要であることはかわらない(タルコフスキーも『映像のポエジア』68頁で今泉訳131頁に当たる部分を引用している)。
訳はですます調で読みやすいが、中国の古典に関しては引用元がわかりにくいので補足してみたい(その点、岩波文庫の新版の注が一番充実している)。()内は今泉訳の頁番号。
まずは孔子Confucius、論語からの引用。
「知るとは、本当に知ったということ知ることです。知らないことは知らないと、はっきり知ることです。」(今泉訳第1章経済21頁 )
↓
「知るを知るとなし、知らざるを知らずとせよ、これ知るなり」為政2−17
「子曰、由誨女知之乎。知之爲知之。不知爲不知。是知也。」
"Confucius says truly, Virtue does not remain as an abandoned orphan; it must of necessity have neighbors."
「美徳も仲間なしには立っていられません。美徳もまた、仲間によって支えられています。(今泉訳5独り居173)
↓
「徳は孤ならず、必ず隣あり」 里仁4−25
「子曰、徳不孤、必有鄰」
「上に立つ人の徳は風のようです。民衆の徳は草のようと言えるでしょう。」(今泉訳8村220)
↓
「君子の徳は風なり。小人の徳は草なり、草はこれに風を上うるとき必ず儒す」顔淵12ー19、
「君子之徳風也、小人之徳草也、草上之風必偃、」
「軍隊も、大きくなって三つの部隊の連合ともなると、統帥する将軍を討ち取っただけで、たちまち乱れる。ところがひとりの人は、いかに貧しく、下劣であっても、その人らしい、考える力を奪うことは出来ない。」(18結論p419)
↓
「三軍もその師を奪うべし。匹夫もその志を奪うべからず」子罕(しかん)第九.26
「子曰、三軍可奪帥也、匹夫不可奪志也」
なおソローはJoshua Marshmanの The works of confucianを参照したらしい。
その他に孟子Mencius、曽子Thseng-tseuからの引用がある。
"That in which men differ from brute beasts," says Mencius, "is a thing very inconsiderable; the common herd lose it very soon; superior men preserve it ...
「人が獣類と異なるところは、言うに足らぬほどわずかに過ぎない。大衆は、たちまちのうちにその違いを失い、優れた人は注意深くそれを保とうとする」(今泉訳11法の上の法279)
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書き下し文:「孟子曰く、人の禽獣に異なる所以(ゆえん)の者は幾ど(ほとんど)希(まれ)なり。庶民はこれを去り、君子はこれを存す(そんす)。舜は庶物(しょぶつ)を明らかにし、人倫を察か(あきらか)にす。仁義に由りて(よりて)行う、仁義を行うに非ざるなり。」
口語訳:「孟子がおっしゃった。『人間と鳥獣とが異なっている点は、ほとんど僅かなものである。庶民は鳥獣との違いを失い、君子はその違いを保持している。舜は万物の理法を明らかにして、人間の踏み行うべき倫理を明らかにした。舜帝は、(先王から続く)仁義の道に依拠して行ったのであり、自分独自の仁義を実践したわけではないのだ。』(離婁章句、孟子 第七巻, 第八巻)
"The soul not being mistress of herself," says Thseng-tseu, "one looks, and one does not see; one listens, and one does not hear; one eats, and one does not know the savor of food." He who distinguishes the true savor of his food can ...
曾子「心が自由でなければ、人は見ても見えず、聞いても聞こえず、食べても味わえない」(今泉訳11章法の上の法、277頁)
↓
原典?(曾子、大学)
その他にヴェーダをはじめヒンズー教経典からの引用も多数ある。その中で印象に残ったもの。
ヴェーダ「あらゆる才能は朝とともに目覚める」(今泉訳113頁)
↓
原典?
