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チャップリンの影 ~日本人秘書 高野虎市~ 単行本 – 2009/12/25
大野 裕之
(著)
あのチャップリンの秘書は日本人だった
世界の映画王・チャップリンの秘書は、なんと高野(こうの)虎市という日本人だった。激動の時代を生き抜いた高野の数奇な人生を追った大型ノンフィクション。
【講談社100周年書き下ろし作品】
世界の映画王・チャップリンの秘書は、なんと高野(こうの)虎市という日本人だった。激動の時代を生き抜いた高野の数奇な人生を追った大型ノンフィクション。
【講談社100周年書き下ろし作品】
- 本の長さ346ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/12/25
- ISBN-104063397599
- ISBN-13978-4063397598
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2009/12/25)
- 発売日 : 2009/12/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 346ページ
- ISBN-10 : 4063397599
- ISBN-13 : 978-4063397598
- Amazon 売れ筋ランキング: - 160,998位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 33位映画ノンフィクション
- - 124位外国映画 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高野虎市の破天荒な生き方、チャップリンとの友情と別れがドラマのようでした。膨大な資料を駆使して丁寧に書かれたノンフィクションです。
2014年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高野さんという秘書が存在していた事実は驚きと面白さはあるが、チャップリンと別れた後の後半生が描ききれておらず、何となく消化不良で終わってしまった。
2010年1月7日に日本でレビュー済み
チャップリンの秘書が日本人だったとは知りませんでした。
その意外さから何の気なしに手にとりましたが、
どんどん引き込まれてあっという間に読み終えてしまいました。
チャップリンが、こんなにまでもリベラルで、
日本や日本人を愛してくれていたなんて。
その陰に、こんな日本人がいたなんて。
本当によく取材し、調べて書いていらっしゃいます。すごい!
著者の、チャップリンや高野さんへの深い尊敬と愛情が
にじみ出ている感じがしました。
ご自身の印象や考えもしっかり表現されていますが、
そう考えるに至った根拠がきちんと示されていて、
説得力があります。
また、感情的に盛り上がりたいところでも、
一歩ひいて、抑えて書かれているのがとても好印象でした。
高野さんの一生を丹念に追うだけでなく、
同時にチャップリン自身や作品の歴史にもなっています。
当時の日系人を取り巻く歴史や戦争、
移民を送り出した日本の様子もよくわかり、
こういった面でも非常におもしろかったです。
こうして、読んでおもしろいだけでなく、
記録としても残しておくことができたのは
本当によかったと思います。
チャップリンも高野さんも、喜んでいらっしゃるのではないでしょうか。
その意外さから何の気なしに手にとりましたが、
どんどん引き込まれてあっという間に読み終えてしまいました。
チャップリンが、こんなにまでもリベラルで、
日本や日本人を愛してくれていたなんて。
その陰に、こんな日本人がいたなんて。
本当によく取材し、調べて書いていらっしゃいます。すごい!
著者の、チャップリンや高野さんへの深い尊敬と愛情が
にじみ出ている感じがしました。
ご自身の印象や考えもしっかり表現されていますが、
そう考えるに至った根拠がきちんと示されていて、
説得力があります。
また、感情的に盛り上がりたいところでも、
一歩ひいて、抑えて書かれているのがとても好印象でした。
高野さんの一生を丹念に追うだけでなく、
同時にチャップリン自身や作品の歴史にもなっています。
当時の日系人を取り巻く歴史や戦争、
移民を送り出した日本の様子もよくわかり、
こういった面でも非常におもしろかったです。
こうして、読んでおもしろいだけでなく、
記録としても残しておくことができたのは
本当によかったと思います。
チャップリンも高野さんも、喜んでいらっしゃるのではないでしょうか。
2010年2月13日に日本でレビュー済み
チャップリンの運転手から始めて私設秘書にまで上りつめた日本人がいた。
今では一部のチャップリン映画ファンにしか顧みられることもないこの史実を丹念に追った評伝です。
ハリウッド進出後のチャップリンになぜ日本人の秘書がついたのか。そこには高野虎市(こうのとらいち)という男の波乱に富んだ日系人移民史があったことがよくわかります。
親が決めた許嫁(いいなづけ)との結婚を嫌ってアメリカへ渡り、パイロットになる野心を抱くも、惚れた女の猛反対にあって空への夢を断念。人づてに紹介された新進気鋭の若き喜劇役者との出会いが彼の人生を変えることになるというのです。他人との縁を断ち切ろうとした先に待ち受けていた新たな出会い。そんな奇遇な縁(えにし)のあざなえる様を興味深く読みました。
チャップリンとの公私にわたる高野の生活は18年に及びましたが、『モダン・タイムス』の女優ポーレット・ゴダードの嫉妬がきかっけで職を辞することになります。これまた人との関係を結ぶことの難しさと不思議さに思いが至る出来事です。
