タイトルどおりに、ゆったりと進むストーリーでした。
雨が降る日の午後などの時間がたっぷりある時に、じっくり読みたい作品です。
気持ちを秘めた矢萩の台詞が、切なかったです。
水森の鈍感さが、私には愛おしく感じられました。
末長く幸せになるんだよと声を掛けたくなる二人です。
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スローリズム (幻冬舎ルチル文庫 す 2-3) 文庫 – 2008/3/17
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購入オプションとあわせ買い
「おまえだけは絶対好きにならないから」高校の頃、親友から告げられた一言。あれから十二年、その言葉どおり僕たちは友人のまま…。
(イラスト:木下けい子)
(イラスト:木下けい子)
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎コミックス
- 発売日2008/3/17
- ISBN-104344812972
- ISBN-13978-4344812970
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎コミックス (2008/3/17)
- 発売日 : 2008/3/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 286ページ
- ISBN-10 : 4344812972
- ISBN-13 : 978-4344812970
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,055,690位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,008位ボーイズラブノベルス (本)
- - 209,347位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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BL作家。のんびりまったり執筆してます。
「小説ビーボーイ」(旧ビブロス)の新人賞受賞作「星の国から」でデビュー。「chara文庫(徳間書店)」「ルチル文庫(幻冬舎コミックス)」「shyノベルス(大洋図書)」などで執筆。
**同人誌の電子書籍もkindleで販売中です**
活動情報の詳細はこちらへ↓
【twitter】@rio_sugihara
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年2月5日に日本でレビュー済み
タイトルがとても似合う展開でした。高校時代に出会ってから12年。親友なのにどこか探り合うような会話をする二人。ひたすら失くさないように、このままでと望む形は矢萩がお守りと表現するのが1番しっくりきました。
とてもありふれた日常の中の会話や展開で矢萩と水森がどう動くかということだけで次へ進むのかと思っていたら堀田くんのいい動きでなめらかな展開がよかったです。
後編の2が何だか違和感あったのですが間が5年空いたとあとがきにありました。そんな感じです。矢萩の気持ちもわかるけどこの二人の性格的には伝わりにくいテーマだったかも。
前半の1は良かったですのでこの評価です。
とてもありふれた日常の中の会話や展開で矢萩と水森がどう動くかということだけで次へ進むのかと思っていたら堀田くんのいい動きでなめらかな展開がよかったです。
後編の2が何だか違和感あったのですが間が5年空いたとあとがきにありました。そんな感じです。矢萩の気持ちもわかるけどこの二人の性格的には伝わりにくいテーマだったかも。
前半の1は良かったですのでこの評価です。
2020年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めての作家さんで評価が高いのでチャレンジしてみました。
うん、繊細で切なくて丁寧な感じです。
うーんでも逆に言えばそれだけっていうか…。
ずーっと、謎かけみたいなことをモダモダモダモダしていて、焦れったいというよりは飽きてしまいました。
くっついてからも甘々という感じでもないし。
受けの水森の鈍さも魅力なのかもしれないけど、あんまり感じが良くないですね。無自覚に他人を傷つけるタイプの鈍感さだから。
当て馬の堀田も含め、登場人物全員が私にとっては「この人何がしたいの?」と思ってしまって、合わなかったです。残念。
うん、繊細で切なくて丁寧な感じです。