ソローの、ガンジー、マーティンルーサーキング牧師らに影響を与えた部分は『市民としての反抗』を読んだ方がわかりやすいが、エコロジカルな視点においても東洋思想との関連においても『森の生活』が重要であることはかわらない(タルコフスキーも『映像のポエジア』68頁で今泉訳131頁に当たる部分を引用している)。
2020年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時代の差を感じない。
まさに、今、このタイミングで読みたかった、読んでよかった。
出会いの大きな本です。
まさに、今、このタイミングで読みたかった、読んでよかった。
出会いの大きな本です。
2015年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ウォールフラワーという小説の中ででてきて面白そうだったので購入。はまってしまいました。
目次を読むだけで読み進めていくのが楽しくなりそうだと思わせてくれます。
目次は経済、読書、音、どこで何のために暮らしたかなど18章まで。
風景が浮かんできてソローの生活を覗いているようでした。読み進めていくと自然との共存は素晴らしい、と穏やかな気持ちになれます。
この本に描かれている自然の中での簡素な生活は、とくに都会に暮らす現代人にとってとても癒される内容。
でも、森での生活はソローにとって素晴らしい世界であると同時に、人生にあきらめの気持ちもあったのではないか、と寂しくも思えます。
人頭税への不満、奴隷解放運動を激励、本の中でも語られている政治や経済への痛烈な批判はソローのもどかしい思いがひしひしと伝わってきます。
ソローの語りは現代に通じることもたくさんあって、共感できる方も多いんじゃないでしょうか。
いちばん心に残ったのは、
生活困窮者に好意でお金をかけない生活の工夫を教えてあげたら、『今の方がマシ』と言われた。というところ。
ほしいのは、アイデアよりお金!!
人々の心がいかにお金にとらわれているか、がわかりました。
目次を読むだけで読み進めていくのが楽しくなりそうだと思わせてくれます。
目次は経済、読書、音、どこで何のために暮らしたかなど18章まで。
風景が浮かんできてソローの生活を覗いているようでした。読み進めていくと自然との共存は素晴らしい、と穏やかな気持ちになれます。
この本に描かれている自然の中での簡素な生活は、とくに都会に暮らす現代人にとってとても癒される内容。
でも、森での生活はソローにとって素晴らしい世界であると同時に、人生にあきらめの気持ちもあったのではないか、と寂しくも思えます。
人頭税への不満、奴隷解放運動を激励、本の中でも語られている政治や経済への痛烈な批判はソローのもどかしい思いがひしひしと伝わってきます。
ソローの語りは現代に通じることもたくさんあって、共感できる方も多いんじゃないでしょうか。
いちばん心に残ったのは、
生活困窮者に好意でお金をかけない生活の工夫を教えてあげたら、『今の方がマシ』と言われた。というところ。
ほしいのは、アイデアよりお金!!
人々の心がいかにお金にとらわれているか、がわかりました。
2019年12月13日に日本でレビュー済み
"菜園の野菜のように君の貧困をたがやせ、衣服でも友人でも新しいものを手に入れようとあせるな。古いものに向かえ、それに戻れ。事物は変わらない。変わるのはわれわれだ。"1854年発刊の本書は米ノンフィクション文学最高傑作の一つにして、社会に違和感を覚える人へ贈る一冊。
個人的にはアウトドア愛好家に信奉者が多い印象の本書ですが。スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリが2019年に史上最年少で"Time誌が選ぶ今年の顔"に選出されるなど、環境問題に注目が集まっていることから手にとりました。
さて、そんな本書は著者が20代後半の時にボストン郊外のウォールデン湖のほとりの丸小屋で過ごした約2年間の生活を読書や訪問者、音や春といった章立てで【ポエティックに思想や心情を綴っている】のですが。タイトルからのイメージで、文明社会に背を向けたストイックな自然愛好家の生活を想像した人だと、本書は意外にも割と都市に近く、訪問客が多い様子や、住んだ丸小屋も【設計したというよりは購入して移設した】といった事に違和感を覚えるのではないかと思いました。(少なくとも野外生活の教本的な本ではありません。)
