樋口さんの作品のなかではちょっとトピックが薄い感じ。
面白いし、オススメするが、疾走感とかはない。
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民宿雪国 単行本 – 2010/12/1
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購入オプションとあわせ買い
梁石日氏絶賛!「なみなみならぬ筆力に感服した。人間の底知れぬ業を描き切る」 2012年8月、国民的画家・丹生雄武郎氏が亡くなった。享年97歳。 80年代のバブル時に突如衆目を集め、華やかな時代を背景に一躍美術界の新星として脚光を浴びる。しかし、各方面からの称賛の声をよそに、けして表舞台には出ようとせず、新潟県T町にて日本海を見下ろす寂れた「民宿雪国」を経営、亡くなるまで創作に没頭した。「芸術はなんというなれの果てまで私を連れてきたのだろう……」 大正4年生まれ、使用人との間に生まれ、病弱で不遇な少年時代を過ごし、第二次大戦ではニューギニアに応召、敗戦後はシベリアに抑留される。復員すると愛妻は疎開先で亡くなっており、彼は終生「遺された者の不幸」と「戦争で死ねなかった負い目」に苛まれたと推測される。 しかし一方で、丹生氏の過去にはいささか不明瞭な部分もあった。 かつて「民宿雪国」に宿泊、丹生氏によって人生を左右されたと明言するジャーナリスト・矢島博美氏がその死後に丹生氏の過去を掘り下げたところ、以外な事実が明るみに出たのだった。 彼はなぜその経歴を詐称したのか。 やがて彼の破天荒な生涯が、かくされた昭和史を炙り出したのだった――。 あらゆるジャンルを越境する文芸界の最終兵器・樋口毅宏が贈る、本年度最高のエンタテインメント・ピカレスク・ロマン!
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2010/12/1
- ISBN-104396633521
- ISBN-13978-4396633523
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商品の説明
出版社からのコメント
この小説から受けた衝撃を、どのように伝えればいいのだろう? とにかくいまだかつてこんな小説は、読んだことがないとしかいいようがない。 純文学? ミステリ? 歴史小説? 純愛小説? そのいずれもの要素を含みつつ、そのいずれからもはみ出してジャンル分けを拒む問題作『民宿雪国』とは? 二〇〇九年のデビュー作『さらば雑司ヶ谷』では豊島区雑司ヶ谷を舞台にノワール世界を構築し、そのショッキングな展開と描写で読者の度肝を抜きました。二〇一〇年、第二作目となる『日本のセックス』は法廷サスペンスとも官能とも取れる大胆にして緻密な構成と筆致で話題になりました。そんな中、第三弾は『民宿雪国』という、今までハードな作風で鳴らしてきた樋口さんらしくない、のどかなタイトルだと思ったのですが…。期待した展開を幾度も裏切られて、最後にとんでもないところに物語が着地するのだけれど、同時にそこには深い感動がある。物語自体の最終的なテーマ、そのある種破天荒な構成、余韻の残る不思議な読後感、そのすべてが刺激的な読書体験でした。この作品の核心となる結末部分については、ぜひ直接その衝撃を受けていただきたいと思いますので、あえてこのインタビューではそこに触れません。とにかく本当にいろんな意味で問題作だと思います。 (FeelLove vol11 樋口毅宏氏インタビューより抜粋)
著者について
1971年、東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。出版社勤務を経 て、2009年『さらば雑司ヶ谷』(新潮社)で小説家デビ ュー、その衝撃的な描写と作品世界が出版界の話題に。 2010年上梓された『日本のセックス』(双葉社)では「官 能から始まり、法廷サスペンスへ」と展開するまったく新 しい物語を作り上げた。本書は第三作目となる。
登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2010/12/1)
- 発売日 : 2010/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 232ページ
- ISBN-10 : 4396633521
- ISBN-13 : 978-4396633523
- Amazon 売れ筋ランキング: - 212,061位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,258位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年4月17日に日本でレビュー済み
近著が出版差し止めになったとかで話題の著者なので、過去の評判作(?)を図書館で借りてきて読んでみた。
帯に大きな活字で〈衝撃〉という語が使われている。意表を突く展開に驚かされるよ、という意味なのだろう。確かにそれも否定はしないが、あまりに雑すぎるフィクションなのに驚くというのが実感。それに加えて文章の粗雑さ、ご都合主義の強引さ、リアリティの無視等々に唖然、愕然とした。
稀代の嘘つきを主人公にした小説なのだから、その死ぬ間際の告白だけでなく、暴露評伝本を書いた語り手も嘘を書いてる、と捉えればいいのか?
