名著とかいうと自分の勉強不足がバレバレで恥ずかしくなるが、この本はすごい。本書を読むと「イオン」について再発見というよりも、あたりまえに水の性質だと思っていたことが、実は水を構成する原子や水分子の構造が原因であったことがわかる。金属や電池なども同様で、この世の物質はイオンとなって相乗効果を起こしている、種も仕掛けもあったことがわかって驚くのだが、いろいろ驚きがあるから別にイオンなんて好きでも嫌いでもよいわけで、それで書名を「イオンが好きになる」としたのはいかがなものか、と思った。
だいたいにして化学本の書名の付け方は難しいと思うが、本書に書かれている内容に驚くことができれば、化学やイオンがつらいなんてこともないわけです。

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イオンが好きになる本―もう化学は、つらくない! (ブルーバックス) 新書 – 1992/5/18
米山 正信
(著)
化学の“難関”を楽に乗りこえる
物質の基本である原子や分子で、電子が離れたりくっついたりしたものがイオンなのです。酸とアルカリの反応も、電池のメカニズムも、イオンなしでは語れません。そして、イオンを正確に理解することができれば、化学の大半はわかったも同然でしょう。
本書はそんなイオンに焦点をしぼり、米山先生お得意の対話形式で読物風に仕上げられています。登場するQ君やKちゃんになったつもりで、お話にのめりこんでください。イオンが好きになり、化学が好きになること請け合いです。
物質の基本である原子や分子で、電子が離れたりくっついたりしたものがイオンなのです。酸とアルカリの反応も、電池のメカニズムも、イオンなしでは語れません。そして、イオンを正確に理解することができれば、化学の大半はわかったも同然でしょう。
本書はそんなイオンに焦点をしぼり、米山先生お得意の対話形式で読物風に仕上げられています。登場するQ君やKちゃんになったつもりで、お話にのめりこんでください。イオンが好きになり、化学が好きになること請け合いです。
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1992/5/18
- ISBN-104061329200
- ISBN-13978-4061329201
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商品の説明
著者について
つまずきやすい化学の“難所”を平易明解に語れる人物として有名。かゆいところに手の届く、わかりやすい解説で、多くのファンを持つ。著書に『化学のドレミファ』(黎明書房)『化学ぎらいをなくす本』『有機化学が好きになる』『化学とんち問答』(以上ブルーバックス)などがある。昭和14年浜松工高応用化学科卒。商工省燃料研究所、東大輻射線化学研究所に勤務したのち、静岡県立高校の教諭を長く勤めた。
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
購入して為になった
2010年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前著『
新装版 化学ぎらいをなくす本 (ブルーバックス)
(講談社)』の難点だったレトロっぽさも薄れ,家族の会話を軸に読みやすく整理された好著。基本的に扱っている範囲は,両著ともほとんど同じだが,前著が化学の勘所までスキップし,コマ送りで集中講義することを目的としたものとすれば,本著は全編スロー再生で,基礎から積み上げていく目的に適している。ただし,前半がスロー過ぎる展開のため,イオンが登場する中盤以降が駆け足気味で,結局イオンが少々難しく感じられてしまうのが玉に瑕。塩の水溶液に関する話題周辺が挫折のヤマ場か。
2009年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の「化学ぎらいをなくす本」がとてもわかりやすく勉強になったので、この本も読んでみた。
化学薬品メーカーの技師であるお父さんが子供たち2人に化学について解説するスタイルで話が進んでいく。とても工夫され、わかりやすく記述されているが、「化学ぎらいをなくす本」より深い内容を扱っていることから、私のように文系で化学から何十年も離れていた人間からするとややしんどく、たいくつな部分もあった。
化学入門ということであれば「化学ぎらいをなくす本」が読みやすくお勧め。この本は、もう少ししっかりと化学を知りたい人に向いていると思います。
化学薬品メーカーの技師であるお父さんが子供たち2人に化学について解説するスタイルで話が進んでいく。とても工夫され、わかりやすく記述されているが、「化学ぎらいをなくす本」より深い内容を扱っていることから、私のように文系で化学から何十年も離れていた人間からするとややしんどく、たいくつな部分もあった。
化学入門ということであれば「化学ぎらいをなくす本」が読みやすくお勧め。この本は、もう少ししっかりと化学を知りたい人に向いていると思います。
2019年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「イオンが好きになる本」表題は出版社の担当が付けたのだろう。
日曜の朝の食卓を囲んで、この話は始まります。コーヒーをカップにいっぱいついだ中学生のQ君にお母さんの第一声が飛び出した。
こんな調子で始まり、最後までこんな調子です。100ページのものをこのような書き方で250ページにしたものなので、ただでさえ目が悪いのに。面白ければもちろん良いのだが、これで化学が好きになるとは思えない。
先ほど175ページまで読んで生まれて初めてゴミ袋に捨てた。私は高校化学程度の学力なのでもっと面白いものを望んだが無理だった。もっとも十分に勉強をした人がおさらいでの読み物程度ならさて。
同じ著者の「科学嫌いをなくす本」も時間のむだなので捨てた。
日曜の朝の食卓を囲んで、この話は始まります。コーヒーをカップにいっぱいついだ中学生のQ君にお母さんの第一声が飛び出した。
こんな調子で始まり、最後までこんな調子です。100ページのものをこのような書き方で250ページにしたものなので、ただでさえ目が悪いのに。面白ければもちろん良いのだが、これで化学が好きになるとは思えない。
先ほど175ページまで読んで生まれて初めてゴミ袋に捨てた。私は高校化学程度の学力なのでもっと面白いものを望んだが無理だった。もっとも十分に勉強をした人がおさらいでの読み物程度ならさて。
同じ著者の「科学嫌いをなくす本」も時間のむだなので捨てた。