メディア掲載レビューほか
いや、かっこいい。この気持ち、“魅せられた”という言葉を使いたい。なんでミニ・アルバムなんだ? もしかしてもったいつけてんのか? すでにインディーズ・シーンでは高い評価を得ているこのバンドが作り出すサウンドはまぎれもないロック。一聴、4人のメンバーがロックという神の敬虔な使徒であることがひしひしと伝わってくるし、少し年季の入ったリスナーなら小気味良さを感じながらポンと膝を叩くことも多いだろう。それだけでもかっこいい。が、なによりも彼らを唯一の彼らたらしめているのは、そんなバンド・サウンドとともにあるその詞の世界。聴き手に間歇的に映像を照射したりあるいは現代詩のごとく解読を求めたり。暗喩に富みながら神話的なイメージすら呼び起こす言葉群は“リアル”という英語から導かれるあらゆる日本語の意味のまわりを浮遊してぼくの思考と感情を刺激する。オヂサンのぼくはジャックスというバンドをふと思い浮かべたり。 (大越正実) --- 1997年10月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
今時のギター・バンドらしい音作りは特に可もなく不可もないが,そこに乗った言葉の使い方がとてもユニーク。多少文学的なフレーズが独特のメロディと絡まり合って面白いグルーヴを作ってるという感じで,ライヴで聴いたら不思議な覚醒ができそうだ。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)