全31話です。実話怪談常連の人もいれば、初めて書いたという人も集まって出来上がったのがこの本。いろんな方面から16人も参加しています。
そしてFKBシリーズも6弾です。この企画は陳腐な言い方ではありますが、FKBシリーズの新しい可能性を秘めた一冊だと思いました。
個人的には今年に入ってから一番のお気に入りの怪談本です。
個人的にオススメは、
切らないで
I氏の塩
ぺそぺそ
放課後心中
スマキ
約束の痕
「あいしてるよ」
吐き気
めの字小屋
車輪の家
姉の部屋
貘にあげます
金網
呼声
です。
人間の怖い話ばかり書いていた黒史郎氏は怪談も書けるのかと驚きました。特に〈放課後心中〉が気に入りました。
〈「あいしてるよ」〉は実話怪談の取材があるからこその話。
そして何より〈車輪の家〉〈姉の部屋〉が素晴らしかったです。
3月の震災に関する話も載っていますが、まだ時期が早いという声もあるかもしれません。ですが、これは載せられるべきであったと僕は思います。こういう話を読んでいると不思議なことがあっても別に不思議ではないなと思わされます。

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FKB話 怪談実話 饗宴 (竹書房恐怖文庫) 文庫 – 2011/4/28
- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社竹書房
- 発売日2011/4/28
- ISBN-104812445388
- ISBN-13978-4812445389
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登録情報
- 出版社 : 竹書房 (2011/4/28)
- 発売日 : 2011/4/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 238ページ
- ISBN-10 : 4812445388
- ISBN-13 : 978-4812445389
- Amazon 売れ筋ランキング: - 667,243位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2011年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
16人の作家による、饗宴。いや、恐宴。凶宴か。
31話、それぞれにコワイのだけど、
牧野修、円城塔、平山夢明、福澤徹三が、オレの恐怖のツボを
ぐいぐい押してくれる。
そして、黒木あるじ「呼声」
この一話を読めただけでも、この本を買った値打ちがあった。
震災から数日のうちに、こんな話が黒木あるじのもとへ、寄ってくる。
作家としての業なのだろうし、やはり使命なのではないか。
「呼び声」は忘れられない、忘れてはならない話だ。
死者は生者とともにある。
死者が生者に呼びかけるとき、そこに生まれるのは、恐怖だけではない。
生者が死者に耳を傾けるとき、生者は悲しみをすくい上げる器となる。
そう感じさせられた一話だった。
31話、それぞれにコワイのだけど、
牧野修、円城塔、平山夢明、福澤徹三が、オレの恐怖のツボを
ぐいぐい押してくれる。
そして、黒木あるじ「呼声」
この一話を読めただけでも、この本を買った値打ちがあった。
震災から数日のうちに、こんな話が黒木あるじのもとへ、寄ってくる。
作家としての業なのだろうし、やはり使命なのではないか。
「呼び声」は忘れられない、忘れてはならない話だ。
死者は生者とともにある。
死者が生者に呼びかけるとき、そこに生まれるのは、恐怖だけではない。
生者が死者に耳を傾けるとき、生者は悲しみをすくい上げる器となる。
そう感じさせられた一話だった。