本書の後半は、チャップリンのもとを去った高野が、日系人としてアメリカの恣意に翻弄されていく様を哀しく描き出していきます。太平洋戦争下に時の政府が進めた愚行政策によってチャップリンの秘書だった男は敵性外国人として疎まれていくのです。
それにしても強く印象に残ったのは、1930年代という、今日に比べれば人種的差異についてまだまだ偏見と無知に満ちていた時代にあって、チャップリンがアジア人の高野を差別することなく絶大な信頼を寄せていたという驚きの事実です。チャップリンのヒューマニストとしての態度は映画の内側だけではなく外側にも厳然と存在していた。そのことに心が熱くなります。
高野ゆかりの人々を国の内外に訪ね、膨大な資料に丁寧にあたって本書を編み上げた著者の精力的な取材のあとが見られる良書といえます。
今では一部のチャップリン映画ファンにしか顧みられることもないこの史実を丹念に追った評伝です。
ハリウッド進出後のチャップリンになぜ日本人の秘書がついたのか。そこには高野虎市(こうのとらいち)という男の波乱に富んだ日系人移民史があったことがよくわかります。
親が決めた許嫁(いいなづけ)との結婚を嫌ってアメリカへ渡り、パイロットになる野心を抱くも、惚れた女の猛反対にあって空への夢を断念。人づてに紹介された新進気鋭の若き喜劇役者との出会いが彼の人生を変えることになるというのです。他人との縁を断ち切ろうとした先に待ち受けていた新たな出会い。そんな奇遇な縁(えにし)のあざなえる様を興味深く読みました。
チャップリンとの公私にわたる高野の生活は18年に及びましたが、『モダン・タイムス』の女優ポーレット・ゴダードの嫉妬がきかっけで職を辞することになります。これまた人との関係を結ぶことの難しさと不思議さに思いが至る出来事です。
本書の後半は、チャップリンのもとを去った高野が、日系人としてアメリカの恣意に翻弄されていく様を哀しく描き出していきます。太平洋戦争下に時の政府が進めた愚行政策によってチャップリンの秘書だった男は敵性外国人として疎まれていくのです。
それにしても強く印象に残ったのは、1930年代という、今日に比べれば人種的差異についてまだまだ偏見と無知に満ちていた時代にあって、チャップリンがアジア人の高野を差別することなく絶大な信頼を寄せていたという驚きの事実です。チャップリンのヒューマニストとしての態度は映画の内側だけではなく外側にも厳然と存在していた。そのことに心が熱くなります。
高野ゆかりの人々を国の内外に訪ね、膨大な資料に丁寧にあたって本書を編み上げた著者の精力的な取材のあとが見られる良書といえます。
2010年1月15日に日本でレビュー済み
いくらチャップリンが世界中で愛されているとはいえ、その「秘書」に焦点をあてた本など売れるのだろうか・・・。
大変おせっかいながら、本の表紙を見たときの感想はこうだった。
しかし読んでみて考えが一転した。
チャップリンの人物像を知りたいとき、チャップリンだけを見つめてわかることには限界がある。
この本では、秘書という身近な人物との「関係性」を描くことでかえって、チャップリン本人の素顔がいきいきと描かれている。
冷蔵庫の肉の量を見て「贅沢だ」と激怒する喜劇王に対して秘書がとった、一枚上手の鮮やかな対処。
書類へのサインをしぶる喜劇王に、秘書はどうやってサインさせたのか。
くすっと笑ってしまうエピソードに事欠かない。
そしてそんな細やかなエピソードの積み重ねが、チャップリンの人間性を浮き上がらせている。
ここで強調したいのは、この本のすごいところは、エピソードが決して著者の思い込みや創作ではないということだ。
当時の現地新聞の何月何日付でどんな記事がのっていたかなど、緻密な取材のあとがうかがえる。
確かな事実にのみ基づき、これほどいきいきと当時の様子を再現してみせるのは容易なことではない。
そこには、チャップリンと秘書高野への、著者の尊敬と愛が感じられる。
写真も多く読みやすい。ぜひ手にとってみられることをおすすめする。
大変おせっかいながら、本の表紙を見たときの感想はこうだった。
しかし読んでみて考えが一転した。
チャップリンの人物像を知りたいとき、チャップリンだけを見つめてわかることには限界がある。
この本では、秘書という身近な人物との「関係性」を描くことでかえって、チャップリン本人の素顔がいきいきと描かれている。
冷蔵庫の肉の量を見て「贅沢だ」と激怒する喜劇王に対して秘書がとった、一枚上手の鮮やかな対処。
書類へのサインをしぶる喜劇王に、秘書はどうやってサインさせたのか。
くすっと笑ってしまうエピソードに事欠かない。
そしてそんな細やかなエピソードの積み重ねが、チャップリンの人間性を浮き上がらせている。
ここで強調したいのは、この本のすごいところは、エピソードが決して著者の思い込みや創作ではないということだ。
当時の現地新聞の何月何日付でどんな記事がのっていたかなど、緻密な取材のあとがうかがえる。
確かな事実にのみ基づき、これほどいきいきと当時の様子を再現してみせるのは容易なことではない。
そこには、チャップリンと秘書高野への、著者の尊敬と愛が感じられる。
写真も多く読みやすい。ぜひ手にとってみられることをおすすめする。
2010年3月26日に日本でレビュー済み
久々に骨のある大型ノンフョクションに出会ったように思う。
主人公・高野虎市は、まるで「第二の白州次郎」ともいえるような、独自のダンディズムを貫き通した非常に魅力的で格好のよい人物。(帯で黒柳徹子さんも言っているように)こんな日本人がいたなんて!