矢島博美なる人物の名が末尾に付された、短いプロローグで始まる。国民的画家・丹生雄武郎が2012年に九十七歳で亡くなった、その数奇な人生を明らかにする、というものである。(本書が出版されたのは、2010年だから近未来の設定)
第一部(というほど長くはなく、1章といっていいのだが、〈四〉にだけ一章から四章の区分がある。この辺の稚拙さも、小説をあまりよんだことのない人物の、初めての創作という枠組みかと思わせる)〈私〉が新潟県T町の古びた民宿を訪ねる場面から始まる。3ページ目で〈私〉は吉良と名乗る。章題は「吉良が来た後」。矢島が偽名を使っているのか? 〈私はまだこの時点で、自らに降りかかる災難を知らずにいた。〉という思わせぶりな一行があった。で、ヤクザが暴力を振るい、やってきた警官は役に立たず、あわやというところで意外な展開。人がいともあっさり殺され、〈ソドムの市はこれからが本番だった。〉とC級バイオレンスを模倣した文章。そして〈私〉は詐欺師だと明らかになるだけでなく、丹生雄武郎に殺される。この語りは裏庭に埋められた死者のそれと明かされる。これが衝撃の展開、ということだったのか。
(これ以上筋を追って感想を書いていくと、ますますネタバレになるので止めときます。)
それにしてもボートで海上に出て、〈どこまでも青い地平線に包囲された〉なんて記述するのは、書いた人間の粗忽さを示すものだが、それは作中人物なのか、作者樋口氏なのか。図書館で借りたのは初版単行本だが、文庫化の際には手を入れただろうか?
星一つがいいところの作品の出来なのだが、最後まで読ませる力(良い意味でのムチャクチャさ)に敬意を払い、一つ増やして☆二つ。
帯に大きな活字で〈衝撃〉という語が使われている。意表を突く展開に驚かされるよ、という意味なのだろう。確かにそれも否定はしないが、あまりに雑すぎるフィクションなのに驚くというのが実感。それに加えて文章の粗雑さ、ご都合主義の強引さ、リアリティの無視等々に唖然、愕然とした。
稀代の嘘つきを主人公にした小説なのだから、その死ぬ間際の告白だけでなく、暴露評伝本を書いた語り手も嘘を書いてる、と捉えればいいのか?
矢島博美なる人物の名が末尾に付された、短いプロローグで始まる。国民的画家・丹生雄武郎が2012年に九十七歳で亡くなった、その数奇な人生を明らかにする、というものである。(本書が出版されたのは、2010年だから近未来の設定)
第一部(というほど長くはなく、1章といっていいのだが、〈四〉にだけ一章から四章の区分がある。この辺の稚拙さも、小説をあまりよんだことのない人物の、初めての創作という枠組みかと思わせる)〈私〉が新潟県T町の古びた民宿を訪ねる場面から始まる。3ページ目で〈私〉は吉良と名乗る。章題は「吉良が来た後」。矢島が偽名を使っているのか? 〈私はまだこの時点で、自らに降りかかる災難を知らずにいた。〉という思わせぶりな一行があった。で、ヤクザが暴力を振るい、やってきた警官は役に立たず、あわやというところで意外な展開。人がいともあっさり殺され、〈ソドムの市はこれからが本番だった。〉とC級バイオレンスを模倣した文章。そして〈私〉は詐欺師だと明らかになるだけでなく、丹生雄武郎に殺される。この語りは裏庭に埋められた死者のそれと明かされる。これが衝撃の展開、ということだったのか。
(これ以上筋を追って感想を書いていくと、ますますネタバレになるので止めときます。)
それにしてもボートで海上に出て、〈どこまでも青い地平線に包囲された〉なんて記述するのは、書いた人間の粗忽さを示すものだが、それは作中人物なのか、作者樋口氏なのか。図書館で借りたのは初版単行本だが、文庫化の際には手を入れただろうか?