一方で『社会活動家』として捉えると。私自身も東日本大震災を機に2012年から『自宅の一部をパブリックに開放する』住み開き活動も積極的に7年以上継続。結果として約6000人以上の【見ず知らずの方がふらっと訪れる環境】を維持することで【町外れの隠居みたいな心境で】社会に違和感を覚える様々な方と日々に関わっていることから。著者が都市や社会と距離を置き『なぜ森で隠遁生活をおくったのか』に関しては大いに共感させられました。(ネズミは食べたくないですが。。)
環境活動やミニマリストに関心ある誰か。あるいは社会や人間関係と距離を置いて【本質や孤独の価値】を再確認したい人へオススメ。
個人的にはアウトドア愛好家に信奉者が多い印象の本書ですが。スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリが2019年に史上最年少で"Time誌が選ぶ今年の顔"に選出されるなど、環境問題に注目が集まっていることから手にとりました。
さて、そんな本書は著者が20代後半の時にボストン郊外のウォールデン湖のほとりの丸小屋で過ごした約2年間の生活を読書や訪問者、音や春といった章立てで【ポエティックに思想や心情を綴っている】のですが。タイトルからのイメージで、文明社会に背を向けたストイックな自然愛好家の生活を想像した人だと、本書は意外にも割と都市に近く、訪問客が多い様子や、住んだ丸小屋も【設計したというよりは購入して移設した】といった事に違和感を覚えるのではないかと思いました。(少なくとも野外生活の教本的な本ではありません。)
一方で『社会活動家』として捉えると。私自身も東日本大震災を機に2012年から『自宅の一部をパブリックに開放する』住み開き活動も積極的に7年以上継続。結果として約6000人以上の【見ず知らずの方がふらっと訪れる環境】を維持することで【町外れの隠居みたいな心境で】社会に違和感を覚える様々な方と日々に関わっていることから。著者が都市や社会と距離を置き『なぜ森で隠遁生活をおくったのか』に関しては大いに共感させられました。(ネズミは食べたくないですが。。)
環境活動やミニマリストに関心ある誰か。あるいは社会や人間関係と距離を置いて【本質や孤独の価値】を再確認したい人へオススメ。
2012年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間の根本を教えてくれる
分厚い本だけどとても価値があるし
ソローにはユーモアがある
分厚い本だけどとても価値があるし
ソローにはユーモアがある
2023年5月20日に日本でレビュー済み
ソローを読んだと言いたい人は、この訳は選ばないでください。この本の文庫版も同じです。また、学術研究にも使えません。理由は以下です。
原文と並べて読めば分かるのですが、この本はほぼ全編を通して、訳者の解釈により好きなように書き換えられた「超訳」です。原文とは大きく違い、原文にはあるものが省かれていたり、逆に原文にはないものが入っていたりと、良くいえばオリジナリティが高い、悪く言えば雑な仕事になっています。
正直、この本を読んで「ウォールデンを読んだ」とは言えないレベルだと思います。文章も非常に拙く、たどたどしく、とてもプロのものとは思えません。格調の高い原文と比べると、原書が可哀想になります。私は『ウォールデン』がとても好きなので、この翻訳を読んで泣けてきました。
確かに、他の訳に比べて読みやすさは感じます。それがなぜかというと、原文の分かりづらいところを勝手に解釈して、勝手に補足しているからです。これは翻訳ではなく、完全に「超訳」です。出版社には、それを明記する責任があると思います。
これを読んで「ウォールデンを読んだ」とは言えませんし、研究目的で使用することもできません。まったくオススメしません。注釈だけはまあまあなので、☆1にはしません。
原文と並べて読めば分かるのですが、この本はほぼ全編を通して、訳者の解釈により好きなように書き換えられた「超訳」です。原文とは大きく違い、原文にはあるものが省かれていたり、逆に原文にはないものが入っていたりと、良くいえばオリジナリティが高い、悪く言えば雑な仕事になっています。
正直、この本を読んで「ウォールデンを読んだ」とは言えないレベルだと思います。文章も非常に拙く、たどたどしく、とてもプロのものとは思えません。格調の高い原文と比べると、原書が可哀想になります。私は『ウォールデン』がとても好きなので、この翻訳を読んで泣けてきました。
確かに、他の訳に比べて読みやすさは感じます。それがなぜかというと、原文の分かりづらいところを勝手に解釈して、勝手に補足しているからです。これは翻訳ではなく、完全に「超訳」です。出版社には、それを明記する責任があると思います。
これを読んで「ウォールデンを読んだ」とは言えませんし、研究目的で使用することもできません。まったくオススメしません。注釈だけはまあまあなので、☆1にはしません。