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サル学の現在 上 (文春文庫 た 5-6) 文庫 – 1996/1/10
立花 隆
(著)
サル学は、日本が世界をリードする稀な学問である。「ヒトと動物の境界とは何か」、この根源的な好奇心から、サルの性生活や子殺し行動について第一線の学者と対話した、著者会心の一作。
- 本の長さ439ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1996/1/10
- ISBN-104167330067
- ISBN-13978-4167330064
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1996/1/10)
- 発売日 : 1996/1/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 439ページ
- ISBN-10 : 4167330067
- ISBN-13 : 978-4167330064
- Amazon 売れ筋ランキング: - 166,970位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,364位文春文庫
- - 9,035位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1940年長崎県生まれ。64年東京大学仏文科卒業。(株)文藝春秋を経て東大哲学科に学士入学。74年「田中角栄研究」を「文藝春秋」誌上に発表。著書多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ぼくらの頭脳の鍛え方 (ISBN-13: 978-4166607198 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月24日に日本でレビュー済み
大学生の頃にこの本を読んだ。丁度、松沢哲郎先生によるチンパンジーのアイちゃんの愛情溢れる数々の研究が世間で取り沙汰されていた頃だった。立花隆氏の包括的なフィルターを通して、他の霊長類との比較から、人間とは何か、について改めて考えさせられる優れた本であった。時代とともに人間の性質も変わっていくが、動物の一種である人間の本能の部分を謙虚に見つめ直すのには、他の霊長類に学ぶところが大きいように思う。暇だなと思うまとまった夏休みに読むにはよい本だと思う。
2005年6月6日に日本でレビュー済み
難しい計算や論理を振り回すのが科学である、とばかり思っていた時にこの本を読み愕然とした。なにも難しい事は書いていないのである。書いてあるのは、科学者達がフィールドワークで観察を重ねたことの解説である。
ところがそこから仮説が生まれ、それを確認するべく別なテーマが生まれる、というまさに科学の王道のパターンが展開されるのである。
まさに現在のファーブル昆虫記である。こんな科学の手法があるとは、新鮮であった。
ところがそこから仮説が生まれ、それを確認するべく別なテーマが生まれる、というまさに科学の王道のパターンが展開されるのである。
まさに現在のファーブル昆虫記である。こんな科学の手法があるとは、新鮮であった。
2005年9月20日に日本でレビュー済み
一般向けの「サル」についての本.一般の人でも読みやすいようにかなり配慮されている.著者自身が専門家でないせいか,非常に読みやすい.細かい専門的なことを知りたいのでなければ,生物を勉強している人なんかにもオススメ.下巻の巻末に文献集が出ており,さらに詳しい文献をあたることも可.生物としての「サル」を知ることができるだけでなく,ヒトというものを考えるきっかけを与えてくれる.
2003年11月26日に日本でレビュー済み
サル学というのが、どれほど価値のある学問なのかは私には分かりません。けれど、たとえ価値があろうとなかろうと、こういう学問、観察や研究に何人もの人間が地道に、そして真剣に、それこそ一生をかけて取り組んでいるという事実に新鮮な驚きを感じ、そして、嬉しくなってしまいます。この本に登場する研究者の人たちがサル学に取り組んでいる根源的な理由はおそらくただ純粋な知的好奇心だけでしょう。・・・ こういう人たちがいる。そして、こういう人たちを容認している世界がここにはある。それが何より爽やかで、豊かで、素晴らしいなあと感じてしまいます。そして、勿論、面白い。
2001年5月24日に日本でレビュー済み
「さるがく」ってなに?という問いに対して、猿楽は学校の教科書で見たことがあるがサル学は知らないというのが一般的だろう。よくよく思い出すと国語の教科書で芋洗いをするサルの話が出ていたことを記憶している人もいるかもしれない。実はこの話はサル学の成果であったようだ。50~60年代にサル学ブームが起こったそうだが20代の僕にはこの本を手にとるまではそんな学問が存在するなどとは思いもよらなかった。サル学があるくらいなら、もっと身近な猫学や犬学、インコ学、ゴキブリ学、蚊学、ハエ学まであるのかと思ってしまうが、驚く無かれ、サル学は日本が世界をリードする立派な学問なのである。しかもサル学の根底には『人間とは何か?』という哲学・宗教めいた壮大な禅問答のような問いがあ!って、それに対する一種のアプローチとしてサル学があるようだ。そう感じるのは著者の視点がそもそもここから始っているという理由のためかもしれないが、単なる自然科学・生物学・生態学といった視点ではないことは間違いないだろう。
上巻では少し泥臭く俗っぽい内容(セックス・ハーレム・同性愛・乱交パーティー)も並んではいるものの『人間とは何か?』という視点で読むと思わずうなってしまう知的意欲作だ。対話形式で書かれているので、登場する学者の言葉からフィールドで実際にサル達を見ているかのようなリアルティーも伝わってくるだろう。
上巻では少し泥臭く俗っぽい内容(セックス・ハーレム・同性愛・乱交パーティー)も並んではいるものの『人間とは何か?』という視点で読むと思わずうなってしまう知的意欲作だ。対話形式で書かれているので、登場する学者の言葉からフィールドで実際にサル達を見ているかのようなリアルティーも伝わってくるだろう。
2003年1月22日に日本でレビュー済み
人間がどれほど動物に近くどれほど遠いのかを考えさせられる。“理性”を持ったとされる人間は、本当に動物から遠ざかっているのだろうか?そして男性優位社会は変わっていくのだろうか?世界では無意味な争い減っていくのだろうか?