星一つがいいところの作品の出来なのだが、最後まで読ませる力(良い意味でのムチャクチャさ)に敬意を払い、一つ増やして☆二つ。
2024年3月16日に日本でレビュー済み
樋口氏の作品を読むのはこれで二作目。
前に読んだ『日本のセックス』はエログロ全開系作品でした。今回もエログロは踏襲しつつ、ややサスペンス味と歴史のエッセンスを加えた作品だと思います。
・・・
新潟の雪深いボロ民宿、その名も雪国。
ここへ足を踏み入れる吉良という青年の視点から物語は始まります(第一章『吉良が来た後』)。
個人的印象としてはこの章が一番ひっくり返りました。展開に驚いた。吉良という青年が何者か、宿屋のオヤジが何者か、そこで起こったことは何か。オヤジの裏の顔とのギャップがやばい。
冒頭ということもありますが、「静」から「動」への転変が実に劇的であり、ツイストが効いていたと思います。
・・・
次章『ハート・オブ・ダークネス』では、世に疲れたとある記者が、敢えて人里離れたこの民宿に泊まるという話。彼自身のエログロ系色恋や生い立ちにあわせて、この民宿での出来事などが綴られます。ここでは民宿のオヤジは一種善人として扱われ、むしろこの記者の方がおのれの悪辣さを吐露している印象。こちらも章末にツイストあり。
次の章以降も引き続き、第三者がこの民宿のオヤジを語り、徐々にこのオヤジが何者でどういう人間であるか、何をしてきたのかが明らかになるという仕組みであります。最後にオヤジの問わず語り的自己紹介・振り返りがあり、読者も全体的な理解が得られることになります。
・・・
この作品は、当然のことですが、フィクションです。
まあ、読んでいて突飛な殺人事件が連発するので分かりますが。でも、その一方でバブル前後の80年代90年代の描写が生々しく(丹生雄武郎の絵画がポパイやホットドックプレスという雑誌で特集されるというくだり)、私は思わずググって確認してしまいました。
はい、フィクションです。良かった。
真実の混じった嘘が一番分かりづらいなどと言います。本作は虚構を核として、その周りを詳細で雑多かつ網羅的な事実で装飾することで、あたかもストーリー全体を真実と思わせる部分がありました。
・・・
そのほか、樋口氏と映画評論家の町山氏との対談、樋口氏と梁石日氏との対談等が巻末にありました。
後者の梁氏との対談で、作家は少し遅咲きの方が良い、というのも経験をストックしてないと書くことが無くなる、という旨の話がありました。私は個人的にはそうかな?と思いました。
経験があれば確かに書くネタはあるでしょう。でもストックしている経験がない人でも経験を得る過程はネタになるのでは、と感じました。むしろ、お作法やテクニック等の方が習熟するのに時間がかかるのでは、と感じました。
まあ、読者としては早咲きでも遅咲きでも、素晴らしいものであれば後は良いのですがね笑
・・・
ということで、樋口氏の作品を読了しました。
相変わらずのエログロ・ノワール系作品ですが、嫌いでないです。ただ、周囲には『こんなの読んでいます』とはちょっと言いづらいですね笑 伝えるような友人も居ませんが。
前に読んだ『日本のセックス』はエログロ全開系作品でした。今回もエログロは踏襲しつつ、ややサスペンス味と歴史のエッセンスを加えた作品だと思います。
・・・
新潟の雪深いボロ民宿、その名も雪国。
ここへ足を踏み入れる吉良という青年の視点から物語は始まります(第一章『吉良が来た後』)。
個人的印象としてはこの章が一番ひっくり返りました。展開に驚いた。吉良という青年が何者か、宿屋のオヤジが何者か、そこで起こったことは何か。オヤジの裏の顔とのギャップがやばい。
冒頭ということもありますが、「静」から「動」への転変が実に劇的であり、ツイストが効いていたと思います。
・・・
次章『ハート・オブ・ダークネス』では、世に疲れたとある記者が、敢えて人里離れたこの民宿に泊まるという話。彼自身のエログロ系色恋や生い立ちにあわせて、この民宿での出来事などが綴られます。ここでは民宿のオヤジは一種善人として扱われ、むしろこの記者の方がおのれの悪辣さを吐露している印象。こちらも章末にツイストあり。