主人公の高野はすでに亡くなっており、本人を直接知る関係者もわずか。そしてチャップリンの秘書としていわば「黒子」に徹した人物であり、チャップリンに関する記録にもほとんど出てこないという・・・そんな非常に難しい取材対象を、筆者は「想像力」で補う事なく、徹底的な取材と綿密なリサーチでもって、描き通している。記録や資料の類しかないような部分でも、想像を加えて解釈する事なく、絶妙な加減でまとめあげているのが、この本の優れたところだろう。
どこまでも妥協なき筆者の姿勢に、おそらく執念のようなものすら感じられた。同時に取材対象への深い愛情も伝わってくる。
世界の映画王とそれをささえ続けた秘書、この2人の男の「友情」が、その邂逅から別離まで国境や時代を超えてドラマチックに描かれており、とにかくハラハラドキドキ、最後まで一気に読むことができた。チャップリンにさほど興味がなくとも、十分に楽しめる内容。何か希望のようなものが持てる・・・そんな読後感が得られるのもよい。
ぜひおすすめしたい一冊!!
主人公・高野虎市は、まるで「第二の白州次郎」ともいえるような、独自のダンディズムを貫き通した非常に魅力的で格好のよい人物。(帯で黒柳徹子さんも言っているように)こんな日本人がいたなんて!
主人公の高野はすでに亡くなっており、本人を直接知る関係者もわずか。そしてチャップリンの秘書としていわば「黒子」に徹した人物であり、チャップリンに関する記録にもほとんど出てこないという・・・そんな非常に難しい取材対象を、筆者は「想像力」で補う事なく、徹底的な取材と綿密なリサーチでもって、描き通している。記録や資料の類しかないような部分でも、想像を加えて解釈する事なく、絶妙な加減でまとめあげているのが、この本の優れたところだろう。
どこまでも妥協なき筆者の姿勢に、おそらく執念のようなものすら感じられた。同時に取材対象への深い愛情も伝わってくる。
世界の映画王とそれをささえ続けた秘書、この2人の男の「友情」が、その邂逅から別離まで国境や時代を超えてドラマチックに描かれており、とにかくハラハラドキドキ、最後まで一気に読むことができた。チャップリンにさほど興味がなくとも、十分に楽しめる内容。何か希望のようなものが持てる・・・そんな読後感が得られるのもよい。
ぜひおすすめしたい一冊!!
2010年1月7日に日本でレビュー済み
チャップリンと高野虎市さんの関係を紹介するだけの本かなと思ったのですが、大正〜昭和初期にかけてのアメリカへの移民についてや、在米日系人がかかえた問題などにもふれており、とても読み応えのある本だと思いました。
また、運転手として雇われた高野さんが、やがてチャップリンの個人的な秘書になり、順調にいっていたと思われた2人の関係の突然の崩壊。憎みあってもおかしくないと思うような別れでしたが、お互いを思いやる気持ちを忘れずに人生の幕を閉じる−人種を超えて築きあげられた「信頼関係のすばらしさ」をお二人から教わったように感じます。
映画化が進められているとのこと。銀幕の世界でチャップリンと高野さんにお会いするのを楽しみにしています!
また、運転手として雇われた高野さんが、やがてチャップリンの個人的な秘書になり、順調にいっていたと思われた2人の関係の突然の崩壊。憎みあってもおかしくないと思うような別れでしたが、お互いを思いやる気持ちを忘れずに人生の幕を閉じる−人種を超えて築きあげられた「信頼関係のすばらしさ」をお二人から教わったように感じます。
映画化が進められているとのこと。銀幕の世界でチャップリンと高野さんにお会いするのを楽しみにしています!