うーんでも逆に言えばそれだけっていうか…。
ずーっと、謎かけみたいなことをモダモダモダモダしていて、焦れったいというよりは飽きてしまいました。
くっついてからも甘々という感じでもないし。
受けの水森の鈍さも魅力なのかもしれないけど、あんまり感じが良くないですね。無自覚に他人を傷つけるタイプの鈍感さだから。
当て馬の堀田も含め、登場人物全員が私にとっては「この人何がしたいの?」と思ってしまって、合わなかったです。残念。
2022年9月15日に日本でレビュー済み
とても良かったです。
タイトル通りゆっくりと蓄積していく愛という感じでした。
親友の矢萩にゲイだと明かされた後「お前だけは好きにならない」と言われずっと気にしている水森。
他の人から見て矢萩は水森が好きなのが明らかなのに、その一言が突っかかり矢萩への本当の気持ちを理解するまで結構かかっちゃうんですよね。
振られたら自分の大事なお守りである水森との関係が壊れちゃうと思い臆病になる矢萩も相まって本当にゆっくりと、でも確実な年月を積み重ねたふたりの愛がとてもよかった。
その後の引越し話も矢萩の意図に気づけない水森がなぜその発想に至らなかったのかが可愛くて可愛くて。矢萩は苦労するけどきっとそんな水森が好きなんだよなと思えるラストでした。
タイトル通りゆっくりと蓄積していく愛という感じでした。
親友の矢萩にゲイだと明かされた後「お前だけは好きにならない」と言われずっと気にしている水森。
他の人から見て矢萩は水森が好きなのが明らかなのに、その一言が突っかかり矢萩への本当の気持ちを理解するまで結構かかっちゃうんですよね。
振られたら自分の大事なお守りである水森との関係が壊れちゃうと思い臆病になる矢萩も相まって本当にゆっくりと、でも確実な年月を積み重ねたふたりの愛がとてもよかった。
その後の引越し話も矢萩の意図に気づけない水森がなぜその発想に至らなかったのかが可愛くて可愛くて。矢萩は苦労するけどきっとそんな水森が好きなんだよなと思えるラストでした。
2018年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
水森が各方面から愛される理由がいまいちよくわからなかったが、そういう前提なんだと思い込んで読みました。
結局、美人なこと以外どこがいいのかよくわからないままでした。
二十代半ばも過ぎたいい大人なのに、「無神経」とか「馬鹿みたいに鈍感」というより、異常なレベルで思いやりがないような…。
じっくりゆっくり想いを育てていくとか気付いていくといったお話が大好きなので期待して読んだのですが、
育てるとか気付くとかじゃなくて、ちゃんと見ようともしてなかったことをある日突然思い立ってガン見することにした水森が、
自分の異常な思いやりのなさを棚に上げて相手に「言ってくれなきゃわからない!」と駄々こねてるだけのような感じなのと、
二十代も後半になった水森の気持ちを語る地の文の一人称がひらがなの「ぼく」なのが生理的に合いませんでした。
話し言葉ではちゃんと「俺」って言ってるんですけどね。水森の精神的幼児性を表しているのでしょうか。
結局、美人なこと以外どこがいいのかよくわからないままでした。
二十代半ばも過ぎたいい大人なのに、「無神経」とか「馬鹿みたいに鈍感」というより、異常なレベルで思いやりがないような…。
じっくりゆっくり想いを育てていくとか気付いていくといったお話が大好きなので期待して読んだのですが、
育てるとか気付くとかじゃなくて、ちゃんと見ようともしてなかったことをある日突然思い立ってガン見することにした水森が、
自分の異常な思いやりのなさを棚に上げて相手に「言ってくれなきゃわからない!」と駄々こねてるだけのような感じなのと、
二十代も後半になった水森の気持ちを語る地の文の一人称がひらがなの「ぼく」なのが生理的に合いませんでした。
話し言葉ではちゃんと「俺」って言ってるんですけどね。水森の精神的幼児性を表しているのでしょうか。
2012年1月25日に日本でレビュー済み
木下さんのイラストがお話に鮮やかな彩りを添えてます。
受けは鈍感すぎる!って思いましたが、でも、攻めも臆病すぎるので、こんなに長い間、友人状態だったんですね(笑)
いつまでもハッキリしない堀田君がかわいそうだったなあ。受けのこと好きなのに…。
「堀田君がもう少し受けに迫って、それを知った攻めが行動に出る!」という展開になるのかと思いきや、攻めはずっと守りに入ったままでちょっとびっくり。
両思いになってからも臆病すぎ〜!って思いましたが、でも男同士だとそうなっても仕方ないのかも…。
堀田君とってもかっこよくていい人なので、彼が幸せになるお話の続編を希望します!