次の章以降も引き続き、第三者がこの民宿のオヤジを語り、徐々にこのオヤジが何者でどういう人間であるか、何をしてきたのかが明らかになるという仕組みであります。最後にオヤジの問わず語り的自己紹介・振り返りがあり、読者も全体的な理解が得られることになります。
・・・
この作品は、当然のことですが、フィクションです。
まあ、読んでいて突飛な殺人事件が連発するので分かりますが。でも、その一方でバブル前後の80年代90年代の描写が生々しく(丹生雄武郎の絵画がポパイやホットドックプレスという雑誌で特集されるというくだり)、私は思わずググって確認してしまいました。
はい、フィクションです。良かった。
真実の混じった嘘が一番分かりづらいなどと言います。本作は虚構を核として、その周りを詳細で雑多かつ網羅的な事実で装飾することで、あたかもストーリー全体を真実と思わせる部分がありました。
・・・
そのほか、樋口氏と映画評論家の町山氏との対談、樋口氏と梁石日氏との対談等が巻末にありました。
後者の梁氏との対談で、作家は少し遅咲きの方が良い、というのも経験をストックしてないと書くことが無くなる、という旨の話がありました。私は個人的にはそうかな?と思いました。
経験があれば確かに書くネタはあるでしょう。でもストックしている経験がない人でも経験を得る過程はネタになるのでは、と感じました。むしろ、お作法やテクニック等の方が習熟するのに時間がかかるのでは、と感じました。
まあ、読者としては早咲きでも遅咲きでも、素晴らしいものであれば後は良いのですがね笑
・・・
ということで、樋口氏の作品を読了しました。
相変わらずのエログロ・ノワール系作品ですが、嫌いでないです。ただ、周囲には『こんなの読んでいます』とはちょっと言いづらいですね笑 伝えるような友人も居ませんが。
2023年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初っ端から、読む者の想像を見事に裏切り、唖然とする展開に尻もちをつきそうになりながら、「吉良が来た後」「ハート・オブ・ダークネス」を続けさまに読むだけで、殺し、LGBTQ等々、この作者はタブーなくめちゃくちゃじゃないかと思わせる超ド級の作品です。
そして三、四に至って、このハチャメチャな物語の整合性、辻褄合わせが始まり、さすがに作者もちゃんとまとめようとしているのだと、作者を見直しかけたところで、また見事に「おいおい」と裏切られて、いったい最後はどうなるの?と思いながら一気に読み終えました。
それほど長い長編ではないのに、この作品の倍ほどの量のある作品を読んだときのようにどっと疲れました。
それだけパワーがある作品です。
「良い、悪い」という感想すら拒絶するような圧倒t歴なパワーがあります。
いったいこの作者は何を考えているのだと、作品よりもそっちが気になりますが、その点については、文庫巻末の作者と梁 石日さんの対談を読むことで、実はこの作者は思うがままに作品を書くタイプではなく、実は緻密に緻密に考えて計算し尽くした上に書いていることがよくわかります。
それにしても、この作者は只者ではありません。
知人にこの作品を薦められ、初めてこの作者の作品を読みましたが、「薦めてくれてありがとう」という感謝を捧げます。
そして三、四に至って、このハチャメチャな物語の整合性、辻褄合わせが始まり、さすがに作者もちゃんとまとめようとしているのだと、作者を見直しかけたところで、また見事に「おいおい」と裏切られて、いったい最後はどうなるの?と思いながら一気に読み終えました。
それほど長い長編ではないのに、この作品の倍ほどの量のある作品を読んだときのようにどっと疲れました。
それだけパワーがある作品です。
「良い、悪い」という感想すら拒絶するような圧倒t歴なパワーがあります。
