今日、世界で起きている戦争を見ていると「情報」というものの重要性を強く感じるが、60年前の戦争においても、「情報」というものが如何に重要で戦局を左右するということをこのレイテ沖海戦は教えてくれる。
なぜ栗田艦隊は退却し、小沢艦隊は戦い続けたのか…
「情報」に振り回されていたのは、ほんの一握りの人である。
その他の大部分の人々は、命を投げ打ち自分の任を果たすことで祖国そして愛する人を守る…それだけが支えだったように思える。
"いま”生きているのは"いつか"死ぬため
生きることを考えてはならない、死に遅れてはならない。
何の為に生まれ、何の為に生きるのか…そして何の為に死んでゆくのか

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
レイテ沖海戦 (PHP文庫 は 9-9) 文庫 – 2001/9/1
半藤 一利
(著)
昭和19年(1944)10月に戦われた「レイテ沖海戦」は、史上最大の海戦であった。字義どおり空前にして絶後、おそらく、世界最後の艦隊決戦になるであろう。
戦場は、北は沖縄から、南はフィリピン南端を洗うセレベス海におよび、東はサマール島沖合いから、西はパラワン水道にいたる。
この広大な戦場で、日・米両軍が総力を結集した死闘が繰り返された。
本書は、その顛末を詩情あふれる筆致で克明に描き上げた、読みごたえある海戦絵巻である。
本書の特色は、栗田艦隊、小沢艦隊、西村艦隊、志摩艦隊、さらに神風特攻隊という、戦いを構成するファクターを、一つの流れの中に連関させ、「レイテ沖海戦」という複雑な歴史的事実の全貌をつかみやすくすることに成功していることである。かつ、ノンフィクションのなかに、当事者のインタビューにもとずく情感をも伝え得た、壮大な海洋文学である。
- 本の長さ509ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2001/9/1
- ISBN-104569576168
- ISBN-13978-4569576169
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2001/9/1)
- 発売日 : 2001/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 509ページ
- ISBN-10 : 4569576168
- ISBN-13 : 978-4569576169
- Amazon 売れ筋ランキング: - 68,277位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

1930年、東京・向島生まれ。
東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。松本清張、司馬遼太郎らの担当編集者をつとめる。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などをへて作家。「歴史探偵」を名乗り、おもに近現代史に関する著作を発表。
著書は『日本の一番長い日』、『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『幕末史』など多数。『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
14グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年4月23日に日本でレビュー済み
本書は、資料の読み込み、文献の整理と非常によくまとめられた質の高いノンフィクションである。著者の文章の書き方も読みやすい。
2006年8月19日に日本でレビュー済み
本書は,半藤一利作品では「ノモンハンの夏」と並び私が最も大好きな作品である。
栗田艦隊の逡巡,小沢・西村艦隊の断固とした行動,これらを含めた日本海軍の複雑な動きに戸惑うアメリカ艦隊の錯誤といったレイテ沖海戦の全貌が,それぞれの艦隊の視点から躍動感をもって展開されている。
なぜ栗田艦隊と西村艦隊は連携しなかったのか。
レイテ湾入り口で,栗田艦隊がアメリカ海軍空母を追撃するシーンではあと一撃,あと一押しできなかったのか。
栗田艦隊はレイテ湾にどうして突入しないのか。
なんど読んでももどかしい。
そして,神風特別攻撃隊による突入をクライマックスに,海戦は引き潮になる。
日本人にとっては,海戦の敗者であることはとても残念だが,ここで日本を守るため力を尽くして戦った方々への敬意の気持は持ち続ける必要があると強く思った。
栗田艦隊の逡巡,小沢・西村艦隊の断固とした行動,これらを含めた日本海軍の複雑な動きに戸惑うアメリカ艦隊の錯誤といったレイテ沖海戦の全貌が,それぞれの艦隊の視点から躍動感をもって展開されている。
なぜ栗田艦隊と西村艦隊は連携しなかったのか。
レイテ湾入り口で,栗田艦隊がアメリカ海軍空母を追撃するシーンではあと一撃,あと一押しできなかったのか。
栗田艦隊はレイテ湾にどうして突入しないのか。
なんど読んでももどかしい。
そして,神風特別攻撃隊による突入をクライマックスに,海戦は引き潮になる。
日本人にとっては,海戦の敗者であることはとても残念だが,ここで日本を守るため力を尽くして戦った方々への敬意の気持は持ち続ける必要があると強く思った。
2006年6月3日に日本でレビュー済み
この海戦の置かれた位置については、伊藤正徳さんの「連合艦隊の最後」で30年以上前から、意識しており、何度も、読み返したり、関連書があれば読んでいた。
そもそも、この連合艦隊の死に場所を与えてやろうという作戦は、周知徹底されていたのか?この海戦の最中に神風特攻が始まったのだから、この作戦自体が、最初から「特攻」ではなかったはずだ。
しかし、知将小沢治三郎の「おとり」作戦は、その「気配」を有していた。
然るに、栗田艦隊は、どこまで、この作戦の位置づけを理解していたのか?小沢艦隊がおとりをし、その成功の連絡が届かなかったという悲劇があったとしても、基本的に「謎の反転」はありえないと考える。
もしあのまま突入したら・・・
アメリカの戦艦部隊は、弾薬不足であった、ハルゼーは小沢を追い求めていた、レイテ湾には、物資を積んだ輸送船団が折り、これらを叩くだけで、侵攻のスピードを遅らせることが出来たのでは・・・
とIFを考えると、原爆は、沖縄に落とされたのかもしれないとか、ソ連の参戦がもっとひどい状態で行なわれたのではないかとか、きりがなくなる。
しかし、栗田中将は、本当はどういう意図で「反転」を決意したのであろうか?
そもそも、この連合艦隊の死に場所を与えてやろうという作戦は、周知徹底されていたのか?この海戦の最中に神風特攻が始まったのだから、この作戦自体が、最初から「特攻」ではなかったはずだ。
しかし、知将小沢治三郎の「おとり」作戦は、その「気配」を有していた。
然るに、栗田艦隊は、どこまで、この作戦の位置づけを理解していたのか?小沢艦隊がおとりをし、その成功の連絡が届かなかったという悲劇があったとしても、基本的に「謎の反転」はありえないと考える。
もしあのまま突入したら・・・
アメリカの戦艦部隊は、弾薬不足であった、ハルゼーは小沢を追い求めていた、レイテ湾には、物資を積んだ輸送船団が折り、これらを叩くだけで、侵攻のスピードを遅らせることが出来たのでは・・・
とIFを考えると、原爆は、沖縄に落とされたのかもしれないとか、ソ連の参戦がもっとひどい状態で行なわれたのではないかとか、きりがなくなる。
しかし、栗田中将は、本当はどういう意図で「反転」を決意したのであろうか?