受けは鈍感すぎる!って思いましたが、でも、攻めも臆病すぎるので、こんなに長い間、友人状態だったんですね(笑)
いつまでもハッキリしない堀田君がかわいそうだったなあ。受けのこと好きなのに…。
「堀田君がもう少し受けに迫って、それを知った攻めが行動に出る!」という展開になるのかと思いきや、攻めはずっと守りに入ったままでちょっとびっくり。
両思いになってからも臆病すぎ〜!って思いましたが、でも男同士だとそうなっても仕方ないのかも…。
堀田君とってもかっこよくていい人なので、彼が幸せになるお話の続編を希望します!
2008年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゲイとノンケの、題名どおりゆっくりしたお話で、ノンケ(受)視点で語られます。高校時代に、親友からゲイであることを告白されると同時に、「でもお前だけは好きにならない」といわれた主人公。それから12年。微妙な均衡を保つ二人の仲が「恋愛」になるまでがじっくり、抒情的に描かれています。
読者にとっては、親友のセリフが、彼の本心を裏書していることは明白です。しかし、主人公も、相手の気持ちに半ば気づいている。そのことが、特に事件が起こるでもないこの地味な物語に、息詰まる緊張感を与えています。
主人公は、天然で、人の心の機微にやや疎く、物事に対してなかなか心が動かないタイプ。これまで本当に恋愛をしてきたとも言えない、そんな男です。ですが、さすがに12年もつきあっているので、自分と親友の関係がひどくデリケートなバランスの上に成り立っていることが分かっている。そのバランスに、いわく言い難い居心地の悪さと、甘美な心地よさの両方を感じていて、自分の気持ちをどう整理すべきかがよく分かっていません。半ば無自覚に、相手を試すような言動をとったりもします。
これは、相手にとっては生殺しのかなりツライ状況ですね。
二人の共通の友人や後輩から見れば、二人の関係は「見ちゃおれん」という危うさ。なかでも後輩のほうは、主人公に横恋慕していて、ちょっかいをかけてきます。結果的には彼が触媒となって物語が動き(この後輩はたいへん愛すべき男です)、ハッピーエンドとなります。
ともかく、極めてありがちな設定にもかかわらず、恋人寸前の親友状態が、まるで薄氷を踏むようなバランスで成り立っていることが丁寧に描かれていて、そのデリケートさに心が震えます。二人の腹の探り合いめいたやりとりの、じれったいこと、切ないこと・・・!ギリギリと身悶えしながら、読者は二人の恋の行方を固唾を呑んで見守ることになります。
本書には、表題作と、その続編が収められており、続編の方には二人の少し後の様子が描かれています。こちらの物語の焦点は、晴れて恋人同士になったのに色々と不安を感じている親友の、いじらしさ、けなげさ。彼は、今の恋愛状態を夢か奇跡か、という感じで信じきれていないので、ものすごく慎重になっていて、その臆病さは、胸が痛むほどです(「引越」をめぐる彼の自虐的なセリフは泣かせます・・・)。一方、いったん恋を自覚したあとの主人公は、強かった!心が動くのに時間のかかるタイプだから相手をやきもきさせるのですが、相手への愛にいっさいブレはありません。
というわけで、地味ながら、繊細でいいお話でした。切ない物語に目のない方は、ぜひ。
読者にとっては、親友のセリフが、彼の本心を裏書していることは明白です。しかし、主人公も、相手の気持ちに半ば気づいている。そのことが、特に事件が起こるでもないこの地味な物語に、息詰まる緊張感を与えています。