いったいこの作者は何を考えているのだと、作品よりもそっちが気になりますが、その点については、文庫巻末の作者と梁 石日さんの対談を読むことで、実はこの作者は思うがままに作品を書くタイプではなく、実は緻密に緻密に考えて計算し尽くした上に書いていることがよくわかります。
それにしても、この作者は只者ではありません。
知人にこの作品を薦められ、初めてこの作者の作品を読みましたが、「薦めてくれてありがとう」という感謝を捧げます。
2015年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。
2011年1月14日に日本でレビュー済み
年末に北陸へ向かう『しらさぎ』の車中で、
この本を手にとった。
北へ向かう特急列車ですら、
小説の極北へと向かう、
この物語のスピードに追いつかない。
『民宿雪国』の血塗られた凄惨な逸話が、
車窓に広がる白銀の雪景色の静寂(しじま)に溶けこむ。
絵画をモチーフにしながら、
小説家の筆捌きに脳内に絢爛たる名画が生まれゆく。
樋口 毅宏の書く物語が
過酷すぎる人生を反映し、
劇的なピカレスクであればあるほど、
より鮮やかに読者の「人生の平穏」を際立たせ、
そして「読書の悦楽」を煽る。
「人生は短い、一日は長い」――。
故に人は本を読むのだ。
ベストセラーは瞬く間に「映画化決定」と銘打つが、
しかし、あえてこの本に一言を添えるなら
「映画化不可能」――。
樋口作品の全てに、この称号こそ相応しいのかもしれない。
著者は無類のシネマディクトではあるが、
映画を発想、引用のベースにしながら、
映画を超えていく絶対小説世界を屹立している。
この本を手にとった。
北へ向かう特急列車ですら、
小説の極北へと向かう、
この物語のスピードに追いつかない。
『民宿雪国』の血塗られた凄惨な逸話が、
車窓に広がる白銀の雪景色の静寂(しじま)に溶けこむ。
絵画をモチーフにしながら、
小説家の筆捌きに脳内に絢爛たる名画が生まれゆく。
樋口 毅宏の書く物語が
過酷すぎる人生を反映し、
劇的なピカレスクであればあるほど、
より鮮やかに読者の「人生の平穏」を際立たせ、
そして「読書の悦楽」を煽る。
「人生は短い、一日は長い」――。
故に人は本を読むのだ。
ベストセラーは瞬く間に「映画化決定」と銘打つが、
しかし、あえてこの本に一言を添えるなら
「映画化不可能」――。
樋口作品の全てに、この称号こそ相応しいのかもしれない。
著者は無類のシネマディクトではあるが、
映画を発想、引用のベースにしながら、
映画を超えていく絶対小説世界を屹立している。
2022年2月25日に日本でレビュー済み
他にも書いている方がいますが、著者が何を言いたいのかが全くわからない。
単なる変な殺人鬼の生涯で、現実とリンクさせている部分もあるが、最後は詐称だったとか意味がわからない、巻末の対談に無駄なページを割いているし、久しぶりに損した気分。
単なる変な殺人鬼の生涯で、現実とリンクさせている部分もあるが、最後は詐称だったとか意味がわからない、巻末の対談に無駄なページを割いているし、久しぶりに損した気分。
2023年2月3日に日本でレビュー済み
阿部定は知らんけど、麻原、横井といったニュースを賑わせたサイコパスらしき人もでてくる。
主人公もサイコパス。
他の人も書いているが何が言いたいのかわからない。
この小説は日本人の朝鮮人差別について書きたかったのかな?
それが正当なものなのかサイコパスの虚言らしきものに紛らわせおくのは姑息な気がする。
ページ増やしの文庫本の対談相手は二人とも在日の方だし。
なんなんだろう?
主人公もサイコパス。
他の人も書いているが何が言いたいのかわからない。
この小説は日本人の朝鮮人差別について書きたかったのかな?
それが正当なものなのかサイコパスの虚言らしきものに紛らわせおくのは姑息な気がする。
ページ増やしの文庫本の対談相手は二人とも在日の方だし。
なんなんだろう?