主人公は、天然で、人の心の機微にやや疎く、物事に対してなかなか心が動かないタイプ。これまで本当に恋愛をしてきたとも言えない、そんな男です。ですが、さすがに12年もつきあっているので、自分と親友の関係がひどくデリケートなバランスの上に成り立っていることが分かっている。そのバランスに、いわく言い難い居心地の悪さと、甘美な心地よさの両方を感じていて、自分の気持ちをどう整理すべきかがよく分かっていません。半ば無自覚に、相手を試すような言動をとったりもします。
これは、相手にとっては生殺しのかなりツライ状況ですね。
二人の共通の友人や後輩から見れば、二人の関係は「見ちゃおれん」という危うさ。なかでも後輩のほうは、主人公に横恋慕していて、ちょっかいをかけてきます。結果的には彼が触媒となって物語が動き(この後輩はたいへん愛すべき男です)、ハッピーエンドとなります。
ともかく、極めてありがちな設定にもかかわらず、恋人寸前の親友状態が、まるで薄氷を踏むようなバランスで成り立っていることが丁寧に描かれていて、そのデリケートさに心が震えます。二人の腹の探り合いめいたやりとりの、じれったいこと、切ないこと・・・!ギリギリと身悶えしながら、読者は二人の恋の行方を固唾を呑んで見守ることになります。
本書には、表題作と、その続編が収められており、続編の方には二人の少し後の様子が描かれています。こちらの物語の焦点は、晴れて恋人同士になったのに色々と不安を感じている親友の、いじらしさ、けなげさ。彼は、今の恋愛状態を夢か奇跡か、という感じで信じきれていないので、ものすごく慎重になっていて、その臆病さは、胸が痛むほどです(「引越」をめぐる彼の自虐的なセリフは泣かせます・・・)。一方、いったん恋を自覚したあとの主人公は、強かった!心が動くのに時間のかかるタイプだから相手をやきもきさせるのですが、相手への愛にいっさいブレはありません。
というわけで、地味ながら、繊細でいいお話でした。切ない物語に目のない方は、ぜひ。
2013年2月17日に日本でレビュー済み
買って2ヶ月の間に、五回以上読み返しています。 それくらいハマりました。 非常に深い…。
何も大きな事件はありません。 いつもの電話、いつもの酒の場、いつもの友人、い つもの会話…。 リーマンたちの、ちょっとお疲れな日常風景。 でも、同じような毎日の小さな積み重ねで、新しい 世界が広がるんだなぁ、と思いました。
鈍感な水森の心に、毎日少しづつ少しづつ染み込ん でくるもの。 いつも水森の気持ちばかり優先してしまう、臆病で 一途な矢萩の心。 続編の最後まで読んで、二人の新しい一歩に、爽や かな気持ちになりました。
水森の発言が「俺」で、気持ちが「ぼく」と一人称 を使い分けているがはじめは不思議でした。 でも、外見的に鈍感で雑な性格の水森の、中身の柔 軟で繊細なところを表しているのかな? と思うと、非常に深いです。
不器用だけど、口は悪いけど、表情や態度で少しづ つ染み出てくる二人の心情。 この杉原理生先生の表現力に、思わず唸ってしまいました。
何も大きな事件はありません。 いつもの電話、いつもの酒の場、いつもの友人、い つもの会話…。 リーマンたちの、ちょっとお疲れな日常風景。 でも、同じような毎日の小さな積み重ねで、新しい 世界が広がるんだなぁ、と思いました。
鈍感な水森の心に、毎日少しづつ少しづつ染み込ん でくるもの。 いつも水森の気持ちばかり優先してしまう、臆病で 一途な矢萩の心。 続編の最後まで読んで、二人の新しい一歩に、爽や かな気持ちになりました。
水森の発言が「俺」で、気持ちが「ぼく」と一人称 を使い分けているがはじめは不思議でした。 でも、外見的に鈍感で雑な性格の水森の、中身の柔 軟で繊細なところを表しているのかな? と思うと、非常に深いです。
不器用だけど、口は悪いけど、表情や態度で少しづ つ染み出てくる二人の心情。 この杉原理生先生の表現力に、思わず唸ってしまいました。